機動戦士ガンダム00 A.R   作:NY15

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人類の革新

ユニオン 米国 秘密工廠

 

 この世界に来てからもう2年も経過したのか...

 

 

 かつての世界の伝説的パイロット、地球を救った英雄アムロ・レイは何の因果かそれともサイコフレームの起こした超常かは不明だが異なる世界に存在していた。

 

 この秘密工廠では現在アムロの協力の元、レイフ・エイフマン教授とともにチタン合金セラミック複合材の生産が行われておりその他の宇宙世紀の技術を再現するための施設でもあった。

 

 エイフマン教授はνガンダムの装甲材質であるガンダリウム合金を初めてその目で見たときそのあまりの性質に驚愕していた。まずその強度はこの世界で使用されているEカーボンとは比較にならないほどに高くそれでいて軽量であったのだ。

 

 しかしその生産には月から産出される純度の高いチタニウムが必要不可欠であり精製方法もこの世界では現状では不可能であろう。

 

 そのためまずは再現できる技術としてかつての世界の最新鋭MSであるジェガンにも使用されていたチタン合金セラミック複合材の再現を目指すことから始まりそれは何とか成功にこぎつけていたのだ。

 

 チタン合金セラミック複合材は現行のガンダリウム合金よりも劣るもののコストは遥かに低くそれでいて強度はかつてのガンダリウムβとほぼ同等の強度を有していた。

 

 アムロがこのようなことに協力しているのには理由がある。彼は人類の可能性を信じており、シャアとは違うやり方で地球を、人類を救うことを望んでいたのである。

 

 それを彼はこの世界で実現しようとしていたのだ。この世界...アムロのいた宇宙世紀とは違う歴史を歩み今でも西暦を使用し続けているこの世界...太陽光発電システムや軌道エレベーターなどの一部例外を除けば基本的な技術レベルは宇宙世紀のそれと比較して数段劣ると言わざるをえない。宇宙開発もまだ始まったばかりでコロニーこそ既に存在しているが宇宙移民などはまだ行われておらずその規模もまだまだ微小な存在であった。

 

 アムロはこの世界での宇宙開発を促進し人類が宇宙に進出できるよう望んでいた。

 

 この世界では宇宙世紀の地球よりは環境はまだ汚染されてはいない...だが宇宙太陽光発電システムというエネルギーを手にしていたとしてもいつの日か地球に人類が住み続ける限り破滅の日は訪れると思っていたからである。

 

 実際に人類の総人口は増え続けている、このまま地球に全人類が住み続ければ母なる地球を食いつぶす時が来るのは当然と言えた。

 

 しかし宇宙移民が絶対的に正しいとも言えなかった。

 

 宇宙世紀の世界では新たなるフロンティア開拓と言う名のもとに数多くの宇宙移民が実施された。宇宙のラグランジュポイントに建設されたスペースコロニーは人類の第2の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった…

 

 しかし宇宙移民の当初の理念たる地球人類の生活の場を宇宙にシフトさせるという理念は破られてしまった。その理由は宇宙移民により人口が減少した地球に連邦の利権に群る政治家・官僚や富裕層が住み続けてしまったことに由来する。(もっとも彼等だけが地球に住み続けたわけではない。結果的に地球上には不法居住者が相当数存在しておりそれを摘発する地球連邦政府のマンハンターという組織が存在していた。)

 

 これは宇宙移民者、のちにスペースノイドと呼ばれる人たちは地球連邦政府の裏切り行為だと認識したのだ。

 

 そしてついにその連邦政府に対する不満が爆発する瞬間が訪れる。

 

 宇宙世紀0079年、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に対して独立戦争を仕掛けたあの戦い...1ヶ月あまりの戦いで、ジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめたのだ。人々は、自らの行為に恐怖した…

 

 結果的にその戦争はジオンの敗北に終わったのだがそれはその後のアースノイドとスペースノイドの長い対立の歴史の序章に過ぎなかった。

 

 そのような歴史をこの世界で繰り返してはならない...アムロ・レイはそう心に誓っていたのだ。

 

 この理念は協力者たるエイフマン教授も賛同してくれている。今アムロが身を寄せている陣営である世界経済連合、通称ユニオンは米国を中心とした超巨大国家群である。そしてユニオンこそが人類の未来を託せるに値するとアムロは思っている。...それは人革連やAEUと比較した相対評価かもしれない、だがアムロは現実を見てそしてその中で希望を、未来を信じそれの実現に向けて動いていたのだ。

 

 

 かつての連邦政府がなせなかった本当の意味での宇宙移民を成す、そして全人類のため、地球のためにその可能性を信じて人類全体がニュータイプとして覚醒するその時が来ることを信じてアムロは今行動していたのだ。

 

 ライバルであるシャアとは違うやり方で、地球の未来を考えていたのだ。

 

 

 

 しかしそんな時にアムロの耳にとんでもないニュースが飛び込んでくることになる。

 

 それはテレビで放送されたあるニュース...

 

 「地球で生まれ育った全ての人類に報告させて頂きます、私たちはソレスタルビーイング、機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織です。」

 

 

 

 

 

 

 

 




私が思うにアムロはソレスタルビーイングの声明には全くもって賛同をしないと思います。むしろあのような声明や理念を否定すると思います。

 
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