機動戦士ガンダム00 A.R   作:NY15

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見えざる脅威5

中東 アザディスタン 砂漠地帯

 

 刹那とロックオンは今現在の中東の情報を収集するためアザディスタン王国の砂漠地帯へと出向いていた。砂漠地帯の目立たぬ場所に王留美が保有するプライベートジェットの機内に刹那とロックオンが今しがた到着したのである。

 

 王留美からの支援を受け中東での情報収集を行うのであるが...出資者兼エージェントである彼女からですらスイール内部の情報を入手出来ていない状況で俺たちが行動してどれだけの効果があるのやら...ロックオン・ストラトスことニール・ディランディはそう感じていたのである。

 

 ...いや、情報の収集と言うよりは武力介入の準備と言ったほうが正しいのだろうか。

 

 最終的にこのままスイールの正確な情報を入手出来なかったとしても武力介入は実行されるだろう...それがソレスタルビーイングの活動目的なのだから...

 

 事態の異常性と言うものは既にプトレマイオスのクルー全員が感じ取っていることであろう。武力介入が実行された場合今までの戦いよりもさらに激しい戦いになる可能性は高い。

 

 

 「準備が整うまでは機内でお待ちください...」

 

 「気が利くね...」

 

 「ホテル!ホテル!」

 

 ガンダムデュナメスの補助を務めるオレンジハロが飛び跳ねながら会話に参加するが残念ながらホテルでゆったりとという状況ではない。

 

 

 「で、そっちは?」

 

 「今現在アザディスタン王国及び中東連盟加盟国の状況は安定...これらの国々の内情であれば少しばかり情報がありましてよ...しかしスイール王国に関しての情報は殆ど無きに等しいですわ。」

 

 現在のスイール王国には入国する事だけですら難易度の高い事であったのだ...そして入国出来たとしてスイールの重要区画に立ち入ることはさらに困難であることは想像に難しくない。

 

 どうやら多少は危ない橋を渡らなくてはならないかもしれない。

 

 「よし、俺が動こう。ミス・スメラギにも相談はするが...デュナメスでスイールに対して威力偵察を仕掛ける。」

 

 ガンダムデュナメスはガンダム全4機中もっともセンサー性能が優れており情報収集能力は高いと言える機体である...ここらで敵の反応を確認してみるのも悪くない作戦だと考えられるのだ。

 

 

 「...了解した。しかしその前に俺も動こう。俺はアザディスタン出身だ。」

 

 ここまで黙っていた刹那がようやく口を開いたがそれは自らも情報収集に参加するとの意志表明であった。

 

 「ん?...刹那、故郷の事だからといって感情的になるんじゃねぇぞ。」

 

 一応刹那に釘を刺しておくが俺が言ったところでどれだけの効果があるかは不明である。

 

 「分かっている。」

 

 「ミス・スメラギにはこちらから作戦プランを進言しておく、とにかく話はそれからだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 数分後...

 

 

 彼ら二人がこの場から立ち去り今現在王留美と紅龍の二人だけが存在していた。

 

 「お嬢様、よろしいのですか?お嬢様のやっていることはソレスタルビーイングに対する利敵行為とも...」

 

 「前にも言ったでしょ?今の私にはイオリアの計画や理念などどうでもいいと、それにね...事態はもうそのような事を気にしている状況には無くてよ?」

 

 「...」

 

 既に紅龍は大佐と呼ばれる人物の存在に気が付いていた...そしてその人物からの指示により米国のある場所に謎の物資の輸送を行ったことも...

 

 物資の中身は不明だがこの行為はユニオンに対する援助とみていいだろう...

 

 

 紅龍には大佐なる人物も王留美の内心も計りかねていたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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