機動戦士ガンダム00 A.R   作:NY15

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機体解説
オーバーフラッグ
武装
チタン合金セラミック複合材製ソニックブレイド(プラズマソード)
ディフェンスロッド
新型リニアライフル、トライデントストライカー
その他オプション装備

 アムロ専用改めグラハム専用カスタムフラッグのデータを元に第8独立航空戦術飛行隊、通称オーバーフラッグスの各員の搭乗するフラッグに改修を施した機体。機体関節部にチタン合金セラミック複合材が使用されているがグラハム機と違い装甲全てが変更されてはいない。しかしマグネット・コーティングは施されておりIMPC(Integrated Maneuver Propulsion Control/統合機動推進制御)と呼ばれる機体制御システムも導入されている。

 これらの改良により作戦行動中の変形が容易になっており通常のフラッグとはもはや別次元の完成度を誇る。基本的にグラハム機とは異なりエンジンのリミッターは外されてはいないがパイロットの判断で解除することは可能である。

 



考察

ユニオン MSWAD本部 

 

 例の脱出ポッドを宇宙に輸送するのとほぼ同時にアムロ少佐は再び宇宙に向かうことになってしまった。もちろん彼自身の意志というのもあるが上層部の判断でもあるのだ。

 

 彼抜きになってしまうがオーバー・フラッグスの役割は変わるものではなかったのである。

 

 ビリー・カタギリは着々と完成しつつあるオーバー・フラッグを眺めながらため息をついた...

 

 確かにこのオーバー・フラッグの性能は高い...しかし既に完成した時点で旧式の機体に分類されてしまっていることを自分自身で理解してしまっていたのである。

 

 既に核融合炉搭載MSの構想が動き始めている...それも自分たちで全てを設計するわけではなく偶然...それも普通に考えればあり得ないような方法で入手したデータを元に次世代機の開発が始まっているのだ。

 

 「なんというか、複雑な思いだね。」

 

 格納庫で改良作業中のフラッグを眺めながらビリーはグラハムに問いかける。

 

 「技術屋としてのプライドというわけだな。」

 

 「そうかもしれないね、でもそれと同時に未知の技術に触れられる好奇心もあるからね...腐っている暇なんてないよ。」

 

 「それでこそだな。大いに期待させてもらおう。」

 

 しかしエイフマン教授は宇宙世紀の技術を吸収するだけではなくそれを発展させようとすらしているのだ...僕も見習わなくてはならないだろう。

 

 宇宙世紀の技術だけではない...我々にはソレスタルビーイングのガンダムに対する調査及び技術解析という仕事も存在しているのだからなおさらため息などついている暇など存在しないのだ。

 

 「そういえば君が損傷させたガンダムの特徴に関して僕と教授で話し合ってみたんだけどね...中々に興味深い考察が教授からもたらされたよ。」

 

 「というと?」

 

 「あのガンダムはソレスタルビーイングのガンダムの中で唯一実体剣を装備していることは判明していることだけれど...なぜ装備しているのかについての考察だね。」

 

 実際のところなぜビーム兵器を実用化しているにもかかわらず実体剣を装備しているかの理由は不明であったのだ。

 

 「...以前言っていたビーム撹乱幕のようにビームを無効化された場合を想定している以外の理由があるということか?」

 

 「そうだね、そしてもちろん実体剣とはいえあの特殊粒子が何らかの形で利用されていることは間違いない...教授はあの特殊粒子が兵装はもちろんガンダムの防御システムにも利用されていると考えている...そうでなければあのガンダムの耐久性は説明できないからね。」

 

 「もちろんただの実体剣でないということは分かっているよ...例の特殊粒子が転用されているとはいえビームサーベルには無い利点が存在するということなのだろう。理由は皆目見当つかないのだが...」

 

 「君はあの大型ガンダムが使用している防御システム...一種のバリアーのような装備のデータは確認したかい?」

 

 僕はあのソレスタルビーイングが保有しているガンダムの一機である重装備のガンダムに対して大型という言葉を用いた瞬間、宇宙世紀のMS群が頭に過った...僕はあれよりも大型のMSを多く知っていたのだから大型と称するには違和感を抱いてしまったのである。無論この世界では大型の部類に入るのだから適切な言葉の使い方なのだろうが...宇宙世紀0093年代は若干落ち着いてきた感じはあるらしいのだが、0088年代に勃発した第一次ネオ・ジオン抗争で使用されたMS群は我々の常識を遥かに凌駕する規模であったのだ。MSの恐竜的進化とアムロ少佐は言及していたはずである。

 

 「もちろん確認している。今のところあのバリアーを突破する方法は確立されていないと聞いているが...」

 

 「あのバリアーは例の特殊粒子を高速対流させ発生させているのではないかと教授は推察しているのさ...そしてあの実体剣はそれに有効な装備なのではないかとも考えているらしい。」

 

 「なんと!」

 

 「あくまで推測の段階だけどね...しかし教授が考えた通りの理論ならあの特殊粒子を纏った実体剣はバリアーの対流に割り込むことが可能ということになるね。無論ビームサーベルよりも水中などでの安定を優先、あるいはエネルギー消費を抑える目的で実体剣装備と言うことも考えられるけど...」

 

 「以前の考察ではガンダムの動力機関は永久機関であると考えられていたが、その場合燃費を気にする必要はないのではないか?」

 

 「いや、そうとも言えないよ。恐らくあのバリアーの使用は大量の粒子を消費すると考えられている...永久機関であったとしても時間当たりに生成できる粒子には限りがあるはず...そうでなければ他のガンダムももっと積極的にバリアーを使用しているはずさ。」

 

 「なるほど...」

 

 「まだ何もかも考察の段階だけれどね...」

 

 「しかし特殊粒子を纏った実体剣がバリアーに有効だとすると、あの近接戦闘型のガンダムは自らの技術が流出した場合のカウンター...もしくは裏切り者が出た場合のセーフティーと考えることが出来るというわけか。」

 

 「そういうこと...つまりは彼らは一つミスを犯したというわけさ。」

 

 「ミス...?」

 

 「なにも我々に武力介入するだけならあの装備を最初から使用する理由はないのさ。この情報はあのガンダムの防御兵装を突破するヒントになると僕は思うよ...」

 

 

 

 

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