機動戦士ガンダム00 A.R   作:NY15

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熱砂の攻防3

中東 スイール王国 砂漠地帯

 

 刹那はガンダムエクシアに搭載されているオーバーブーストモードの使用に踏み切った。

 

 本システムは太陽炉の安全装置を解除し一時的にではあるが、出力を最大まで高める機能である。

 

 以前イアンにこのシステムについて説明を受けた際言われたことがある...オーバーブーストシステムは現段階ではまだ完成度は高くなく不安定な面も多いらしい...使うなとは言わんが使用状況はよく見極めろ...と。

 

 しかし今、この状況を切り抜けるにはオーバーブーストを使用せざるを得ないと刹那は判断したのであった。

 

 安全装置を解除したことによりエクシアに搭載されているGNドライブから一気にGN粒子が噴出し機体を加速させる。

 

 一撃離脱を繰り返しているヘリオン編隊に対してエクシアはGNソードを構え突撃した。

 

 エクシアを攻撃し再び正面に捉えるために旋回行動に入っていたヘリオンは速度が落ち、こちらもオーバーブーストによる恩恵あり追いつくことが出来たのである。

 

 

 敵ヘリオンは3機1組でフォーメーションを組んでおり3機が攻撃し離脱、それをカバーするように別の3機が攻撃ポジションに入るという戦法でガンダムを追い詰めていたのだが急加速したエクシアに敵編隊の対応は後手に回った。

 

 ヘリオンに対してGNソードを用いて敵機の主翼部分に斬撃を食らわせる...直撃を受けたヘリオンはその翼をもがれクルクルと回転しながら地上へと落下していったのだ。続けざま今度はGNソードを折りたたみライフルモードに移行...数発発射し2機のヘリオンの撃墜に成功した。

 

 

 

 また被弾覚悟でロックオンのデュナメスがこちらのカバーに入り、攻撃態勢に入った他のヘリオン3機に対してGNスナイパーライフルでの牽制射撃を行ってくれたおかげで攻撃が成功したというのも大きいだろう。

 

 

 デュナメスのGNシールドが融解を始めており戦闘を長く続けるわけにはいかない...オーバーブーストモードの限界時間の事も考えれば早くヘリオンをどうにかしなくては...

 

 

 今の攻撃を確認した敵のヘリオン編隊はこちらから距離を取り始めている...恐らくはこちらの様子を伺っているのだろう。

 

 

 ヘリオン編隊がこちらから離れるにつれ地上からの対空砲火がさらに激しさを増す。

 

 「刹那!やはり敵の対空砲火が激しい、敵ヘリオン編隊がこちらから距離を取っている隙に地上に降下するぞ!」

 

 

 「了解した。」

 

 地上まで降下できれば少なくとも敵の対空砲火の射角から外れることが出来ると予想された...また何かしらの障害物も利用できるかもしれない。

 

 急降下を始めるエクシアとデュナメスに一条の赤いビームが襲い掛かった。

 

 

 地上からではない...刹那はあのビームが放たれた方角がエクシアとデュナメスよりもさらに高高度からのものであると確認したのである。

 

 

 ビームがデュナメスに命中しGNシールドが大破...機体を巻き込み地上へと落下していったのだ。

 

 「ロックオン!」

 

 デュナメスのGNシールドは機体正面をほぼ全てカバーできるように配置されており防御力は高い...たとえGN粒子を高濃度圧縮した火器であるGNビームライフルが直撃したとしても一撃で撃墜される可能性は低いとは思うが...

 

 

しかし今のビームは地上のあの艦艇からではない...

 

 

 刹那はその攻撃が放たれた方角を見上げた、中東の漆黒の夜、宇宙の星々が煌めく空にそれは存在した。

 

 

 その形状を刹那は上手く説明することが出来なかった...なぜならそこに存在したMSのデザインはソレスタルビーイングが保有するガンダムとも三大国家群が開発した機体ともかけ離れた姿をしていたからである。

 

 

 強いて言えばどことなく海洋生物を思わせる奇抜な形状はもはや人型を半分ほど逸脱していると言っても過言ではなく、多くの既存MSとは一線を画していたのである。

 

 

 その青く塗装されたMSは機体色とは対照的な赤い粒子を背部から排出しこの空間に確かに存在していた...

 

 

 「さあ、始めようじゃねぇか!GNドライヴ搭載機同士によるとんでもねぇ戦争って奴をよぉ!」

 

 

 

 

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