宇宙 ソレスタルビーイング輸送艦 プトレマイオス
「なぜ、あなたたちはガンダムを所有しているの?」
「ヴェーダのデータバンクにあの機体のないのはなぜだ?」
スメラギ・李・ノリエガがガンダムスローネのパイロットであるトリニティ兄弟にそう問いかけるとティエリアもそれに続いた...
「答えられません。私達にも守秘義務がありますから。」
「あー、残念。」
恐らくチームのリーダーであるヨハン・トリニティがそう返答を返した...そしてその弟と思われるミハエル・トリニティが茶化したような発言をしたのである。
「太陽炉を...GNドライヴをどこで調達した?スイールが保有している太陽炉との関係は?」
ロックオン・ストラトスがヨハンにさらに問いかける...しかしやはりと言うか返ってきた応答は私の想像通りのものであったのだ。
「申し訳ないが答えられない...しかしスイールの件に関しては私達も関知していないということはご理解いただきたい。」
ヨハン・トリニティ曰くスイール王国が太陽炉を保有している件は自分たちにも不明であり調査中であるというのだ。
その後もいくつかの質問を投げかけたのだが返ってきた返事は答えられないの一点張りであった。
「わかったわ、じゃあ最後にこれだけは教えて...あなたたちはあのガンダムで何をするのか。」
「勿論紛争根絶です。」
「本当に?」
「あなたたちがそうであるように、私達もまたガンダムマイスターなのです。」
地球 某所
宇宙空間における空間認識能力の拡大及び人類の進化の可能性...通称ニュータイプ論を目にしたときリボンズ・アルマークは衝撃を受けていたのだ。
まさかこの段階で純粋種が出現したとでもいうのか...いや、ありえない。
人間風情に...
しかしとにかく今現在のユニオンの情報が不足しているのは事実である。
ユニオンだけではない...ヴェーダの情報ネットワークは世界中に張り巡らされているがユニオン及びスイールに対してのハッキングが不可能となってしまっている現在においてあの両国に何かしらの変化が起きたことは間違いのないことである。
計画に介入を行っている謎の人物または組織はこのヴェーダのネットワークに間違いなく気が付いており何かしらの対策を施していることは明白である...しかしヴェーダの存在に気が付いたとしてそのような事を実行するなど可能とは思えない...
そろそろユニオンに対して武力介入を行わせ反応を確認する事が必要かもしれない。それにどうやらユニオン加盟国である日本の報道機関の記者に中々鋭い洞察力を持つ者がいるようだしね...
「アレハンドロ様、そろそろ他の陣営に対して武力介入を行うべきかと...」
「ああ、分かっているよリボンズ。ラグナ・ハーヴェイは今のところ動きを見せてはいないが、仮に奴が裏切っているとしていたら我々も急がねばならないことは承知している。」
「では...」
例の記者の存在を消すにしても人目に付かないよう暗殺などの方法が適当にも思われるが、計画の加速及びユニオンに対する武力介入の必要性から鑑みて次のスローネの武力介入の対象はあの場所とするのが得策だとリボンズは判断していたのだ。