日本 経済特区 東京
沙慈・クロスロードは先日以前ルイスが欲しがっていたペアリングを購入して今日にも彼女にプレゼントしようとタイミングを計っていた。
ペアリング購入の金額が予想よりもはやく貯まったため嬉しい誤算となったのだ。
思えばあれは本当に偶然だった...ピザの配達で訪れたとある家庭の中学生の男の子が僕と同じく宇宙工学を志しており最近になって大々的に宣伝されているユニオンにおける宇宙開発、プチモビに大変興味を持っていたようなのである。僕が実習でプチモビの操縦を行っていると玄関でその子の両親と軽い会話をしたことから成り行きで家庭教師のバイトをすることになってしまったのだ。なかなか裕福な家庭だったようでその報酬には少しびっくりしてしまった...
これからも継続的に家庭教師をお願いされたのでピザのバイトよりもこっちの方がいいかもしれない...
アムロさんのプレゼントの件...それがプチモビであったのだがまさに思わぬところで違う恩恵にありつけたのだ。
まあとにかく、目標金額が予想よりも早く貯まりあとはルイスに手渡すだけ...もっともそれが一番緊張する事かもしれないけど...思えば自分の気持ちを直接伝えるのは初めてかもしれない。
いつもの公園にルイスと二人でやって来ていたのだ...都会の中にあってどこか自然を感じられる調和のとれた憩いの場所とも言えるそこは運よく人影もまばらで、今が渡す絶好のタイミングだと僕は感じたのである。
「ルイス...あのさ、これ...」
ルイスに指輪の入ったリングケースを手渡す。
「何?...これ!」
「ほら、前にルイスが欲しがってたやつ...休日とか放課後にバイトしまくってさ!ようやく買ったんだ、受け取ってルイス!」
ルイスはその指輪を手に取るとしばらく眺め自分の左手の指にはめたのだ。
「ありがとう沙慈!」
「ルイス...僕ルイスの事...ルイスの事が」
僕がその先の言葉を言いかけたその時、少ないながらも公園にいた人々が皆ざわつき始め何やら空を指さし始めた。
「沙慈!あれって...」
僕たちがその方向に顔を向けると赤い光の粒子を排出しながら謎の物体が三つ、降下してくるのが確認できたのである。
日本 経済特区 東京 JNN本社ビル
絹江・クロスロードは自らの仮説、考えをPCにまとめていたのである。ソレスタルビーイングの武力介入には裏の真の目的がある...戦争根絶なんて無茶な目的の裏には...
まだ仮説の段階でありデスクにもこの件の事は伝えていない...証拠があるわけではない、報道することが出来る可能性は今の段階ではまだ低いだろう。でも確かに手ごたえを感じた...この線を探れば真実が分かるかもしれない...
ソレスタルビーイング、いやイオリア・シュヘンベルグが成し遂げたい真の目的、それは...
その時、モニターにノイズが走り表示されている画面がダウンしたのである。
「え...なに?」
機器の故障...?いや、そうじゃない。
ダウンしたモニターに私がキーボードに触れていないにも関わらず文字がタイプされ始めたのである。
その一文を読んだ私は一瞬今起きている事態が飲み込めなかった...だが数秒後その言葉の意味を理解してしまった。
あなたは知りすぎた...
水星の魔女の影で最近なんかガンダム界隈でガイア・ギアが取り上げられ始めているだと...