とある作戦中
アクイラは敵の大部隊を発見し連絡する
その部隊の中には非戦闘員も多数混ざっていた
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数時間後・・・
アクイラに出された命令は「殲滅」
「誰一人として通すな」と連絡が入る
アクイラは断りたかった・・・だがそれはできない
自分の評価が落ちるのは許容範囲だが、組織としての評価がかかっていたから
ボルトを引き
弾丸をセットし
ボルトを戻す
そして息を吸い・・・吐き出し・・・引き金を引く
フィン・・・と小さな音と共に一人倒れる
ボルトを引き排莢
また装填し呼吸を整え・・・放つ
一人・・・また一人と撃ち抜いていく
そこにいるのは「狙撃を行う人形」
放たれる先に作られるは死体
敵もやらせはしないと壁を作る
しかしアクイラの弾丸は「鎧を貫く」
狙うは非戦闘員
固まれば撃ち抜かれ
走り出しても撃ち抜かれ
遮蔽に隠れてもそれごと撃ち抜かれ
逃げ場所なんてありはしない
ただ撃たれるだけ・・・
そのときが来るのをただ待つだけ・・・
数十分が過ぎた
見渡す限りの赤い海
その中心にはかつて「生きていた」物達
武装していようがいまいが
逃げていようがいまいが
守ろうとしていようがいまいが
ただ等しく撃ち抜かれ
恐怖に支配され
怯え隠れ
ただその時を待つしかなかった者達
アクイラはそんな彼らに敬意と尊敬と畏怖と懺悔と・・・様々な感情が入り乱れる
もしもここが龍門でなければ・・・
共同戦線でなければ・・・
いくら「今」を悔やんでも・・・
「過去」を変えることはできない
どれだけ「組織」を恨もうと
「今そこにいる者達」の安全には変えられない
自分を守れるのは「自らの力」と「それを扱う技術」そして「その時を引き寄せる運」
その力をもってしても「大いなる流れ」には逆らえない
ならばこそアクイラは「見え透いた安寧と保証」に身を委ねた
アクイラ自身の力は「他者を簡単に」支配できる
わかっているからこそ安易に振るうことはない
作戦終了後
アクイラは他のオペレーターに避けられる
わかっていたことだ
「一方的に数百人」を殺したのだから
しかしそれを称えられる
しかしそれで勲章を得る
上層部においては「敵を殲滅した優秀なオペレーター」
現場からすれば「遠くからすべての命を刈る死神」
それゆえにアクイラの評価はかなり変わる
そうなった時に評価されないように立ち回る
「己の罪を消してしまわぬように」
「己のしたことを忘れることのなきように」
アクイラ)ハハ・・・お前と共に生きてきたが・・・もうそろそろ・・・引退・・・かな?
アクイラは己のSRに語りかける
そこにはもうかつての「狙撃オペレーター」の面影はなかった・・・
小さな発砲音は誰にも聞かれず
オペレーターは命を絶った
数日後、捜索していたオペレーターにより発見された・・・
そこには大きなボルトアクションの銃と拳銃しかなく・・・
ただ灰だけが残されていた