頼んだ身で文句言うのは、憚れるがあえて言うならこの半年間のトレーニングは地獄だった。
前半は体力や体を作ることを優先していくらかは、楽だった。
体力がついてきたおかげでなんとかついていくことができていた。
その後は、数日の休憩の後にアリアから授けられた、魔術の勉強をエミヤや他のサーヴァントに聞きながら、やっていった。
その結果、エミヤの投影や強化魔術などといったものを取得することができた。
…だけど、その後アルトリアから始まった戦闘技術の講義がこれが問題だった。体力は人外というありがたい?認定を貰っていたがそれを含めてもそれは厳しかった。
実戦形式の訓練だったために実力がついている実感があったが、相手が強過ぎる為にどれ程のものかは測りかねてしまった。
「はあー。はあー。今日もほとんど手がでなかったか!」
手が出なかったと言ったが、正確に言うとサーヴァントから二分の一ほどの実力を引き出すところまでに至った。
だが、そこからはなかなか進みもしていなかった。サーヴァント達からは、後は経験が物言うからスペックが近づいても勝てないのは当たり前のことと慰められたが、やっぱり悔しいと感じていまう。そんなことに耽っていると、エミヤから声がかかった。
「将暉、全員から粗方の指導を受けたことだろう!そこでだ、今まで延してきた学校へ
明日から行ってもらう。」
エミヤからの意見は妥当なことと感じたので、二つ返事で了承した。
今日は、そのために訓練は模擬戦などはなく自己鍛錬のみになった。それも早々に切り上げて明日の準備をしてた後、眠りについた。
意識したせいかいつもより早い時間に目が覚めてしまった。リビングに降りてみるとそこには、頼光がいた。
「あら、将暉さんおはようございます。今日は早いですね!」
「ああー。頼光か。おはよう早起きだな、…ところで今は何時だ?」
サーヴァント達は、寝る必要は無いとして最近までずっと起きていたようだったが、それをやめさせてむりやりにでもねてもらっていた。
「はい。今は、六時ですよ。ですが、決して早いという時間でもないと思いますが?」
「確かに、頼光の時代じゃ日が登る前には起きてたって聞くけど、別に早く起きなくてもいいんだよ。」
「…いいえ、私の習慣みたいなものなので無理はしていませんよ。」
そんな、話をしていたら途中から話が飛躍した。
「そう言えば、将暉今日から学校でしたね!早く起きたことですし、学校を探索するのはどうですか?……はずかしながら、私も同行してもよろしいでしょうか?」
「………いっ…いいよ。飯を食ったら、いこうか!」
「ああー。母は嬉しいです。将暉と一緒に行けるなんて!」
母という言葉が耳に届いた瞬間、ブルリと背筋に冷たいものを感じたが、本当に一瞬のことだったのでまずこの事は忘れることにした。
(やっぱり、……危険をはらんでいるな。下手なことを言うのは控えよう!)
とそんな決意をしながらも準備を進め、学校に向かった。
「はあー。でかい校舎だな、全部回りきれるかな?」
「まあー。確かに大きいですが、全てとは行きませんが三分の一程でしたら回れると思いますよ!さあー、行きましょう。」
機嫌の良い様子の頼光に腕を引かれながら、探索をしていった。
「回ってみて分かったが、やっぱりでかいなあー!体育館だけでもテニスコート四つ分くらいあったなあ。」
前世の学校と比べても二倍くらいの差に驚きつつも、探索を続けていった。
「そのー。頼光、…そろそろ手を離してくれないかな?」
「いいえ、お断りします!(折角の将暉との二人きりの時間なんですから。)」
やんわり断られてしまったことに肩を落としつつも、探索を一時やめ、職員室に出向いたら、時間になったので先生に対して話をしてから、まず帰るように伝えた。
「頼光そろそろ時間だから、さすがに離してくれないかな!」
「……それでは、仕方ありませんね。(もう時間ですか、残念ですね。帰ってきたら、
学校でのはなしを聞きましょう。)
それでは、将暉しっかりとやってきてくださいね。」
そう言うと拍子抜けするくらい素直に帰ってくれた。
(アリアが言うように、考え過ぎなのかな?……いやそんなはずはない。)
そんな葛藤を覚えつつも、そのことを頭の片隅に追いやり学校のことに思考を移した。
「じゃあー。将暉くん、クラスのみんなに君のことを紹介するから、呼ばれたら元気な声で入ってきてね!」
先生は、いかにも教師といった風貌の経験豊富そうな優しい人だった。年齢を尋ねよ
うかとも考えたが、初対面でそのことを聞くのは失礼かと考え自重した。
「将暉くん、入ってきてください。」
「はじめまして、横山将暉です。みんなと仲良くなりたいと思っています。よろしくね!」
拍手によって迎えてもらえた。
そこから、転入生にありがちな質問攻めにあったが丁寧に答えていった。
小学生の低学年は授業が、午前中に終わるので家に直行して訓練をと思ったが、案の定女性陣に捕まってしまった。
……そこから、あっという間に時間が経ち中学、高校と移り変わっていった。
気づけば、高校を卒業していたが大学は特に興味がなかったが主人公が目指している新東帝大に興味が湧いたので一回挑戦して見たが、見事に落ちてしまい一浪した。
その後、工学系の大学に合格したが独学でも学べるかと感じるようになっていったので、熱意がないうえで行っても意味がないと思い辞退し、二浪となり?俺も十九歳になっていた。