セキレイ世界に転生   作:橘闘牙

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第六話

 程なくして、主人公たる佐橋皆人が結とともに出雲荘にこしてきた。

 

 

「おっ、とうとう主人公のお出ましですか!」

 

 

「はい、そうです。やっとあなたに会わせたいと思っていた、佐橋皆人さんがやってきました。」

 

 

 そんなことを考えているとアリアがそう言ってきた。

 アリアはこうした感じで、本当に最高神なのかと疑いたくなってしまいそうなくらいにちょくちょく連絡をくれる。

(まあー。それだけ気にかけてくれているだろうけど…神いや…最高神としてそれはど

うなんだ?)

 

 

「ああーそうだ。そう言えば、……いままで伝えるのを控えていましたが、出雲荘に皆人さんが来たことですしこれからこの世界は加速していくでしょう。それを踏まえて話させていただきます。

 こほん。……将暉さんには、葦牙としての資格を付与しました。」

 

 

 それを聞いて、サーヴァントがいるからもう必要ないだろうと思いつつも先を促した。

 

 

「そこで、将暉さんには美哉さんの葦牙になってもらいたいのです。」

 

 

 これまた、驚いた頼み事をされたことに戸惑いつつも少し考えて、納得した。

(罪悪感から、来ることかな?まあー。俺としてはどっちでもいいけど。それとも暗に今回の鶺鴒計画を解決しろってことかな。)

 そんな考えを浮かべていると、更に爆弾発言をしてきた。

 

 

「なんなら、私と契約します?……あはは、…冗談ですよ。(まあー、こんな事になったことを度外視にしてもあなたに付き合ってもいいですけどね!)」

 

 

 心の中でアリアがそんなことを考えていたことはこのときはしらなかった。

 そんなことをしている間に話は進んでいった。皆人との邂逅の機会等について話、今回はお開きにした。恒例となりつつあるが、アリアからはいつも通り美哉への手紙を渡された。

 

 

「さて、アリアはあんなこと言っていたがどうしたものかな?」

 

 

 実際問題、皆人と会うこと自体は隣のことだし容易いとは思っている。後はタイミングの問題だと考えていたが、さっきのアリアとの会話でとんでもないことを頼まれたもんだなと嘆いた。

 

 

「さて、皆人と会うタイミングはどうしたもんかな?

草野(No.108)と出会う前の方がベストだが、もうすぐことが起こる……エミヤとクーを偵察にいかせるか。」

 

 

 時間的には、何も考慮することはないのだが心情的には焦る気持ちがある。勢力構造やその位置の把握の為に二人を偵察にいかせた。

 

 

「今後は、外出を控えるかな!変に好戦的なのも居る筈だし、……サーヴァントも似たような性質を持っているらしいから、気をつけなきゃならないしな。」

 

 

 最近判明したのだか、サーヴァントにも鶺鴒と似たような性質があることが絡まれて判明した。相手方は完全に鶺鴒と勘違いしていたようで、執拗に攻めてきて撒くのに苦労したことを思い出す。

(まあー。鴉羽や懲罰部隊以外の鶺鴒相手に遅れを取るとは思えないし、汎用性という面では圧倒的にこちらが有利だろうからそこまで懸念することではないが、油断は良くないだろう。

数などはあっちが多いことを肝に銘じておこう。)

 後の事は偵察待ちとして、鍛錬や訓練、最近始めたフリーのプログラマーとして行動していた。

 一週間の間にエミヤとクーは、多くの情報をもたらしてくれたが、その中で気になったのはやはりM.B.Iと「東」の陣営の氷峨が一番気になった。話しでも詐欺師やいけ好かないといったイメージを多く感じるキャラだったが、エミヤやクーによっていくらかその一端を感じ取ることができた。

 

 

「絶対に分かり合えることのない人物だな!氷峨やM.B.Iに対しては、牽制の意味合いも込めて近々訪問しよう。」

 

 

 そんなことを考えつつ他の「南」「西」陣営についても聞いたが、「南」は鶺鴒と勘違いして契約を狙ってくるかもと考えたが、まず問題ないだろうと思い思考を隅においやった。

(やってきたとしても、痛い目に合う未来が想像できるは!)

「西」については、こちらから接触しない限りは何もしてこないという結論にいたった。

 

 

「当事者たるアリアが手を引いていることに対して、これ以上のことを進めるM.B.Iの御中社長は懲らしめる必要があるだろう。

 ……介入する前に皆人に会うとしますか。それとこの手紙も美哉に渡さなきゃな。」

 

 

 そう言って重い腰を上げて、出雲荘に出向いていった。

 

 

 

 

「あら、将暉さん。」

 

 

 出雲荘に出向くと美哉がその家先を掃除していた。

 

 

「美哉か、例の新しい住民に挨拶しに来たよ。」

 

 

「佐橋さんに会いに来たのですか?」

 

 

 

 他愛のない会話をしてから美哉に頼んで佐橋皆人と結を読んできてもらった。

 

 

 

「はじめまして、佐橋皆人さん、結さん隣に住んでいる横山将暉です。」

 

 

「これは、ご丁寧にありがとうございます。佐橋皆人です。これからよろしくお願いします。」

 

 

「結です。将暉さんよろしくお願いします。」

 

 

「そんなに、硬くならないでくれよ。こう見えても貴方と同い年だよ。」

 

 

 そう言うと皆人は驚いた表情を浮かべた。何故そこまで驚くのかは、十三年近く鍛錬をしてきただけあってなかなかの体が出来上がって、年齢以上に見えるのだ。

 

 

「へぇー。大人びた感じがしたからてっきり、年上かと思ってたいましたよ。」

 

 

「はい。もう少し上だと思っていました。」

 

 

 そんなほのぼのとした感じで、話は進んでいってファーストコンタクトは上手く行った。

 

 

 

 その後は、M.B.Iと氷峨陣営に挨拶(カチコミ)をしにいった。

 

 

「なんだね。君は。」

 

 

 まず、M.B.Iに出向くと御中社長がそんな反応を示した。

 

 

「何、ちょっと調子に乗っているあなた方にお灸を据えようかと思いましたね!(ニコッ)」

 

 

 そんな感じで、まずM.B.Iは御中を中心とした研究陣(佐橋高美除く)と実働部隊たる軍隊連中に楔を刺してきた。

 懲罰部隊に関しては、足止めだけを命じて武蔵や頼光に頼んだ。痛い目に合わせられたら実行してくれとも頼んだ結果、鴉羽は予想通り手強かったそうだが、紅翼、灰翅は実力はあったそうだが未熟だったので痛い目に合わせたそうだ。

 

 

「まあー。そうなるよな。」

 

 

 スムーズに計画が進んでいることに不安を感じつつも特に何もなかったので考え過ぎと思い、次に移った。

「東」の氷峨陣営に関しては、M.B.I以上の警戒をして全サーヴァントを投入した。

 

 

「「東」陣営の氷峨さん、あなたは一体何がしたいですか?」

 

 

 全サーヴァントを投入した結果は、鶺鴒を多く戦闘不能に追いやってしまった。(鶺鴒紋消滅ではない)警戒しすぎたという反省をしつつもまあーいいかと思い、気にしないことにした。

 

 

「あなたは、一体誰だ!?私の情報網にこれ程の力を持つものがかからないはずがない。」

 

 

 そんなことを乗っ溜まってきたので、適当に答えてやった。

 

 

「そうですね。……嵩天の遣いとでもしておいてください。」

 

 

 そうして、今回の介入を終了させた。

 

 そこからは、M.B.Iの介入はなかったが、それ以外は変わりなく草野と皆人の出会いは行われた。M.B.Iを暫く機能不全に追いやった責任として、機能停止させられた夜見の回収をジャンヌに頼んだがその時なぜか渋い顔されてしまった。

 夜見は、アリアのところに送りつけて後のことを頼んだ。

 

 

 

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