セキレイ世界に転生   作:橘闘牙

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 久々の投稿なので設定に食い違いが生じているかもしれませんが、優しい目でご覧ください。(その際は指摘くださるとありがたいです。)
 完結まで書けるようこれからも頑張っていきますので、ご愛読の程宜しくお願いします。


 今回は短い目です。


第八話

 前回起こした襲撃、アリアによってもたらされた美哉との契約となかなかに濃い一週間だったが、今週は特にどこの陣営にも動きは見られない平穏な週だった。強いて変化があったと言えることは、うずめに張り付けたような笑いから心から笑えるようになったことくらいだ。

美哉を通じて感謝を伝えてきてくれた。

 

 

「氷峨は要求にしっかり従ってくれたようだな。・・・エミヤ、陣営は今どんな感じになってる?」

 

 

「ああー、陣営全体として要求に従うしかないと結論づけていた。今回のことは相当応えたのか情報関連の修復と強化を推進していた。」

 

 

 今後は、あそこまで規模の大きな襲撃を行うことはないと思う。その結果、俺に対する警戒が緩まないように北を除いた陣営に対しては、ちょっかいをかけていかなければならないと思った。

 

 

「クー、M.B.Iの方はどうだ?」

 

 

「M.B.Iは社長の御中だっけかそいつが佐橋高美や社員たちに締め上げられていたが、あいつタフだね!締め上げられた後で今回のことを知らない実働部隊を密かに動かしてるぜ。」

 

 

「あの時の襲撃のことは社員全員にはいきわたっていないのか?それは少し予想外だったな。佐橋高美がうまくやると思っていたんだが?」

 

 

「高美ってやつも社員全員にいきわたるようにやっていたが、御中の方が一枚上手だったようだ。」

 

 

 そんな策が巡らせられるなら、普通なら今後の展開もいくらか予想できるだろうにと思った。

 だが、御中広人は氷峨とは違いむしろ更にその思考を刺激してしまっただけのようだった。

 

 

「はあー。バカと天才は紙一重って言うけどこの言葉は御中広人のためだけにあると思ってしまうわ!」

 

 

 愚痴を零しつつもエミヤとクーには今後の監視も頼むと伝えた。氷峨への対応は情報収集機関の復旧妨害を、M.B.Iへは実働部隊と懲罰部隊の監視を頼んだ。

 

 

「さてと俺も仕事をしますか!」

 

 

 仕事と言っても簡単なプログラムのバクの洗い出しと修整といった地味な作業だが案外俺にはこの作業が向いていた。

 自分でも独自のプログラムを組んでいけるように頑張ってはいるが、まだまだだ。

 

 

「今度、松さんに指導頼んでみようかな?」

 

 

 そんなことを考えながら作業を進めていった。

 

 

「将暉さん、ご飯の時間ですよ!」

 

 

「わかった、あと少しで切のいいところまで終わるから先に食べてていいよ。」

 

 

 気づくとお昼になっていた。頼光の呼びかけで気付くことができた。十分くらいしてから下の階に降りていった。

 

 

「あれ、ジャンヌと武蔵がいないけどどうしたの?」

 

 

 下に降りると四人の姿が見えたが、ジャンヌだけがいなかった。

 

 

「用があるとかでお店の方に出かけていきましたよ。」

 

 

 状況が掴めないでいると頼光が教えてくれた。

 

 

「用って、買い物か何か?」

 

 

「ええー。少し入用のものがあるからと言って、私たちもついでと思って頼むと手伝いとして武蔵も出かけていきましたよ。」

 

 

「それっていつぐらいのこと。」

 

 

「えっと、確か二時間くらい前のことかと」

 

 

 それぐらいだったら問題ないだろうと思ったが、南陣営の行動が脳裏にうつったので昼を食べてから様子を見に行こうと考えていた。

 

 

「ただいまー。」

 

 

 武蔵の元気な声が聞こえたのでその考えは杞憂に終わったと思ったが、数分後すぐにそれは否定された。

 

 

「将暉ー、少し厄介な奴と鉢合わせてなあ、「南」陣営の御子上っていうやつに絡まれてな、完全に私たち二人を鶺鴒と思って襲ってきた。」

 

 

 その言葉を聞いて、頭が痛くなってきてしまった。

あそこは、最近の襲撃情報くらい入手していると思っていたが、

どうやらその予想は外れたようだった。

 

 

「御子上かー、氷峨、M.B.Iが襲撃を受けても自分は関係無しと捉えてセキレイ収集を続けるか!」

 

 

 改めて言ってみてあきれてしまった。御子上財閥の次期当主だが、思考はまだまだ我儘な子供と変わらないのだと改めて感じた。

 

 

「懲らしめてやりたいが、さすがにあそこは面倒が多い。どうしたものかな?」

 

 

 実際、御子上財閥はそういうことに関する守りは意外に堅いのだ。

 強行突破するのは容易いがそれでは芸がない。力技しか持たない奴らと逆になめられてしまう可能性がある。

 

 

「適当にセキレイ紋をでっち上げて、御子上のところに武蔵とジャンヌを潜り込ませるのが作戦としては良さそうだけど……」

 

 

「……将暉、あいつのところに行けってか!あんな奴に隷属なんて、嘘でもゴメンだ!」

 

「……将暉さん、私も流石に……お断りしたいのですが。」

 

 

「まぁー、そうだよな。あんな奴のところには行きたくないよな。はぁー、どうしようか。エミヤなんかいい案ないか?」

 

 

「うむ、そうだな。…私としても最初の案はいいと思うが……辞めといておいたほうがいいだろう。」

「……なら、こんなのはどうだ……。」

 

 

「なるほどね。いいじゃないか、そうするとやっぱり情報収集が必要になってくるな。」

「クー、M.B.Iと並行してそっちの方も調査できるか?」

 

 

「あぁー、そこんとこは問題ないぜ!寧ろそれくらいやった方が丁度いいくらいだぜ。」

 

 

「クーがそう言うなら任せる。徹底的に調べてくれ!」

 

 

 方針は決まった。だが、それを実行に移すには時間が大分掛かる。エミヤもそこの部分ついて何か言いたそうだ。

 

 

「……情報収集の時間を作るために、武蔵とジャンヌにセキレイ紋を付けて囮になってもらうと思う。…それならどうだろう二人共?」

 

 

「…まあ、そんくらいならいいぜ。ついでにあいつブチのめしてもいいよな?」

 

「ああ、いいぞ!あいつに付いてるセキレイが少し手強いと思うけど思う存分やってくれ。」

 

「将暉さん、それでしたらこちらも構いません。」

 

 

 両者共にこの案には、とても乗り気にみえる。徐ろ活き活きとしているようだ。相当、御子上の行動が腹に据えかねているようだ。

 そんな、二人の様子を眺めつつこれから痛い目に合うだろう奴らに手を合わせておく。

 

 

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