水色短髪、童顔の少年。彼の名は、
彼は両親に、一億五千六百八十万四千円の借金を押し付けられ、それを肩代わりした
彼の日課は、ナギを起こすところから始まる。
「お嬢様、朝ですよ」
「うーん、あともう少し……」
だがナギは起きようとしない。
「早く起きないと学校に遅刻しますよ」
「ハヤテ、お前、先に行ってろ。後から行くから」
「そう言っていつも来ないじゃないですか。今日という今日は連れて行きますからね」
ハヤテが布団をひっぺがすと、金髪の女の子が姿を現した。
「お嬢様、朝食が冷めてしまいますよ!」
「うるさいな! 眠いんだよ!」
「そんなの知りませんよ!」
ナギは起き上がり、ハヤテに枕を投げつけた。
枕がバフっと音を立ててハヤテの顔面にヒットする。
「やっと起きましたね」
「あ、しまった! 気分悪いからもう寝る!」
「ダメです!」
ハヤテはナギを引きずって食堂に連れて行った。
機嫌が悪そうに朝食を摂るナギ。
「おはようございます、ナギ」
と、具合が悪そうに入ってくるメイドのマリアことハヤテの姉。
「あ、姉さん。どうしたんです?」
「ちょっと風邪を引いてしまったみたいですわ」
「大丈夫ですか?」
「ええ、なんとか」
「でも相当悪そうですよ。休んでて下さい」
「そうですか? ではそうしますね」
マリアは食堂を出て行く。
「ハヤテ、今日は学校を休め。マリアの看病をするぞ」
「そうですね」
満場一致で二人はマリアを看病することにした。
その頃、地球から少し離れた宇宙では、青色のウルトラマンらしき巨人が、星人に追われている。
「待ちやがれゲイル!」
ゲイルと思われるのその巨人は、逃げながらも星人に光弾を放つ。
星人を光弾をかわし、ゲイルとの距離を詰めてくる。
「くそ!」
ゲイルは地球を見掛ける。
(あそこに逃げ込もう!)
ゲイルは光の球体となって地球に飛び込んだ。
「あの
立ち止まった星人が地球を見つめる。
ハヤテは部屋で休むマリアを看病している。
濡れタオルをマリアの額に載せる。
「ハヤテー!」
ナギが屋敷中に響く大声を上げた。
ハヤテはナギの元に駆けつける。
「どうされました?」
「あれ……」
ナギが指差した先を見ると、壁が抉り取られていた。
「えっと……?」
「あいつらの仕業だよ!」
壁の外側で、巨人が星人に追い詰められている。
「なんですかあの巨人?」
「知るか!」
「なんか、ウルトラマンみたいな姿ですが」
「とりあえず、ウルトラマンみたいなのを助けてやれ」
「わかりました」
ハヤテは戦場に躍り出る。
「おい! お前の相手は僕がしてやる!」
星人がハヤテを見る。
「ありが一匹。そんな小さな姿で何ができる?」
「そこの者、危ないから離れるんだ!」
ハヤテは額に一筋の汗を垂らす。
「あなたの方こそ追い詰められてるじゃないですか」
「僕は戦うのが苦手なんだ」
「あなたは一体?」
「僕はゲイル」
「僕はハヤテです」
二人が自己紹介をしていると、星人はイライラし始めた。
「おい、作戦会議は終わったのか?」
ハヤテは構える。
「ならばお前から踏み潰してやる」
星人は巨大な足でハヤテを踏み潰しにかかる。
ハヤテは疾風のごとく巨大な足をかわした。
「決めた。君に僕の力を託そう。あとはうまくやってくれ」
「へ?」
ゲイルが光の玉になり、ハヤテの体に入り込んだ。
ハヤテの体は光に包まれ、巨大化してゲイルになる。
「ええええ!?」
驚き戸惑うゲイル。
「ほおう。合体したら少しは強くなったかな?」
星人がゲイルに襲いかかる。
ゲイルは星人をかわし、カウンターキックをした。
「ぐわ!」
星人はよろめいて後退する。
(凄い力だ!)
ゲイルは星人を乱打する。
星人は追い詰められ、最後は光線技でトドメを刺され、爆裂霧散した。
ゲイルは光に包まれると、小さくなってハヤテの姿になった。
「ゲイルさん?」
……………………。
ハヤテは声をかけるがゲイルは反応しない。
「あれ?」