言い訳すると小説書いてました
多分ハーメルンには投稿しないけど
後、ガチ戦闘になっちゃった
「あら、こんなところで、何をやってるのかしらあなた?」
後ろから声をかけられる。
私は嫌な予感をするなか、後ろを振り向きながら返答する。
「少しポーションの素材を採りに来たんだ、邪魔しないでほしいな」
声の方を向くと、そこにいたのは胸元の大きく開いた赤いドレスを着た、少し褐色気味の肌の美女がいた
右耳には青いピアスをつけており、一見すると人間にしか見えない
だが彼女の後ろ、大量にいるモンスター、それが彼女が人間ではないことを証明していた
思い出すのは、族長の手紙にあった
『魔法に強い抵抗を持つ魔王軍の幹部が送られてきた』
という部分、おそらくこの女性が手紙に書いてあった魔王軍幹部なのだろう
「そう、それは無理な相談ね。アタシはいままでアンタたち紅魔族に散々にやられてきた、それをこんなチャンスが転がって来たんだから逃すわけ無いでしょう?」
赤いドレスの美女が私の要望をばっさりと切り捨てた。
そうだよね、逃すわけないだろうね、多分私を人質に取るつもりなんだろう。
やはり今日は運がない……運のステータスはそんな低くなかったんだけどな。
あの四人組が原因だったりしないよな?
ああ、どうするかな、どうせ里の他のやつが倒すだろうと思ってかさばるポーションはそこまで持ってきてないんだよな、この状態じゃ魔王軍幹部には勝てないし、なんとかテレポートで逃げれるか……
とりあえず可能性は薄いが里の誰か(主にクソニートあたりが)がここに来るのを願って時間稼ぎでもしよう。
そしてクソニートだったら盾にして逃げよう。
そう考えた私は、適当に彼女に話しかける。
「君が紅魔の里に送られた魔王軍幹部かい?どんな名前なんだ?」
「ふふっ、こんな状況でいい度胸ね、いいわ教えてあげる」
そう言って彼女は微笑み、少し息をためて。
「我が名はシルビア!強化モンスター開発局長にして、自らの身体に吸収し、合成と改造を繰り返してきたもの!そう、アタシはグロウキメラのシルビアよ!」
…………どうやらこの人も紅魔族に散々やられてきたらしい。
不覚にも少し共感を覚えてしまった。
ていうか、グロウキメラ?キメラは何回かあったことあるけど人型のキメラは初めてだ。
ていうことは彼女……シルビアは新しい素材になるってことだよね?
それを理解した瞬間私の中でなにかが、カチッと鳴った。
シルビアは慢心していた。
いつもなら慢心なんてしないシルビアだが、今この瞬間は慢心せざるをえなかった。
今まで散々、煮え湯を飲まされてきた紅魔族
アイツらに対抗できる!ようやくだ!
今までの苦労もあってその喜びはデカかった、それこそ慢心してしまうくらい。
だが、シルビアは慢心するべきじゃなかった。
相手は一癖も二癖もある紅魔族、それを忘れるべしじゃなかったのだ。
例え自身が圧倒的有利な状態でも
「へぇ?色んな生物を吸収するキメラか、面白いね、それってつまりは他の細胞と拒絶反応を起こさないってことかい?でもそれっておかしいよね、それだと抗体がないってことになっちゃうからね?魔王軍幹部が病気にかかって死んだなんて笑い話もいいところだものね、じゃあどうなってるのか?仮説だけど、合体するときに抗体が機能を停止するとか?それとも元から病原体と別の扱いにされてるのかな?それともそれとも抗体とは別のものを持ってるとか?それともそれともそれとも病気といったものに耐性があって抗体を持ってないとか?ああ、最後二つはほとんど同じか、まぁどうでもいいんだけどさ、僕はそれよりももし脳を吸収するとどうなるのか気になるな、記憶を吸収できるの?その時の感情も?記憶がどこに入ってるのかは未だによくわかってないからね、案外君を使えばそれがわかるかもしれない、臓器移植でできないことができるようになったっていうのもあるし、君にも似たようなことが起こるかな?ああ、臓器移植といえば君に他の生物の皮膚とかを外部から移植するとどうなるかも気になるな、この場合は拒絶反応が起きるのかな?それとも起きない?もし起きるんだったらさっきの仮説は否定されることになるよね、気になるなぁあと取り込んだあとなんで神経がくっつくのかも気になるなぁおかしいよね普通生物によって神経の位置は違うものそもそも哺乳類とか鳥類とか魚類とかで整体に大きく変化するよね、もし体の下半身を魚とか鳥にするとどうなるんだい?産むのは卵?それとも子供?それともそれとも何も生まれない?ていうか下半身だけじゃなくて上半身も変えちゃったらどうなるの?例えばなんだけど君の下半身切り取って魚の下半身をつけるそして上半身も切り取って魚の上半身をつける、そしたら君の体はどうなる?魚になるのかい?それとも切り取られたほうが本体?それとも分裂しちゃったり?それともそれとも死んじゃったり?もし魚のほうが本体なら面白いね、あ、でもこの実験を君が死んじゃったら他の実験ができないねじゃあやれないか、ああ残念だなぁ……あ、そうだ、君のクローンを作ったらどうなるのかな?君の体には色んな生物のDNAとかが混ざってるわけだけどそのDNAを使ってクローンを作ったらどんな生物が生まれるんだろう?君が生まれる?それともその部分の元になった生物が生まれる?もし君が生まれるならさっきの実験も試せるね、あ、でもこの世界の科学力じゃクローンはちょっと難しいかな、父に頼んだら作れないかな?あの人ホムンクルス作ってるわけだしこれを応用すればクローンができる気がするな、父はホムンクルスを作るとき自分の髪を使ったって言ってたし、じゃあやっぱりできるかもね嬉しいなぁ、それと君ってもしかして無機物とも合体できたりするのかい?正直信じられない話だけど父がそんなキメラがいるって言ってたんだよね、父はバカでアホだけど天才だし多分本当のことなんだよ、君は魔王軍幹部なんだろう?なら種族のなかでもトップクラスなはずだ、多分できるんだろうね、さっき神経とかどうなってるのか気になるって言ったけど無機物に関しては神経どころじゃないね、神経ないんだがら自由に動かせるならそれはもうすごい、あ、今一つ仮説を思いついたよ、もしかして身体を動かすのに筋肉以外のものがあるのかな?それを合体した物質に入れれば動く的な……いや流石にこれはないか、そういえば君の素の身体はどうなっているんだろうね?多分君は色々なものを取り込んできたんだろうけど素の身体の部分も残ってるんだろうね?ああ気になるなぁ調べたいよ、まぁでも僕の専門は残念ながら生物学じゃないんだよね、僕としては君がどんなポーションの素材になってくれるのかが気になるね、君のどんな生物とも合体できる細胞はどんなポーションを作れるか想像できないよ、猫耳とか犬耳とか生やすポーションは作ったことあるけどこのポーション達はもともと身体を猫とか犬に変えるポーションを作るつもりで作ったんだよね、なんで断念したのかって言うと身体に変化が大きすぎて耐えられなかったんだよね、オークで試したから間違いないよ、効果自体は成功してたから猫の死体が残っただけだったけどね、もしこれを君の細胞を使えば身体に対する負荷を大きく抑えられるかもしれない、他にも君のように他の生物の身体を取り込める身体になれるポーションが作れるかもしれないこれもいいね、人間の身体能力を上げたり色々できる正直ポーション効果によるドーピングは限界を感じていたんだ、これはいいアプローチになるのかもしれない、ああ、想像できないって言ってた癖に想像できてるじゃないかって?いやいやそんなことないよ、そもそも君の素材を使ったポーションが君の特徴を出すとは限らないからね、悪魔の素材が特効薬になるように、だから君の素材がどうなるか気になるんだ、髪の毛、爪、腕、脚、心臓、骨、筋肉、ああこの素材達で何が作れるんだろう?僕は気になって夜も眠れないかもしれない、もしそれを知れたら死んでも……ああいや死にたくはないかな、まだ色々研究したいんだ、君の身体以外にもリッチーとかドッペルゲンガーとか人間とか色々研究したりないんだよ、ああそうだ君の知り合いに今言った生物で弱いやつとか知らない?部下とかにいたりするだろう?予想だけどさ、もしいたら教えてほしいな研究したいんだこいつらレアすぎてどこにもいないんだ、ああ、いや魔王軍幹部にいるのは一応知ってるんだけどさ、やっぱ弱いほうが研究するぶんには楽なんだよ、あ、でももちろん強いやつと弱いやつの身体の差とか気になってるんだよ?でもこれ研究するには色々足りないんだ残念だけど、あ!そういえば忘れてたけどリッチーに人間からなれる禁忌の術とかあったね、それをした場合肉体が残るって聞いたんだけどその肉体も調べたいなきっと面白いことがわかるんだでもこのタイプのリッチーはレアすぎてどこにもいないんだよね本当に残念、自分がそれを使えばリッチーになれるし正直寿命的に研究する時間がたりなさそうだからいつかしようかなって思ってるんだけど、それすると周りから疎外されちゃうからね、それは避けたい、あ、でも肉体がなくならないなら人間に紛れ込むことも可能かもしれないな、試せないからわからないけど、ああ、話がずれたね今は君の可能性について考える時間だったいや違ったかな?まぁどっちでもいいか、今の僕の話をわかってくれるなら協力してほしいなわかってくれないならむりやり奪い取ることにするよ、あ、でも君って魔王軍幹部なんだっけ?それも魔法につよいとか言ってたっけ?じゃあ僕じゃ倒せないかもな、父と一緒なら多分倒せるけどあの父を頼るのはムカつくし、そもそもここにいないわけだし、じゃあ倒すのは諦めようかな、髪の毛とできれば爪とかもほしいやくれたりしない?だめかな?だめならいいや倒せなくても奪い取るくらいなら僕の力でもできるからさ、最悪紅魔の里に来たとき父と一緒に倒せばいいし」
「ひっ」
自身の自己紹介のあと少し止まったかと思えば凄まじい速度で言葉を並べていく少女に本能的な恐怖を感じたシルビアは、柄にもなく悲鳴を出す。
いや悲鳴が出た原因は言葉だけではない、視線だ。少女の視線はこちらを値踏みするような、まるでシルビアの価値を見るような視線だ。
不覚にもシルビアはそれに怯えてしまった。
だから、シルビアは少女がポーションを飲むのを止めれなかった。
もし、もしここでポーションを飲もうとするのを止めれていたら、それができていたら紅魔族に対抗できたかもしれない。
すでに手遅れな話ではあるのだが。
少女がポーションを飲みきった瞬間、少女は消えた。
「は?」
シルビアがそれを認識したのは自身の腹に蹴りが叩き込まれたことに気づくのと同じだった。
間の抜けた言葉と共に吹っ飛び木に叩きつけられ、口から空気がもれる自分の体。
そしてその後ろから聞こえた魔法の詠唱
「『ライト・オブ・セイバー』」
シルビアは神がかりな反応を見せて、なんとか身体を動かして前に回避する。
自身の真上から迫った手刀はシルビアの髪の毛を切り取るだけに終わった。
「これで殺れたら良かったけどハズレ、残念、まぁいいや髪の毛は取れた、じゃあ次は爪かな、ああ、でも爪だけ取るのは難しいなじゃあ腕を切り落とそうか、ああでもさっきのスピードを初見でぎりぎりとはいえ避けれるなら厳しいかな、まぁやるけどさ」
シルビアの後ろに着地した少女は左手には髪の毛、右の手は光り輝いた状態で独り言をブツブツと呟いた、そして左手の髪の毛を白衣のポケットにしまう。
「あ、あんた、何もっっ!?」
シルビアが喋ろうとした瞬間、地を蹴って少女がシルビアに突撃する。
シルビアは身体をずらしなんとか回避する。
だが少女は止まらない、今度は木を蹴って、地を蹴って、挙げ句の果てにはモンスターを蹴って、シルビアに突撃する。
だがシルビアもこの状況で慢心はしない、少女の攻撃を避けていた。
しかしシルビアは焦っていた。
何故なら……
(速すぎて攻撃できない!)
少女の猛攻をなんとか防ぐシルビアは防戦一方だった。
躱すことはできる、見切ることもできる、だが攻撃できない。
下手に攻撃に出たらその隙をつかれる、そもそもこの速さの相手に当たるわけがない。
いや、攻撃する方法はある、シルビアの得物はムチ、範囲攻撃もできるし、攻撃も速い、だが彼女のムチは今彼女の手にはない、相手が一人それも少女だと慢心してたつけが回ってきたのだ。
(さっきポーションを飲んでいた事を考えると恐らくこの速さはポーションの力ね、ならポーションの効果切れまで待つ!)
シルビアだって魔王軍幹部、避けながらでも的確に戦略を練っていく。
基本的にポーションには効果時間というものがある、なのでそれまで耐える。
少女もそれをわかっているのか動いた。
「【黒より黒く、闇より暗き漆黒に我が真紅の混淆を望みたまう】」
(詠唱!?)
少女が短剣を取り出し高速移動と攻撃をしながら魔法の詠唱を始めたのだ、これにシルビアは目を見開く。
いや、詠唱自体に驚いたのではない、これだけ動き回りながらだ。無詠唱だと魔力が制御できないのだろう、それくらいは予想できる。
では何に驚いたのかというと。
(今まで聞いたことない詠唱!?)
今までたくさんの魔法使い、魔法剣士などと戦ってきたシルビア
だが、この詠唱には全くもって聞き覚えがないのだ。
それに、シルビアは嫌な予感がした。
この魔法を撃たせたらまずい、という予感が。
「【覚醒の時来たれり。無謬の境界に落ちし理。】」
そんなシルビアの心情を無視して少女の詠唱は攻撃と一緒に続いていく。
このままではまずい、シルビアはそう思った
だから、シルビアは賭けに出た。
少女の攻撃を回避すると同時に腰につけていたムチに手をかける。
もちろんその隙を少女が逃すわけがない、チャンスと言わんばかりに突撃してきた。それに対しシルビアは少女の短剣に自ら左手を突き出した。
今度は少女が目を見開く番だった、まさか自分から攻撃を食らいに来るとは思わなかったからだ。
少女の体が驚きとともに固まる。
「油断したわね?」
その隙をシルビアは逃さない、シルビアは自身のことを棚に上げてそう言い放ち、右手に拳を作った。
ムチでは攻撃が間に合わない、だから拳で。
少女に当たればそれでよし、当たらなくても詠唱を中止できればよし。
まさに肉を切らせて骨を断つ、そのシルビアの拳に少女は。
「『テレポート』!」
素早く今まで唱えていた詠唱を中断し、テレポートを唱えてシルビアの前から消えた。
虚空を空振る拳を見て、シルビアは舌打ちと共に拳を解く。
人質も取れず、紅魔の里に攻めるまでに無駄な消耗をしてしまった。
とんだ災難だと、自嘲気味につぶやく。
ここでシルビアは油断してしまった、先程油断で負けかけたというのに。
「ぐッ!?」
左肩に走る鋭い痛み。
まさか、まさか、そう思いながら、後ろを向くと、少女が自身の肩に短剣を振り落としていた。
ここでシルビアは気づいた、少女が逃げてなんていないことに、そして今の自分が立っている場所が、
少女は逃げていなかった。逃げたと思わせてシルビアの後ろを取っていたのだ、テレポートしてすぐに攻撃しなかったのは逃げたと思わせて油断を誘うため。
シルビアの腕を切り落とそうと、少女の手に力が入る
シルビアも抵抗するがなかなか振り払えない。
そして短剣がシルビアの骨に届くその瞬間、ガリッ!とシルビアの腕、いや短剣から音がなった。
チッと舌打ちして少女が短剣を引き抜いて後ろに下がる
その短剣は刃の部分が取れていた。
今まで少女に無理な使い方をされていた短剣に限界がきたのだ。
「最悪、魔法に強いらしいから使ったけど、やっぱり安物は駄目だ、後で鍛冶屋のおじさんにオーダーメイド頼もう、たしか貴族が自分の鎧を使ってくれてるって言ってたし腕は確かなはず、ああ、本当に最悪、もう一度やりたいけどもう時間切れだ」
少女が不機嫌そうに呟く。
「『テレポート』!」
そして少女は魔法を唱え今度こそ逃げた。
興奮しすぎた、あのポーション飲むと面倒なのに。
アクセルの家にテレポートで帰ってきた私は床に倒れ込む。
新素材だからって興奮しすぎた、特にあのポーションは五分間ステータスが数十倍になる代わりに7日間はステータスが激減する強力なやつだ。
これから一週間は不便な生活が続くのを覚悟しなければ。
「まぁ、でも」
ポケットに入ったグロウキメラの髪の毛、それと短剣に付着した血を見る。
「さぁて、これで何が作れるかなぁ」
私は顔に笑みを浮かべた。
主人公の強さについて
ポーション込みの本気ならウィズに匹敵する強さがあります。
主人公が強い理由は、結構ちゃんと設定はあります。
取り敢えずカズマとかそんなレベルじゃない苦労があったとだけ言っておきます。
まぁ、これについてはいつか失踪する前に()
どうでもいい蛇足
シルビアの三人称は彼女か彼のどっちにすればいいのだろうか?
作者ツイ↓
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