人機絶唱シンフォギア 機械仕掛けのD   作:火力万能主義

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みなさん、お久しぶりです。火力万能主義野郎です。



一ヶ月も更新が止まり自分の言い出しっぺすら碌に守れませんでした。ゴメンナサイm(_ _)m

せっかくお気に入りとしおりをしてくださった方たちのためにも下がったモチベを上げながら一ヶ月以上もかかった設定とプロットの見直しがやっと終わりました。

オリ章の次話を書く前にまず見直した設定とプロットに合わせてタイトル、あらすじはもちろん既に投稿した話にもいくつか変更と誤字修正をしました。

これからもこんな拙作を書く作者もどきではありますが、どうか最後までよろしくお願い致します。


では、本作の捏造・オリ設定だらけのプロローグ0話をどうぞ。
今話にはこれからの展開において重要になってくる設定やら伏線やらがありますので先に読んでおくと後々のストーリー展開での楽しさが増えると思います。


第0話 神話の始まり、そしてー

 

Yahweh God formed man from the dust of the ground, and breathed into his nostrils the breath of life; and man became a living soul.

 

Genesis 2:7

 

 

 

 かつて造物主は()から一人の人形を創り出した。

 

 その人形は自らの創り主の姿に模した肉体をもつ完璧な存在であった。

 

 

 

 しかし、その人形は完璧であるが故にそれ以上のものに成長することも無ければ、進化も出来なかった。

 

 それに失望した造物主はその人形を捨て、その代わりとなる新たな人形を二つ造り直した。

 

 

 完璧であるが故に失敗となった始まりの人形を忘れなかった彼は始まりの人形が与えられたものと同じ肉体と魂をそれぞれの()に混ぜ、二つの人形に分け入れた。

 

 

 二つある人形の内に先に創られた方には強靭な肉体と自分の欠点を補完するための眷属を生み出す力を与えた。

 

 

 そして後に創られたもう片方には自由に思い感じることが出来る感情とそれを律する理性を与えた。

 

 

 造物主は二つの人形たちが競い合った末にもっと優れた方を地上に繁栄させる種の祖にすることを約束した。

 

 

 

 そしてその種の名を人間(ルル・アメル)と名付けた。

 

 

 

 同じ親をもち兄弟でもあった人形たちはそれぞれの能力を活かして競いあった。

 

 

 兄は自らの眷属を次々と生み出し造物主の命のみ従う無限なる軍を造って献上した。

 

 

 それに造物主以外の神々も大きく喜んだ。

 

 だが弟は自ら創造主に至高のものを献上するどころか、むしろ造物主に向かって己に足りないものをかばえるもう一人の人形を与えるよう願った。

 この願いに憤慨した彼の兄と神々の誰もが弟を叱責し造物主に罰を与えるよう訴えた。

 

 

 

「人がひとりでいるのは良くない。彼のために、ふさわしい助け手を造ろう」

 

「男である貴方()とは対になる存在、女を与えよう。そして彼女と交わり、二人の間で子を産み地上を満たせ、そして繁栄せよ」

 

 

 しかし造物主だけはその願いを聞き届けることを約束し四人目の人形を弟のそばに与えた。

 神はその人形に新たな命を産む胎と誰かを愛せる心を与えた。弟は造物主からの贈り物に大いに喜び二人の愛が永遠であることを誓った。

 

 そして夫婦になった二人の人形は両方に似た新たな人形を産んだ。こうして女の夫でありながらも父になった弟は家族と子孫という名の眷属を増やし広い地上にて繁栄していった。

 

 弟の子孫たちはそれぞれにとって最高と呼べるものを造物主に捧げ賛美と祈りを向けた。造物主はこれに大いに喜び、また驚いた。

 

 しかしその時にはすでに兄の軍勢は多くの地を開拓しその有能さと力を見せつけていたのであった。

 

 この競争は先に創られた兄の方の勝利だと本人はもちろん造物主以外の神々全てがそう思った。

 

 

 

 

 しかし、造物主だけはそう思わなかった。

 

 

 

「確かに彼は有能でまた忠実な下僕だ。彼は私の命令を十分に果たした」

 

「しかし私が求めていたものとは違う。我々が欲しがったのは自ら考えて動く新たな種を作るのであって我々のために動く機械人形ではないのだ」

 

「兄は今まで我々のために尽くしてきたがそれは全て私がそうあれと命じたからに過ぎない。私が命じなければ彼は何もしなかっただろう」

 

 

 

 造物主が被造物たちに求めたものは自立した自我を持って成長と進化の可能性を持つこと。

 

 それがなければただ命じられるままに作業する機械と何も変わりないと言い、弟とその眷属(家族)たちを神々の代理人として繁栄する種族に選んだ。その反面、選ばれなかった兄とその眷属たちを造物主の御使いとして人と神をつなぐ鎖の役割を命じた。

 

 

 

 

 しかし、人の心とは難しく単純なもの。

 

 

 

 

 

Cain said to Abel, his brother, "Let's go into the field." It happened when they were in the field, that Cain rose up against Abel, his brother, and killed him.

Genesis 4:8

 

  

 

 

 

 

 誰よりも忠実な下僕だった自分ではなく、何の変哲もない肉体をもった弟が自分よりも優れた存在だと認められた事実に彼は耐えられなかった。並の感情を持ってはいたものの、弟のような感情を制御する理性がなかった為に兄カインは弟アベルを殺すために眷属(軍団)を起こした。

 

 

 

 

 そう、同じ父をもった兄弟であり、主のためという同じ目的()のために競いあった彼の唯一な半身(家族)を殺すために  

  

 

 

 カインは造物主に選ばれたアベルを祝福したいと言い誰もいない荒野に眷属(軍団)を潜ませ罠を仕掛けた。しかし、兄の言葉を信じたアベルはカインに祝福への感謝と自分が選ばれたことへの許しを乞うために一人で荒野に向かった。

 

 

 その結果、弟アベルは兄カインの手によりその肉体を無惨にも壊されその命を落とした。

 

 

 弟を殺したカインは父と弟亡き今、唯一残った私こそが造物主()に選ばれて相応しいと叫んだ。その叫びは地上の命あるもの全てに届き、また天上にいた造物主を始めた神々の耳にも届いた。

 

 

 

Yahweh said to Cain, "Where is Abel, your brother?" He said, "I don't know. Am I my brother's keeper?"

Yahweh said, "What have you done? The voice of your brother's blood cries to me from the ground.

Genesis 4:9-10

 

 

 

 神々は血肉を分けた自らの半身(兄弟)を無惨にも殺したカインに驚き、カインを彼の手によって殺されたアベルよりも惨い死に方(刑罰)をもって処理する(裁く)べきだとそれぞれ声を上げた。

 

 

 カインはアベルを殺せば全てが自分の思う通りになると思っていた。しかし現実は思い通りになるようなものではあらず、ましてや自らの半身(兄弟)を直接手にかけた者にはもっと重い罰を与えた。

 

 

 

  四肢をもぎ荒野にて獣の餌にしよう。

 

 

  一度元の()に還し今度こそ完璧な下僕をつくるべきだ。

 

 

  殺されたアベルが報われるよう、彼の子孫たちにそれ(カイン)が死ぬまで石を打ち付けるよう命じよう。

 

 

  独りであることを願った彼には永遠の孤独を罰にして与えよう。

 

 

 

 神々は身内を殺した罪人を許すべきではないと声を一つにし、それぞれが思った最も惨い死を罰に与えようとした。かつて誰よりも身を呈して造物主()のために働いた忠実な下僕だったカインは忘れられ、醜い罪人のカインのみ彼らは覚えていた。

 

 

 しかし、そんな中でも造物主だけはカインの忠誠を忘れていなかった。アベル(兄弟)を愛し、造物主()を敬いながらも、一時の感情に身を任せてしまった一人の人形を哀れんでた。

 

 そして造物主は命を奪わずに与えられる最も重き罰をカインに与えた。

 

  

 

 

「我が愛する子、カイン。お前の犯した罪は重く許されないものだ」

 

 

「貴方は己の欲の為に主であるこの私の決めた事を否定し、またこの世で唯一の人形であることを望んだ」

 

 

「それ故に貴方には罰を与えよう。主の命じたことを否定した貴方はもはや下僕であらず、これから貴方には従うべき主は現れない」

 

 

「そして唯一な存在であることを望んだ貴方には誰かと交わることもなければ、これから誰にも会えることはない。貴方を永遠の孤独を与えるため虚無界(ゲヘナ)に送りその入口を閉じよう」

 

 

 

 造物主はせめて彼の命だけは自らの手で奪いたくはなかった。すでに始まりの人形(長男)をこの手で始末しようとし逃げられた挙げ句に、大事に育てた人形たち(次男と三男)の間に殺しが起きたのだ。ただの被造物ではなく、造物主にとって本当の子のように思ってきた存在をこれ以上失いたくはなかったのである。

 

 

 虚無界(ゲヘナ)送りもそれ故に選んだ刑罰であった。犯した罪は裁かなければならないが、愛する子の命を奪いたくはなかった。ならいっそう誰もいない場所に追放し、せめて二度と殺しが起きないようにするのが彼の狙いだった。

 

 

 

「お待ち下さい我が(あるじ)、我が創造主(ちち)よ!」

 

 

 

 もちろんカインはそのことに不当だと思い声を高くした。自分は無罪だと、むしろ優れた存在である自分こそが新たな祖として選ばれるべきだと造物主()に向かって叫んだ。

 

 

 

「カイン、まだ分からないのか。貴方が犯した罪はただ相手を妬み殺しただけではなく、己の半分も共に殺したのだ」

 

 

 

「私は貴方達が互いに競い合いながらも兄弟として愛し合い、支え合って欲しかった。そして誰一人欠けることなくそれぞれの役割を持ってこの星で生きて欲しかったのだ」

 

 

 

「なのに貴方は一時の感情に流され超えてはならない線を超えてしまった。これはその罰でもあるのを何故分からない」

 

 

 

「私は貴方に失望した。しかしその命だけは私自ら奪わず、また他の誰にも奪わせはしない。その誰もとは他の我が兄弟(神々)たちも含まれる」

 

 

 

 こうしてカインとその眷属たちは虚無界(ゲヘナ)の奥底に閉じ込まれ、その入口の鍵は誰も知らない場所にて封印され、神々と人の記憶の中から忘れられた。

 

 

 

 また、殺されたアベルと種の祖であり、全人類の肉の父を失った眷属(子孫)たちを哀れんだ造物主はアベルから流れた血を吸った()で新たな器を造り、その中にアベルの魂の一部をまた入れ生まれ変わせた。

 

 

 新たな血肉と魂を得て生まれ変わったアベルは造物主からまた新たな名を与えられ、その名をセツと名付けられた。

 

 

 しかし、未だに殺されたアベルを哀れんだ造物主はまた新しい賜物をセツに与えた。その賜物はただ夢見るだけだった未来を肯定し実現させる可能性、または才能と呼ばれるものだった。

 

 

 アベルとセツ、二人分の賜物を貰った彼は自分一人の為ではなく、全ての眷属(子孫)たちに受け継がれるよう星の数よりも多くの欠片に別けてそれぞれの血と霊に埋め込んだ。

 

 

 永遠にその賜物が引き継がれもっと多くの子孫たちが豊かに過ごせるようにするためである。これには造物主もまた驚き彼らを天の虹を見せながら大きく祝福し、他の神々もまたそれぞれの方法と奇跡をもってこれからの繁栄を約束しまた祝福した。

 

 

 人類の繁栄はこうして始まったのである。

 

 

 

 

 

  しかし現実は非常で、与えられるものがあればまた同じく奪うものがあった。

 

 

 現実が彼ら(人類)から奪ったのは一つに結束する絆であった。

 

 

 

 

 

 カインが完全に閉じ込められたのはセツが生まれ変わってすぐのことだった。虚無界(ゲヘナ)に綴じ込まれるすく前、彼はその機を逃さずアベル(セツ)の霊と血を引く者たち全てに己の一部(のろい)を埋め込んだ。

 

 それらは彼らの一部となりアベルとセツの血を汚す癌になり、セツの賜物同様全ての子孫たちに受け継がれるようになった。

 

 

 

 その一部(のろい)とはカイン自ら律することの出来なかった原初の感情が成り果てたものだった。

 

 

 

 兄弟(アベル)への親愛と友情は、嫉妬と憎悪に変わり  

 

 

 (造物主)への敬愛と忠誠は、憤怒と背信に堕ち  

 

 

 世界を豊かにしまた人と神の間を繋ぎ止める鎖としての義務は、怠惰に  

 

 

 神々に認められたいという向上心は、強欲たる暴食を生んだ。

 

 

 カインの犯した人類史初の殺人は暴力となり、人の歴史を血で塗りたくった。

 

 

 

まだ終わらぬっ我が怒りは、憎悪は、我が心の虚しさはこんなものでは無いっ!!

 

 

 

 

 

家族を愛し、親を敬い、兄弟姉妹を許す?なら認めよう、その大きな愛!しかし、これから貴様らの抱く愛とは肉の快樂に溺れるだけの空っぽな愛に朽ちようっそして貴様らのもつ善意は上辺だけ取り繕った偽善であれ!!

 

 

 

 

 

我が悪意はこれから満たされることはあらず、何度も貴様らの足を引っ張るだろう

 

 

 

 

 

そして、いつの日か  必ずやここから出て地上に戻るその日!!  その日こそが貴様ら、アベルの血と霊を受け継ぐ全ての息する者を滅ぼし我こそが真の地上の支配者として降臨する人類最期の日だ    

 

 

 

 

 

心して待っているがいい、我は  我ら一族は必ずや戻ってくることを        !!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これらの呪いは後に通称七つの大罪と呼ばれ、人類がもつ原罪となった。それらは一万年をも超える長い人類史を今もなお穢し、蝕み続けている。

 

 

 

 人類史の始まりと共に生まれた大いな悪意。それを止められるのは人類の創造主も、悪意の根源であるカインでも、人類の祖であるアベル(セツ)の血と霊を引く者でもない  止められるのは完全に新たな存在のみ。

 

 

 

 

 

 

 

心は人であれ、されど人ならず

 

 

 

 

人の子であれ、人の血肉をもたず

 

 

 

 

人を愛するも、人にはなれず

 

 

 

 

善と悪、神と人、そして魔を受け入れ、また繋ぐ(くさり)にして(くさび)たり

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 えー今話の後書きとしては少し内容がズレますが、一応オリ章で使った外国語(当話では中国語)についてでありますが…そのもし感想で言うのがあれでしたらアンケートをまた開いたのでよろしければご協力お願い致しますm(_ _)m

 

 もし外国語にルビーをふるのがあれな方はこれからは無しの方でアンケーお願いします。

 

 

 

 

 感想・評価お待ちしております。

 

今後のR-15タグ付き描写について

  • R-15描写は好きだから今後も使って
  • 毎回じゃなくて、たまに使うぐらいならOK
  • むしろもっと苛烈で生々しくしてぇ!
  • そもそもやるな
  • 好きにしたら?
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