人機絶唱シンフォギア 機械仕掛けのD   作:火力万能主義

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 お久しぶりです、皆さん。
 2月に入っての初投稿兼オリジナル章の始まりとなります。

 これから原作第一話までの十年間、つまり例のライブ襲撃事件までの話を書いてく予定です。ですのでこれからもよろしくお願いします。

 あと、今回は一つチャレンジというかちょっとしたお試しってやつをやってみました。これについては感想欄で指摘してくだされればと思います。

 さて、世間話(?)はこのぐらいにしてそろそろ本編に行きますかー
 

 それでは本編をどうぞ


第1章 悪意と世界と理不尽
その男の名は 1ー1


  認定特異災害ノイズ。通称『ノイズ』

 

 それは、奇怪で無機質な姿形を持った怪物のこと。各国から意思疏通を試みたがその全てが失敗し、国連からはノイズとの意思相通は不能と確定した程。奴等は突然現れては人を襲い、自身諸とも人間を炭素の塊へと変えて殺していく。奴等は出現する度にその数や規模は不規則ではあるが、一気に現れてはその場を一瞬にして地獄に反転させる大量殺戮者どもである。 

 

 突然大量に現れて人間を襲い、時間が経てば勝手に消えていなくなる。さながら、嵐や台風のようだ。故にそれを一種の自然災害に数えて奴ら(ノイズ)はそう呼ばれるようになった。

 

 世界中の各政府はそのノイズに対してあらゆる対策を施したが、その全てが無意味だと知った。思い知ってしまったのだ。

 

 奴等(ノイズ)には位相差障壁という地球の物理法則を無視するかのような能力がある。銃弾がすり抜けて、ミサイルの爆発からも無傷。絨毯爆撃のような長時間に渡る広範囲攻撃でやっとダメージを与えることに成功した程だ。人気がない場所ならともかく、市街地で発生するノイズを相手には出せない手段である。位相差障壁(これ)のおかげでノイズは自らを違う世界に転移させることにより全ての外部的干渉から逃れられる。そんな相手に現存兵器では禄にダメージを与えるところか牽制すらうまく出来ていない。

   

 ただ幸いなことにノイズにはエネルギー消費による活動限界時間が存在する。その大きさや元となるタイプの種類などにより差は生まれるものの、それ(限界時間)さえ過ぎれば勝手に自滅し始めては炭素になって消えていく。故に今の人類はノイズが現れた瞬間に出来る限り遠くまでに避難するか時間切れによる自滅が起きるまで待つしかない。

 

 そうして人類はこの三年間、ただ落ちる火の粉を払う所か避けるだけで精一杯であった。

 

 

  ある特異災害研究者の手記より


  

 

 

 

 

  剛剛發生了一場特殊的災難(ただいま、特異災害が発生しました)我重複(繰り返します)剛剛發生了一場特殊的災難(ただいまより特異災害が発生しております)

 

  目前,以夏藤市為中心的魏霞區和七星町|(現在、曹天市を中心に朝夏区、七星町にて)發生了大規模的特殊災害(大規模 の特異災害が発生しております)該地區的居民應迅速撤離(当区域の住民は素早く避難をして下さい)

 

  我重複(繰り返してお伝えいたします)疏散到附近的庇護所或(近くのシェルターに避難するか)请尽可能远离此区域(当区域から出来るだけ遠くに離れて下さい)

 

 

 

 

 中国四川省の外郭に位置した七星町。現在この町にてノイズ警報が鳴り響いている。ノイズの出現を感知した瞬間に自動で発動するそれ(警報)はただ鳴るだけでも人々を不安がらせ、恐怖を与えるには充分な程人々は恐れている。それが何か?当然ノイズである。

 

 

逃跑,一个怪物出现了(逃げろ、ノイズが現れたぞ)!」

 

不要来不要来(イヤっ来ないで)!」

 

 

 逃げ惑う住民たち。運悪く出現場所に居合わせた者たちはすでに炭素になって久しく、他の住民たちもノイズにより炭素の塊にされてゆく。

 

 

「うわあああっ」

 

我恨它(イヤだ)!」

 

帮我(助けて)!」

 

 

 道路で避難を呼びかけるも槍状のノイズに貫かれてしまった若い警察官、逃げた先を回り込んでいたノイズに阻まれてしまった中年の会社員。下校帰りに運悪くノイズに遭遇してしまった女子生徒。これが人間同士の戦争であったのならまだ人道的配慮があったかも知れない。

 

 しかしノイズにはそんなもの(人間の価値観)が通じる筈もない。人類の存在を否定するような存在がノイズである。そんな捕食者(ノイズ)にとって(人間)の気持ちなど知る必要も意味もない。ただそこに(人間)があったから喰らう(殺す)のみ。

 

 老若男女関係なくノイズは目の前にある(人間)を襲い続けた。いくら(人間)が泣き喚こうとも気にせずにその命を奪う。まだ命を保っている者たちは皆こう思った。

 

 

  这个城镇结束了(私・俺たちはもう終わりだ)

 

 

 抵抗の一つすら許さない絶対なる死神、ノイズ。それを前にして人々は死への恐怖と抗えない運命に対する絶望を感じただ死を待つだけだった。

 

 

 

 

 

 

姐姐(お姉ちゃん)…」

 

没关系没关系不管发生什么事(大丈夫、大丈夫だから何があっても)你姐姐都会保护你,对不对(お姉ちゃんが守って上げるから、ね)?」

 

(うん)…」

  

 

 この姉妹もまた学校帰りに運悪くノイズに遭遇してしまった口である。二人の前と後ろの両方向から挟むように現れた二体のノイズ。それらの手足はまるで猿のように長く、三本の指は鉤爪のように鋭くて細長い。黒配色の身体に白いラインが引かれてるその姿はまるで骸骨(Skull)のごとく、ただ見るだけでも恐怖を与えてしまう。

 

 姉の思乐(スーラ)は怯えている妹、若兮(ルォシー)を抱き締めて己を盾にし守ろうとするもノイズたちは反応すらしない。餌がいくら抵抗をしようとも餌であることは変わりないということだろう。しかし、彼女はそれを分かっている上で(ルォシー)を守るために己の身を呈する。

 

 

  ええ、分かっているわ。こんなことしても無駄だってことぐらい…

 

  でも…だからと言って諦めていい訳がないっ

 

 

 

「……姐姐(お姉ちゃん)?」

 

 

 

  姉として先に生まれたから

 

  愛する妹を守りたいと思うから

 

  私とて死ぬのは怖いし死にたくもない

 

  でもそれ以上に嫌なのは家族()が目の前でいなくなる事だから

 

 

 

(いい)您不必担心任何事情(貴方は何も心配しなくていいからね)无论如(何があっても)何我只会保护你(貴方だけは守ってみせるから)」ギュッ

 

我讨厌它,我和你在一起(嫌だ、一緒にいるもん)!」

 

真是傻孩子(本当っバカな子ね)……」

 

 

 互いのために一歩も引かない。しかしやっとの思いで妹の手を離した思乐(スーラ)は身構える。自分の身を犠牲ににてでも必ず助ける。その胸に決意を抱き、二体いるスカルノイズの注意を引こうする。

 

 しかし、現実は残酷であった。思乐(スーラ)が動こうとした瞬間にさらにもう一体のスカルノイズが建物の間から現れた。逃げ出した二人の後を追った3体のノイズ。それらがついに二人の元まで辿り着いた瞬間だった。

 

 

我想知道是否已经有这样的事情了(そんなもう一体いただなんて)ッ?!)

 

姐姐(お姉ちゃん)!!」グッ

 

这样的 (そんな)……有人帮助(誰か助けて)(お願い)!)

 

 

 ノイズたちはその二人を囲った状態で近づく。一歩ずつゆっくり近づいてくるノイズはそれぞれの()を二人に向ける。その手の指一本にでも触れた瞬間に二人の死は確定となる。

 

 指先が触れるまであと一歩。

 三体のスカルノイズの内に前方向にいた個体が両腕を広げた。そしてその姿勢のまま二人に向かってその身を投げ出す。

  

 

 

「「ッ 」」

 

 

 

 

 死神(ノイズ)の手が二人に迫る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有人、有人帮忙(誰か、誰か助けて)  !!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、その手が二人に触れることはなかった。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オラァァアアアッッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガ  ンンン

  

 

 

 

 

 

 

 

 それは突然の出来ごとだった。ボロボロの布を纏った男が現れてはいきなり()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだった。殴られたスカルノイズは上半身が吹き飛び黒い粉となって散り、残った下半身も同じく崩れ落ちる。

 

 

「…嫌なもん見せつけてんじゃねぇ」 

 

 

 ノイズをたったの一撃で、それも拳で直接殴り倒したにも関わらず平然としている謎の男性。その名は萩原仁。約半年前に日本で起きた赤柱事件の生き残りの一人であった。

 

 

什么(え、何)?这是谁(っていうかあなた誰)?!」

 

 

 思乐(スーラ)は今先まで死にかけた事と謎の男性()が妹諸共命を救ってくれたことにはすぐ気がついた。   しかし、()のあまりも非常識な奇行とそれによって起きた目の前の光景に頭がついていけてない。

 

 いきなり現れた目の前の男がノイズを殴ったことは分かった。それでノイズが倒されたのも直接両目で見た。しかし、何故それ(ノイズ)に触れたにも関わらず平然としているのか?左腕にあるその巨大な兇器()と背中のソレ()は何なのか?それに銃弾や砲弾すら通り抜ける奴等をどうやって殴り飛ばしたのか?頭の中から疑問が次々と湧いて来る。他にも様々なことを思い出すが、そんな些細な事よりも大事な何かに気づいた。

 

 

「おい、そこの二人。まだ生きているか?」

 

 

 

 それから何年も過ぎた後に彼女(スーラ)は語った。

  

 

 

 

  何を言っていたのかはわからないし、その正体は今もまったく見当がつかない。でも確かなのは一つ

 

 

  あの時、彼のお陰で私たちが助かったことに安心したような……そんな優しい目をしていたわ




 ひしぶりに中国語を思い出そうとしたら単語のいくつかと簡単な文法ぐらいしか思い出せなかったのでグーグル翻訳先生と単語帳ニキに大変お世話になりました。(汗)

 もっと現地感があるように書いてみたくてやってみました。如何でしょう?

 もしこれについての反応が良ければ他の国に行った時にも最初だけですが、現地の言葉を使ってみようかなと思っています。さすがにあんな小さなルビーだらけの文は読みづらいし読みたくもないだろうから次話からは日本語に統一して書きます(笑)


感想・評価お待ちしております。

今後のR-15タグ付き描写について

  • R-15描写は好きだから今後も使って
  • 毎回じゃなくて、たまに使うぐらいならOK
  • むしろもっと苛烈で生々しくしてぇ!
  • そもそもやるな
  • 好きにしたら?
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