すみません(汗)
街の中で姉妹と思わしき二人を助けた後、俺は残っていたノイズたちを次々と倒していった。
幸い飛行タイプがいなかったお陰で、残ったのは街の所々に小さい群れで行動していた人型とカエル型の雑魚だけ。それらを倒す作業も一時間足らずで終わった。しかし
「……間に合わなかった」
街中に散らかっている
もし俺がこの街の近くを通らずに他の道を行ってたらもっと酷かったに違いない。最初に俺が助けた姉妹もそうだ。実際、俺があそこで介入しなければあの時二人は死んでいた。それは間違いない事実だ。
でも、それでも、こんな光景を目にしちゃぁいい気分にはならないな。
「復讐、何て言ってられる場合か」
確かにあの時、俺はこの世界に復讐すると誓った。しかし、誓ったのは良いんだが、正直どう復讐すればいいのか分からない。あの時は色々ありすぎて頭の中を一度整理する余裕すらなかった。だからあの場では空気に流されて復讐するって言っただけで、むしろ目先の対象が見えない復讐なんかより、この世界においての真実ってやらを知りたい。それが今の俺の想っている本心だ。
俺が何故この世界にいて、またこの身体に起きているこの現象は何なのか。タンパク質で出来た人間の身体は無機質と言って金属成分をある程度含んでいるしその方が健康だ。しかし、だからといって急に身体が燃え上がったり金属のロボット腕になったりはしない。例え燃えたとしても残るのは肉が燃えて出来た焦げとかぐらいで金属になるのは不可能の筈。なのにシステムってやらはそれを可能にした。
色々と謎ばかりだ。
ノイズの正体と行動原理もそうだが、この世界はどうしても疑問ばかり増える一方で今のところは何の進展もない。
「 下」
ヴェーダに頭の中で何度も聞いてみたけど、権限がないってしか返されてばかりでどうしようもない。
「 一下ッ」
この権限を上げるには俺の体をいじる必要がある見たいんだが、正確には肉体の内に
時間をもって放置しても勝手に金属に変えられて数値が上がるには上がるんだが、どうしても効率が悪すぎる。初めて体の三割を持っていかれた
半年持ってしてもたったの千分の一すら碌に満たせないんじゃ意味がない。だk「
びっくりした、一体何だ急に?
「
「…君は?」
急に大声が聞こえて振り返るとそこにはツインテーをした中学生当たりの女の子とそれよりもっと小さい小学生ぐらいの子が一人。その二人がこっちを見ていた。うん?この子たちって
「そうか、先ほどに助けた
「…
「
「
「
どうしよ、まじで何を言ってんのかさっぱり分からん。何か身振り手振りで何かを伝えようとしているのは分かるんだが…
確か
『
『対象言語を検索中……検索完了。これより中国語に該当する全ての音声と文字は常時変換されます』
『これは音声と文字を外部から認識する以外にも直接使用が可能になるよう脳内で変換されるので会話を含めたあらゆるコミュニーケーションに問題はありません』
「 それでね、貴方にお礼をしたいんだけどどう?えーと、ア、I feel you、to「ああ、すまん。お礼なら大丈夫だ」あ、あれ?」
……ヴェーダのやつ、またいらん介入したと思ったらこのマルチ・ランゲージ?って機能のおかげで聞くのはもちろん喋るのも問題なくなった。しかも勉強もしなかった中国語が全部理解できる。たまにはいい仕事もするんだな、ヴェーダ。
「大丈夫、ちゃんと言葉が通じているから」
「あなた
「あーいや、ちょっと久しぶりすぎて忘れてた。」
「はー?忘れてたってあなた、ここがどこか知ってて言ってんのそれ?ここ中国よ?」
まさにその通りだが、俺が
まさかいきなり海外に飛ばされるなんて誰に想像できたのか。そもそも
「いや、そもそも
「ふふ、何よそれ」
「でも、そうね。ここで立ち話をするのも何だしウチに来ない?私たちを助けてくれたお礼をしたいの」
「え、お兄ちゃんうちにくるの?やった〜!」
お礼、か。
せっかくの誘いだしこの辺りの地理を聞くのも兼してお世話に『警告、半径三km内にて高速に接近してくる車両を複数確認』ハァまたか
『接近速度と現状況を見て救急ヘリーと警察車両を含めた災難救助隊であると思われます』
『前回と同様、現場からの素早い離脱を推薦します。尚、緊急脱出用
また逃げなきゃならねぇのかよ、誰かを助けても褒められる所かむしろ追われる立場って一体いつまで続くんだ。
「わるい、お礼ならいい。その代わりには何だが、もし俺について何か聞かれたりするなら出来るだけでいい。出来れば俺について何も言わないでほしい」
「へ?な何よ、一体急にどうしたってのよっ」
「それじゃっ」
「ちょっ!」
お礼をしたいと言ったこの子たちには悪いけど、今の俺は
それにこれらがなくたって俺自身、ノイズに触れても平気な上に
だから俺はヴェーダからの警告を聞いてすぐこの街から東方面へと走り出した。
ヴェーダ、ここからもっとも近い身を隠せそうな場所を探してくれ。そして見つけ次第に道案内を頼む。まずはそこで警察たちがこの街から離れることを待つ。ここを離れるのはその後だ。
『ルートを検索………現座標より東へ約二km先に政府所有の山を二つ確認』
『救助隊の到着までに後十分』
『ルート確定。これより東方向へ出来る限りの最高速度で移動してください』
(よし、それで頼む)
ハァ、ったくノイズだけでも頭がいっぱいなのにどうして警察に頼る所か政府そのものを避けしかないだなんて…俺の不幸と理不尽は一体いつまで続くものか。
それにもうこの近くにはいられそうにないし、今度はもっと人がいない場所でノイズが出て欲しいな。ノイズと戦えば戦うほど体内の侵食率は上がるし、人がいない場所で現れるなら被害もなくなる。侵食率を上げるには効率も考えないと。それに
「あの、私は
「私は
そうか、そういえば互いの名前言ってなかったもんな。
出来ればもう二度とノイズに会わないことを祈るよ、二人共。
もしまた会う機会があるんなら、それはノイズも事故もない平和な状況であってほしい。
俺は走りながらもまだ後ろにいるだろう二人にむけて手を振った。
「いや、そもそも
「ふふ、何よそれ」
彼はとても不思議な人だった。
いきなり現れては街中のノイズたちを全て倒したすごい人だと思ったら、今まさに自分がいる
でも、私には分かる。
ほんの一瞬にしか見えなかったけど、私たち姉妹を助けてくれたあの時に確かに感じたんだ。私たちが助かったことを確認した途端に見せたまるで安心したかのような雰囲気を。
だからお礼も兼ねてもっと心を込めてありがとうって言いいたい。
「でも、そうね。ここで立ち話をするのも何だしウチに来ない?私たちを助けてくれたお礼をしたいの」
「え、お兄ちゃんうちにくるの?やった〜!」
「わるい、お礼ならいい。その代わりには何だが、もし俺について何か聞かれたりするなら出来るだけでいい。出来れば俺について何も言わないでほしい」
「へ?な何よ、一体急にどうしたってのよっ」
「それじゃっ」
「ちょっ!」
ちょっと何なのよ、あいつ?!
せっかくお礼も兼ねて
「あの、私は
「私は
何かに追われている?よりは避けているような素振りだったから何か悪いことをしていたとは思えない。それに、彼が纏っていたボロボロだったフード付きのコートのせいで素顔こそ見えなかったものの、その声と仕草からして分かったわ。
彼、私より多くて二つぐらいしか離れてないと思うの。多分高校生辺りなのかな?
「ねぇお姉ちゃん」
「うん?どうしたの
「また会えるかな、ヒーローのお兄ちゃん」
うーん、どうかな?
あの人って結局名前も聞きそびれたままこの街から出て行ったみたいだし……でも
「まぁ、またどこかで会えるんじゃない?」
「うん!また会えるといいなー」
「そうねってあら?」
「お兄ちゃん手ふってる、バイバイ〜またねヒーローのお兄ちゃん〜!!」
彼は街の外に向かって走りながらも私たちに背越しとはいえ手を振っていた。
ふふっ、結局名前は聞きそびれたけど、彼が決して悪い人ではないことには確信がついたわ。いつかまた会いましょう、私たちのヒーローさん♪
中国の青海省にある都市の一つ、孫日市。
今は完全に月が登った深夜である。
仕事が終わり退勤するサラリマンたちもほとんどがそれぞれの家に帰って寝静まった今、
暗闇の中でも鈍く光る黒い甲殻と関節が人間とは逆さの両脚。
まるで大きな
赤いを通り越して血のように朱い複眼。
人間大サイズまでに大きくなった
まるでR-18指定のスリラー映画にでも出そう外見をしたそれは、上下左右に別れた二つの大顎と小顎をそれぞれ舌で舐めずりつつ己の絶えない捕食欲を我慢する。その視線の先にあるのは、深夜になった今でも街中を出歩く若者たち。今すぐにでも飛び掛かりその柔らかい肉を堪能したい。
けど、今はまだその時ではない。
まだアレが来てない以上、命令に反する行為は許されない。
ノイズに影響を受けないイレギュラーが現れた
お前はその特定場所の付近にて待機し、イレギュラーを見つけ次第に必ずその息の根を止めろ
それまでは人間を喰らうのは我慢しろ
命令された
久しぶりに直接命令を受けれた
うれしい…うれしいなぁ………
でも、それ以上に
タベタイ……ニンゲンタベタイ………
ハヤク、ハヤク…コイ
イレギュラー、キッテキッテ、キッテコロス
メイレイ、マモル。ゼッタイ、ダイジナ
命令には従う、
デモ、イレギュラーシンダラタクサンタベレル
タクサン、タクサン、タクサンタベル!
タベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイ
今すぐでも、早く温かい
心地よい
そして
イレギュラーモ、オイシイかな?
あぁ、早く
どン…ナ、
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今後のR-15タグ付き描写について
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R-15描写は好きだから今後も使って
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毎回じゃなくて、たまに使うぐらいならOK
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むしろもっと苛烈で生々しくしてぇ!
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そもそもやるな
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好きにしたら?