Death mark Vegito 作:名無しのななな
「ここで私ができる道は二つ」
「一つはこのまま死を選ぶ道」
「…もう一つは何だ」
九条さやのようにあんな死に方をするのはごめんだ
「シルシに抗う道です。」
すなわち、シルシの呪いを消滅させる方法。シルシを消すための鍵を探さなければならない。
「まずは、怪異の出現した場所を、調べる必要がありそうです」
「…怪異スポットを調べろってことか?」
「はい。天から垂れる蜘蛛の糸のような、か細い可能性ですが…」
もう少し希望のある可能性を期待していたが、現実はそう甘くないようだ。
「さっさと行こうぜ?」
しびれを切らしたようにベジットさんが言う。相変わらず怪異に恐怖を感じていないようだ。
「おじさん…」
それに対し、萌はかなり不安そうだ。
自分一人だったらこのまま抵抗しない道をを選んでいたかもしれない。
しかし、年端もいかない少女が九条さやのように奇怪な方法で殺されるのは忍びない。それに、どこか頼もしい人もいる。
「…お前を信頼しよう。メリイ」
「シルシに抗うということですね」
「かしこまりました。ではお三方にできる限り尽力いたしましょう。」
そう言うメリイの声色はどこか嬉しそうだった。
まずは、花彦くんが出たといわれるH小学校に行かなくては。
メリイ曰く、九条館のガレージに停めてある車を自由に使ってよいとのこと。
キーが差しっぱなしだったヴィンテージのワゴンに乗り込む。
「なあ、一ついいか。」
ベジットが車に乗り込もうとしたときに聞いてくる。
「メリイによるとお前はかなり記憶を失ったと聞いたが、大丈夫なのか?」
「たしかに…ベジットさんは運転できないんですか?」
「悪いが、こんな車は運転したことないんでな」
「やっぱりベジットさん海外の人…?さっきの話が本当だったら宇宙人説も濃厚ですよ?」
宇宙人説…生命エネルギーを感じることができること。つまり、知っている者ならどこにいるのか分かるんだったな。
…充分人間をやめてないか?とはいえ…
「運転は大丈夫、問題ない…はずだ。ハンドルを握れば、そのうちいろいろ思い出す。」
「なにそれ、なんか怖いんだけど」
免許不携帯も萌から指摘されたが、今はそこに構っている暇はない。
夜明けまであと五時間ほど。徒歩で向かう余裕はない。
「命が掛かってるんだ。悪いが、少しスリルを味わってくれ。」
「…おじさん、見かけみよらず無茶するタイプなんだね」
「こんなことで面倒ごとはごめんだぜ?」
「くれぐれも安全運転でよろしくね」
変なプレッシャーを掛けないでほしいところだが…H小学校までは十分ほどだ。
「…努力はしよう。」
レポート書きたくねぇ(((((((