Death mark Vegito   作:名無しのななな

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はーい今回ちょっと狂気注意…かもです。


10(ベジット視点)

ベジットは警備員と思われる叫びを聞き、瞬間移動した。

 

瞬間移動した先には花彦くんと思われる気もある。警備員と花彦くんじゃ確実に警備員が殺される。

 

ピシュン!

 

「おい!?」

 

瞬間移動した先でベジットが目の当たりにしたもの、それは…

 

警備員の左腕が植物に蝕まれていた。

 

「ちっ!一歩遅かったか!」

 

「や、やめてくれぇっ!頼むっ!来るなぁぁぁぁぁ!!!」

 

こいつはひでぇな…左腕が完全に植物と血で腕の面影がない…

 

「なあ花彦…こいつには何の罪もない…なぜ殺そうとする。」

 

 

『…大人はきちゃ…だめなんだよ…』

 

 

さっきと変わらず弱々しい男の子の声だ。

 

さっきと変わらねえな。異様に大人を嫌っている。

 

「と、と、とげがっ…うでに刺さっ…。う…!ううう…!」

 

とげ…?

 

改めて警備員の植物と化した腕とまだ人間の肩をしている境のところにはアイスピックのようなとげが刺さっている。

 

すると花彦くんからヒュッ!と警備員めがけてとげが飛んでいく。

 

「そうも簡単にはさせねぇよ。」

 

これをベジットは蹴り返す。もし見逃していたらアイスピックのようなとげが警備員の顔に刺さっていただろう。

 

 

『…邪魔…だよ…』

 

 

ベジットは花彦くんの前に立ちふさがる。

 

「悪いが、こいつには死ぬ権利がないんでな。」

 

「…う、お、おれのうで、うで…。どうなって…?」

 

「お前はそこで動くな。じっとしてろ。」

 

「う、うぅ…、あああぅ…」

 

すると警備員は気を失った。

 

 

『おじさんの味方…するんだ…なら…死んじゃえ…」

 

 

「悪いがそうはいかんな。」

 

こいつの力量はわかってる。それに、こいつを倒せばこの面倒なシルシも消えるかもしれない。そして、元の時代に戻る手がかりを自由に探せる。

 

 

となると、やることは一つだ。

 

 

ベジットは右手を花彦くんに向け…

 

 

「ビッグ・バン!アタッ…」

 

ベジットの元の二人のうちの一人、ベジータの大技を繰り出そうとした。しかし…

 

 

魂を…浄化…せよ…さすれば…答えがわかる…

 

 

…!?突然、頭の中にテレパシーのような声が走った。

 

なんだ…今の声は…浄化だと?物理的にこいつを倒す、ではだめなのか?

 

…たしかに、こいつは怪異だ。簡単に言えば幽霊…物理的に倒したとしても怨念でまた戻ってくるかもしれないってことか。いいぜ、乗ってやろう。

 

 

「フン!」

 

 

ベジットはビッグバンアタックを中断し、気合砲を花彦君に放った。

 

その威力は花彦くんを撤退させるには充分な破壊力だった。その巻き添えとしてこの教室の扉は砕け散り、廊下にまで大きい穴を開けた。

 

「…少しやりすぎたか…」

 

下手したらこの廃校そのものが消えていたかもしれない。

 

「さて、こいつをどうするかな」

 

警備員を見る。長時間放っておくと死んでもおかしくなさそうな域だ。腕の植物を引っ張ろうとすると警備員の肌にがっちりくっついている。

 

八敷たちもこちらに来たか。こいつの説明しとかないとな…

 

ベジットの気を読む能力は健在だ。

 

すると、八敷が扉のあった場所から顔をチラッと覗かせる。

 

「よう、こっちに来たのか」

 

すると萌も続けて顔を覗かせた。すると二人の視線は警備員に行く。

 

「ね、ねえその植物って…」

 

「ああ、どうやらこの警備員の左腕にくっついちまっているみたいでよ…」

 

無理もない。この世のものではないような光景が目の前にあるのだから。

 

「ね、ねえ…生きてる、よね?」

 

「気を失っているだけだ。だが、こいつの左腕はもうないと思った方がいいだろう。」

 

「その植物取れたりはできないの?」

 

「やってみたが、それだとこいつの肌ごと取れちまう。」

 

「そっか…」

 

「ところで、あの穴は何だ?花彦くんの仕業か?」

 

…痛いところをついてきたな…

 

「悪い悪い。つい勢い余っちまったんだ」

 

 

「「…えっ?」」

 

 

…そんなに驚くことか?

 

「…えっと、もしかしてベジットさん…?」

 

「安心しろ、花彦くんに少し痛い目の合ってもらっただけだ。」

 

花彦はまだこの廃校のどこかにいる…はずだ。

 

「じゃあ、あの突風は…」

 

「あー、たぶん俺の気合砲だな」

 

やっぱり少しやりすぎたか…まずい…質問責めはごめんだ。

 

「少しだけ収穫もあったな」

 

「えっ何かわかったの!?」

 

「花彦くんの攻撃パターンってところだな」

 

「知っていて損はないだろう?」

 

「頼む。説明してくれ。」

 

よし。八敷も乗ったな。これで質問責めは回避したな。

 

天下無敵の合体戦士の弱点は女だ。口論になったら勝てる想像がつかない。

 

「あいつは大きいとげを飛ばしてきた。」

 

「大きいとげ?」

 

「ああ、このとげだ。」

 

「で、このとげはおそらく…この警備員のように刺さった奴の体を植物で埋め尽くすようになっている。」

 

沈黙が流れる。まあ、こんな悪趣味な光景を見せられていい気分にはなれないな。

 

「ベジットさん慣れてるね…」

 

「そうだな…花彦くんと同じくらい悪趣味な奴がいたから、そいつで慣れちまったのかもな」

 

ベジットはかつて”自分”がはじめて誕生した時を思い出す。

 

孫悟空の息子の孫悟飯、孫悟天とベジータの息子のトランクス、ナメック星人のピッコロを吸収した魔人ブウと戦った時だ。

 

ベジットの体内に入り、体内から破壊しようとした魔人ブウの戦い方と今回の花彦くんのとげ攻撃はよく似ている。

 

「それも幽霊…?」

 

「さあな。俺にもよくわからん。」

 

あいつを人間と呼べばいいのだろうか…?よくわからん。

 

「とりあえず、今はこいつを何とかしようぜ?」

 

そう言い、ベジットは花彦くんに見つからないように警備員をロッカーの中にしまった。




魔人ブウって破壊神達からしたら人間扱いなんですかね…?よくわかんね()
というかまた二千字超えた…
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