Death mark Vegito   作:名無しのななな

16 / 25
新年早々いつも使ってるマウス壊れた…つらE


11(八敷視点)

ベジットさんが警備員をロッカーの中にしまった後、職員室を調べることにした。

 

この廃校には所々鍵がかかっている教室がある。その鍵が見つかるかもしれない。

 

「この職員室を調べよう。鍵がや別のものがあるかもしれない。」

 

「…悪いな。少し荒らしちまった。」

 

「まあ、仕方ないんじゃない?」

 

花彦くんとベジットさんが対峙したため職員室内が荒れている。しかし、机や棚は一切なかった。強いて言えば空のロッカーくらいだ。

 

すると、壁にライトを当てると何かが書いてあった。

 

「あいぜん…?」

 

「しゅら…さま?」

 

萌が首を傾ける。

 

「…阿修羅像のことか?」

 

語感からパッと思いつくのは阿修羅像だ。

 

「その阿修羅像とはなんなんだ?仏像か?」

 

「ああ。三つの顔と六本の手が特徴で戦いを象徴する守護神のはずだが…」

 

「戦いの守護神…か」

 

「何でここに書いたんだろう?ほかの教室にはなかったよね?」

 

「たしかに…」

 

ただの落書きなのだろうか。信仰心の強い奴が潜り込んで偶然ここに書いただけかもしれない。【愛染修羅様】

 

「花彦君との関連性はなさそうだね…」

 

大人を嫌っている花彦くんが信仰しているとは思えない。

 

子どもが大人を嫌う理由といったら大体は想像ができる。汚い大人によって怪異となりこの世に来てしまった、など考えられる。

 

しかし、ここには何もない。鍵があればよかったんだが…

 

「なあ、この扉は何だ?」

 

するとベジットさんが職員室の隅に扉を見つけた。

 

「暗かったのによく見つけたな」

 

「まあな」

 

やはり人間をやめている人だと勘も働くのだろうか。扉の横には職員準備室と書かれている。

 

「入ってみようぜ?」

 

扉を開ける。ここには棚や机がある。調べる必要がありそうだ。

 

萌は木製の棚を手際よく漁っていくとペーパーナイフ、赤いボールペンなどを見つけては「要らないかな」と元の位置に戻している。

 

ベジットさんは「こいつは確か…」とぶつぶつ言いながら口紅や女子の上履きを見つけていた。

 

俺の方は車に常備されている発煙筒を見つけた。

 

「あまり収穫はなさそうだね…」

 

シルシを消すのに必要そうなものは見当たらない。

 

「一度切り上げて別のところでもさが…」

 

ベジットさんがそう言いかけた時、フッ…と急に懐中電灯が消え、部屋は暗闇に包まれた。

 

「…神出鬼没だな」

 

「え?どうしたの?なんでライト消したの?」

 

「静かにしろ。」

 

ベジットさんが警告をする。つまり…

 

「花彦くんが近いのか」

 

「いや、近いんじゃない。おそらく…」

 

 

     隣の職員室にいるぞ。

 

 

すると職員準備室の扉がグワン!と大きくたわんだ。

 

「もしかして入ってくる…!?」

 

まずい…ベジットさんは生き残れるかもしれないが俺と萌は…

 

「落ち着け。床に何かある」

 

ベジットさんの声のあたりからギィィ…と何かが開く音がした。

 

「収納スペースだよそれ!入ろう!」

 

音を頼りに俺と萌は収納スペースに入った。中は地下室のようになっていた。

 

「ベジットさんは!?」

 

「あいつがここに留まって出れなくなる可能性もあるだろう?俺がおとりになってやる。」

 

「…分かった。」

 

普通の人間なら死にに行くようなものだろう。だがベジットさんは一度花彦くんを撃退している。今回もそれに賭けさせてもらおう。

 

数秒後…収納スペースに入った後、小さな地震が起きたのは言うまでもない。




レポートに千文字使いたくないめうこの小説に千文字使いたいめう
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。