Death mark Vegito 作:名無しのななな
「気をつけろよ、こいつに捕まったらどうなるかわからんぞ」
男が注意する。
そういえば、こいつの名前を知らないな…
ベジットと真下はお互い自己紹介をしていない。
自己紹介する収納スペースから出てきたときに少しだけ時間はあったがお互いの状況確認を確認しただけだ。
「うわっ!」
するとベジットの目の前で萌がツタに足を取られる。そして、萌の体が宙に浮く。
「きゃあああああーッ!」
叫ぶのも無理はない。ツタに突然体を持ち上げられては慣れていない限り誰だって驚くだろう。
「よっと」
「大丈夫か?」
「う、うん…大丈夫…です。」
話し方がぎこちなくなっているな…こいつはもう限界かもしれんな
「そういえば、ここの鍵は見つかったのか?」
不意に男が話す。それが見つかっていたら苦労しないんだが…
「いや、見つかっていない。」
背に腹は代えられんな。一仕事するか…
「…もういい。こうなれば力ずくだ。どうせこんなところに来るのは物好きだけなんだろう?」
なるべく室内に被害が出ないように教室の扉を腕だけで押し破った。
「これで調べられるだろう。」
「器物破損だな。」
「よく言うぜ。お前だって一人で勝手にここを調べにきてんのによぉ?」
こいつとは気が合わんな。さっさと花彦をどうにかしておさらばしたいぜ…
すべての教室で見つけたものはには血で染みたドス黒いビニールシート、骨だけの傘、発煙筒。
「どれもガラクタだな。ここにあるもので花彦をどうにかできるとは思えんが。」
男が言う。
これには同感だ。たしかにこんなガラクタ共でどうにかできるとは思えんが…
その者の血は……そのものを拒む……
…またか。
ベジットの脳内にテレパシーのような何かの声が走る。
血はその者を拒む…まさかこのビニールシートに染みた血…
「…なあ、そのビニールシートと傘を組み合わせれば花彦のとげはどうにかできるんじゃないか?」
「うーん、もろくない?」
普通の傘として扱うならいいかもしれない。しかしガラスの破片や花彦くんのとげが飛んで来たらひとたまりもないだろう。
「いや、それでいい。」
試す価値はあるだろう。仮に破られたとしても花彦のとげのスピードならどうとでもなる。
「おい、二階の教室を見に行くぞ。」
真下がしびれを切らしたように提案する。二階はまだ行っていない。
皆が頷き、階段へ向かう。すると、そこには蛇が群がっていた。
「ちょ、なにこれ!?なんでこんなところで蛇が!?」
「一階には一匹も居なかったはずなんだが…」
蛇か…近づきたくねぇな…
ベジットの片割れのベジータはにょろにょろしたものが苦手だ。ベジットになっても苦手意識はあるようだ。
「まるで通せんぼだな…」
はやく離れたいところだが…
「ベジットさん、何とかできない?」
「できるにはできる。だが階段がな…」
素手で触りたくねぇし気功派や衝撃波じゃ階段に穴を開けちまう。もしかすると二階にはまた別の用事があるかもしれんしな。
「あまりいい策ではなさそうだな。時間が惜しい。二階はあきらめるか…」
振り返り、廊下に出た。
…む?
廊下が急に冷える。
「なんか…雰囲気…変わったね」
萌が言う。たしかにそうだ。先ほどとは空気が違う。
「そう…だな…」
こいつら二人の様子もおかしい。八敷はどうなんだ…?
「おい、八敷。」
八敷に声を掛ける。しかし、返答がこない。
どうした…?
すると、「べ、ベジットさん…」と弱い声で八敷から返答が来たが目の焦点が合っていない。
返答したあと、八敷は教室の扉の前で目を瞑り、手を合わせ祈り始めた。
「おい」
強めに声を掛けると八敷が恐る恐る目を開け、こちらを向いた。
「どうかしたか?」
「いや、なんでもない。」
「そうか。」
もしかすると、八敷もさっきのテレパシーのような声みたいに何か聞こえてたのかもしれんな。
本人がなんでもないというなら深く追求する必要はない。
シルシが灼けるように紅く輝く…
≪明け方≫死の刻限まであと数十分
はーい、無印で悟空がムカデを素手で触ってた記憶がありますがアニオリのベジータにょろにょろ嫌いを入れました。
はぁ、酒飲みたくねぇよぉ!!!