Death mark Vegito   作:名無しのななな

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さてベジットさん視点書きます


5(ベジット視点)

時はベジット、渡辺萌が九条館に訪れる前まで遡る。

 

 

この痣のと同じ気の場所に来てみたが、カプセルコーポレーションほどではないがなかなかでかい屋敷だな。

 

ベジットは空を飛んでやってきた。瞬間移動でもよかったのだが、それでは驚かせてしまう。何より今は夜だからなおさら都合がいい。

 

さて、まずはそこの女から聞くとしよう。どうやら、体についている場所は違うが、こいつも俺と同じ痣があるみたいだからな。

 

「なあ、ちょっといいか。」と、セーラー服の女子高生に問う。

 

「私…ですか?」

 

「ああ、そうだ。」

 

女子高生は少々警戒している。今は夜の十一時。そんな時間に知らない男性から声をかけられたら誰だって警戒するだろう。

 

「お前、こいつと同じものがあるだろ。」

 

なんの前置きもなく右の手首を見せる。すると途端に女子高生は驚き、警戒は消えた。しかし、目つきはそのままだ。

 

「おじさんもその痣でここに来たんですか!?というか、なんで私にもあるって…おじさんどこで見たの。」

 

女子高生の痣は太ももにある。変質者とみられても仕方はないが、ベジットにそんな常識はない。

 

「直接見たわけじゃないから確信はないがな。それから俺の名前はベジットだ。」

 

「えっと…芸名か何かですか?おじさん外国人には見えないし…それと直接見たわけではないってどうゆう…」

 

直接見たわけではないということ、女子高生は盗撮の可能性があると高いと思っている。

 

「残念ながら本名だ。とりあえず、俺もお前も目的はこの屋敷なんだろ?」

 

「…そうですね。聞きたいことはたくさんあるけど、とりあえず、九条さやさんとお話しましょうか。」

 

このまま玄関の前で話していても仕方がない。すると、女子高生がコンコンと扉をノックする。その数秒後、扉がギィ、と開かれた。

 

すると、眼鏡とひげがある中年前半あたりの男が出迎えた。

 

「ここって九条さや先生の家でよろしいんですよね?」

 

「よう、少しの間世話になるぞ」

 

こいつの痣の気は俺やこの女に比べてかなりでかいな…とベジットは感じた。

 

「わたし、さや先生に相談があってきたんですけど…おじさん誰?あ!もしかしてさや先生の恋人?」

 

「まあ待て。俺は知人。弟子みたいなものだ。」

 

やはりどこの世界も女は恋愛話とやらが好きなのか。少々理解に苦しむな。それで楽しんでるとこ悪いが…

 

「とりあえず本題に入りたい。」

 

話を進めないとな。トランクスの時代か、俺が元居た時代に戻れる手段がねぇし、俺以外にもこの痣ができている。伝染するものと考えていいだろう。

 

その伝染元が俺になるわけにはいかん。この痣が消えてから元の時代に戻る手段を見つけなくては。ザマスがどうなったか気なるしな。

 

「そうですね。とりあえず自己紹介でもしときましょうか。私は渡辺萌といいます。」

 

「俺はベジットだ。」

 

「さっきも聞きましたけどそれって本名なんですか?」

 

女はやはりしつこいな。

 

「一応な。」

 

すると、渡辺萌が肩にかけているスポーツバッグから雑誌を取り出す。

 

「この愛読書を読んでここに来たの。」

 

霊能雑誌か…あの世を知っている俺からしたら複雑だな。

 

ベジットの元の二人であるベジータとカカロット、またの名を孫悟空はともに死に、あの世…死人が普通に徘徊している場所を知っている。

 

その雑誌の中の一ページに

【この痣には記憶障害の霊障があります。痣のある方は一度、九条館までご相談ください。 心霊治療家・九条さや】

と記されている。

 

なるほど…記憶障害をもたらす痣だったか。

 

「この痣ってこのイラストと同じだよね?」

 

「悪いが俺にも知らないうちにそいつが付いていてな。」

 

女子高生はスカートの裾を少しまくり上げ、俺は右の手首を見せる。

 

こんな厄介物はさっさと取り除かないとな。

 

「とりあえず、中に入ろう。」

 

中年前半の男がそう言い、中年前半の男性と俺はホールの中央で適当な椅子に座るが渡辺萌ははしゃいでいる。しかしこの屋敷…

 

「カプセルコーポレーションほどではないが広いな。」

 

この屋敷にはなんかありそうだ。そこの人形も気なるな。

 

「さて、本題に入ろうぜ?」

 

「そうだな、なあ渡辺さん」

 

「萌でいいよ。家でも学校でもそう呼ばれてるから。」

 

「じゃあ萌にベジットさん、その痣についてだが」

 

「うん…」

 

萌が分かりやすくテンションを落とす。

 

「さや先生の記事にも記憶障害の霊障って書いてあったけど。最近、物忘れが激しくて…」

 

やはり、記憶障害があるというのか。だが…

 

「俺は今のところはなにもない。」

 

その記憶障害でどうなるのか知らんが思い出を忘れるのはごめんだ。

 

「そういえば、ベジットさんもこの雑誌を見てここに?」と萌が聞いてくる。

 

「いや、この痣から感じられる気と同じ気を感じてここに来た。ほかにも痣があるやつがいたが、ここの気が一番大きくてな。」

 

そんな雑誌は見たことがないんでな。実際、同じ痣を持つものが二人居た…しかしそこの人形からもかすかだが痣と同じ気を感じる。いったいどうなっている。

 

「えっと…気って何?」

 

「生命エネルギーってところだ。」

 

俺も詳しくは説明できん。ただ間違ってはいないだろう。

 

「えっと…それを感じてここに来たと…ベジットさんは超能力者なの!?」

 

普通の地球人は気を感じたり空を飛べないんだったな…

 

「さあな。お前たちから見たら超能力者かもしれんな。」

 

「じゃあじゃあ、UFOとか宇宙のどこにいるのか分かるの!?」

 

知っている奴だったら地球じゃなくてもそこまで離れていなければ感じられるが…

 

「知ってるやつがいるなら地球じゃなくても感知はできる。」

 

にしてもやはり女はしつこいな。話を進めよう。

 

「俺の話はあとだ。そんなことより、その記憶障害とやらはどこまであるんだ?」

 

「そうだね…この前、同じリップ二日連続で買っちゃって。あとそれから…自分の名前もときどき…」

 

少し落ち着きながら萌が話す。自分の名前か…そういえば、一時間後にはポタラの合体時間が切れるんだったな。ざっとあと二十分てところか。

 

「一瞬だったんだけど、答案用紙に名前が書けなくて…これってこの痣によるものなのかなって」

 

「はい。その症状は痣によるものです。」

 

「えっ?どこから?」

 

ようやく出てきたか…

 

「そこの人形か。」

 

「人形!?」

 

話がなかなか進みそうにないな、と感じたベジットであった。

 

 




千文字と少しで終わらせるつもりが二千五百文字超えてしまいました…ちなみに八敷さんはまだ名乗ってないです。
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