飯食ってたら婚約者と名乗る美少女が出てきた 作:ボバブベバ
俺は橋原慶安。今年で高校三年生になったばっか。無事進級できた記念で一人でショッピングモールのフードコートにきた。
「席どこ空いてるかな。食う飯が何だったかも忘れちゃったなぁ」
某爺の名言を吐きながら空いてる席を探す。端っこの席が空いていた。
「ラッキー」
すぐさま直行した。ちなみに今日いただくのはかけうどん並と海老天2本。まさにこれが最強のコスパ飯。
「うめぇ、まじでヤバい」
しかもうまい!俺の勝ち!!よかったね。
「お隣よろしいかしら?」
「ん?あ、はい」
しばらくうどん啜ってたら横から声かけられた。声の方を向いてみると、それはもう超美人なお姉さんが立っていた。と思いきやどっかの高校の制服を着ていたので、おそらく俺と同い年か年下か。これで年下はヤバいが。
「...」
彼女が食べているのは、なんとサラダ単品。それだけで足りんのか。しかも
「ジー」
ずっと俺を見ている気がする。気のせいかもしれないが、サラダに全く手をつけていない。なんか俺まで食いづらくなってきた。なんなんこいつ。
「...ねぇ」
「?」
「貴方しかいないでしょ」
「は?俺すか」
「そうよ」
ついに話しかけてきた。ヤバい。こんな美少女相手に言語話せるか。
「貴方、橋原慶安くんかしら?」
「え?なんで俺の名前を」
「...やっぱり。やっと会えた、慶くん」
は。なんか始まったが。すると彼女は席を俺の方に詰めてきた。いや近い近い近い
「覚えてる?私のこと」
「いや、だっだっだ誰」
「私よ。果林よ。朝香果林」
ほう。朝香さんね。いや誰だよ。こんな美少女知らんが。
「いや、覚えてるも何も俺たち今初めて会ったと思うんですが」
「そんな。嘘よ!だって慶くんでしょ?その特徴のある顔、昔から私より低いその身長。忘れもしないわ」
「慶くんとは」
「慶くんは慶くんでしょ。貴方だって私のこと、『果林ちゃん』って呼んでたじゃない」
んー。まじで誰。そもそも知り合ったのもいつの話なんだ。幼稚園とか小学校のこととか全く覚えてないぞ。
「じゃあ、これで思い出すかしら。貴方と私、
婚約者なのよ」
「は」
彼女は一枚の紙を出してきた。黒のクレヨンで書かれた。大きな『こんいんとどけ』という文字。そこには俺の名前と彼女の名前、俺んちのはんこ、彼女の家のものと思われるはんこが押されていた。いや、なにこれ。
「もうこれで忘れたなんて言わせないわ。ずっと前の話だから忘れたって無理はないけれど、それでなかったことになんてさせないんだから」
「...これって、幼稚園の時に書いたやつ?」
「そうよ。やっと思い出したのかしら?貴方が自ら書いたものよ」
「は?」
嘘だろ。昔の俺何やってんの。
以上、気持ち悪いお話でした。