The Beautiful World   作:水色ワンコ

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#9 Get ready

すぅー、はぁー。すぅー、はぁー。

 

「準備OK?」

「はい、いつでもいけます。」

「それじゃ......」

 

ハナゾノさんが軽く右手を上げると目の前の扉が開きました。部屋の中はある程度高低差があって、機動力が必要になりそうです。銃で戦うなら上の方から狙うのがいいんでしょうか。部屋の中央では、既にパレオさんが立っています。わたしたちが部屋に入ってまもなく、アイさんからのアナウンスが響きます。

 

「模擬戦を開始します。カウント。」

「皆構えて!開始したらすぐに散って!」

 

わたしも透花も急いで武器を構えます。

 

「3......2......1......始め!」

 

開始の合図とともにパレオさんが両手に1本ずつ持っていた光子剣を起動させました。わたしはすぐに右の方に走ってパレオさんと距離をとります。透花とバニさんは左に移動して、ハナゾノさんだけがそのままに位置に残りました。

 

ダンッッ

 

強い踏み込みによる刹那の接近、パレオさんがハナゾノさんの方へ勢いよく斬り掛かります。ハナゾノさんがそれを受け止めて、2人が拮抗状態になりました。

 

「ロックさん!今です!撃ってください!」

 

バニさんが大きな声で叫びます。わたしは即座に構えてパレオさんに向けて光子銃を放ちました。ですが、パレオさんは後方に飛んで軽々とかわしてしまいました。そこにバニさんと透花がすぐに距離を詰めます。

 

「はああああ!」

「ええええい!」

 

パレオさんは、バニさんの攻撃を右手の剣で受け止めながら透花の攻撃をもう一方の剣で弾くと、左足による強烈なキックで透花を吹っ飛ばしました。そのまま2本の剣でバニさんへと激しい連撃を仕掛けます。なんとかそれをバニさんが捌きますが、いくらか攻撃がヒットしてしまいます。

 

[やあああ!!!」

 

そこへハナゾノさんが斬りかかろうとしますが、これもパレオさんはかわしてしまいます。

 

「しっかりサポートに徹しようと思っていたけど、これはちょっと厳しいかもね。」

「ふふん♪わたしはあまり手加減しないですよ。」

「らしいです、ロックさんトーンさん。」

「上等!初めてでも勝ってやる!」

「お手柔らかにお願いしたいです。」

 

わたしは話しながらパレオさんを撃ちましたが、パレオさんは剣でそれを弾くとバニさんの方へと一直線に向かいます。ダメージを負っているバニさんをまずは脱落させて人数を減らそうということだと思います。ですがハナゾノさんと透花も応戦しようとバニさんのもとへ走ります。

 

「ロックは距離とって!遠距離でパレオに撃ち込んで。最悪、私たちに被弾しても大丈夫だから!しっかり狙ってね!」

 

ハナゾノさんが走りながら指示を送ってくれます。わたしはとりあえず距離と高さのある場所に向かいます。高さもあればパレオさんもすぐには来れないと思います。目的の場所に到着して銃を構えます。結構遠くて狙うのが難しいです。パレオさんは三人に囲まれているのに、すべての攻撃をいなしています。多分その身には一太刀も浴びていないと思います。パレオさんが、囲んだ3人を大きく弾き飛ばしたタイミングで、わたしはパレオさんの死角から光子銃を放ちました。

 

「っ!?」

 

パレオさんは素早く反応して銃弾をかわしますが、そのままバランスを崩してしまいます。

 

「まずいっ。」

「今!」

 

後ろへ通れそうになっているパレオさんへバニさんと透花がそろって攻撃しようとします。

 

「いける!」

 

思わずわたしは声がでました。ですがパレオさんは、後ろに倒れそうになっていて、今にも2人の攻撃が来ているのに、両手に持っている光子剣を離してしまいました。反撃をあきらたんでしょうか?パレオさんは剣を離した手を前に突き出すと、パンッ、ととても大きな音を鳴らしながら手をたたきました。ただそれは、ただの拍手と違って音がとても鋭く、遠くにいるわたしの耳にも突き刺さるように感じて耳が痛いです。慌てて私は耳を押さえました。

 

「いたっ、今の何ですか?」

 

パレオさんのすぐ目の前にいた透花とバニさんが攻撃しようとした体勢のまま前へと倒れこんでいるのに、パレオさんはすぐに体勢を立て直して両手に剣をもっています。

 

 

 

 

「今のはスタンクラップですね。」

「ええ。普段は機械兵士相手だから効果がなくて使わないし、訓練時もほとんど使わないのに。」

「相当追い詰めたってことですか?」

「Probably. でも一歩届かなったわね。チッ、もう!あそここそロックが狙いなさいよー!!」

 

 

 

 

パレオさんがわたしを見つけるとすごい速さでこちらに向かってきます。

 

「やばいーーー!」

「ロック逃げて!」

 

全速力でパレオさんから逃げます。左の階段を駆け上がってくるパレオさんから、わたしは右の階段を駆け下りて逃げます。

 

「ロックさーん、待ってくださーい♪」

 

でらこわいですー!もちろんパレオさんの方が何倍も足が速いので、当然追いつかれます。起用に壁を使いながら四方から攻撃してくるパレオさんを全力でよけます。

 

 

 

 

「なにかしらあれ?」

「パレオさん本気ですよね???」

「あれは...遊んでるわね。」

「どうしましょう、総リーダー。バニちゃんとトーンはダウンしていないですが、動き回るにはもう少し時間がいりますし、ロックもこのまま倒されると思いますが。」

「はあ、ハナゾノとパレオの1on1じゃ意味無いわ。アイ、そろそろ止めてきなさい。」

「わかりました。」

 

 

 

 

「わわわ、あーー!ひい!わああ!」

 

本当に寸手のところでかわしていますが、いつ当たってもおかしくありません。どうしたらいいんです?!ハナゾノさんが急いで助けようと走ってきます。透花とバニさんは頑張って立ち上がろうとしています。でもわたしはもう限界やー。そろそろかわすのがしんどくなってきました。

 

「六花、そっち行ったよ!」

「ロックさん!右です!右!」

「え、え、え、あわあわわ」

「ロック!正面からくるよ!」

「ロックさん、お覚悟♪」

「ああああぁぁぁ!ううっ!」

 

わたしは混乱して尻もちをつきました。そこにパレオさんが剣を振りかざしながら突進してきました。もう避けれません!

 

 

 

 

アイが観戦室から出て行って、またロックの方へ目を向けるとあの子はこけていたわ。それもため息が出ちゃうくらいキレイに。はあ......。ここまでね。そう思ってワタシはパレオの方へ視線を移した。最後にパレオの油断が出た。突進しながら攻撃しようとするパレオの振りかざしが大きすぎる。多分今なら攻撃できる!

 

「今よロック!撃ちぬきなさい!!!」

 

 

 

 

観戦室にいて聞こえるはずのないチュチュさんの声が聞こえた気がしました。わたしはとっさに銃を構えて、そのまま正面に向かってトリガーを引きました。

 

ビュンッ......




こんにちは、水色ワンコです。最後まで読んでいただきありがとうごぜいました。
もうすぐRASの6枚目のシングルが発売されますね。僕はしっかりとBlu-ray付きの限定版を購入予定です!次の2曲はどうやって略すのでしょうか?マイプロ?カップリングは思い切って「ジャム」と略しましょうか。
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それでは次回の投稿までしばしお待ちください。
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