朝7時。今日は朝から光子銃の練習をしようと思って、1人でフロア6の訓練場に行こうとエレベーターに乗ってます。
「ふわぁぁ。」
みんなは大体8時から9時ごろに起きるので、みんなの部屋があるフロア2の廊下はいつもと違って誰もいなくて静かでした。今このエレベーターも、運んでいる乗客はわたしだけ。
「今日も頑張らんと。」
眠い体を頑張って起こして朝から頑張りましょう!早起きは三文の徳、はやく光子銃を上達したいですし、いっぱい練習したいです。
ぽーんっ
エレベーターがフロア6に到着しました。とりあえず訓練用の光子銃をとるために武器庫に行きましょう。実は光子銃はいろんなタイプがあって、遠距離特化のスナイパータイプや連射速度が自慢のマシンガンタイプなんかもあります。チュチュさんが使っているのがマシンピストルタイプといって、簡単に言えば片手で打てる小さめのマシンガンみたいなものらしいです。チュチュさんはそれを二丁持って戦うってパレオさんが言ってました。ちなみにわたしはただのハンドガンタイプです。チュチュさんに初めのうちは特別なタイプの銃は使うなって言われてるんです。わたしもいろんなタイプを使ってみたいので練習頑張りますっと。
「ふんふふんふーん♪」
軽く鼻歌を歌いながら武器庫に入ります。
「はっやおき~はっやおき~朝かられんしゅう~♪」
気分ものって歌まで口ずさんじゃいます。これが早朝テンションですか...。
「あっ、ロック。」
急に右の方から声がしました......。おそるおそるゆっくりと右の方を向くと、そこにはレイヤさんが立っていました。
「おはよう、ロック。」
「...おはよう、ございます、レイヤさん...。」
ニコニコと笑顔で挨拶してくれるレイヤさん。
「......もしかしてみてましたか?」
まさかレイヤさん、わたしが鼻歌歌っているところを?
「うん、ノリノリだったね。」
うぐっ。
「ああああああ!見られてたんやー!恥ずかしい...。」
「朝から元気でいいことだと思うよ。」
恥ずかしがるわたしにレイヤさんが笑顔でフォローしてくれます。
「なんでここにいるんですかレイヤさん。」
「ちょっと体を動かそうと思ってね。体をなまらせちゃいけないから時々こうやって朝に来てるんだ。ロックこそ早起きだけど、チュチュに言われたの?」
「いえ、ただ早く戦うことになれたいので、今日から朝にも練習をしようと思いまして。」
「いいね。そりゃチュチュにも気に入られるわけだ。こんな努力しようとしてるなんて。」
やっぱり他の皆さんからみるとチュチュさんはわたしのことを気に入っているように見えるのでしょうか。
「ねえ、ロック。」
「はい。」
「今から相手してよ。」
この前、パレオさんと対戦した時と同じ部屋に来ました。正面でレイヤさんは軽く体操っぽいのをしています。ふとこちらを見るレイヤさん。
「準備運動、しといたほうがいいよ。その方が動きやすいし、ケガもしにくくなるからね。」
「は、はい!」
見よう見まねでレイヤさんと同じようにしてみます。しっかり膝を伸ばしたり、軽くジャンプしたりして体をほぐします。
「ふうっと。じゃあそろそろ始めようか。準備は良い?」
地面に置いていた光子剣を拾いながらレイヤさんが言いました。目を閉じながら深呼吸をして、心を落ち着けます。チュチュさんに言われた通り集中できるように。
「はい!準備OKです!」
わたしが答えると、レイヤさんはポケットから1枚のコインを出しました。
「今からこのコインを上に投げるから、地面にコインがついたらスタートの合図だよ。」
言い終えると同時にレイヤさんがコインを宙に放ります。コインが空中にある間にお互いが構えます。クルクルと回転しながらコインがレイヤさんの目の前を通過します。そしてコインが滞空を終えて地面に触れる音に耳を澄ませます。
カンッ
瞬時にレイヤさんの頭へトリガーを引きます。
ビュンッ
レイヤさんはそれを読んでいたのか、右足を前に出しながら体をかがめてかわしました。そのままわたしのお腹くらいの高さへ光子剣を振りました。わたしは即座に後ろへ跳んでかわします。
「やるねロック。」
「レイヤさんだって。」
「まあね。」
軽く言葉を交わしたあと、レイヤさんは剣を構えながらこちらへ突進してきました。わたしも光子銃を撃ちますが、ジグザグにステップを踏みつつ接近するレイヤさんに標準が定まらずなかなか当たりません。なら、作戦変更です。とにかく銃を乱射するのではなく、接近したレイヤさんへ確実に1発を命中させることにします。銃を構えて集中!
「ん!いい判断してる。でも......。」
わたしとレイヤさんの距離は2mほどに近づいたとき、突然レイヤさんが光子剣を手放しました。
「えっ!?」
レイヤさんは驚くわたしの手首をつかんで、反転しながらわたしに密着しました。次の瞬間にはわたしの視界は上下さかさまになっていて、体が浮いている感じがしたと思えば、そのまま床へとたたきつけられました。
「まだまだかな。」
微笑みながらそう言うレイヤさんの顔はさかさまで、手にはわたしの持っていた光子銃が握られていました。つまりはわたし、背負い投げされちゃいました。
「私の勝ちだね。」
「参りました...。」
レイヤさんが腕を引いて、わたしの体を起こしてくれます。
「お疲れ様。」
「レイヤさん、とっても強いですね。シュタタッて光子銃をかわしたり、まさか剣を手放すなんて思わなかったですし。」
「ありがと。でもロックも悪くはなかったよ。」
そう言ってレイヤさんはわたしの前に右手を突き出しました。わたしも右手でそれを握って、
「またお相手してくれませんか?」
と聞きました。
「もちろん、ようこそRAISE A SUILENへ、よろしくねロック。それじゃあシャワー浴びに行こっか。」
快く歓迎してくれたレイヤさんと一緒にわたしも出口の方へ歩いていきました。
こんにちは、水色ワンコです。最後まで読んでいただきありがとうごぜいました。
よければコメントや評価、お気に入り登録お願いします。
Twitterでは最新話の投稿通知をしています。そのうち裏話なんかも投稿予定なので、ぜひフォローしてください。https://twitter.com/waterwanko
それでは次回の投稿までしばしお待ちください。