今、すごく睨まれてます。それもすごい目力で。この金髪の人は誰なんですかー?!!それに今、なんていいました????「KAWAIINA」?わたしは「かわい いな」さんじゃないです。朝日六花です。まったく状況が飲み込めてません。
「マスキングさん、お2人がとっても驚いてますよ。」
「おっと。悪りぃな。」
「マスキングさんは目が鋭いので睨んでるように見えちゃうんですよ。」
「別に怒ってるとかじゃないんだけど、よく勘違いされんだよな。」
2人の話を聞いてると、とても仲がいいように感じます。どんな関係なんでしょう?
「ってか、帰ったんだな、パレオ。おかえり。」
「ただいまですー。」
「「「パレオ様、おかえりなさい!」」」
「ありがとうございます。」
ツインテールのこの周りに女の子達が5人ほど集まってきました。「パレオ様」?そういえば、ネコ耳の小さい子もこの人のことをパレオって呼んでました。多分、わたしたちをここまで連れてきてくれた、このツインテールの女の子はパレオさんなのでしょうか。だったら、この金髪の人はマスキングさん?なのかな。
「他の3人はどうしたんだよ?」
「他のお3方はもうしばらくすれば帰ってこられます。チュチュ様のご指示でパレオだけこのお2人を連れて帰還しました。」
「おいおい、パレオ抜きで大丈夫なのかよ?」
心配をしているような言葉とは裏腹に、彼女の顔はニヤついています。。まるでからかっているような口調です。
「ふふっ、大丈夫ですよ。今回の機械兵士は数も多くありませんでしたし。」
パレオさんも余裕な様子で、明るく笑顔で返答しました。
「それで、この2人は誰なんだよ?」
金髪の女の子がききます。
「実はパレオもよく知らないんですよね。ただ、チュチュ様が見捨てるわけにはいかないそうで。」
「ほんと善人だな、あいつ。まあそゆとこがあいつの良いとこなんだけどな。」
「パレオもそう思います。」
2人が話していると、わたしたちが入ってきた部屋のドアが開きました。
「帰ったわ。」
「ただいま。」
「ただいまー。」
3人が部屋に入ってきます。その中にはわたしたちを助けてくれたネコ耳の女の子もいます。
「チュチュ様!それにお2人も、おかえりなさいませ。」
「おう、おかえり。」
「「「皆さんおかえりなさい!」」」
話していた2人に、パレオさんを迎えていた女の子たちとさらに部屋の奥にいた5人ほどの女の子たち、その全員が部屋に入ってきた3人を歓迎します。真っ先にパレオさんがネコ耳の少女のそばへ走って行きます。
「おかえりなさいませチュチュ様♡ お怪我はありませんか?」
「大丈夫よ。」
犬のようにキラキラと出迎えるパレオさんに対して、女の子は最小限の返事だけの無愛想な様子です。すると、チラッと、こちらを一瞥して、
「ちゃんとここまで2人を無事に連れてきたようね。ありがとう、パレオ」
「うぅぅ、もちろんですチュチュ様♡」
2人の会話は、2人の関係がとても親密なことをわかりやすくわたしたちに伝えてきます。まるで愛しあう恋人のようにお互いを理解し合っているのが見えてきますが、同時に、少しの儚さも感じてしまいます。
「あ、あの!」
わたしは少し大きな声で呼びかけます。皆さんの視線が一斉にこちらを向きます。
「ここは一体どこで、あなたたちは誰なんですか?」
わたしは、さっき聞きそびれてしまったことを聞き直します。あのときはいち早く避難するために聞けませんでしたが、今なら聞けるでしょうか。
「チュチュ、この2人は?チュチュの知り合いなの?」
ネコ耳のチュチュ?さんと一緒にいた黒髪ロングの人、うーん、一緒にいた2人とも黒髪ロングだからわかりにくいですね。強いていうなら、目がキリッとしている方の人が聞きました。
「それは今からあなたたちにも、そしてこの2人にも説明するわ。でもその前に...。」
チュチュさんが話すのを止めて、こちらを向きます。
「あなたたち、さっきも言ったけど、助けてもらったお礼を言う前にアレコレと聞くのはちょっと失礼じゃないかしら?」
「あ、ごめんなさい...。」
わたしと一緒にいた仲間が慌てて謝ります。
「聞いてる?わたしは謝ってほしいなんて言ってない。ただ、お礼は言ってほしいわ。」
「あわ、ありがとうございます。」
「ありがとうございます。」
2人で揃って言いました。
「...どういたしまして。」
そういうと、彼女はそっぽをむいてしまった。機嫌を損ねてしまったのでしょうか。わたしたちが不安な気持ちでお互いの顔を見合わせていると、パレオさんが優しく話しかけてくれました。
「チュチュ様は照れ屋さんなのでちょっと素直じゃない部分もありますが、とっても優しい人なんですよ。」
「うるさいパレオ!」
「はい、すみませんチュチュ様♡」
そのやりとりでわたしの不安は少し和らぎました。それは仲間も同じようで、2人とも表情が柔らかくなりました。
「...それじゃ、話を始めるわ。覚悟しなさい、Rookie達!」
そういった彼女の顔は、今からとても楽しいゲームを始めるごく普通の少女のように、ワクワクしていました。
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