The Beautiful World   作:水色ワンコ

6 / 14
#5 Pardon?

「そうね、アナタのCode Nameは......」

 

 

 

わたしたちの自己紹介が終わったあと、チュチュさんは

 

「パレオ!ここを案内してあげて!」

「はい!チュチュ様♡」

 

と、またパレオさんに託すと、エレベーターに乗ってどこかへ行ってしまいました。レイヤさんとはハナゾノさんも同じエレベーターで行っちゃいました。マスキングさんだけこの大広間に残るそうです。パレオさんはチュチュさんにわたしたちを任されると、わたしたちに少し待つように伝えて、5人ほどの集団の方へ小走りで向かいました。そこで一言二言かわすと、すぐにこちらへ戻ってきました。

 

「あの子たちは誰なんですか?さっきも全員の名前を教えてもらったわけじゃないですし。」

 

透花が聞きました。確かにさっき教えてもらったのは、チュチュさんにパレオさん、マスキングさんとレイヤさん、ハナゾノさんの5人だけです。

 

「あの方たちは私の隊員の方たちです。」

 

そうパレオさんは答えました。

 

「隊員?」

 

わたしはたずねます。

 

「このレジスタンスチームではチュチュ様を全体のヘッドリーダーとして、4つの隊に分けているんです。お2人にご紹介されたのはその各隊のリーダーです。こうみえてパレオもリーダーなんですよ。」

「つまり他の4人もリーダーってことですか?でも帰ってきたときはチュチュさんとレイヤさんとハナゾノさんの3人だけじゃ...。」

「今回は隊員は待機でチュチュ様と、パレオを含めたリーダー3人で出撃していたんです。ますきさんは隊員たちと一緒にお留守番でした。」

「ますきさん?」

「マスキングさんのことですよ。あ、チュチュ様、コードネームのこと忘れてますねえ。」

「コードネームって?」

「ここではみんながコードネームを持つ決まりなんですよ。だいたいチュチュ様が決めてくれるんですけど...、あとで一緒にチュチュ様のところへ行きましょうか。そこでお2人のコードネームをいただきましょう。」

「コードネームかー。ちょっとワクワクするね、六花。」

「そうだね。」

「かっこいいコードネームがいいなー。」

「チュチュ様ならきっと素敵なものを考えてくれますよ。パレオもチュチュ様に考えていただいたものでとっても気に入ってます。」

 

パレオさん、確かにかわいい名前です。どんな意味なんでしょうか。気になりますけど、あったばかりで色々質問しすぎるのもよくないですし、また今度きいてみましょう。

 

「それより案内ですね。『HOME』は地下数階にも及ぶ大きな拠点なんですよ。各フロアを先ほどチュチュ様たちが乗られていたエレベーターと階段で移動できるようになっています。奥の方には資材なんかを移動させるための大きめのエレベーターもあるんですよ。」

「さっきの大広間もかなり広かったです。」

「ここは自分たちで広げたんですか?」

「いえ、この施設はチュチュ様が発見されたそうで、作られたのは100年以上前だと思われます。レジスタンスが発足して、みんなでここを整備して使えるようにしたんです。」

 

歩きながらわたしたちに、パレオさんは案内を続けます。

 

「ここフロア1はこの施設の入り口になっていて、主に先ほどの大広間と奥の食堂を皆さん利用されますね。ここの食堂の給仕さんもそうですが、ここでは各隊員たちでお仕事を分担してこの施設の運営をしているんですよ。お給仕はますきさんの隊員さんが担当しています。ちなみにマスキング隊の方たちには医療も担当していただいています。」

「パレオさんのところはどんなことをしているんですか?」

 

気になってきいてみました。

 

「私の隊員は戦闘面を主に担当していて、出撃時には基本的に同行してもらってます。ですが、毎日出撃するっていうわけでもないので、普段は衛生管理、簡単に言うと施設内のお掃除なんかもしていますよ。他にも戦闘を担当しているところがあって、ハナゾノさんのところも一応戦闘班なんですよ。ただ、出撃に同行する機会はそんなにありませんね。だいたいのお仕事は各隊のお手伝いっていう風ですね。」

「お手伝いって、今日はこの隊のお手伝いって感じですか?」

「その通りです♪ でも全員が同じところを手伝うことはあまりないですね。結構ハナゾノ隊の中でも分かれてお手伝いしてますね。」

「わたしたちもどこかの隊に所属するんですよね。戦闘班はちょっと怖いかもです。」

「どこの隊に所属するかもチュチュ様に決めていただくので、どこの所属になるかわかりませんが、もしかしたら要望を聞いてもらえるかもしれませんね。」

 

ゆっくり話しているうちにフロア1を周り終えたようです。なので、エレベーターに乗って別の階へ移動します。フロア7までエレベーターに乗っている間、パレオさんから各界の説明を受けました。それにしてもこの施設はすごいです。生産班が使う農業フロアがあってそこで食糧をほとんど確保しているんです。それにどうやら大浴場なるものがあるらしいです。少し気になります。あとで行ってみようかな。そう考えているうちにフロア7に到着しました。このフロアには各隊長の個部屋や会議室なんかがあります。

 

「このフロアにチュチュ様のお部屋があるので、行ってみましょう。コードネームを所属隊を決めないとですね。」

 

フロアの奥の方にチュチュさんのリーダールームがありました。パレオさんが扉の横のインターホンのようなものを押すと、チュチュさんが入室許可の返事をしました。

 

「失礼します。」

 

と一言言ってリーダールームに入りました。中でチュチュさんはパソコンを使って何かの作業をしていました。

 

「何のようかしら?」

「まだお2人のコードネームと所属隊が決まっていないので、チュチュ様に決めていただこうと伺いました。」

「確かにまだ決めてなかったわね。それじゃあまずどこに入るかだけど、2人にはハナゾノ隊に所属してもらおうかと考えているわ。仕事内容は聞いているの?」

「はい、パレオさんからある程度は聞きました。」

 

ハナゾノ隊かあ。戦うことは少ないって言ってましたけど大丈夫でしょうか。

 

「あのーわたしはちょっと戦うのに自信がないんですけど......」

 

思い切って言ってみました。するとチュチュさんがニヤッと笑って

 

「Pardon?なにか言ったかしら?」

 

とあまりにもわざとらしく言われちゃいました。ひいぃぃ。実はチュチュさんは怖い人なのかも。

 

「ふっ、冗談よ。ただハナゾノ隊への所属は冗談じゃないわ。アナタたちにはパレオが直々に訓練するわ。それで戦いに慣れて頂戴。」

 

やっぱりチュチュさんは怖い人です。助けを求めるようにパレオさんの方を見ると、申し訳なさそうな笑顔を返されてしまいました。どうやらあきらめるしかないようです...。

 

「それとコードネームだったわね。」

 

チュチュさんが話を切り替えます。

 

「じゃあ、トーカから。アナタは...」

 

チュチュさんが少し考えます。5秒くらい考えると、

 

「決めたわ。アナタのCode Nameは『Tone(トーン)』でどうかしら。」

「かわいい...ありがとうございます!」

 

かわいいコードネームをもらえて。透花はとってもよろこんでいます。わたしもいい名前がもらえるでしょうか。

 

「それじゃあ今度はアナタよ。」

 

ついにわたしのコードネームが決まります。ちょっとドキドキします。

 

「そうね、アナタのCode Nameは......

 

Lock(ロック)』よ。いい名前でしょ?」




こんにちは、水色ワンコです。最後まで読んでいただきありがとうございます。先日、ラウクレの当落がありました。結果は、残念ながら落選でした。ポピフォニカも落選で実は結構ショげてます。ポピフォニカに2次抽選があることをいのります。
よかったら、作品の評価、お気に入り登録お願いします。
ぜひツイッターのフォローもお願いします。
https//mobile.twitter.com/WaterWanko
それでは次回の投稿までしばしお待ちください!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。