The Beautiful World   作:水色ワンコ

7 / 14
#6 Members

「六花、そっち行ったよ!」

「ロックさん!右です!右!」

「え、え、え、あわわわわ」

「ロック!正面から来るよ!」

「ロックさん、お覚悟♪」

「ああああぁぁぁ!ううっ!」

 

 

 

「わあああああ!」

 

大きな声を出しながら、わたしは飛び起きました。あれ、さっきのは夢?はああああああ、良かったああああ。危うくパレオさんに切られちゃうところでした。ふう、と一息つくと、隣から

 

「どしたのロック?大きな声出さないでよぉ。」

 

って眠そうな透花の声が聞こえました。わたしの大きな声で起こされたみたいです。

 

「ごめんね透花。」

「別にいーけど。ってやばっ!もうこんな時間じゃん、早く支度しなきゃ!」

 

わたしも慌てて時計をみると、時刻は8:50。待ち合わせは9時です。あと10分しかありません!急がないと。わたしと透花はまず着替えて、鏡の前で髪を整えたりしているうちに、コンコンとノックの音が鳴りました。

 

「おはよう、2人とも起きてる?」

 

ドア越しのハナゾノさんの声が聞こえます。

 

「すみません!もうすぐ出ます。」

 

ハナゾノさんに聞こえるよう、少し大きめの声で透花が返事をしました。

 

「そっか、じゃあ待ってるね。」

 

ハナゾノさんを長い間待たせるわけにはいかないので、わたしたちの支度をするスピードが上がります。パパパッと準備し終えると急いでわたしたちの部屋のドアを開けます。ハナゾノさんはドアの横で壁に背をもたれながら鼻歌を歌っていました。

 

「お、早いね。2人とも準備OK?」

「「はい、OKです!」」

 

わたしと透花は勢いよく元気に答えます。今日はハナゾノさんの隊員初日なので、自己紹介をまずするそうです。わたしたち3人はエレベーターに乗り込んでフロア6に移動します。フロア6には大きな訓練場のようなものと、各隊専用の更衣室、会議室があります。ハナゾノ隊の皆さんが会議室で待ってるそうですが、初めての人に会うのはいつだって緊張します。コワイ人じゃなければいいですが。

 

「ロック、緊張してる?」

 

ハナゾノさんが声をかけてくれます。

 

「はい、少しだけ。ちゃんと受け入れてもらえるかなとか、どんな人がいるかなとか色々考えちゃいます。」

「ふふ、大丈夫だよ。うちは優しい人が揃ってるから。きっとすぐ仲良くなれるよ。」

 

エレベーターから降りて少し歩くとすぐに会議室に着きました。ハナゾノさんが近づいてドアが開くと、真ん中には中には丸いテーブルがあって、それを囲むようにして4人の女の子が座って待っていました。

 

「「「「おはようございます!ハナゾノ隊長!」」」」

 

部屋に入ると女の子たちが声を合わせて元気にあいさつをしました。

 

「おはようみんな。今日からうちに所属する2人を連れてきたよ。」

 

皆さんの視線が一斉にわたしたちに向きます。

 

「おはようございます。今日からハナゾノ隊に所属します、コードネーム『トーン』っていいます。よろしくお願いします。」

「よろしくねー。」

「トーンちゃん、覚えたよ!」

 

ハキハキとした声で丁寧なお辞儀とともに透花が自己紹介をしました。ハナゾノさんの言った通り、みなさん優しく拍手で迎えてくれました。次はわたしの番ですね。

 

「お、おはようございます!新しくハナゾノ隊に加入します、コードネーム『ロック』といいます。よろしくお願いしみゃっ!」

 

イタっ!舌を噛んじゃいました...。ううぅ、わたしのおたんちん〜。

 

・・・・・・・・・

「ふふふ、かわいいー。」

「ドンマイ!かわいいよ!」

「よろしくお願いね。」

「よろしくロックちゃん!」

 

ほっ、みなさん笑顔で拍手をしながら励ましてくれます。ほんとに優しそうな方たちでよかったです。ちょっと緊張が解けて楽になった感じもします。この隊ならわたし、頑張れそうです!

 

「じゃあ、今度はわたしたちから自己紹介するね。改めて、わたしは『ハナゾノ』。一応この隊のリーダーを任せてもらってるよ。よろしくね。」

 

ハナゾノさんは優しい笑顔に、うさぎ型の可愛いイヤリングがすごく似合います。それこそ、ちょっと見惚れちゃうような儚さもあって。

 

「はい!私は『ハヤカ』。これからよろしくね!」

 

すごく元気そうな人です。綺麗なブロンドの髪が目を引きます。明るい声で1音1音がはっきり聞き取りやすいですね。

 

「ん、ワタシはぁ、『トモリ』っていうのぉ。よろしくね?」

 

逆にこの人はゆったりとしてます。少し垂れ目で、肩までのびている軽くウェーブのかかった髪がかわいいです。

 

「ウチは『アヤ』やでー。よろしゅうな!」

 

ニコっとピースをしながら自己紹介する姿がとても似合ってると感じました。ツインテールじゃなくて、後ろ髪のあるツーサイドアップに小さめの身長がかわいらしさを出してます!

 

「最後の私が『アイ』。サブリーダーもしてるんだ。しばらくは私と一緒に行動になると思うからよろしくね。」

 

ハナゾノ隊で1番大人っぽい人です。リーダーはちょっとふわっとしているので、あまり大人っぽくないんです...。

 

「多分だけど、うちの隊でアイが1番頼りになるよー。じゃんじゃん頼っちゃってね。」

「リーダーもしっかりしてくださいね。」

 

リーダー自身からこんなこと言ってます。でもアイさん、綺麗な人でお姉さんみたいです。こんなお姉さんが欲しい!って感じの人です。

 

「皆さん、よろしくお願いします!」

「よ、よろしくお願いします。」

 

透花に続いて、改めてわたしもあいさつします。

 

「はい、自己紹介はこれで終わりー。今日のメインはここからだよー?」

「とゆうことは、お仕事ですか?確かパレオさんが、各隊のお手伝いとかなんとか言ってましたけど......。」

「ふっふっふ。」

 

あれ?ハナゾノさんがニヤリとしました。お手伝い...ですよね...?

 

「今日のゲストはこの方でーす。」

 

棒読み気味なセリフと共にドアが開くと、パレオさんがいました。

 

「皆さま、こんにちはー♪」

 

ひらひらと手を振りながらパレオさんがあいさつしてくれます。

 

「「「「パレオ隊長、お疲れ様です!」」」」

 

ハナゾノ隊の皆さんが声を揃えて敬礼しました。慌ててわたしたちも真似して敬礼します。

 

「そんなにかしこまらなくていいですよー。」

 

微笑みながら対応するパレオさん。でら大人っぽいなぁー。あっ、と。大人っぽいですね。よく見てみると、パレオさんの後ろにもう1人います。

 

「あのー、うしろの方は?」

「この方はパレオの隊のサブリーダーをしてくれています、『バニ』ちゃんです!今日はバニちゃんにも手伝ってもらおうと思いまして!」

「はじめまして、バニと申します。ロックさんとトーンさんですね。隊長からお話は聞いています。今日はよろしくお願いします。」

 

パレオさんみたいに丁寧な人です。少しクールというか落ち着いた感じというかパレオさんやアイさんとは違った雰囲気です。というより、手伝ってもらう?バニさん「に」? わたしたちがバニさん「を」手伝うのではなく? なんだか嫌な予感がします。ここに来てからニヤっと笑われたときは大変なことが起きると決まっているようです。そういうのはチュチュさんだけじゃないんですかーーー???




こんにちは、水色ワンコです。最後まで読んでいただきありがとうございます。投稿が遅くなってごめんなさいー!!まだまだ序盤なのでサクサク進めたいという気持ちはやまやまですが、お話全体の辻褄を合わせようと考えていて、かなり迷走していました。てゆか今もしています...。
よければコメントや評価、お気に入り登録お願いします。
Twitterでは最新話の投稿を通知しています!そのうち裏話もTwitterでするかもなので、ぜひフォローしてください!https://twitter.com/waterwanko
それでは次回の投稿をしばしお待ちください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。