破壊の熊は家族の元へ   作:悪魔野郎

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名前が決まったァァ!!(歓喜)


……喋れない

 ブルックの町に侵にゅ──入ったのは良いのだが私は気がついた。

 私、人間の言葉読むことは出来ても喋れないじゃん!! 

 

 ……持ってきておいてよかった、解放者の遺物。

 

 恐らく、【魔力操作】の実験をするための物だろうか? 

 黒板のような板に魔力を通すと通した魔力が視認出来るようになる。

 そして、板の中で文字を作れば一応会話は出来るだろう。

 最悪、絵でも書いて伝える努力はしよう。

 

 ◇◆◇◆

 

 冒険者ギルドにやってきた。

 ……ここに来るまで大変だった。

 一応、あらゆる種族を魅了した吸血鬼の血を飲んだから見た目は美女なのが災いとなりナンパに何度も声をかけられたり貴族に連れ去られそうになった。

 ん? 殴っておいたよ? 外見ではなく内臓の一部を破壊したから訴えようにも証拠はない。

 ……まあ、貴族権限とか言われたら真っ向から破壊しに行くけど。

 

「……」ツンツン

「ん? いっらっしゃい。冒険者ギルドにようこそ。

 依頼かな? お嬢さん」

「……」カリカリ

「ん? えーと『病気で喋れないので手書きで話させてもらいます。今日は冒険者登録しに来ました』……うっうう、苦労したんだねぇ」( ;∀;)

 

 ……おばちゃんに同情されちゃった。

 

「でも、冒険者登録にはお金が必要だよ? お金はあるのかい? 換金できそうなものがあったら高めにしてあげるよ?」

「……スッ」カリカリ

「えーと『換金をお願いします、そのお金で登録お願いします』……こりゃ、珍しいあの危険地帯のモンスターじゃないか。……結構強かったのねぇ」

 

 そう言うと、水晶とお金を出してくれる。

 

「この水晶に触ってね。お金はもう引いたからいいよ」

 

 ……【魔力操作】があってよかった。

 魔力を操作してステータスを偽装する。

 ……名前はどうしよう。

 私は月であり影でもある。

 そして、私は淡い光を浴びる弱い存在。

 ならば、その名を名乗ろう。

 そして、家族に会えた時ちゃんと名字を貰おう。

 

「月影 初命(つきかげ うい)って言うのね。珍しいわねー」

「……」カリカリ『よく言われます』

 

 そして、冒険者登録を終えた。

 

「それにしても、初めて見る天職ね【破屋】なんて」

「……」『よく言われます』

 

 他の魔物の残骸も売っといた。

 ……流石に迷宮のモンスターは止めておいた。

 まあ、それでランクアップしたし問題はない。

 さて、宿でも探そう。

 

 ◆◇◆◇

 

 街中を夜空を見ながら見渡す。

 

「良い夜だなぁ」

 

 いくつかの光が灯って町に彩りを与えてくれる。

 そして、子供が急いで帰っていたり怒られている声も聞こえる。

 

 だが、唯一許せないことがある。

 

「……殺したいな」

 

 人間族以外の種族である兎人族を奴隷にしていることだ。

 この時知ったのだか、夜は呪いの力が強くなるらしい。

 しかも、耳が良いもんだから兎人族にやっていることも聞き取れる。

 私にこの呪いが無かったとしても怒り狂ったことだろう。

 しかし、自分に危害が及ぶだけならば真っ正面から潰していくが奴隷──兎人族に危害を加えられる危険性がある。

 だが──

 

「バレなきゃ犯罪じゃないんですよ」

 

 夜は私のテリトリー

 

 影は呪い。

 

 月明かりは私。

 

「……私の感情じゃないかも知れないけどさぁ──

 

私は少し怒っている

 

 次の日の新聞に男性の股関が破壊される事件が複数起こった話は別のお話

 

 ◆◇◆◇

 

「グゥゥゥァァァアア!!!!」

「うるさい」

 

 怖がってんなら素直に逃げれば良いのに

 威嚇したところで意味など無いのにね。

 私はライセン大峡谷に狩りをしに来た。

 まあ、一撃必殺だけど。

 

「そう言えば、実験したいことがあったんだった」

 

 今の服装は袴と熊の毛皮の外套を被った感じだ。

 ん? 胸はどうした? ああ、まあまああるので面倒になって布で巻いてそのままだ。

 

 何故か、町中の男が鼻血を吹き出して倒れ女は顔を赤らめ何人か襲ってきたから男性器をデストロイさせてもらった。

 ……何か、「お姉さま」とか言っている人も居たけど。

 

 さて、実験に戻ろう。

 私は進化したことによって条件を満たしたらしく新たな技を使えるようになった。

 

 【破界之鉄槌】(ワールド・ブレイカー)

 世界を叩き壊す

 

 何となく分かるのも世界を壊すとか言う謎の文章

 まあ、打ってみれば分かるだろう。

 

「ふぅ……【月食】──三日月」

 

 次の瞬間、呪いが私を侵食する。

 それに同時に莫大な力の増加を感じる。

 

「はぁぁぁぁ……【破界之鉄槌】(ワールド・ブレイカー)

 

 次の瞬間、正しく文章通りに()()()()()()()()

 

 正しく、()又は()と呼べる空間が発生する。

 しかし、それを()()()()()()()

 その空間(矛盾)を無理やり辻褄の合うようにあらゆる物がその空間に引き寄せられる。

 その力は光すら逃れられない程の力。

 だが、そんな力を素手で目の前に発生させた場合どうなるか……

 

「……危なかった」

 

 身体の半分以上が持っていかれ大半の生物は即死のレベルの重症だ。

 しかし、【血力変換】を持っていかれた部位の血に発動し再生能力を強化

 そして、無意識だったが〈狂気の吸血鬼〉の【影魔法】を使いこなし身体の補強をした。

 

「……キツいなぁ」

 

 今の一撃で近づくモンスターは少ないだろうがここで気絶するのは危険すぎる。

 しばらく歩くと

 

「ん? ……洞窟? 何でも良いや」

 

 ちょうど良い洞窟を見つけその中で気絶した。

 

 ……そこがライセンの大迷宮であることを知らずに




名前の由来

月影→太陽(家族)の光を受けた月からの淡い(薄い)光(繋がり)
初命→初めてのまともな命

どちらも小熊自身が考えて名乗った。
……記憶容量が大きいとは言え成長早いかな?
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