「あーあー聞こえますかー」
「聞こえまーす」
「……なにやってるんだ?」
「人の言葉の発声練習」
「? 人の言葉じゃないとどうなるんだ?」
「グルゥガルラァ」
「……分からん」
「そりゃ言語じゃないしね。それにしても便利だねぇ。このチョーカー」
首にかけられている赤黒い玉の修飾が付いたチョーカーを指しながらそう言う。
そのチョーカーはハジメが作った物であり【言語理解】が付与されている。
渡された時に初命が「今までの努力は一体何だったんだ……」と膝をついたのは別の話。
「ねーねー、パーツはどのくらい出来た?」
「やっと一割と言った所か」
「まあ、遠距離武器には今のところなっているから十分何だけどね──
「……ハジメの家族……流石」
一緒に肩を組ながら手を天上に突き上げる。
「だが、こんなにパーツ増やして良いのか?」
「大丈夫、大丈夫。私の神代魔法使ったし」
「……俺達の持っていない神代魔法……しかも自力での獲得」
「まあ、生まれ方が特殊だからね」
私の神代魔法──【変成魔法】はかなり特殊な獲得をした。
ついでに私の生まれ方を最初っから説明しよう。
死んだ→小熊の死体→憑依→迷宮で成長→進化
と言った具合だ。
まず、小熊に憑依すると言っても憑依する肉体が弱すぎる。
しかし、魂と言うあやふやな存在だったからなのか? 周りにある魔力をかき集め新たな魔物として【変成魔法】により生まれ変わらせられたのだ。
そして、第一段階(思考がしっかりしていない状態)に憑依し私は生まれた。
でも第一段階だったからか記憶や知識の定着がうまく行かずハジメ兄と会った時は家族だと認識出来なかっただよね。
第二段階(思考がしっかりしている状態)になったのは生まれた階層で一番になった時かな?
この頃には大体の記憶や知識は獲得していたけど、死んだと言うのを認められなかったのか一部の記憶が無意識に封印していたらしい。
その後も何度も【変成魔法】による肉体の強化をしているから
今は20回程の強化かな?
呪いの強化もあるからかなりの肉体が完成している。
魔物の肉を食えば更に強化出来るからまだまだ成長出来るけどね。
さて、私の新たな武器は──チョーカーと腕輪とアンクレットだ。
ゴーレムの玉を【血力操作】の派生【血流操作】により完全支配し五つに分けてそれぞれのアクセサリーに付けてある。
ただのアクセサリーではない。
【影魔法】で【異空間】よりパーツを取り出し【血流操作】で合体させ様々な武器に変形するロマン武器だ。
ちゃんと武器としても優秀だよ?
今はパーツが少なくて2丁拳銃と刀にしか変形出来ないけどね。
「次は何を作る?」
「そうだな。とりあえずお前のパワーに耐えられる籠手を作ることが優先だな」
そんな話をしながら夜は明けていった。
【シャルル】
形状:赤黒い玉(ゴーレムの核)の付いたチョーカーと腕輪とアンクレット
説明:ゴーレムの核を使い【血流操作】により強化したもの
【変成魔法】により人口知能を持っている。
(ヒュドラの心臓を使い)
肉体の一部の如く血が内部で流れている。
【影魔法】で【異空間】からパーツを取り出し【血流操作】により組み上げ様々な武器に変化する。
【血流操作】によりパーツの強化をするのでかなり高く高速で血液を送ることにより切れ味が上がる。
切った対象に狂気の呪いをぶつけることが可能。
【破壊権限】の応用で破壊するものを指定できる。
(盾等をすり抜けて骨だけ切ったりが可能)
(拳だと威力が減少するのであまり使えない)
現在は二丁拳銃と刀に変形可能。
・【血流操作】
【血力操作】の派生
高速で血液を流して切れ味を上げたり接着させたり色々便利。
・【破壊権限】
あらゆる物を破壊可能にする能力
最近、指定も出来るようになった。
・【影魔法】
影を媒体にして影に実体を持たせる魔法
魔法と言うよりも技能に近いらしくユエには使えなかった
新たな武器の名前は【シャルル】です。
名前は“全てを破壊するもの“と言う意味の持つ神の武器から