バフデバフ   作:ボリビア

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なんか、真希さんの事死んでもええとか言った奴がいるみたいですね。




自称、紅一点。

 東京原宿、若者の街と呼ばれ流行りの最先端が生まれる場所で新陳代謝が激しい。

 タピオカの次がもう生まれているとか。

 正直、インスタ映えとか良くわからないし、カラフルな感じは好きじゃない。

 

「集合場所に原宿指定って五条先生も何考えてるんだか。」

 

「あ、俺アイス買ってきていい?」

 

「好きにしろ。」

 

 何で原宿の話をしているのかというと、遅れて入学する最後の一年生を迎える為である。

 正直全員で迎える必要は無いと思うが、五条先生曰く『こういうのは始めが肝心。』らしい。

 

「にしても一年が四人って少なくないか?」

 

「呪いが見えるパンピーがそれだけ少ないってことだ。」

 

「あっ、そっか。

 お、何あのサングラス!

 ちょっと見てくる。」

 

 どうやら虎杖は原宿を楽しむ事が出来る人間らしい。

 というか、お上りさん全開ってだけかもしれない。

 対照的に伏黒と俺は既に帰りたいと思っている。

 伏黒は先日の一件で病み上がりは勿論の事、静かな時間を好むタイプだし、私服からしてお洒落にも興味がない。

 

「やっほー、お待たせー。」

 

 原宿駅から五条先生が歩いてくる。

 というか、その格好で公共交通機関使っているのか。

 既にチラチラと注目浴びてるし、何人かスマホを構えている。

 

「何で、原宿で待ち合わせなんですか。」

 

「本人の希望だってさ。」

 

 マジか。

 完全に原宿で遊んでから来る気だろソイツ。

 神経が図太いってレベルじゃない。

 

「あ、悠仁の制服間に合ったんだね。」

 

「あ、うん。

 でも伏黒や轟と結構違うんだよな。」

 

 呪術高専の制服はある程度カスタマイズが可能で、希望すれば個性全開の格好も可能だ。

 カスタマイズ可能な理由としては、好きな服を着る事によるリラックス効果だとか。

 伏黒と俺は特に拘りが無いのでオーソドックスな制服だが、虎杖は赤いフードが取り付けられている。

 

「俺、制服に希望なんか出してないけど。」

 

「そりゃそうだよ、希望出したの僕だから。」

 

「えぇ…。」

 

「五条先生こういうとこあるから気を付けろ。」

 

「あの人の発言は九割聞き流しとけ。」

 

 周囲の視線で今更気付いたが、木刀をベルトに差した俺、髪がピンクな虎杖、目付きの悪い伏黒、目隠しバカ。

 客観的に見て、駅前でたむろしている俺達って不良にしか見えないんじゃなかろうか。

 

「なあ、あのポップコーンうまそうだから買ってくる!」

 

「僕の分もよろしく!

 はい、お金。」

 

 どうやら視線を気にしていたのは俺だけらしい。

 虎杖と五条先生は気にせず、派手な入れ物のポップコーンを買いに行ってるし、伏黒はスマホを見て暇潰しをしている。

 なんか、バカらしくなってきた。

 

「あのー、モデルとか興味ないですかねー。」

 

「お、スカウトだ。

 流石東京。」

 

 虎杖のポップコーンを摘まんで暇を潰していると、道の向かいでスカウトマンが活動していた。

 別に違法な事ではないし、仮に違法でも呪術を使ってないなら管轄外である。

 

「あ、断られた。」

 

(小太りのおっさんじゃ無理だろ。)

 

 今時の若者にとってスカウトマン=不審者という第一印象である。

 それをどう覆すかが重要な訳で一番の手段は清潔感なのだが、あのスカウトマンからは感じない。 

 断られて落ち込んでいるスカウトマンの元にズンズン進んでいく女がいた。

 …あれって。

 

「五条先生、あれって。」

 

「うん、待ち合わせの子。」

 

 両手の紙袋はガッツリ買い物した事を示し、背中に背負った親が値段見て買ってきた感じのピンクのリュックは田舎から来た事を匂わせる。

 ここまでなら只のお上りさんの学生で終わるが、着ている制服は呪術高専の制服で残念ながら我々の待ち合わせ相手であった。

 

「ねぇ、私は?」

 

 そんな女が落ち込んでいるスカウトマンの肩を掴み、自分を売り込んでいた。

 

「スカウトマンに声かけるってどんな自信だよ。

 つーか、芸能人と呪術師掛け持ちする気か?」

 

「うーん、芸能界で悪さする呪詛師もいるかもしれないから、アリだね。」

 

 万が一実現したら呪術師の仕事って変則的だし、過労で死にそう。

 

「俺達あれに話しかけんの?

 ちょっと恥ずかしーな。」

 

「チッ、お前もだよ。」

 

 伏黒がバカが増えたと言わんばかりに眉間にシワを寄せて、五条先生は何か変な事を考えだし、虎杖はいつの間にか買ったダサいサングラスをかけてる。それ外せ、恥ずかしいから。

 あ、スカウトマンに断られた。

 

「ちょっと、何で断んのよ。」

 

 うわ、断ってスカウトマンが横を通りすぎようとした所を肩を再び掴んで詰め寄ったよ。

 

「…あの図太さは見習うべきか?」

 

「いいねー、好きだよああいう子。

 おーい、こっちこっち。」

 

 五条先生の呼び掛けに気付き、スカウトを解放して此方にやってくる。

 

「荷物預けてくるから、ちょっと待ってて。」

 

 そして俺達を素通りして駅のロッカーに歩いていった。

 

(マジか~、こいつマジか~。)

 

 待っているのも無駄なので、ぞろぞろとロッカーまで付いていく。

 

「はい、それじゃあ改めて。」

 

「釘崎野薔薇。

 喜べ男子、紅一点よ。」

 

(…興味沸かねぇわボケ

 年上になってから出直してこい。)

 

 五条先生の紹介に対してこの一言、図太いを越えてヤバい奴に見えてきた。

 俺達も自己紹介を返していると値踏みするような目で顔を見てくるし。

 

「はぁ、私ってつくづく環境に恵まれないわね。」

 

 人の顔見てため息吐きやがった。

 

「それで、これからどうするんですか先生。」

 

 伏黒はスルーして、次の予定を確認している。

 この冷静さの方を学んだ方が良いな。

 

「せっかく一年が四人揃っていて、半分がお上りさん。

 行くでしょ、東京観光。」

 

「「東京観光!!」」

 

 お上りバカ二人が騒いでるが、多分廃ビルとかだぞ絶対。

 

 

 

 

 




一年メンバー揃い踏み。
なお、紅一点と主人公のフラグは快速で折れた模様。
後、言い訳になりますが。
東京タワー投げれる云々についてですが、封印されたての五条悟並みに信用出来ない言葉と考えてください。
というのも主人公は自分の術式を理解してから本気を出した事ないので。
まあ、でも真面目に使ってオールマイトとタイマン張れるとは思うよ多分。
何処かで必ず本気は見せるのでそれまで上限は不明です。
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