疑心暗鬼提督 If   作:ライadgj1248

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 今回は二人まとめてのお話です。なんか単独で書くよりも二人一緒のほうが書きやすかったのです。
 ちょっとおかしなシーンもありますが、頭空っぽにして読んで頂けると幸いです。


雷電if

 誰かが動く気配を感じて目が覚めたのです。あたりはまだ薄暗くようやく朝日が出てくるくらいの時間帯なのですが、雷ちゃんがテキパキと身支度を整えていたのです。

 

「あら?電、おはよう。」

 

「雷ちゃんおはようございます。雷ちゃんはとっても早起きなのです。」

 

「だって今日は久し振りのお休みの日よ!!それに今日は良い天気だから司令官のお世話をしに行くのよ。」

 

 司令官さんのお世話は手が空いている人で、やりたい人が自主的にやっている事なのです。そして雷ちゃんはお休みの日の朝はいつも司令官さんのお世話をしているのです。

 

「はわわわ、雷ちゃんはとっても頑張りやさんなのです!!電もお手伝いするのです!!」

 

「助かるわ!!じゃあすぐに電も準備して。」

 

「了解なのです!!」

 

 雷ちゃんは急いでいるみたいなので急いで身支度を整えて、これで準備完了なのです!!

 

「それじゃあさっそく行くわよ!!」

 

「あ、あの、暁ちゃんと響ちゃんに声をかけなくて良かったのです?」

 

「まだ気持ち良さそうに寝てるじゃない。」

 

 確かにまだ幸せそうに寝ているのです・・・せっかくのお休みなので、起こすのもちょっと可哀想なのです・・・

 

「むにゃむにゃ・・・暁はレディだから・・・レディランチを注文するわ・・・」

 

 暁ちゃん・・・電は知っているのです・・・街の中にあるお気に入りのお店で暁ちゃんがいつも食べているレディランチ・・・その本当の名前はお子様ランチなのです・・・でも自慢気に食べてる暁ちゃんには言えないのです・・・

 

「うう・・・これがヴェールヌイを超えたヴェールヌイ・・・スーパーヴェールヌイさ・・・」

 

 響ちゃん・・・響ちゃんはまだそんなに練度が高く無いのです・・・ヴェールヌイを超えるどころかまだ響改なのです・・・

 

「ほら、早く行くわよ!!」

 

「は、はいなのです!!」

 

――――――――――――――――――

 

コンコンコン

 

「司令官、起きてる?雷よ。電もいるわ。」

 

「ああ、入れ。」

 

 司令官さんの私室に入ると司令官さんは既に起きていて、きっちりと軍服を着て机の書類を読んでいたのです。やっぱり司令官さんも朝がとっても早いのです。

 

「おはよう司令官♪」

 

「司令官さん、おはようございます。」

 

「ああ、おはよう。それでなんの用だ?」

 

「今日は私達はお休みの日だから、司令官のお世話をしにきたのよ!!」

 

「そうか、いつも助かる。」

 

「良いのよこれくらい♪もっと私に頼っても良いのよ♪」

 

「なのです!!」

 

「では洗濯物はいつもの籠に入れている。宜しく頼む。」

 

「分かったわ!!」

 

 最初のお仕事はお洗濯なのです。司令官さんが着任した当初は『子供ではないのだから自分の身の回りの事くらい自分で出来る。』と仰っていたのですが・・・この鎮守府にお洗濯が出来る場所は艦娘寮にしか無いのです・・・もちろんそこでは皆がお洗濯をしています。私達艦娘も女の子なので、お洗濯をしたり干したりする場所に男の人が立ち入るのは困ってしまうのです・・・だから大淀さんが司令官さんにお願いして、司令官さんのお洗濯は艦娘の皆でする事になったのです。

 

「ふんふーふふん♪」

 

「雷ちゃんはご機嫌なのです♪」

 

「そうね♪司令官が頼ってくれて、いつも助かるって褒めてくれたからね♪」

 

「雷ちゃんはとっても頼りになるのです!!」

 

 ご機嫌な雷ちゃんと司令官さんの洗濯物を持って歩いていると・・・あれは白露ちゃん?

 

「ふぁあ・・・ん?雷と電じゃん?」

 

「おはよう白露。」

 

「白露ちゃん、おはようございます。」

 

「ん、おはよう~」

 

 白露ちゃんはまだ起きたばかりなのか、ちょっと眠そうなのです。

 

「白露ちゃんがこんなに早起きするのは珍しいのです。」

 

「なんか目が覚めちゃってねぇ。そういう二人はお洗濯?」

 

「そうよ、今日は私達がお休みの日だから、司令官のお世話をしているのよ♪」

 

「ああ、なるほど。偉いねぇ~」

 

「ふふん♪これくらい当然よ♪じゃあ私達はもう行くわね!!」

 

「うん、頑張ってね~」

 

 白露ちゃんは寝ぼけ眼で手を振りながら私達を見送ってくれました。

 

「あ、そうだ。」

 

「何かしら?」

 

「提督のお世話するならうちの時雨には気を付けてね~」

 

「ん?よく分からないけど分かったわ!!」

 

 雷ちゃん・・・よく分からないなら分かってないのです・・・でも時雨ちゃんに気を付けろってどういう事なのでしょう?

 

 そんな事を考えてながらお洗濯場に向かって歩いていると、今度はその時雨ちゃんが現れたのです。

 

「やぁ、雷、電。今日は気持ちの良い朝だね。」

 

「おはよう時雨、今日は良いお天気みたいね。」

 

「時雨ちゃん、おはようございます。」

 

 軽く挨拶をして近づいて来る時雨ちゃんに対して、なんと雷ちゃんが警戒するように二歩ほど下がって距離を取ったのです!!

 

「え?どうしたの雷?」

 

「よく分からないけど時雨に気を付けた方が良いって言われたわ。」

 

 雷ちゃん!?そんな事を面と向かって言うのですか!?

 

「えぇ・・・そんな事誰から言われたのさ?」

 

「白露よ。」

 

「ふぅ・・・まったく姉さんは・・・きっと姉さんのイタズラだから気にする事は無いさ。」

 

「そうなの?」

 

「僕が何をしたって言うのさ・・・そう言えばその籠・・・今から洗濯をするのかい?」

 

「そうよ。今日は私達が司令官のお世話をするのよ♪司令官が私達を頼ってくれたんだから♪」

 

「ふーん、なるほど。」

 

 雷ちゃんはあっさりと警戒を解いて、司令官さんに頼られた事を自慢しているのですが、時雨ちゃんは何か考え込んでいるみたいなのです?

 

「どうしたの時雨?」

 

「いや、今日は良いお天気だから、どうせお洗濯をするならベッドのシーツとか枕カバーとかも洗った方が良いかなと思って。」

 

「はっ!!そこまでは気が付かなかったわ!!さっすが時雨ね!!電!!今からシーツとかを取りに行くわよ!!」

 

「ええ!?このお洗濯物はどうするのです!?」

 

「良かったら僕が持って行こうか?今日はお仕事があるけれど、まだ朝ごはんには早い時間だから余裕はあるよ?」

 

「そう?じゃあお願いするわ!!」

 

「うん、任せて。・・・ふふっ。」

 

 雷ちゃんは微笑んでいる時雨ちゃんにお洗濯物を預けると、電の手を引いて司令官さんのお部屋に戻ったのです。

 

――――――――――――――――――

 

 急いで司令官さんのお部屋に戻って司令官さんに事情を話したら、「ああ、それは助かるな。」とまた褒めてくれたのです♪だから雷ちゃんももっとニコニコなのです♪ですがベッドのシーツなどを回収してお洗濯場に戻るとそこには・・・

 

「スーーハーースーーハーーんんっ!!」

 

 時雨ちゃんが司令官さんの上着を顔に当てて深呼吸をしていたのです・・・どう見ても変態さんなのです・・・

 

「時雨?なにをしているの?」

 

 雷ちゃんが声をかけるとビクッと反応したのです・・・そもそも電達がお洗濯場に入って来た事にも気が付かないくらい集中していたようなのです・・・

 

「あ、いや、これはその・・・そう、提督の服がどれくらい汚れているか確認していたんだ。別にやましい事なんて何もしていないさ。」

 

 電は知っているのです・・・本当にやましい事をしていない人は、自分からやましい事をしていないなんて言わないのです・・・

 

「そうなの?それでそんなに汚れてた?」

 

「いや、多少汗をかいてるくらいさ。目立つような汚れはなさそうだね。」

 

「じゃあ普通のお洗濯で大丈夫ね。」

 

 雷ちゃん!?今の話を本当に信じちゃうのですか!?汚れの確認に必要のない事をしていたのです!!これが白露ちゃんが気を付けてって言ってたやつなのです!!

 

「はわわわわ!!い、雷ちゃん!!騙されちゃダメなのです!!」

 

「え?どうしたの?」

 

「まあまあ電、落ち着いてよ。そうだ!!ちょっとこれを見てよ。」

 

 そう言うと時雨ちゃんはごそごそとポケットの中から包み紙を取り出して、包み紙を開くと中にはキラキラのとっても綺麗な飴玉が入っていたのです!!

 

「はわわわわ!!とっても綺麗なのです!!」

 

「へぇ、凄く綺麗ね♪どこで買ったの?」

 

「この前白露型姉妹で街に出掛けた時に見つけたお店で買ったんだ。今日は暁型姉妹はお休みの日でしょ?お店の場所を教えるから行ってみたらどうだい?」

 

「それ良いわね♪」

 

「街の商店街の南口付近にあるお菓子屋さんで売ってるよ。優しそうなお婆ちゃんが店番をしているお店だよ。良かったら一つ食べてみるかい?部屋に戻ればまだあるから試しに食べてみてよ。」

 

「え?いいの?ありがとう時雨♪」

 

「ありがとうございますなのです♪」

 

 時雨ちゃんから貰った飴玉は金色でキラキラ綺麗なだけじゃなくて、甘くてとっても美味しいのです♪

 

「これとっても美味しいわ♪」

 

「はい!!とっても美味しいのです♪」

 

「それは良かった。じゃあ僕はそろそろ部屋に戻るよ。もうすぐ朝御飯だから寝坊助な夕立と村雨を起こさないといけないから。」

 

「そうなのね。飴玉ありがとね♪暁達を誘って行ってみるわ。」

 

「はいなのです!!暁ちゃん達にも食べさせてあげたいのです♪」

 

「ふふっ、気に入ってくれて良かったよ。それじゃあまたね。」

 

 そう言って時雨ちゃんは部屋へと戻って行ったのです。

 

「はぁ♪とっても美味しかったわね♪それじゃあそろそろお洗濯始めるわよ!!」

 

「はいなのです!!」

 

 司令官さんのお世話が終わったら第六駆逐隊皆で街にお出かけなのです!!今からとっても楽しみなのです♪

 

 

 

 はっ!?電も時雨ちゃんに誤魔化されてしまったのです!?




 雷ちゃんにお世話されたい。電ちゃんがはわわわわしてるのを眺めたい。そんな人生でした。
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