【悲報】ワイ、転生したら百合の間に挟まる仮面ライダーだった【ゆるして】 作:イナバの書き置き
ここまでやってこれたのも皆様の応援があればこそです。
本当にありがとうございます。
1:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
もうちょっとだけ続くんじゃ
事の発端→【悲報】ワイ、転生したら百合の間に挟まる仮面ライダーだった【ゆるして】
【悲報】ワイ、転生したら百合の間に挟まる改造人間だった【どうして】
【悲報】ワイ、転生したら百合の園に監禁される仮面ライダーだった【何故】
【上位互換】ワイ、転生したら百合の園で入院生活を送る仮面ライダーだった【爆誕】
「>>■」
【速報】ワイ、転生したら百合の隣で戦う仮面ライダーだった【変身】
2:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
これまでの登場人物
・ワイ
最近カッコいい仮面ライダーになった全身ヒュージ細胞のヒュージ人間
グランギニョル社の実験に協力しないといけないけど取り敢えず百合ヶ丘にいていいらしい
後、健康体になった
・二川二水ちゃん
ちまっこい事実上の姉
昨日からベッタリとかそう言う次元では済まされない位に引っ付いてくる
可愛い(確信)
・一柳梨璃さん
自然に敬称付てしまうレベルの聖人
何してても可愛らしいって奇跡だと思う
最近レアスキルが何かすごい事が判明したけど当人はあんまりよく分かってない
足がお太い
・白井夢結様
多分単純な戦闘能力なら最強のお姉様
持ってるチャームがバグ魔剣なのもあって最終的にアークワンの武器群を半分位1人で叩き落としてたらしい
強い(確信)
足がお太い
・一柳結梨ちゃん
聖人髭親爺と百由様が頑張ってくれたからG.E.H.E.N.Aに引き渡さなくて良いらしい
入院仲間だけど昨日逃げようとしたワイを温泉に引き摺り込んだ張本人でもある
足がお太い
・ヌーベル
梨璃さん大好きな光のレズ
このお方に足向けて寝れない
足がお太い
・梅先輩
フォローと包容力が凄まじい緑髪先輩
「皆が好き」とか言って一切嫌味感じないのは世界でこの人だけだと思う
足がお太い
・しぇんりんさん
中華のオッドアイな方
ワイが死んでた間は二水ちゃんの事をとても気にかけていてくれたらしい
足がお太い
・ゆーじあさん
中華のエロい格好してる方
しぇんりんさんと同室で気遣いも出来る人
ノインヴェルトの始動とか割と何でもこなせる
足がお太い
・鶴紗さん
相変わらずあんまり話さない人
でも温泉で猫に群がられてふにゃふにゃしてたから実はそんなに怖くないのかもしれない
足がお太い
・ぐろっぴ
銀髪ツインテのじゃロリ
悪意汁ぶっかけたり色々迷惑を掛けたので今度ラムネを奢ろうと思う
足は思ったより太くない
・リリィの皆さん
個性派だけど皆超強いし超良い人しかいない
総じて足がお太い傾向にある
3:ご機嫌よう名無し様 ID:9uLUkX8mZ
もうちょっとだけ続くんじゃ、じゃねーよボケェ!
4:ご機嫌よう名無し様 ID:mdtVQWcSz
あれ、昨日良い感じに最終回迎えてなかったっけ?
5:ご機嫌よう名無し様 ID:b0zP2mn1O
さてはイッチまた何かやからしたな!
6:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
いや何もしてないけど
7:ご機嫌よう名無し様 ID:INK6fTWie
嘘つけ絶対何かしたゾ
8:ご機嫌よう名無し様 ID:PGkmk37eu
イッチのやらかし率は120%だからな……
9:ご機嫌よう名無し様 ID:eBjyW3Wbh
てかさらっと超重要な事を書くんじゃないよ
10:ご機嫌よう名無し様 ID:/BmzrU+NK
先ず梨璃ちゃんのレアスキルとかバグ魔剣とか説明しろや罪人
11:ご機嫌よう名無し様 ID:bfsYSpCgU
百合の間に挟まっただけでも許し難いのに混浴とか死罪だからな罪人
12:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
えっとじゃあ最初に梨璃ちゃんの話からだけど
そもそも梨璃ちゃんのレアスキルって「カリスマ」だと言われてたけど実際は不明だったじゃん?
13:ご機嫌よう名無し様 ID:CO153s6XL
そうだね
14:ご機嫌よう名無し様 ID:jBBr4R0mv
カリスマって何だっけか……
レアスキルは色々ありすぎて分からんねん
15:ご機嫌よう名無し様 ID:Bk4G3iUFl
†類稀なる統率力を発揮する支援と支配のスキル†や
16:ご機嫌よう名無し様 ID:dasXPig+T
一言に纏めると敵にデバフ掛けながら味方にバフ散撒く有能スキルだな
ヘリオスフィアと同じで解明が進んでいない部分も多いレアスキルらしい
17:ご機嫌よう名無し様 ID:5UcPraQOl
>>15 >>16
はえー、サンガツ
18:ご機嫌よう名無し様 ID:yp/9yfghV
皆物知りなんすね……
19:ご機嫌よう名無し様 ID:ZE4FbUxy0
まぁこういう用語とか聞いてると何か……ワクワクするじゃん?
20:ご機嫌よう名無し様 ID:wEGqSj4NW
あぁ……そう言う時期もあるもんな……
21:ご機嫌よう名無し様 ID:8qQrn/dzd
んでそのカリスマがどうかしたんか?
22:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
それがですね
梨璃ちゃんのレアスキルはカリスマじゃないっぽいんですよ
23:ご機嫌よう名無し様 ID:TUH9KnG9J
ファッ!?
24:ご機嫌よう名無し様 ID:grHUFbNQU
マ?
確定じゃなかったんか……
25:ご機嫌よう名無し様 ID:7dDSVCSJp
じゃあ何なのさ
26:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
カリスマの上位スキル「ラプラス」らしいで
マギ結界の中でチャーム使えてたのもラプラスのお陰なんだと
27:ご機嫌よう名無し様 ID:Yl1Y+cI6U
†ラプラス†
28:ご機嫌よう名無し様 ID:PINSD63GF
まーた中二病ワードが増えてる……
29:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
んで夢結様のシュッツエンゲル──川添美鈴様もラプラス持ちだったんだってさ
まぁ美鈴様が皆の記憶改竄してたから判明したのが最近だけど
30:ご機嫌よう名無し様 ID:pfEn7TxUi
へ?
31:ご機嫌よう名無し様 ID:abktOJ3Vz
は?
32:ご機嫌よう名無し様 ID:HHKO29YRs
あっそっかあ……(思考放棄)
33:ご機嫌よう名無し様 ID:E6BZrSY3s
ちょっと待って頭が追い付かない
美鈴様が何だって?
34:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
要するに
・梨璃ちゃんはカリスマの上位互換で記憶の改竄も出来る凄いレアスキル持ちで
・実は夢結様のお姉様も同じレアスキル持ってて
・その2年前に死んだお姉様が百合ヶ丘の皆の記憶を改竄してたから今の今まで分からなかった
って事や
35:ご機嫌よう名無し様 ID:RM9a0mLVd
なるほど……
36:ご機嫌よう名無し様 ID:T0mCtif4v
とすると、ラプラス持ちは夢結様に惹かれる運命なんかな
37:ご機嫌よう名無し様 ID:/hFp5poG9
もしそうならすっごい運命的ですね……
38:ご機嫌よう名無し様 ID:5JVBpTBtg
何かロマンチックだ……
39:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
で、ヒュージから取り返したダインスレイフに残ってた美鈴様由来のバグを百由様が改造したから、これを梨璃ちゃんが力尽きてるヒュージネストに叩き込めばアルトラ級は頭可笑しくなって自爆するんじゃね?って話になってる
40:ご機嫌よう名無し様 ID:UF3pIpLnf
あーそういう……
41:ご機嫌よう名無し様 ID:I12khTtF1
まぁ理屈としては分かるけど、どうなんやろな
成功する見込みあるんか?
42:ご機嫌よう名無し様 ID:SoLx34bP/
もう二水ちゃんのグングニルとダインスレイフしか残ってないんだしやるしかない気もする
43:ご機嫌よう名無し様 ID:KtrUwAgeu
アルトラ級は滅茶苦茶デカいって梅先輩だかが言ってたからゼロツービッグバンでも一撃必殺は無理そうだしなぁ
44:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
いや、その……そうじゃないんだ
そっちはメインじゃない
45:ご機嫌よう名無し様 ID:hpG8zGuQ+
じゃあ何や
46:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
夢結様が同伴するって聞いた結梨ちゃんが「じゃあわたしも梨璃と一緒に行く!」って言い出して今目の前で暴れてる
助けて
〔添付:楓に羽交い締めにされた状態で手足をバタバタさせている結梨の動画〕
47:ご機嫌よう名無し様 ID:4kX8g1hGZ
草
48:ご機嫌よう名無し様 ID:na94N2lPA
イッチはさぁ……
49:ご機嫌よう名無し様 ID:gBHFymlu0
さてはイッチこれの為だけにスレ立てたな?
50:ご機嫌よう名無し様 ID:ZLCaSzoK+
結梨ちゃん可愛いかよ
51:ご機嫌よう名無し様 ID:4pqIudKLm
ヌーベルさんが絶妙に何とも言えない表情してるの笑える
これホントは自分も付いて行きたいんだろな……
52:ご機嫌よう名無し様 ID:6bRehBCgA
・J・さんブレないっすねホント
53:ご機嫌よう名無し様 ID:nM7viwMyh
もう普通に困っとけばええんとちゃう?
54:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
>>53
そんな冷たい事を言わないでクレメンス
本気で困ってるんよ……
55:ご機嫌よう名無し様 ID:2bc6VRj/H
じゃあ飴ちゃんあげようぜ
56:ご機嫌よう名無し様 ID:OlQKDx6nv
>>55
いやそこはラムネにしとけよ
57:ご機嫌よう名無し様 ID:2bc6VRj/H
は?
58:ご機嫌よう名無し様 ID:OlQKDx6nv
あ?
99:ご機嫌よう名無し様 ID:CV9Cj6Ons
……もうさ、イッチ引率で付いてけば良くね?
どうにかなるやろ
100:一般転生ゼロツー ID:Rider01+02
その手があったか……!
「────」
「────」
見渡す限り、ただ真っ白な雲海が少女達の周囲に広がっていた。
「────」
「────」
強い海風が、身を寄せ合った少女達の頬を叩く。
「────静か、ですね」
「そうね」
そして特注のパラソルを落下傘代わりにする2人の少女が見下ろす先では、海面に黒い「穴」がぽっかりと口を開けて彼女達を待ち受けていた。
そう、相模湾に根付いた由比ヶ浜7号ヒュージネストだ。
梨璃と夢結は活動を停止したネストに向かって、上空からゆっくりと降下しつつあるのだ。
「ダインスレイフを刺せば、終わるんですよね?」
「百由を信じるならばそうね。普段は信用出来ない方が多いけれど……まぁ、大丈夫でしょう」
夢結のチャームを握る右手に、力が入る。
甲州撤退戦闘で川添美鈴が暴走する夢結から取り上げて
其処に籠められた万感の思いが、少女の口から言葉になって紡がれる。
「お姉様が最期まで何を考えていたのか……私には分からないわ。ラプラスの事だって聞かされていなかったし、きっと私には言えない隠し事が沢山あったのでしょう」
「お姉様……」
そもそも、ヒュージはマギを操らない。
マギによってその身を構成されている彼らは、寧ろマギの傀儡なのではないかとすら言われている。
しかし、マギクリスタルコアの書き換えと言う本来ならば不可能な奇跡が施されたダインスレイフがヒュージに攻撃的な進化を齎した。
つまりは、美鈴がヒュージを進化させてしまったのだ。
「でも──でも、私はお姉様を信じていたい。梨璃との絆と同じように、お姉様と私の絆が嘘だったとは思いたくない」
「きっと、そうです。お姉様の尊敬するシュッツエンゲルが悪い人なんて、そんな事ありえませんから」
だが──「攻撃的な進化」の本質は何だろうか。
或るヒュージは、マギの塊であるマギスフィアをバリアで拒んだ。
また或るヒュージは、子機を用いてノインヴェルト戦術を模倣しマギを操った。
そして
それは己を構成するマギに抗っているようにも見える、決別の進化である。
「私、こうしてダインスレイフが使えるのも美鈴様が力を貸してくれているからだと思います」
「お姉様が……?」
「きっと、夢結様に生きる事を望んだんです」
だからその影響を受けたヒュージも生きようとしたんですよ、と相も変わらず真っ暗な「穴」を見詰めながら梨璃が呟く。
そう、共食い以外で何も食べず何も生産せず、ただひたすら戦って死ぬだけの運命を美鈴の「生きて欲しい」と言う願いが変えたのだ。
彼女の願いを受けたヒュージは無理を承知で
「勿論ヒュージは許せないけど、誰が良いとか悪いとか──きっとそんな話じゃないんです」
「梨璃……」
「でも、だからこそリリィとしての使命から逃げちゃいけない。私達がヒュージに勝たなくちゃ、皆が生きていけなくなっちゃいます」
本来消去すべきアルトの魂を取り込み保存していた理由はそれだ。
リリィの魂を収めていればリリィになれると信じて疑わなかった。
そして同じマギに関わる存在でありながらマギに支配されず、己の意思で行動するリリィになれば何にも縛られず「生きる」事が可能な筈だと信じてもいた。
其処に善悪も正邪もありはしない。
ただ「生きる」意思がぶつかり合い、リリィと仮面ライダーが勝っただけの話なのだ。
「私、頑張ります。お姉様も、一柳隊の皆も、百合ヶ丘の皆も──誰も喪わないように、強くなります!」
「────」
知った。
少女は死線を駆け抜け戦う事の意味を知った。
故に今、夢結と手を繋いでいるのは「憧れのお姉様」をがむしゃらに追いかけるだけの一柳梨璃ではない。
「────成長、したわね」
「そ、そうですか?えへへ……」
リリィだ。
かなり前のめりな所はあるものの、人々を守る為に剣を手に取る少女は正しく一人前のリリィに成長したのだ。
結構な紆余曲折があって、様々な意見の衝突があって、それでも何一つとして恥じるべき点など存在しない、最高のシルトになったのだ。
その事実が夢結にとって何より誇らしく────
「────!」
「お姉様!あれは──!?」
遂に見えたネストの
「アルトラ級、ね」
「あれが……」
海底に膝を抱えて鎮座する
しかしその瞳は青い光を失い、ただ奇抜なオブジェの様な格好を少女達に晒している。
百由の予想通り、想定外のヒュージを複数体生産した事で活動停止しているのだ。
ならば2人が果たすべき使命はただ1つ。
「やりましょう、梨璃」
「はい、お姉様!」
かれこれ15分程掴まっていたパラソルからゆっくりと手を放し──吹き上げる潮風にその身を委ね、切っ先を下に向けたダインスレイフを握る梨璃の手に夢結のそれが重ねられる。
休眠状態にあってなお圧倒的な威圧感を漂わせるアルトラ級も、こうして心を繋げてしまえば怖くない。
夢結が梨璃を守り、梨璃もまた夢結を守るのだ。
「衝撃に備えて……!」
「はい!」
空気抵抗を物ともせずに、その自重と少女達の後押しを受けたダインスレイフが一筋の流星となってネストを流れる。
少女達の心が揺らがないように、切っ先がブレる事も無い。
ただ真っ直ぐに、ただ想いを込めて剣を握り────
『はぁぁッ!』
「■■■■■!?」
狙い澄ました一撃がアルトラ級の頭頂部に突き刺さり、流星と化したダインスレイフがその頭蓋に沈んでいく。
これによって、2年前に奪われたチャームが再度ヒュージの手に渡った事になる。
「■────■────■?」
だが、「次」は無い。
美鈴が刻み、百由の手によって仕込まれた「バグ」がアルトラ級に自壊を促し──暴れもせず、怨嗟の声を上げる事もせず、うなじ辺りに着地した2人をそのままにボロボロと崩壊し始めた。
「梨璃!」
「お姉様!」
だがそれは、アルトラ級の力で支えられていた「穴」の崩壊も意味していた。
不可視の壁を押し破り、大量の海水がネストに雪崩れ込む。
このままでは数分も経たぬ内に、梨璃達ごとネストは
しかし、焦る必要もない。
「後は運任せね」
「皆ならきっと見付けてくれますよ」
様々な機能を持つ百合ヶ丘女学院の制服は非常用時に耐水、耐火、耐衝撃を兼ね備えたコクーンに変形する機能が付与されているのだ。
これを用いて海面まで浮上し、捜索隊や漁船に発見してもらう──そう言う手筈だった。
無論ネストの崩壊に巻き込まれて浮上すら叶わない可能性や海流に流されて発見されない危険性も存在するが、他に手段は存在しない。
そうして互いのリボンに指を掛けると────何か、聞こえる。
「──────!」
「……?梨璃、何か言ったかしら」
「え?私は何も────って、えぇっ!?」
リリィ以外が崩壊するネストに接近するなど、あまりにも危険過ぎるのだ。
だと言うのに────今、梨璃の瞳にはパラソルに掴まってふらふらと降下する少年少女の姿が映っていた。
「梨璃ーっ!夢結ーっ!」
「今行きますから其処を動かないで下さいねーっ!」
「結梨ちゃん!?アルトくん!?」
それは正しく無理、無茶、無謀。
百合ヶ丘で待機している筈の彼らが、如何なる手段を用いたのかは不明だが崩壊するネストへ乗り込んで来たのである。
そして慌てて右往左往する梨璃達の直上でパラソルから手を離し──落下。
「梨璃!迎えに来たよ!」
「ゆ、結梨ちゃん……ぐるじい……」
「やっば落ちる!」
「ああもうほら、速く掴まりなさい!」
半ば体当たりのようにして結梨が梨璃に抱き付き、足を滑らせずり落ちそうになったアルトを夢結が引っ張り上げる。
迎えに来た──とは言ったものの、どちらが助けに来たのか分かったモノではなかった。
「えっと……それでは最初から私達を投下した飛行機に隠れてたって事かしら?」
「うん!楽しかった!」
「それも皆に黙って?」
「サプライズになるかなって思いまして……」
ダメだわこれ、と崩壊しつつあるアルトラ級の頭部で白井夢結は嘆息した。
正座こそしているものの、結梨とアルトが態度を改める様子は無い。
寧ろ満面の笑みを浮かべ、何処からか「ドッキリ大成功」と油性ペンで書かれた看板を持ち出す始末である。
「あのね結梨ちゃん、とっても危険なんだよ?」
「わかってる!」
「だから僕が同伴で来たんです」
「そう言う話じゃないよぉ!」
事が事だけに梨璃も真面目に叱ろうとしているが、2人に堪えた様子は見られない。
これが反抗期と言うモノなのだろうか。
一体いつからこんな悪童に育ってしまったのか。
そうして教育方針の誤りを痛感した夢結は、反省と後悔から頭を抱えたが────
「だーかーら!2人を迎えに来たんですってば!」
痺れを切らした少年が、懐から取り出した
そう、夢結は知らなかったがアークドライバーを改造したゼロツードライバーには極めて高性能な物質精製機能が存在し、それを活用すればベルトと
「は、隼!?」
「おぉー、鳥ちゃんだ」
「待ちなさいアルト、貴方まさか────」
上空から飛来した桃色の隼を直視して漸く夢結は少年の思惑を理解した。
俄には信じ難いが、アルトは3人を連れ
確かに漂流するよりずっと速いし出来るならばその方が良いに決まっているが、そんな事はまるで思い付かなかった。
そして────少年が
「変身!」
キーをベルトに装填すると同時に少年の全身を
そう、それはゼロワン計画の本懐である「様々な状況に対応出来る装甲強化服」の一端にして、大空を舞う隼の戦士。
即ち────
今は亡き「二川アルト」が望んだヒーローへの第一歩にして、夢に向かって羽ばたく「仮面ライダーゼロワン フライングファルコン」が深海に現出したのだ。
そして戦士が、両手を少女達に差し出す。
「梨璃ちゃん、夢結様、結梨ちゃんも掴まって」
「う、うん……」
「わかった!」
「貴方は本当に──いえ、説教は帰ってからにしましょう」
彼の真価は肩部に備えられたエネルギー発生装置「ウイングフェアレンサー」によって周囲にエネルギー干渉場を展開し最高速度マッハ2で空中を飛行する事にあるが、人を抱えて飛ぶ事だって決して不可能ではない。
だから先程も言った通り、彼は迎えに来たのだ。
実際は無理でも無茶でも無謀でもない、「出来る」と言う確信と仲間への思いが彼を動かしているのだから、如何な夢結とて苦笑を浮かべて手を取るしかない。
「さぁ────帰ろう」
4人の足が崩壊するアルトラ級から離れる。
右手を梨璃と、左手を夢結と繋ぎ、結梨を背負った仮面ライダーが飛翔する。
そうして何処までも、何処までも──無限大の夢が広がる青空に向かって、飛んでいった。
◯仮面ライダーゼロワン フライングファルコン
最終話になって初めてゼロワンが登場する仮面ライダーゼロワンの二次創作があるらしい。
駆け足気味でしたが、これで本編は完結となります。
読んで頂いた皆様には重ねて御礼申し上げます。
…長い後書きは苦手なのでもう本題に入りますね。
なおLast bullut編につきましては現在メインストーリーが1章しか公開されておらずまだ全貌が掴めない為、一先ず見送らせて頂く事にしました。
イベントストーリー編をやりたいと思います!
取り敢えず「守護天使の誓い」編を予定しておりますので、今暫くお待ち頂けるとありがたいです。
正直に言って戦闘無しで考えたら誰との絡みが見たい?(あくまで参考である事をご了承下さい)
-
二水
-
結梨&梨璃&夢結
-
ぐろっぴ&百由様
-
一葉
-
恋花&瑶
-
千香瑠&藍
-
灯莉
-
ひめひめ&灯莉&紅巴
-
叶星&高嶺
-
その他一柳隊メンバーなど