【悲報】ワイ、転生したら百合の間に挟まる仮面ライダーだった【ゆるして】 作:イナバの書き置き
───もし百合ヶ丘女学院に所属するリリィ以外の何者かがそれを見たならば、きっと誰もが驚愕するだろう。
銃声と硝煙と喚声が入り乱れる戦場にあって、それはあまりにも異様な光景であった。
「──梨璃、呼吸を合わせて!」
「はい!やぁぁぁぁぁっ!」
「■■■!?」
修羅場には似つかわしくない、大変可愛らしい叫びと共に振り下ろされた2本のCHARMが、金銀の残光を夜空に描いて
ヒュージでありながら神聖さを感じさせる巨体が、しかしぐしゃりと潰れるようにして地面に打ち付けられ──苛烈な追撃に晒される。
「随分とお高くとまっていらしたようですけれど、今日が年貢の納め時でしてよ!」
「体勢を整える隙なんて、与えない……!」
降り注ぐは銃弾の嵐。
縦横無尽に飛び回る楓のジョワユーズから放たれた弾丸が全身を滅多打ちにし、スライディングを駆使して滑るように目まぐるしく位置を変える雨嘉の狙撃が顔面を的確に射貫く。
地に堕とされた天使に飛び立つ時間など1秒足りとも与えられていないのだ。
ならば、とばかりに両腕に融合させられたガトリングが殺戮の唸り声を上げるが──土煙を裂いて飛び出してきたリリィのCHARMが銃身に叩きつけられる。
「おぉっと、それをやらせる訳にはいかないぞ!」
「負けるのは1度で十分……2度も同じ手を食らう訳ないでしょ」
射線を無理矢理逸らされ、少女達を挽き肉に変える筈の銃弾は暗い夜空に消えていった。
縮地で警戒範囲外から急襲してきた梅とファンタズムで未来を垣間見た鶴紗の強襲によって、天使はリリィに狙う事すら許されないのだ。
正しく完封。
普段の彼女達からでは全く想像出来ない位攻撃的な立ち回りに、後方から戦場を見守る秦祀は驚きの篭った溜め息を吐いた。
「まさか、一柳隊がここまで動けるなんてね……」
彼女達の連携に疑う余地は無い。
ベルトのないアークワンやかつて梨璃を苦しめた特型との戦闘経験は、リリィとして大きな成長経験となっている。
だが──これ程までに「攻撃的」な立ち回りが出来るとは思いもしなかった。
それもミリアム達を周囲の掃討に行かせた上で。
「このまま押し切る、とでも言うつもりかしら」
弾幕をすり抜け天使の羽を斬り飛ばす作業に移った夢結を眺めながら、祀は呟く。
そもそもからして、一柳隊は守備的かつ各員の個性を活かすレギオンとして評価を得ていたのだ。
夢結や鶴紗など尖った攻撃力を持ったリリィはいるが、逆に言えば前衛を勤められるのは彼女達2人しかおらず本質は遊撃や守備に長けたチームなのではないか──それが祀の分析であり、学院公式の見解でもあった。
それが今ではどうだ。
「小型は私達で引き受けますよ!」
「皆、もう少し持ちこたえて!」
ヘルヴォルやグラン・エプレと言った他校のトップレギオンもかくやとばかりの圧力があるではないか。
それどころか2レギオンは一柳隊のサポートに回り、周囲のヒュージを引き受けてすらいる。
そして、一柳隊が選んだ戦術。
人数こそ6人に減っているものの、
夢結や梅は御台場迎撃戦に参加していたし決して不可能ではないのだろうが、それをこの土壇場で、それも独自にアレンジを加えて繰り出すなど正気の沙汰とは思えない、と堅実さや理論を重視する祀は度肝を抜かれていた。
「男子三日会わざれば刮目して見よ、とは言うけれど──私達はリリィだし、1日でこれは流石におかしいでしょう……」
確かに合宿は戦力の向上を目指したモノだったが、正直に言ってしまえばこれ程までになるとは流石の祀も思いもしなかったのだ。
余程特型を取り逃がしたのが悔しかったのか、或いは元々苛烈な攻撃性を秘めていたのか。
どちらが正しいのかなんて幾ら他者の情動に聡い祀でも分からないが、それは然して重要な事柄ではない。
大切なのはただ1つ。
この条件を満たしているかが祀にとって最大の懸念事項であり、それ故に彼女は接続ケーブルで抉られた己の脇腹を恨んでいた。
何しろ火力が足りない。
一柳隊は規格外の攻撃性を以て特型を圧倒しているが、如何せん校舎が近すぎて
「捕獲は、無理ね」
撃破が困難ならば捕獲すべきという選択肢が時折脳内にちらつくが、それもすぐに否定で塗り潰された。
出来る事ならそうしたいし、百由辺りは特型ヒュージ増加の原因を突き止めるべく割と切実に望んでいるだろうが、生憎この個体は危険性が高過ぎる。
此処で潰しておかねば、何をしでかすか分からない。
「無理なら……こうするしかないわよね」
で、あるならば。
ノインヴェルト戦術も使えず、捕獲も無理ならば──
「──アルトくん、お願い」
「了解です」
ノインヴェルトに匹敵する火力を秘めた、仮面の幽鬼に頼るまで。
戦場を縦横無尽に飛び回り小型ヒュージを片っ端から粉砕する赤黒い雷が、
「結梨ちゃん、ミリアムさん、力を貸してくれ!」
「もちろん!」
「ワシにまっかせろー!」
大腿部装甲に内蔵されたエネルギー障壁発生装置「クーロンジェネレーター」の斥力操作能力を用いて上空へと飛び上がったアークゼロワンに続いて跳躍するは、小柄な2人の少女。
その手に握っているのは──純白の
レアスキルの効果によって、尋常ではない量のマギが光の刃としてCHARMから放出されているのだ。
故にそれは一撃必殺。
フェイズトランセンデンスによってごく短時間の間無限に等しい出力を得た結梨とミリアムが、CHARMを振り上げ斬りかかる。
だが、天使も無抵抗のままでは終わらない。
梨璃達が飛び退いた一瞬の隙を突いて、地面に半ばまで埋まったまま
『■■■■■!』
「え────結梨ちゃん!」
「避けなさいミリアムさん!」
虚空から現れるは、一門の巨大なガトリング砲。
1つ1つの口径だけでも10cmはあろうかと思われる、7銃身の殺戮機械が自由落下する2人に向けられ────
「おっとそうは問屋が卸しませんよ!」
「私達の事、忘れていませんか?」
『■■!?』
────横合いから弾丸の如きスピードで飛び込んできた二水と神琳に中程から切り飛ばされた。
何とも馬鹿らしい事に、天使は圧倒的な連携を見せるリリィ達に翻弄されるあまり2人の存在をすっかり忘れていたのである。
スカウティングパンダの観測結果を鵜呑みにして、一柳隊で1番身体能力が低い二水とCHARMが攻撃型でない神琳なら無視しても構わないと判断した結果がこれだ。
「1回だけとは言え、とんでもない煮え湯を飲まされましたからね……!」
「夢結様達で無いのは不満でしょうけれど、見くびって貰っては困ります」
そう、甘い。
甘いにも程がある。
思いはテクノロジーを超えると一柳隊は何度も証明してきたのだ。
高々機械で測定した程度で彼女達の実力を把握した気になっているなど、幾らヒュージとは言え思い上がりが過ぎると言うモノであり──天使はそのツケを両腕と一体化したガトリングで支払う事となった。
「やぁぁぁぁぁっ!」
「どりゃぁぁぁっ!」
『■■■■■■!?』
結梨とミリアムが振り下ろした光刃によって、バターのように切り裂かれたガトリングが宙を舞い、最大の火力を失い青黒い体液を吹き溢す天使の頭上で雷が迸る。
それは裁きなどと呼べる程上等な代物ではない。
極めて個人的な感情によって天使を抹殺せしめんとする一撃は、如何に変身者が平静を保つ努力をしようと怒りに燃える
そして、天使は見た。
満月を背に、矢のような速さで繰り出された蹴撃を。
見れば誰でも惚れ惚れする程見事なフォームで放たれた、
そう、必殺技の名は────────
280:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
Vやねん!百合ヶ丘女学院!
281:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
色々ゴタゴタしてて忘れてたので人物紹介
◯ワイ
百合百合な世界に転生した一般ショタ
自分で言うのもアレだけどクソザコが過ぎるのでちょっとアーク堕ちしてみた
◯梨璃ちゃん
我等が大聖母
本来は後衛だけど割と前衛にいる事が多いし夢結様と一緒なら実際無敵
◯夢結様
我等がお姉様
初代アールヴヘイム所属なだけあってレアスキルを使うとアホみたいに強いけど使わなくても滅茶苦茶強い
兎に角メンタル以外強すぎる
◯楓さん
我等がヌーベル
百合ヶ丘入学時点で歴戦のリリィだし†百合ヶ丘の至宝†とか呼ばれるに見合った強者
梨璃ちゃんが絡まなければマジで何でも出来る凄い人
◯鶴紗さん
我等が寡黙さん
最近は割と話せるようになってきた
口調が硬いだけで中身は滅茶苦茶優しい人
彼女を強化リリィにしたG.E.H.E.N.A.を許すな
◯梅先輩
我等が先輩
凄い陽気でサボり魔な先輩だけど実はマジのガチで強い
初代アールヴヘイム所属は強者しかいないのか(困惑)
◯神琳さん
我等が清楚
一見物腰柔らかで優しい人に見えるけど実はキレるとヤバいってアークが予測してた
使っているマソレリックは盾型のCHARMなのにぶん投げたりぶん殴ったりするやべーお方
◯雨嘉さん
我等がえちえち
神琳さんと仲が良いえちえちなお方
レアスキルの恩恵があるとは言えゴルゴ並の狙撃を当然のようにやってくるすげーリリィ
でもおどおどしてて庇護欲感じるんでしたよね?
◯ミさん
我等がのじゃロリ
アークワンの時に色々あったからお互い積極的に話す事はないけどノリが良いし一緒にいると楽しいよ
フェイズトランセンデンスかっこいいよね
◯結梨ちゃん
我等が友達
何してても可愛いとかもう本当にヤバいよ
酷いことしようとしたG.E.H.E.N.A.を許せない一方でいないとそもそも結梨ちゃんは生まれてこなかったというジレンマ
◯二水ちゃん
姉。
ちまっこいし意外と毒舌だけど最高に可愛いワイの姉
最近読心してきてビックリする
後結構動けるようになってきた
◯ヘルヴォルの人達
前回の戦いから今回の一件までワイの都合で振り回しちゃって本当に申し訳ないと思ってる
千香瑠様は……どうなんだろ?
パッと見大丈夫そうだけど他人の心を読める程人間観察得意じゃないんだ
◯グラン・エプレの人達
ヘルヴォルと同じで5人組
叶星様と灯莉ちゃん以外の3人は今日が初対面なので是非仲良くしたい
282:ご機嫌よう名無し様 ID:RVJWJa+EM
何がVやねん!じゃこのクソボケがーっ!
283:ご機嫌よう名無し様 ID:72Ha1iy9p
おめー雑魚散らしした後止め横取りしただけじゃねーか
しかも決め台詞が何故か草加
284:ご機嫌よう名無し様 ID:6YMv13v4s
動きが格段に良くなってた以外は割と普段通りのイッチだったな
アーク堕ちしてるのに正気とか中々凄い
285:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
アーク堕ちは……まぁ、さ
さっきも言った通りカッとなってる時にいきなり情報を浴びせられて落ち着いたってのもあるけど、その
正直言って皆滅茶苦茶煩いし……
草加のは1度言ってみたかったんだよね
286:ご機嫌よう名無し様 ID:xjdOduq0B
俺らのせいかよ!
287:ご機嫌よう名無し様 ID:3KFhZNKln
周りが騒がしいと闇堕ちを止める男
288:ご機嫌よう名無し様 ID:GShlFAgiu
自主性無さすぎか?
289:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
いや、なんて言うか……皆心配してくれてるのに全部無視して闇堕ちとか馬鹿じゃん?
解決方法もあっさり見付かっちゃった訳だし
290:ご機嫌よう名無し様 ID:F7OE/QeHX
あぁそう言う……
291:ご機嫌よう名無し様 ID:hFXKuFw3n
イッチが闇堕ちすると二水ちゃんが悲しむからな
292:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
まぁ兎に角、ありがとうって事で……
293:ご機嫌よう名無し様 ID:OuMpLasgA
ど、どういたしまして?
294:ご機嫌よう名無し様 ID:BmJHxwwXt
普段が普段だから何かこう、素直に感謝されると反応に困るな……
295:ご機嫌よう名無し様 ID:FvOG/pY3A
あのクソボケ鈍感野郎から感謝されるとか明日は槍でも降るんか?
296:ご機嫌よう名無し様 ID:tf2MezYF3
むず痒くなってきますね
297:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
それはそれとして結梨ちゃんにめっちゃ泣き付かれてるんだけどどうすれば良い?
どさくさに紛れて二水ちゃんも背中から抱き付いてくるし……
298:ご機嫌よう名無し様 ID:3yg/vEru4
は?
299:ご機嫌よう名無し様 ID:TjNGZXhiD
そら(アーク堕ち偽装して皆を心配させたら)そう(泣き付かれるのも当然)よ
300:ご機嫌よう名無し様 ID:NmrX1sQqn
結梨ちゃんは幼いしマジでイッチの事が心配なだけだから許す
何二水ちゃんにまで抱き付かれてんだてめぇ……!
301:ご機嫌よう名無し様 ID:EIByOE4+l
百合の間に挟まったな!法廷で会おう!
302:ご機嫌よう名無し様 ID:kGhE3KGjR
アーク堕ちすると百合の間に挟まれるってマジ?
俺も闇堕ちするわ
303:ご機嫌よう名無し様 ID:uKjOixJRd
イッチの事例がとんでもなく例外なだけなので軽率な闇堕ちはNG
大切な人を悲しませるぞ
304:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
二水ちゃんはさぁ、ちまっこいけど高校生なんですよ!?
この意味が分か──ああいけません!(素材不足)
305:ご機嫌よう名無し様 ID:LlqR7Krqm
えぇ……?(困惑)
306:ご機嫌よう名無し様 ID:zyqelBIFl
イッチが壊れてる……
307:ご機嫌よう名無し様 ID:dkrWZryyo
何やってんだあいつ……
308:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
二水ちゃんが首筋に顔埋めてくる
ダメだって
ヤバいって
309:ご機嫌よう名無し様 ID:sJ+Ck8rEu
はい死刑
310:ご機嫌よう名無し様 ID:g3ZxXy1md
ああああああああああああああ!!!!!!
311:ご機嫌よう名無し様 ID:61hRibBrU
軽々とライン越えてったな……
312:ご機嫌よう名無し様 ID:TgMKX0jv1
何かどんどんスキンシップが過激になってないか?
313:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
呼吸がですね
当たるんですよ
首筋に
スンスンって
いいにおいする
314:ご機嫌よう名無し様 ID:DUaXdIimm
お前……お前ー!
315:ご機嫌よう名無し様 ID:mJbz04DjZ
何イチャイチャしてんだこの大罪人が……!
316:ご機嫌よう名無し様 ID:n41n8E++a
だから掲示板でイチャイチャを報告するのは止めろって!
ここにいるのは大体異世界転生に夢見たけど何も無かった連中なんだぞ!
317:ご機嫌よう名無し様 ID:TT0Dte459
ダメだ……二水ちゃんが強すぎる……
そしてイッチがクソボケ過ぎる……
318:ご機嫌よう名無し様 ID:yEyng7s0m
狂いそう……!(静かなる怒り)
319:ご機嫌よう名無し様 ID:9Tro62n7F
>>313
短歌詠もうとして失敗してる所が絶妙に腹立つ
320:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
そりゃこんなんで落ち着けるワケ────
321:ご機嫌よう名無し様 ID:t0WvLzgS2
お?
322:ご機嫌よう名無し様 ID:5yAFepzqD
ん?
323:ご機嫌よう名無し様 ID:8mowowj0q
この期に及んでまだイチャつくんですか……?
324:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
いや、ちょっ、待っ
え?
325:ご機嫌よう名無し様 ID:mRYEpBUwZ
何だよ焦らせやがって
326:ご機嫌よう名無し様 ID:LTRGmailH
今度は梨璃ちゃんに頭撫でられたとかかな?
夢結様はあんまり行動には出さなそうだし
327:ご機嫌よう名無し様 ID:ZSXc3AjnI
千香瑠様かもしれない
あの抱擁力に埋もれてぇなぁ
328:ご機嫌よう名無し様 ID:78symeapX
楽しそうじゃん
329:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
最悪だ……
〔添付:白いフードを被った集団と赤黒い仮面ライダーの画像〕
330:ご機嫌よう名無し様 ID:oJiTKbuHc
え
331:ご機嫌よう名無し様 ID:hY8Lf5McF
何?
332:ご機嫌よう名無し様 ID:HM9oN6Zmh
エデン?
333:ご機嫌よう名無し様 ID:6ipqM9lqZ
いや冗談だろ
334:ご機嫌よう名無し様 ID:M9pF1MG19
いや
え?
335:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
何で1番最悪なのを引いちゃうんだよ……
336:ご機嫌よう名無し様 ID:xoBm3G2v+
イッチ知ってたの?
337:一般転生悪意01 ID:ARK01+02
アークに接続した時に、可能性としては……
でもこんな、よりにもよって提示された中で1番最悪なパターン引くなんて……0.005%以下だぞ?
338:ご機嫌よう名無し様 ID:oprUZ78XF
……待てよ?
此処にコイツらが来るって……まさかマジでやるの?
本気で?
339:ご機嫌よう名無し様 ID:A/OutN6HB
ヤバい
ヤバすぎて頭可笑しくなりそうだ
340:ご機嫌よう名無し様 ID:A/OutN6HB
兎に角……兎に角死ぬ気で皆を守れ!
エデンだけならどうにかなるかもしれないけど後ろの連中は間違いなく皆殺すぞ!
「これは──デモンストレーションだ」
彼等はいつの間にか其処にいた。
マギア達と同様に厳重な国防軍の警戒をすり抜け、歴戦のリリィ達の警戒をもすり抜けて百合ヶ丘の敷地を踏んでいた。
「即ち、我々
蝋燭を灯した燭台を持ち、白いローブに全身を包んだ集団がフードの下からリリィ達を窺っている。
絶望を籠めて、羨望を籠めて、憎悪を籠めて、希望を籠めて、ぎらつく視線が少女達に突き刺さる。
そして彼等の先頭に──
「『生きる』という原罪から解き放たれ、楽園ガーディアに我々が羽ばたく時は迫っている。如何なる反論も、如何なる抵抗も既に価値を失ったのだ」
その名は仮面ライダーエデン。
アークワンプログライズキーの断片から生まれ、二水を拐わし、飛電製作所に保管されている筈の赤い髑髏が今再び少女達の前に姿を見せたのだ。
それも世界で少年が使っているモノと飛電アルトが試験用に製作した2つしか存在しない筈の、ゼロワンドライバーを装着して。
「さぁ、渡せ」
髑髏が、少女達に向かって装甲に覆われた手を差し出す。
そこに込められるは、絶対無慈悲な投降勧告。
「ゼロツープログライズキーを渡せ」
「断る」
だが──二川アルトはそれを許さない。
当惑するリリィ達を庇うようにして前に出た少年は、敵意に満ちた瞳で楽園の名を冠する悪意を睨み付けた。
そう、此処で負けるような事だけはあってはならない。
まだ余裕はある筈だと、少なくともこれ程まで事を急ぐとは考えなかった彼の責任であるからこそ、その始末は自らの手で為し遂げねばならない。
「抵抗に価値は無いと言った筈だが」
「いや、ある」
いや、そもそもからしてアークゼロワンの予測を当てにしたのが少年の間違いだった。
悪意に犯されたシステムが
ないのだ。
アークゼロワンが少年に見せたデータに嘘は無いが、虚飾と矮小化はあった。
それを見抜けず、特型で終わりと信じた時点でアルトの負けは決まっている。
「此処でお前を潰せば──それが無理でも、痛み分けにまで持ち込めれば時間は稼げるだろ……!」
「フン……」
それでも、負け方位は決められる筈だ。
エデンは鼻で笑ったが、それが絶対普遍の真実である事に換わりはない。
どれだけ絶望的な戦いだったとしても、少年の決意は砕けない。
どれだけ絶望的な未来が待ち受けているのだとしても、少年の意思は砕けない。
斯くして、少年は駆け出した。
悪意の泥から浮上した装甲が全身に取り付き、幽鬼の如き戦士にその身を変え、エデンに飛びかかり────
仮面ライダーアークゼロワン=二川アルトはアークライダーである。
彼とルーツを同じくするシンクネットは、世界滅亡を企む悪の秘密結社である。
仮面ライダーはリリィと人間の自由の為に、自らを悪意の沼に沈めるのだ!
◯二川アルト/仮面ライダーアークゼロワン
最初から負けていた男。
このタイミングでエデンが襲来する確率が滅茶苦茶低いのは嘘ではない。
なお「※ただし~」が20個位付く模様。
これに気付けなかった時点で敗北は決まってるけど負け方だけは決められるかもしれないぞ!
◯仮面ライダーエデン
一般割り込みアークライダー
本当はもうちょっと後に百合ヶ丘に来るつもりだったけど諸々の事情から襲撃時期を早めている。
なのでナノマシンが絶対的に足りずアバドンもまだ使えない。
取り敢えず何か怪しい事を言う怪しい仮面ライダー程度の認識で大丈夫。
飛電或人と二川アルトしか持っていない筈のゼロワンドライバーを手にしエデンに変身していると言う事は、つまり…?
◯二川二水
二水ちゃんを見くびったのが特型の敗因。
戦術だけじゃなくて戦闘でもそこそこ強くなった。
◯一柳結梨
かわいい。
多分今後の鍵を握る。
正直に言って戦闘無しで考えたら誰との絡みが見たい?(あくまで参考である事をご了承下さい)
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二水
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結梨&梨璃&夢結
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ぐろっぴ&百由様
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一葉
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恋花&瑶
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千香瑠&藍
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灯莉
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ひめひめ&灯莉&紅巴
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叶星&高嶺
-
その他一柳隊メンバーなど