【悲報】ワイ、転生したら百合の間に挟まる仮面ライダーだった【ゆるして】 作:イナバの書き置き
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銃弾で手の甲を抉られたからと言って、戦闘に支障が発生した訳ではなかった。
弾丸が血肉と共に通過したその瞬間からかつてアバドンだったナノマシン達による止血と修復は始まっていたし、動力ケーブルによって補強された腕力を以てすれば平手打ちですら巨岩を砕く威力となる。
だからこそ──アークワンは手加減を選んだ。
何処からともなく飛翔してきたアタッシュカリバーを左手で掴み取ると同時に、そのスロットにアークワンキーが装填される。
しかしアタッシュカリバーでの必殺技を選択したのも、敢えてアークローダーに手を伸ばさなかった理由も、全ては二川アルトだった何かがこの戦闘に意味を見出だしていないからだった。
そう、彼はもう結梨に危害を加えようとする者への制裁と言う「二川アルト」の意思を達成していたのだ。
確かにベルへの仕打ち等に手緩さこそ感じているものの、それこそバルカンに手を撃ち抜かれた事で
だが──攻撃は攻撃。
二川アルトと人工知能アークの悪い部分だけを抽出して煮詰めたような人格を持つアークワンは「攻撃されたからその分だけやり返す」と言う非常に原始的かつ短絡的な動機に基づいて反撃を決定した。
一方で、悪意と対峙する男達もその肉体に鋼の装甲を纏う。
仮面ライダーバルカン アサルトウルフ──不破諌は精神を捻じ曲げられた少年に対する、拳を用いた説得の為に。
ベルトから飛び出す蠍をプロテクターに変換した紫の戦士──仮面ライダー滅はあまりにも不可解過ぎる変貌を遂げた少年の真実を突き止める為に。
迸る稲妻で装甲を接合した深緋の戦士──仮面ライダー雷は暴走する少年に、何の呵責もなくリリィと話し合う機会を設ける為に。
3色の強者が荒れ果てた甲州の地に顕現する。
「────」
「────」
この戦いに「仕切り直し」と言う概念は存在しない。
何故なら、それがアークワンの望みだからだ。
自身が勝って再びアバドンを甚振るにしろバルカン達が勝って取り押さえられるにしろ、早いに越した事はない──そんな思惑がアークワンに「全力の手加減」をさせ、戦士達を一撃必殺へと駆り立てたのだ。
その結果として、悪意が走り出すのと仮面ライダー達が跳躍するのは全く同時であった。
きりもみ回転しながら足先に狼の頭部を模したエネルギー塊を生成するバルカンが、シンプルなキックの体勢を取り真っ直ぐに伸ばした右足に蛇腹状の刺突ユニット「アシッドアナライズ」を纏わせる滅が、その名に恥じぬ電撃を撒き散らしながら急降下する雷が、何れも恐るべき鋭さを伴って悪意へと殺到する。
例え来ると分かっていても回避不能、防御不能のトリプルライダーキックに打ち砕けぬモノなどありはしない。
「3人同時、か────」
対する悪意は腰を低く落とし左半身を引き、ドス黒いエネルギーを纏った剣先に右手を添わせる異様な姿勢で迎え撃たんとして──いや、百合ヶ丘のリリィであれば一目で看破出来るだろう。
それは左右反転こそしているが、間違いなく夢結が得意とする「敢えて受ける」構えだ。
戦場では動作の流れに上手く組み込まれている都合上見る機会をは殆どなく、いつぞやの戦技競技会と夢結を真似した結梨のそれから推測した「完璧な姿勢」をアークワンはラーニングしていたのである。
しかし悪意は二川アルトと違って構えの本質を理解しておらず、受け流す構えから殺人的な攻撃が飛び出すのも仕方ない話だった。
放たれるは神速の刺突。
3人からの同時攻撃に対し、アークワンは躊躇いなく切っ先を突き出す。
面で圧倒してくる相手に対して点で迎え撃つとは、あまりに下策。
しかし、最大の脅威──アサルトウルフが叩き込まんとするマグネティックストームブラストフィーバーを潰すだけならば十分だ。
他の2人は激突の余波で弾き飛ばされ、最終的に残るのは自分ただ一人という確信が
そしてその目論見通り、刃と蹴撃が衝突──
「────?」
「お前、手ェ抜いたな?」
剣先に伝わる、確かな重み。
そう、狼の頭部はアタッシュカリバーに激突するのではなく、その見るからに獰猛な顎で白刃を銜えていたのだ。
すかさず悪意は剣を手放す。
本来発生する筈の衝撃が得られず、アサルトウルフも体を捩ってカリバーを弾き飛ばそうとする気配を見せた以上無用の長物に拘る理由はなかった。
「なる、ほど────」
だが、支えを失い地面に落下するアサルトウルフを見届けながらぼそりと悪意が呟くと同時にその白骨死体を思わせる痩身が崩れた廃ビルの残骸に叩き付けられた。
言わずもがな、滅と雷だ。
フォースライザーから供給されるエネルギーによって6.4倍まで高められた脚力が放つ必殺の蹴撃は、アークワンの電磁障壁を見事に突き破ったのである。
「こりゃ
──そして土煙を引き裂き、青白い狼が飛び掛かる。
一切の抵抗を許さず喉元に食らい付いた狼が、瓦礫から体を引き剥がしたばかりのアークワンを引きずり回す。
適当な石に叩き付けられ、装甲でコンクリートを削られ、トドメとばかりに放り投げられ──男達の前にべちゃりと落下した。
「頭は冷えたか」
「そりゃもう。御迷惑をお掛けしました」
変身は解けておらず、これだけ散々にやられても肉体の損傷は1つとしてない。
その気になればまだまだ戦えるだろうし、相応に時間をかければ3人を負かす事だって難しくはないだろう。
だが、搦め手を用いず
それはつまり肉体改造等という苦し紛れの邪道に頼った所で、所詮付け焼き刃にしかならないと言う事だ。
「取り敢えず変身解け。無駄にゼロワンに似てるから変な気分になるんだよその格好」
「あー申し訳ないっす…」
どろり、と融解するように消失した装甲の中から胡座をかいた少年が申し訳なさそうに頭を下げながら姿を現す。
訳の分からない感情に支配されたまま暴れるのは失態だが、それも大した強化には繋がらないと言う事実が判明しただけでも漸く正気に戻った今の二川アルトには充分過ぎる程の成果だった。
「……また、二水ちゃんに怒られるなぁ」
210:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
【悲報】ワイ以外の仮面ライダー、悉く強い
211:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
いやマジで強すぎるんだけど
ちょっとぶつかって終わらせるつもりがガチ目に凹られて洒落にならない
212:ご機嫌よう名無し様 ID:A1sVPenJX
いや問題はそこじゃないと思うんですけど(名推理)
213:ご機嫌よう名無し様 ID:6sPQWX1dl
これだけ必殺技食らわないと正気に戻らないってマジ?
ライダー止めます……
214:ご機嫌よう名無し様 ID:h3dI6Sc+e
今食らった技の中に序盤の不破さんが死にかけたの混ざってるんだが?
なんでコイツピンピンしてるの……
215:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
正気……って言う程戻った気がしないなぁ
何かこう、罪悪感はあるんだけれども……
216:ご機嫌よう名無し様 ID:0JEnhZgIZ
え、正気に戻ってないの?
217:ご機嫌よう名無し様 ID:lJrnxTWpL
やべぇもっかい不破さんにボコして貰わないと
218:ご機嫌よう名無し様 ID:+L5JLEJsG
煽った此方にも大いに責任があるとは言えまだ戻ってないのはヤバい
叩いて直すしかねぇ!
219:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
ちょっ、いや待って待って!
正気だから!
アバドン虐めたりしないから!
220:ご機嫌よう名無し様 ID:s0zxCvf1t
アバドン虐め自体はグッジョブだぞ百仮面ライダー合
やり方が問題なだけで
221:ご機嫌よう名無し様 ID:xooBxoEsH
モザイク必須なやり方じゃなくて日曜朝に相応しい戦いで倒そうね
222:ご機嫌よう名無し様 ID:NRluOMYIb
正確に手足へし折って痛みのフィードバックで動けないようにした後スパイトネガぶっかけて少しずつ溶かしてくのは人がする事じゃないんよ
223:ご機嫌よう名無し様 ID:SHIK9g90i
別に痺れないし憧れないからそんな事されても……
224:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
そ、そんな……皆塵殺しろって言ってたじゃん……!
確かに変身した瞬間から自分が自分じゃないみたいだったけどさぁ……!
225:ご機嫌よう名無し様 ID:lxEnoFAUB
それは……その、うん
悪かった
226:ご機嫌よう名無し様 ID:9FlMZ/DT4
いや正直イッチの状態舐めてたのはある
本当に申し訳ない
227:ご機嫌よう名無し様 ID:p5HqBQMLq
此方に書き込む分には平気そうだし1000%とマシュマロ焼いてた時も大丈夫そうだったから普段通りにしちゃってたわ
228:ご機嫌よう名無し様 ID:a7vvGmD/u
まぁアークの支配下にある輩に「殺せ」なんて冗談でも言ったらそりゃ殺すよなぁ……マジで甘く見てたわ
229:ご機嫌よう名無し様 ID:t+B+DCVxB
次からはもうちょっと言葉考えるようにするよ
230:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
皆ありがとう……
231:ご機嫌よう名無し様 ID:oMhHSjmX1
それはそれとしてお前の罪が消えた訳じゃねーからな!?
232:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
え!?
233:ご機嫌よう名無し様 ID:D5vFj682D
勝手に改造人間になってんじゃねえぞコラー!
234:ご機嫌よう名無し様 ID:4Gd5LzinR
普通に1000%の救出待ってりゃ良いモノを自分から動き出したのが大体の原因じゃねーかオイ!
235:ご機嫌よう名無し様 ID:weKZV0QUU
そりゃ薬ぶちこまれて頭可笑しくなりかけてたし何されるか分かったもんじゃないのは理解するけどさ!
もうちょっと堪えてくれ頼むから!
236:ご機嫌よう名無し様 ID:E1NWV6YIp
ホモはせっかち
イッチもせっかち
よってイッチはホモ(Q.E.D証明終了)
237:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
そ、そんな……!
別に無理をした訳でもないのに……!?
238:ご機嫌よう名無し様 ID:7tHD8I7jU
確かに無理はしてないな
代わりに人間辞めたが
239:ご機嫌よう名無し様 ID:GT6kHXzMx
特に何の躊躇いとか相談とか無しに人間辞めてるの頭おかしいと思うんですよね
240:ご機嫌よう名無し様 ID:1YKL5kHDm
そろそろどうにかした方が良いと思うよその癖
241:ご機嫌よう名無し様 ID:GUMgXg88E
分断されたり周りがボロボロだったりして一人で決断しないといけない状況に追い込まれるのはまぁ仕方無いけどそうならない努力はするべきだよね
安全な方法で
242:ご機嫌よう名無し様 ID:QKrjRMuCf
肉体改造は安全でも安心でもない事をそろそろ理解してくれたまへ
243:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
うん……まぁ……そうだよなぁ
ヤバいよなぁマジで……分かってるんだけどさぁ……
244:ご機嫌よう名無し様 ID:CkuJTKRdq
なまじどうにかしたいと思ってる分質が悪いな
245:ご機嫌よう名無し様 ID:QhOSO3ji4
これ終わったらいい加減ちゃんとした対策考えようぜ……
二水ちゃんと千香瑠様と夢結様の胃に穴空いちゃうよこのままだと
246:ご機嫌よう名無し様 ID:F+TK6KIqF
後始末に追われる聖人髭親爺の事も少しは考えてやれ
247:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
そうね……あ
A.I.M.Sの人達来たわ
〔添付:大型トレーラーの画像〕
248:ご機嫌よう名無し様 ID:e3gCYsbhG
おー、てかA.I.M.Sってこんなトレーラー持ってたっけ……いやでも何か見覚えあるような……
249:ご機嫌よう名無し様 ID:cuh+s9/S9
確かに……何だろうな
喉元まで来てるのに出てこない
250:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
……Gトレーラー?
251:ご機嫌よう名無し様 ID:BSRgxK3iF
それだ!
252:ご機嫌よう名無し様 ID:mjsCM8NDT
そうだGトレーラーだ
イッチよく覚えてたなぁ
253:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
クウガからブレイドまではちゃんと見てたから世代直撃よ
何でA.I.M.SがGトレーラー持ってるのかは知らんけど……
254:ご機嫌よう名無し様 ID:yiDROD5D6
時代は令和なのに平成が溢れだしてないか?
255:ご機嫌よう名無し様 ID:ewPrM81oj
不思議な事もあるもんですね……
256:一般転生悪意(復活) ID:aRKs01+???
あ、二水ちゃ────
257:ご機嫌よう名無し様 ID:zXkCVgAJW
ん?
258:ご機嫌よう名無し様 ID:S7J7Hbwgc
お、どうした?
259:一般転生悪意(浄化) ID:aRKs01+???
びんたされたあとめっちゃだきしめられてる
どうしよ
260:ご機嫌よう名無し様 ID:DQAY15gxq
それは……まぁ、その、うん
261:ご機嫌よう名無し様 ID:5DMKBY7aO
俺ら黙っとくから大人しく受け入れたら?
「ば、馬鹿────っ!」
気の抜けるような叫びと共にパチン、と乾いた音が晴天の甲州に響き渡った。
下手人は、ゴテゴテとしたタクティカルスーツに身を包んだ小柄な少女──二川二水である。
彼女はトレーラーから降りるや否や、地面に座り込んでいる少年に駆け寄りその頬を叩いたのだ。
「二水さん!?」
「ふーみん、それは────!」
しかし、この行動に対する周囲の反応は並大抵ではない。
そもそもからして、温厚篤実で特定の話題に我を忘れてはしゃぐ事があれど他者に危害を加えるなど全く以て有り得ない──と一目で分かる程優しさに溢れる二水が誰かに暴力を振るうとは、誰一人として考えていなかったのだ。
逆に言ってしまえばその二水が抑えられない位に怒っているという事で、あまりの気迫にさしもの夢結と梅も全く動けなかった。
「二水!?」
それは天津垓に連れてこられた結梨もまた同じ。
全員が全員驚愕に縛られる間に、二水は少年と鼻先が触れあいそうな距離まで更に詰め寄る。
「────」
一方で、頬を打たれた少年は二水を真っ直ぐと見据える事も出来ずにそのままの姿勢で押し黙っている。
本当は新宿での1件から研究施設の脱出に至るまで、あまりにも己の身
思い返してみれば、転生した当初からずっとそう。
少年は百合ヶ丘のリリィを必死になって守り続けた。
死ぬ一歩手前どころか本当に死ぬまで戦い続け、生き返った後も戦いに身を投げ続けて──どこまで行っても「百合ヶ丘の皆」に
彼は転生者であるが故に、自分の命だけ大事に出来なかった。
1度死んだから、もう終わった筈の命が「神」の気紛れで続いているから、何の躊躇いもなく
人間がする事ではないし、一文字アルトが望んだ事でもない。
それを薄らと理解しているからこそ、例え打たれようが黙る以外の選択肢がない。
「アルトくん────」
しかし。
だとしても────
「……何で二水ちゃんが泣くんだよ」
「だ、だって!こ、こんなに……ボロボロじゃないですかぁ……!」
少女は不思議そうな表情の少年をひしと抱き締めた。
そうだ、本当は最初にそうすべきだったのだ。
直接見た訳ではないが、二水には分かる。
少年がシンクネットの施設で悲惨な目に遭わされた事が、最早自分自身でもどうにもならない領域にいる事が、それでも尚仲間だけは守りたかった事が分かってしまう。
「……皆見てるんだけど」
「だからぁ……何ですかぁ……!」
「いや何って事はないんだけど、その、恥ずかしい」
だから、抱き締めるしか出来なかった。
責めるべきではないし、だからと言って褒める訳にもいかずただわんわんと泣きじゃくりながら少年の背に両手を回すしかなかったのだ。
「はなしませんからぁ……!」
「まだ何も言ってないんだけど」
こうなってしまうと少年も不貞腐れた(ような)顔はしていられない。
どうしようか、と頭を捻って周囲に助けを求めようとして──即座に諦めた。
(ダメだこれ誰も助ける気がねぇ)
夢結はちょっぴり涙ぐんでいた。
梅はそんな夢結の背中を擦ってやっていた。
不破諌と滅、雷はもうこの場にいなかった。
刃唯阿は満足気に頷いていた。
迅は何故か満面の笑みで親指を立てていた。
天津垓は何故か結梨を肩車していた。
そして結梨は──ちょっとだけ怒っていた。
(まぁ、そりゃそうだよな────)
当然の話だ。
今回の1件、「アルトを助ける」と息巻いていた結梨は当の少年によって殆どの行動を封殺されている。
ずっとお荷物のまま、アバドンとの戦いでは隠れていて欲しいとまで言われる始末で──納得出来る筈がない。
百合ヶ丘に帰ったら、いや帰らずとも散々に文句を言われるのは確実だろう。
他の面子についてもそれは同じで、下手をせずとも帰還してから暫くは校内から出る事すら許されないに違いない。
なので────少年は、考えるのを止めた。
「あ……アルトくんの手、温かいです」
「じゃあ心は冷たいんじゃないかな」
「そんな訳ないじゃないですか!まったく……屁理屈を言うのはこの口ですか!」
「
俺が悪い。
反省するしちゃんと改善策も考える。
今はそれで良いじゃないか──と、そんな投げやりな事を考えながら少年は少女の背中に手を回す。
「……あったかい」
今や血中を無数のナノマシンが駆け巡る自分と違って、彼女は本当の意味で暖かい。
透き通るように青い初春の空を見上げながら、少年はそう思った。
まぁまぁ落ち着いた印象はあるが容姿に秀でている訳ではないし、学問で飛び抜けた成績を修めてる訳でもない。
だからと言ってスポーツが得意な訳でもないし、裕福でもない。
普通。
寡黙気味な所も含めて、七海はおよそ一切合切が普通の領域から出ない文字通り普通の少女だ。
そしてそれは
彼女に家族はいない。
両親と弟はヒュージの襲撃により、彼女の前で惨殺されてしまったのだ。
しかしそれはこの世界では
確かに残酷ではあるが、そこで終わり。
親を殺され天涯孤独の身になってしまった子供など日本だけでも数えるのが億劫な位いるのだから、間違いなく「特別」ではなかった。
「……はぁ」
そしてそんな彼女は、今──新宿でボランティア活動に従事していた。
言わずもがな彼女自身が発案した活動等ではなく「土日の学生はどうせ暇なのだから奉仕活動の1つでもしてこい」という学校の方針に基づいて課された義務である。
其処に異論は無い。
全く以て教師の言う通りだ。
例え都内が大変な事になっていようと、普段の無気力な七海であれば何も考えずに自宅に籠っていただろう。
そう言う意味では、青春の浪費を何らかの意味がある行動に矯正してくれた教師達に感謝してさえいる。
「……疲れた」
ただ、やはり肉体労働による疲弊は誤魔化せるモノではない。
ガラス片等の細々とした散乱物を集めては臨時の集積所に捨てる作業は単純ながら非常に疲れる奉仕活動だったのだ。
おかげで汗は何度拭っても次から次へと滝のように流れてくるし、ベッタリと肌に貼り付いたシャツはひたすら不快感を与えてくる。
堪らず一旦休憩を取ろうと箒と塵取りを手近な瓦礫に立て掛けた七海は、両手が空いた途端に深い溜め息を吐いた。
「……何してるんだろう、私」
今の七海にとっては、全てが「灰色」だった。
何に対しても心を動かさず、ただ無気力に無感動に無感情に生きる人の形をしたロボットのようですらあった。
しかしそれも仕方無い話だ。
何せ彼女は両親の死から数ヶ月経った今でもその現実に苛まれ、心を固く閉ざしてしまっているのだから。
それ故に時折「何をしているのだろうか」と己に問い掛ける事こそあれど、結局は答えを見付ける事すら出来ずにいる。
七海は徹底的に無力だった。
だが────そんな彼女だからこそ、運命が巡ってくる事もある。
それが良い方向に傾くモノか悪い方向に傾くモノであるかは別にして。
「ん……?」
七海が出逢う運命は、
言葉を話し所有者の願いを叶えようとする奇妙なプレートとの遭遇によって彼女は新たな1歩を踏み出す筈だったのだ。
しかし、此度の世界では──────
「何だろう、これ……」
いつの間にか瓦礫の隙間に挟まっていた
◯二川アルト/仮面ライダーアークワン
あんまりやる気もないし敵対する気もないので適当にあしらおうとしたらボコボコにされたクッソ情けない百仮面ライダー合
幾らアークワンだからって無気力試合で相手を完封出切るのは社長位なんよ
でも肉体改造しても大して変わらないなって気付けたのでOKです(ちょっとは変わるので止めるとは言ってない)
そんな「気付き」を得たので後5話位すれば滅茶苦茶活躍すると思われる(投げやり)
◯二川二水
何が起こったのかは知らないけど百仮面ライダー合が何をしたのかは大体察している
でもこんだけやらかしてれば流石の二水ちゃんだってぶつよ。
その後自己嫌悪に苛まれるけど…
◯不破諌/仮面ライダーバルカン
意外とテクニシャンな森の賢者(悪意のある言い方)
例にもよって本編終了後レベルの強さなので下手な小細工は通用しない。
今回の場合百仮面ライダー合の実力で倒すなら初手パーフェクトコンクルージョンするか粘り倒す必要がある。
◯片平七海
超すき
某魔法少女とのコラボイベントである「約束の魔法」で登場した一般人。
あちらではインキュナブラと魔法少女がいたけど此方では──?
正直に言って戦闘無しで考えたら誰との絡みが見たい?(あくまで参考である事をご了承下さい)
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二水
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結梨&梨璃&夢結
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ぐろっぴ&百由様
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一葉
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恋花&瑶
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千香瑠&藍
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灯莉
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ひめひめ&灯莉&紅巴
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叶星&高嶺
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その他一柳隊メンバーなど