仮面ライダージオウ、とうとう発表されましたね!
今までの平成ライダーの力を使うと言う事は、
私の好きなオーズやエグゼイドがどうなるか非常に気になります
カウント・ザ・メダルズ!
現在零司の使えるメダルは…
ユニコーン フェニックス
ドラゴン(未覚醒)
サメ エビ カニ サソリ
「ひぃ、ふぅ、み、とこれで全部ですか…」
暗がりの部屋、Sは一人強奪したコアメダルを机に並べていた。
いくつかは同じ幹部であるであるコールドに預けている。一人で全てのコアを持つのには危険だた考えたからだ。
鴻上が新たに作ったコアメダルは全部で12枚、復元した物を含めると15枚。
そのうちの大半である11枚がイクスに手に渡っていた。
そしてこの男、Sの手には6枚のコアがある。
コールドに持たせた5枚と合わせて11枚。それだけで十分な量のコアがイクスの手にある。
「さてと、彼は一体どうするのでしょうか、楽しみですね」
しかし、Sは満足していない。
彼の目的はまた別の物だった。
(コアメダル、そしてゼロメダル。実に面白くなってきましたね。
これは私の仕事も増えそうですね。)
ニヤリと笑うSの手には2枚の黒いメダルが握られている。
先ほど零司から奪ったリヴァイアサンともう一枚の謎のメダル。
(ゼロメダル… まさかこんなものがカギだったとは、計画の調整が必要か)
立ち上がるとその姿が一瞬にして霧のように消え去る。
まるで初めからそこに誰も居なかったかのような違和感さえ覚えるほどにSは不気味だった。
(サメにエビ、カニ、サソリ。コンボが使えるがやはりこれだけでは…)
保管庫のエレベーターの中、零司は独り手に並べたコアメダルを眺めていた。
鴻上によって復元された3枚となんとか守りきった1枚。
頭、体、足を構成するコアは全てそろっているため、オーズへの変身は可能だ。
強大な力を持つが、不確定要素が多すぎるゼロメダルの力には極力頼りたくなかった。
今までも戦闘中に強烈な痛みに苛まれたり、変身解除されたりと、確かに強いが使いにくいのが本音だ。
「やるしかないか…」
コアを握り締め、開いたエレベータ―の扉をくぐる。
まだ修理が終わってないのか、エレベーターの外は酷い有様だった。
床に散乱するガラスの破片を踏みつぶしながら、ビルの奥へ向かう。
少し歩みを進めると、ビルの地下駐車場につく。
ここは地下な為襲撃の被害比較的が出ていないが幸いだった。
「確かこの辺りに…」
周りを見渡すと目的の物はすぐ見つかった。
黒い自動販売機のような機械に近づくと端末をかざす。
ピピッと電子音がなると自動販売機が音を立て、バイクに変形する。
ライドベンダーⅡ、鴻上ファウンデーションが新たに開発したライドベンダーの後継機だ。
セルビットによる電子決済に対応し、ネット上からセルを補給する事が可能となった最新モデルだ。
今では当たり前になった自動操縦システムもハイレベルな物が搭載されている。
ギュルーン!
バイクにまたがりヘルメットをかぶるとアクセルを勢い良く回す。
(待ってろ、理沙!)
バイザーを下げ一気に加速する。
砂塵をまき散らしながら道路に出る。
目的地は分かっている。
どう言う訳か、あの後匿名で海岸の廃倉庫に少女が監禁されていると連絡が入ったのだ。
パッと見怪しいが、この際仕方ない。
イクスに戻されれば一体どんな目に会うのか、イクスに長い間いた零司には分かる。
あれだけ貴重な能力を持っているのだ、もう二度と脱走などしないよう、洗脳されるのは目に見えている。
ライドベンダーを駆り、道路を疾走する零司。
自動操縦システムが法的速度違反の警告を鳴らすが無視して手動運転に切り替える。
「クソっ! 邪魔だ! もっとスピードが出ないのかっ!?」
前に走る車を次々と抜かし、段々と加速していく。
ライドベンダーⅡは様々な機能を追加した新型機だが、それを大量生産するとなると性能を落とさざるを得ない。
その上零司は自動操縦を無理やり解除し運転してる為なかなかスピードが出ない。
舌打ちを打ちながら、交差点を右折する。
港まであと7キロ、急いではいるがまだ理沙の元には遠い。
「んっ……」
廃倉庫の中、何か冷たい感触を感じ再び目を覚ます理沙。
Sに薬を打たされ気を失っていた理沙だが、天井から垂れる水滴が頬を濡らしゆっくりと目を開ける。
「おや、もう目を覚ましたんですか。 全くSは薬の分量くらい把握して欲しいですね」
床に転がる空注射器を拾い上げ、理沙の元に近づくコールド。
良く見ると注射器の中には半分ほど薬が残っている。
全部注射されなかったためか、理沙は予想より早く目を覚ましたのだ。
「あのまま寝てたら、そのまま洗脳手術を行えた物を、あなたもなかなか不幸ですね。
さてと、Sには止められてましたが、折角目を覚ました事ですし、少しだけ味見でもしましょうかね…」
嫌らしい目付きで理沙を舐めまわすように見つめるコールド。
彼の趣味は美しい物を集める事だが、それは宝石などだけではない。
コールドの性癖はかなり歪んでいる。
自分が気に入ったものならそれが例え人間であれコレクションに加えたがる。
「Sとの約束ですから私のコレクションに加えられないのは非常に残念ですが、
まあ今回は味見だけで勘弁してあげましょう」
手のひらを開くと、残っていた注射器の液体が一瞬で氷つく。
それと同時に倉庫内がまるで冷蔵庫の中のような冷気に包まれる。
「……氷結能力、まさかそんな使い方をするなんて悪趣味だね」
明らかな侮蔑の目を向ける理沙。
当たり前だ、本人の前でコレクションに加えるなど言われれば誰でもそうなるはずだ。
「ほう、悪趣味とは心外な! 私はただコレクションを一番良い表情で保管したいだけですよ。
時には幸せそうに家族といる所を凍らせ笑顔に、ゆっくりと足から凍らせ苦悶の表情を。
いやー、どれも美しい! あなたにはそれが分からないようですね」
「……やっぱ悪趣味、言っとくけどそんなこと絶対ないから。」
目の前で淡々と語るコールドに嫌悪感を示す理沙だが、この状況ではどうしようもないのも事実だ。
手は天井から伸びるコードに拘束され、動こうとしても動けない。
そんな理沙を見つめコールドは何かを思い出したように理沙の顔に近づく。
「……なによ」
「いやぁ、とても良い事を思いつきましたよ!」
嬉々として声を上げるコールド。
にやりと不気味に笑うと理沙の顎をくいっと持ち上げる。
思わず、小さな悲鳴を出す理沙。予想外の事に少し戸惑っている。
「あなたと一緒にいた彼氏? いましたよね」
顎を持ち上げたまま覗きこむように理沙の目を見つめる。
「……零司はそんなのじゃないよ」
少しだけ悲しげに答える理沙。
本当はそうなりたかったのか、零司に好きか?と聞いたり、キスをしようとしたリした時も、
零司は理沙の事をどう思っているのか、それが不安だったのだ。
だからキスをしようとしたときも直前で頬にし誤魔化したのだ。
「フーン。 とにかく、片思いでも何でもいいですがあなたにはそう言った人がいる。
ならする事は一つしかありませんよ!」
「一体n……んんっ!?」
なにをと言いかけた理沙の口を自身の口でふさぎ無理やり唇を奪うコールド。
もごもごと暴れる理沙を抑え込み、ゆっくりと口づけをする。
なんとか抜けだそうと唯一自由な足でコールドを蹴りつけるがびくともしない。
顔をふりなんとかコールドから自由になる。
「よくも…よくもっ! 私の…!!」
涙を浮かべながら今にもつっかりそうな理沙。
零司にささげようとした、それでも出来なかったそれをコールドは簡単に奪い取ったのだ。
「ハハハハッ! 実に良い表情です! そう、それが見たかった! もう約束なんてどうでも良い!
あなたは私のコレクションに相応しい! いやそうなるべきだ!」
手をかざし、力を込めるコールド。瞬時に周囲の気温が下がり出す。
天井から滴る水滴が一瞬にして糸のように氷つく。
次第に理沙の肌が青白くなっていくのを感じる。
(あーあ、結局こうなるんだ…私… あの時、してたら良…かっ…た……)
次第に意識が薄れていく理沙、その瞳にあの不器用だけどもやさしい彼を思い返す。
一緒にいた時間はとても短かったがそれでも理沙にとっては全てだった。
囚われていた自分に手を指し伸ばしてくれた。
それが嬉しかった。
家族にも捨てられ、何も無くなった心を満たしてくれた。
そんな零司の事が気づけば好きになっていた。
「れ…いじ…」
なんとかその名前を口にする。
そこまでで、声が出なくなった。
(なまえ、呼んでほしかったな……)
「理沙っ!!」
『フェニックス! ゼロ・ドライブ!』
声とともに廃倉庫の扉が破壊され、不死鳥の形をした炎が飛び込んでくる。
一瞬にして氷を溶かしつくし、炎が消えると、音を立てバイクが突っ込んでくる。
「れい…じ?」
「そうだ。助けに来たぞ理沙」
ヘルメットを投げ捨て、理沙の元へ駆け寄る零司。
ロープを破壊すると、倒れる理沙をゆっくりと抱きかかえる。
「…れいじ? 本当に零司だ、幻じゃないよね?」
「何を言う? 当たり前だろ俺は零司だ、どうやら本当に王子様の真似ごとをするとはな…」
肩をすぼめる零司。
囚われた理沙を助け出した零司は正に王子様だった。
「もっとも、今必要なのは王子じゃなくオーズだがな」
理沙を下ろすとドライバーを腰に当てる。
フェニックスの炎で吹き飛ばされたコールドが怒りをあらわにし、零司の元へ迫る。
本人からしてみれば、史上最高のコレクションを得る機会をつぶされたのだ。
手をかざすとその姿をフリーズエクザスへ変える。
「冷凍能力…なるほど、冷蔵庫のエクザスか」
「貴様っ! 良くも私の最高のコレクションを!!」
「べーだ。私の初めてを奪った罰だ! 零司、ぼこぼこにしちゃって!」
アッカンベーでコールドを挑発する理沙。
来るまでの間何かあったようだが、今は気にしないでおこう。
「だ…そうだ。 なら遠慮なくやらせてもらうぞ」
3枚のコアメダルを装填する、鴻上から奪ったなんとか奪われなかった3枚の新造コア。
以前のような茶色ではなく、鮮やかな色へと変わったメダル。
「変身!」
『エビ!』
『カニ!』
『サソリ!』
『ビーカーソー! ビーカーソー! 』
仮面ライダーオーズビカソコンボへと変身する。
赤と紫の装甲に手に携わった巨大なカニクロー、甲殻類の特徴である防御力と瞬発力を合わせもつコンボだ。
「オーズだと!? 何故彼が……」
変身した零司を見明らかに狼狽するコールド。
……おかしい、Sから情報が来ている筈だ。それなのにあの様子、何かあったのか?
(…そんなことどうでも良い、今は奴をどうにかするしかないか)
コールドの氷の粒を防ぎつつ奴の間会いに一瞬で飛びこむと強烈な打撃を繰り返す。
今のオーズはコンボ、圧倒的な力を持っている。
「ハァ!」
回し蹴りを喰らわすと、たまらず後退するコールド。
カニクローを構えコールドへ接近する。
しかしコールドとて一筋縄では無い、今度は周囲に冷気を発生させる。
「何っ?」
クローがコールドを捕えようとした瞬間、足元か滑り攻撃が宙を切る。
気づけば、床が凍りスケートリンクのようになっている。
これではビカソコンボの瞬発力を生かせない。
コールドは冷気を操る能力を持っている。当然そこで有利に戦うすべもだ。
「さあ、どうしましたか? 私を倒すので無いのですか?」
氷の上を自在に歩きがら挑発する。
どうやら奴は氷を操るだけでなく、氷の状態すら操れるらしい。
零司の足元の氷は固く滑りやすくなっているのに対し、コールドの足元だけが安定している。
「チッ、これなら!」
メダドライブを取り出し腕に装着する。
フェニックスのメダルを再びセットし、地面に銃口を向ける。
『フェニックス ゼロ・ロード』
「氷には火だ!」
大火力の火を発生させ、周囲の氷を全て溶かし尽くし空中へ飛び上がる。
コールドが驚いて見上げるが、瞬間天井を打ち抜く。
幸い今は夕方、まぶしい日差しがコールドへと差し込む。
「なっ……」
見上げたコールドがまぶしさに目がくらんだ瞬間にカニクローを空中から振り下ろす。
空中からの振り下ろし、ビカソコンボの重量のある重い一撃だ。
「グハッ……」
「これでどうだっ!」
着地と同時にメダドライブをを構える。
コールドは先ほどの攻撃に依然眩んでいる。
決めるなら今しかない。
『ドラゴン! アンノウン!』
虎の子のドラゴンメダルをメダドライブにセットする。
鴻上から苦労して奪った禁断のメダル、この力なら確実に奴を葬る事が出来る筈だ。
先ほどの一撃で、膝をついていたコールドに向け引き金を引こうとする。
『エラー!』
「なっ!?」
しかしそれは不発に終わる。
コールドが復帰し攻撃を仕掛けようとする。
仕方なく、スキャニングチャージを使おうとするがその瞬間不意に声が響く。
「そこまでです! 今すぐ変身を解除しメダルを渡しなさい」
「なん……だと」
振り返るとそこにはいつの間にかSが立っている。
一体いつの間に現れたのか、戦闘に集中してたとは言え零司は全く気付く事が出来なかった。
そしてその手のうちには
「……ごめん、零司」
Sが握る銃口の先に理沙がいる。
どうやら人質を取られたようだ。
「貴様……!」
渋々変身を解除し、コールドから離れる零司。
Sにベルトから抜いたメダルを投げ渡す。
満足気に微笑みメダルを受け取るS、何かに気付いたのか一瞬顔をしかめるが無視しそのままメダルを仕舞う。
「……S! 今までどこにいたのですか、おかげでこっちはいろいろと…」
ほこりを払うように方を振るいながら立ちあがるコールド。
形勢が一気に逆転した。
2対1に加えこちらは人質を取られている。
(どうする!? どうやってこの状況を打開する!?
ゼロの力か? いや、あれでは理沙を巻き込む。
オーズか?だめだ、メダルがない…)
必死に考える零司、これまでもどうにか切り抜けてきたのだ、きっと何か手はあるはずだ。
しかし、どう考えても打開策が思いつかない。
必死にいくつものパターンを考えるがどれも成功率は0だ。
今の零司には圧倒的な力がある、しかしそれを生かせるかと言われたたら話しは別だ。
一人でイクスと戦ってきた零司、どんな困難でも一人で突破してきた。
そんな零司には決定的に足りないものがあった。
「S,トドメは私にやらせて下さい、このガキには散々な目にあわされましたからね、
ただ殺すだけでは私の機嫌が収まりません」
勝手に約束を破っておいて何だ、と言いたげな目を向けるSだがコールドの前で動けないでいる零司を見て、
コールドに答える。
「良いですよ、手柄はあなたに譲ってあげましょう さっさと始末してくださいよ」
理沙を連れ端へ寄るS、Sとしては目的さえ達成出来ればそれでいいのだ。
「では、遠慮なく!」
『ウシ! コア・ロード!』
取り出したコアドライブにウシのコアメダルをセットする。
どうやら盗まれたコアドライブは一つでは無かったようだ。
エネルギーが銃口に重点し、チャージが開始する。
ゆっくりと銃口を零司に向けるコールド、こころなしか楽しそうだ。
(クソっ! どうする… もう打つ手は……)
歯ぎしりする零司、今の零司にはどうする事も出来ない。
ただ向けられる銃口も見つめることしか
「零司!」
必死に飛び出そうとする理沙だがSに阻まれどうしようもない。
自分を助けに来てくれた零司がピンチだと言うのにどうすることも出来ない自分にいら立ちながら、決死に声をあげる。
「さあ、終わりです!」
(ダメなのか… 俺はっ!)
引き金に置かれた指がゆっくりと引かれる。
「零司に何してるんじゃボケぇーーー!!」
「へっ?」
突然の怒声と共に銃弾が降り注ぐ、気の抜けた声を出したコールドがひるんだ瞬間
なにか筒状の機械がいくつも投げ込まれる。
『カマキリカン! コンドルカン! サイカン!』
筒状の機械がそれぞれ動物に変形し、コールドを襲う。
まとわりつくカンドロイドを振り払おうとするがカンドロイドはすばしっこく動き、コールドの攻撃をかわす。
困惑する零司のそばに2人の人影がよる。
「大丈夫か、零司!」
「助けにきたわよ!」
声の方を見るとそこには零司が良く知る2人が立っていた。
「兄さん、姉さん……?」
設定解説コーナー
ライドベンダーⅡ
鴻上ファウンデーションが新たに開発したライドベンダーの後継機。
見かけは旧版とほとんど同じだが、内部はほとんど違う。
セルメダルだけでなくセルビットに対応した為、デバイスによる電子決済が可能となり手持ちのセルメダルが
無くても利用可能となっている。
また新型のカンドロイドも多く搭載されており、そちらも電子決済が可能。
バイクモードでは自動運転となっており、バイクが乗れない人でも乗る事が出来る。