オーズNEXT 仮面ライダーゼロ/フレア   作:黒野永華

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やっと出せたコンセレの新メダルのネタです。

実はコンセレ買えなかった……orz
いつか中古で買えないかなー


05 買い物と襲撃と新たなメダル争奪戦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鴻上ファウンデーション本社ビルのそばのストリート、おしゃれな洋服店に2人はいた。

零司は相変わらず理沙に連れてかれ、服選びに付き合わされている。

 

 

 

「ん~これも良いな~、あ!でもこっちの色も捨てがたいなー、ねえ零司はどっちが良いと思う?」

 

手に持った二つの服を見せる、どちらともフリルがふんだんに使われたとても華麗な服だ。

 

だか、零司の目から見れば二つとも全くの同じにしか見えない、姉の影響で多少の知識はあったが

零司には違いが分からない。

 

「お前の好きな方にすれば良いだろ」

 

無難な答えでなんとか誤魔化す。

これ以上の答えは無理だ。

 

「あーもう! だからお前じゃなくて理沙ってよんでよー」

 

今度は理沙から別の指摘を受ける。

どうやらずっとお前呼びしているのが気に入らないらしい。

 

 

「…ああ、すまない」

 

 

さっきからずっと言われているが、なんだか名前で呼ぶのには少し抵抗があった。

そのたびに理沙に修正されるが、結局お前呼びのままになってしまっている。

気恥ずかしいというか何と言うのか、やはり名前で呼ぶのには抵抗がある。

 

 

「それで、どっちが似合うと思う? やっぱこっちかな~ 零司だったらどっちにする?」

 

 

男の自分に聞いても意味無いのではと思いながらも、何となく右の服を指差す。

ぶっちゃけ違いが分からないが、何となくこっちが似合うと思った気がしたからだ。

 

「うんっ やっぱこっちだよねー 流石零司、見る目があるね」

 

 

選ばなかった方を適当に戻すと、選んだ方を抱きしめる。

どうやら理沙は物に対する執着が少しずれてるらしい、興味の薄れたものには何の関心も示さない。

昔の生活のせいなのか、理沙の常識は少し一般とずれていた。

 

 

「そんなに悩むなら両方買えば良いだろ、どうせ鴻上の金だ。店買いしても文句は無いだろう」

 

冗談なのか本気なのか分からないが、少なくとも鴻上から見ればその程度なんてことも無いだろう。

 

 

「そんなのつまらないよ。 それに零司が選んでくれたのが良いのっ!」

 

やや食い気味に答える。どうやら理沙は服が欲しいのだけでなく、服を選ぶのを楽しんでいる。

零司には相変わらず理解できないが、それが理沙にとって楽しいのなら気にしなかった。

 

 

「そう言う物か 良くわからんな…」

 

 

「全く…、零司は少し言葉が少ないんだよ。もっと理沙といろいろ話してよ。

これじゃ理沙一人で買い物してるみたいでつまらないもん」

 

 

「…わっ悪かった」

 

 

わざとらしく頬を膨らませて怒る理沙に謝る零司。

その態度が面白しろかったのか、ニコッと笑って振り向く。

 

 

「うんっ 許してあげる。 その代り零司、手つないで」

 

 

「手っ!?」

 

からかうように微笑む。

指し伸ばされた手を見て案の定戸惑う零司を見てまたもや二コリと笑う。

理沙には零司がペースを乱されて慌てているのが、とても面白いらしい。

 

「ねえ、零司 零司はさ、私の事好き?」

 

 

突飛過ぎる質問にまたもや零司は困惑する。好きかどうかなど零司にはさっぱり分からない。

恋愛と言う物をそもそも知らない零司にこの質問は難しい。

 

しかし、少し考えた末零司の口から出た答えは余りにも意外だった。

 

「……強いて言うなら好きだぞ」

 

 

「ふぇっ…!?」

 

 

突然の零司の発言に今度は理沙が困惑する。

まさか零司の口から好きなんて言葉が出てくるとは思いもして無かった。

 

「お前と居ると何だがこっちまで不思議な気分になる、なんだか懐かしいと言うか…

とにかく俺は、お前の事は嫌いじゃない。俺には好きってことが良く分からないが、

好きって事になるのか」

 

 

 

「あっ…うん、そうだね… もー、零司言葉が少ないとは言ったけど、そう言う事はね… 」

 

 

今度は本気で頬を膨らませ起こる。いきなりの発言に混乱したが、なんとか持ち直したようだ。

ただ、零司の言葉が嬉しかったのか、顔が少し赤かった。

誰かに好きと言われるのがよほどうれしかったのだろう。

 

 

「とにかく、零司! 言葉は選んだ方が良いよ」

 

 

「……今のは俺が悪いのか?」

 

 

全く状況を理解していない零司、どうやら素でああ言ったらしい。

 

 

「でも…ありがと」

 

ボソッと口を開く。両親に過度に愛され育った理沙、イクスの監禁生活で忘れていた、

感情を取り戻せた気がした。

今までのような自分を偽るように陽気な声でなく、本心で弱弱しくそう言った。

 

「んっ?何か言ったか?」

 

 

「なんでもないっ さあ零司! 次はアクセサリーだ!」

 

 

選んだ服をカードで会計する。

気付けば周囲の客は誰ひとり居ない、話しこんでいるうちに他の客は出ていったようだ。

定員がタグをカットし袋に詰めようとする。

 

 

 

「あっ! 袋はいらないよー ここで着てくから」

 

 

そう言えば理沙の服は依然あの服のままだ。本来はまともな服に着替えるためにここに来たのだが、

理沙の気まぐれによりかなり長引いていた。

 

袋を仕舞い、理沙に服を渡した定員が更衣室へ案内しようと一旦レジの奥へ消える。

どうやら回ってこないとこちらに来れないようだ。

 

 

「零司、これ持ってて」

 

 

「ん? 何だいきなり…」

 

 

突然理沙から布を渡される。

何事か理沙を見た零司が瞬時に目をそらす。

 

 

「なっ… お前! なんで脱いでる!」

 

 

「えっ? だって脱がないとこれ着れないじゃん?」

 

 

買った服を広げながら答える。

チラッと理沙の方を見ると、何故か下着すら身につけていない。どうやらあの服の下に何も着てなかったらしい。

慌てて周囲を見回し、従業員口を急いでふさぐ。

 

 

「お客様 どうされましたか!? 開けてください!」

 

扉の向こうで定員の声がするが無視して棒でドアをふさぐ。これでここは開かなくなった。

窓の外に誰もいない事に安堵し、すぐカーテンをしめる。

 

 

「だから! なんでここで着替える! 更衣室があるだろ!」

 

更衣室を指差し、目をつむりながら声を荒げる。そんな零司を気にもせず着替え始める理沙。

 

「えー、だってあそこ狭くて何か理沙嫌い。あっ!まさか零司、理沙の魅力に気付いたー?

ほらほら、もっと見ても良いよー」

 

 

ニヤリと笑い、取り乱す零司に見せつけるように着替出す理沙。

ふと何かを思いついたのか、下着姿でゆっくりと歩き出す。

零司が目を瞑っているのを良い事にじりじりと近づく。

 

 

「なっ… ちょっ… おま… いい加減に…」

 

 

「えいっ!」

 

 

戸惑う零司にがっしりと抱きつく。

背中に柔らかい感触を感じながらもなんとか平常心を取り戻す零司。

ニコニコと笑いながら零司の背中に顔を埋める理沙をなんとか離そうとするが全く離れる気配が無い。

 

 

「……あったかい、零司の体あったかいね、やっぱり零司は生きてるんだよ」

 

突然の言葉に驚く零司、昨日自身が人間ですら無いと卑下した時も理沙はそれを否定した。

それを今度は裏付けるように体のぬくもりを確認する。

 

 

「俺のことを化け物じゃないと否定したのはお前だろ、何を今更」

 

そう、零司がエクザスと同じ化け物だと言った時に理沙はそれを否定した。

零司の事を仮面ライダーと呼んだ。それは伝説のヒーローの名前。

 

 

「そう、零司は零司だもんね。零司はきっと理沙の事を、みんなを守る気面ライダーになるんだよ」

 

 

何時になく真剣な口調で語る。零司の鍛えられた背中をなぞりクルリと零司の正面の方へ行き、零司を床へと押し倒す。

少し目のやり場に困り目をそらす零司の顔を見つめ手を後にかける。

 

 

「そう言えば零司、あの時のお礼して無かったね」

 

 

「そんなこと… お前も俺を助けてくれただろ、アレで十分だ」

 

 

零司が理沙とことをエクザスから守り、瀕死になった零司を理沙が力で治した。

零司からしたらそれはこれで釣り合いが取れたと思っていた。

 

 

「フフっ そんなのじゃ足りないの。 私を救い出してくれた零司にはもっとおっきなお礼しなくちゃ。

だから零司、ちょっと目、瞑って」

 

 

「ハァ!? お前なにを…」

 

 

背伸びした理沙が零司の顔を覗きこむ。そしてそのまま唇を零司の方へ向ける。

 

 

「えいっ」

 

瞬間理沙の唇が零司に触れる。

 

 

「なっ…」

 

理沙が零司の頬にキスをした

 

 

「フフっ、残念ー。 口だと思った? 零司の変態ー」

 

いつもの調子で零司をからかい出す。

一瞬驚いた零司だが、ため息をつくと理沙に文句を言う。

口うるさく咎める零司を尻目にニコニコ笑ってる理沙。

 

 

「あの~ お客様? そう言った事はよそでやってくれません」

 

いつの間にか向け出した定員がそこ立っている。

定員がしちゃいけないような顔をしている。このクソリア充が!と言いたげな顔だ。

 

その後もなんとか脱出した定員にいろいろ誤解され、何故か返り際にこれもまた鴻上の傘下のホテルの名刺をもらう。

何の事か全く分からない零司を見てまたもや、からかう理沙。

 

零司の表情は心なしか豊かだ。思えば零司がこうやって誰かと話すとは初めてだ。

この瞬間も零司の心は何か温かい物で満たされていた。

 

 

 

 

「ルンルンルーン♪」

 

 

鼻歌交じりに歩く理沙、全身をお気に入りの服やアクセサリーに包み上機嫌に歩いている。

鴻上のカードで買い占めた服がよほど気に入ったのか、先ほどからずっとこんな様子だ。

時々、振り返り零司に見せつけるようにクルリと回ったりとしてニヤリと笑う。

 

 

「はぁ、お前…まっすぐ歩けないのか」

 

 

あきれる零司だが気にすること無くくるくる回る理沙。

 

買い物を終えた二人は再び鴻上の元へ向かおうとしていた。

 

 

「だからー、零司、さっきから言ってるけどお前じゃなくて理沙って…」

 

 

「!? 伏せろ!!」

 

そう言いかけた瞬間、周囲に爆発音が響く。轟音に地面が震え爆風が周りを覆う。

爆風から理沙を庇い、音の方を向くと今自分たちが向おうとしていた鴻上ファウンデーションのビルから煙が上がっている。

続けざまにビルが爆発しガラス片が頬をかすめる。

 

 

「なっなに? 何が起きたの?」

 

 

「良くわからんが、どうやら鴻上のビルが爆破されたようだな… クソっ どうなってる!?」

 

 

困惑する理沙をなだめ、頬の傷を拭う。

次々と瓦礫が落下する中、ある一点をじっと見つめる。

ビルの構造は何度も言ったので大体は把握している。先ほど爆破された場所は鴻上の研究室があったはずだ。

さっきチラ見した実験工程表を思い出し、燃えさかるビルの元へ駆ける。

 

 

「ちょっと零司! どこ行くの!? 危ないよ!」

 

 

「お前は隠れてろ! すぐ戻る!」

 

 

理沙を押しとどめ、ビルに突入する。

瓦礫に当たり気を失っている警備員から拳銃を拝借し、人の波を逆らい研究所へと向かう。

 

 

「おいっ! 鴻上! 何が起きた! いや誰の仕業だ!」

 

 

「零司クンか、大変だ! わが社のビルに襲撃が……」

 

デバイスで鴻上に通信するが、返事が返ってくる前にノイズが酷くなり沈黙する。

 

「電波妨害… やはり奴らか!」

 

 

エクザスには周囲の電波をかく乱する能力がある。先日カマキリエクザスに襲われた時と同じような状況が起きている。

このタイミングでの爆破や電波妨害、十中八九イクスの仕業だろう。

 

 

(イクスめ… よりによってこんなタイミングで襲撃するとは、非常に不味い、何としてもアレだけは奪われる訳にはいかない)

 

 

今日、このビルにある研究所では鴻上監修の元ある実験の最終調整が行われる予定だった。

鴻上が長年研究を続けさせ、映司の持ち帰った資料や、零司のもたらした技術を利用し開発させた技術。

 

コアメダルの練成技術だ。

 

もしこれが奴らに奪われるような事があれば一大事だ。

そして何より、研究所には全てのメダルが保管されているのだから。

 

 

 

(コアメダル… やはりこうなる運命なのか!?)

 

 

ここに新たなるメダル争奪戦の幕が切って落とされたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







設定解説コーナー

新たなコアメダル
鴻上が新たに研究し作り上げたもの、俗に言う未来のメダル。
コンセレに追加された新たなメダルの事です。
今のうちは全部で12枚存在する。

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