始まりを継げなかった者   作:ジン・フィリア

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なんとなく思いついたので投稿
がば設定あり
原作とは台詞等若干違うところがあります。


本編
第壱話 運命の日


始まりの呼吸である日の呼吸をご存じだろうか。

継国緑壱が生み出した特別な呼吸。

現在鬼殺隊で使われている呼吸は十二種。

大本の日から派生した水、炎、雷、風、岩。

水の派生である花、蛇。

花の派生である蟲。

炎の派生である恋。

雷の派生である音。

風の派生である霞。

そしてとある鬼殺隊員の我流の獣。

 

大本の日の呼吸を使えなかった当時の鬼殺隊員たちは自分たちに合った呼吸法へと変化させ継承してきた。

私はそのどれにも当てはまらない(ひじり)の呼吸を使う。

私は必ず殺す鬼の頭目、鬼舞辻無惨を....!

 

奏「冨岡!間に合わなくなる!全力で走って!!」

 

奏は全力で走っていた。

一緒に派遣された冨岡義勇と共に。

雪山に鬼が出たらしい。急いで向かう。

一分一秒コンマ一秒でも早く!私たち鬼殺隊にはそれをしなくてはならない使命がある!助けられる命が少なくなる前に現場につかなければならない!

 

義勇「既に全力だ。お前が早すぎるんだ。」

 

奏はチッと心の中で舌打ちする。

鬼が山で出たというから向かっているというのにこの水柱はこの程度の速度でしか走れないのか....!

 

義勇「.....ッ!憐燈!すでに襲われている!」

 

奏「遅かった.....!?」

 

義勇の視線の先には少年が鬼に襲われているところだった。

 

??「禰豆子やめるんだ!兄ちゃんが分からないのか!?」

 

禰豆子「ウウウゥゥゥッ!!!」

 

今にも喰われそうだった。

助けなきゃと思った瞬間、冨岡義勇が先に動いた。

 

奏「冨岡!?」

 

奏が一瞬何がと硬直している時に話話は進んでいた。

冨岡が少年の妹を斬ろうとした時、少年は妹に覆い被さり守ろうとする。冨岡は少年をタックルで突き飛ばし少年の妹を斬ろうとする。

 

??「待ってください!その子は違うんです!ただ、俺のことが少しだけ分からなくなってるだけなんです!!」

 

義勇「すでに殺されかけていただろう!例えこいつが今殺そうとしなくても!いつこいつが人を喰うかは分からない!不穏な因子は取り除く!」

 

義勇は少年の妹に刀を近づける。

 

??「やめてください.....どうか...妹を殺さないでください....お願いします...お願いします....うぅ...」

 

義勇「........っ!生殺与奪の権を他人に握らせるな!!惨めったらしくうずくまるのはやめろ!

 

??「っぁ.....」

 

義勇「そんなことが通用するのなら!お前の家族は殺されていない!!奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が妹を治す?仇を討つ?笑止千万!弱者には何の権利も選択肢もない!悉く強者に力で捩じ伏せられるのみ!妹を治す方法は鬼なら知っているかもしれない。だが!鬼どもがお前の意思を尊重してくれると思うなよ!!当然俺もお前を尊重しない!!それが現実だ!なぜさっきお前は妹に覆い被さった!そんなことで守ったつもりか!?なぜ俺に斧を振らなかった!なぜ俺に背中を見せた!そのしくじりで妹を俺に取られている!お前ごと妹を串刺しにしてもよかったんだぞ!!」

 

禰豆子「ア“ウ”ッ“!ア”ア“ァ”ァ“ッ”!」

 

??「..っ!やめっ..!」

 

義勇は刀を少年の妹の肩あたりに突き刺す。

 

禰豆子「ア“ウ”ゥ“ウ”ウ“ウ”ウ“ッ”!!」

 

??「やめろぉおおおおお!!」

 

少年は近くの石を義勇に向かって投げつけ斧を持って走り出す。

石は当然義勇に当たらない。

そしてすぐ強い風が吹き一瞬雪で視界が悪くなる。

その中で少年は姿をくらませ横から再度意石を投げつける。

少年はそこから大振りの攻撃をしようと突撃する。

義勇にはそう見えた。

しかし奏には少年が斧を上に投げ、手に斧を持っているように見せていたのがわかった。

 

??「うぉおおおおおおお!!」

 

義勇「そんな大振りな攻撃が俺に当たるとでも?」

 

刀の柄で少年の肩を突き少年を倒すが、その瞬間に気がついた。

この少年は斧をどこにやった?

慌てて上を見ると既に近くまで迫った斧が見えた。

斧はそのまま義勇の右後ろの木に刺さる。

 

義勇『まさかあの一瞬でこの行動を取ったと言うのか....!大振りの攻撃は斧に意識を行かないようにした偽装!本命はこの斧だったと言うことか....!この男は、自分が斬られた後に俺を倒そうと...』

 

奏「冨岡!!」

 

そこで禰豆子は拘束から逃れ、義勇を蹴り飛ばし炭次郎へと向かう。

 

義勇「しまった...っ!」

 

まずい、喰われると二人はすぐに思考する。が、禰豆子が庇うように炭次郎の前に立ったのだ。

 

奏「まさか本当に....?今彼女は極限状態の飢餓にあるはず....!」

 

禰豆子は冨岡に果敢に向かっていく。

しかし、義勇は刀を納めて手刀で禰豆子を気絶させる。

 

奏「冨岡!あなたなんて事してるんですか!」

 

義勇「この少年と鬼は鱗滝さんに預ける。憐燈、この件は....」

 

奏「仕方ないなぁ...他の柱には黙っててあげる。でも.....お館様には....」

 

義勇「鱗滝さんから伝えてもらう。」

 

奏「そう。じゃあボクは行くから。」

 

奏はその場を後にした。




11/29 なぜか禰豆子の名前に空白が入っていたので修正。
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