私のステータスプレートがオカシイ   作:お試し匿名

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水面灯イメージ画像(ダイスワクワクしてる感)

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久しぶりにハーメルンに入ったら、意外と評価して頂き驚いてます、ありがとうございます…まさか続き書くとは我ながら思っていませんでした(思いつき人間)


迷子となって…

 朝、目を醒ましてやることは廊下へ扉越しの『聞き耳』、顔を出しての『目星』、そして目的地へ『ナビゲート』『忍び歩き』『隠れる』。

……ルーチンが決まってしまったのは良いことだが、傍から見るとやけに警戒しながら部屋を出ていく不審者である。

 

(うぅ、私だって好きでこんなこと……いや、でもダイスがリアルに反映されてるのは、ちょっと愉しいかも……)

 

 少しニヤッと嗤って現状を愉しみつつある少女。

ダイス(キチ)の渾名は伊達じゃないというのを、彼女は身をもって証明してしまっていた。

さて、それはそれとして今日のダイス結果は~~!

 

聞き耳(73)25

目星(74)22

 

(うんうん、順調じゅんちょ――)

 

ナビゲート(54)98

 

(ファーーーーンブルぅぅ!!!!)

 

 TRPGで出る95以上のファンブルは所謂最悪な結果である。

一体どういう処理になるのか戦々恐々としつつ、歩き出す前に『忍び歩き』と『隠れる』を振る。

 

忍び歩き(53)40

隠れる(18)75

 

 杖を突いているというのにまるで音がしないまま、目的地である食堂へと歩を進める。

だが、あるけどあるけど食堂へは辿り着かない。

先日は脳内にゲームマッピングがあるかのような感覚だったのに、今は自分がどこに居てどの方角に歩いているかさっぱりである。

 

(…………いや、本当にどこ此処!?)

 

 ――わたしは見知らぬ部屋へ迷い込んでしまった

倉庫だろうか、あたりを見渡すと武具や作業用の小道具までしっちゃかめっちゃかに放置してある。

 

 ―『目星』を振ってください。

 

(あ、はい、おはよダイスネキ)

 

 脳内に響く女性の声(ダイスネキ)に従い、手に現れた半透明のダイスを振る。

特に返事が返ってくることもなく、コロコロとダイスが転がっていく。

 

目星(74)76

 

 惜しい!失敗!

とはいえ、ここに何かあるのだろうか?

疑問を覚えた私はそのまま『幸運』を振ってみた。

 

幸運(70)58

 

 成功!とはいえ、やはり目ぼしい物が見つけられない。

何だったのだろう?と首を傾げた時、コツンっと足先に何かが当たった。

下を向くと小さな箱がそこにあり、拾ってみる。

カギはかかっておらず、カパッと開くと中には『銀色の鍵』が―。

 

―『銀色の鍵』を手に入れました。『アイデア』を振ってください。

 

アイデア(55)67

 

 何か思い出せそうだった気がしたがそんなことは無かったぜ!

とはいえ、どうやらこれを私に拾って欲しかったらしいことは察した為、こっそりポッケに入れておく。

 

「っと、早く食堂行かなきゃ」

 

 そろそろナビゲート振っても良いかなぁ?なんて暢気に扉をまた開けて外に出て―『目星(74/2)96』『幸運(70/2)87』『MP減少(1D3)3』―。

 

 

 目の前が暗転した。(何も気付けなかった)

 

 

 ◆幸運(70)10

 

 

 前、後ろ、横、上下、全てが真っ暗の中にポツンと着地した。

 

 何も見えない中、数度瞬きをすると、唐突に目の前に人が現れた。

こちらへ背を向けている金色の髪をした少女は、神秘的な光を纏っている。

あまりに突然のことに『水面灯』は驚きを隠せない―SANチェック(70)68―自分が何処か入ってはいけない場所へ侵入してしまったのだと、恐怖を覚えつつ深呼吸をしてどうにか落ち着こうとした。

 

「あら、お客様?」

 

 こちらを振り向いた、見かけ小学生程の金髪碧眼の美少女は、その神秘的な印象に違わず、外見もまた少し違っていた。

額に、鍵穴がある―SANチェック(70)10―いや、その程度のことはこの状況に比べれば些細なことだと思い直した。

 少女の言葉に何かを変えそうとして口を開くが、声が出ないことに気づく。

言葉を発している筈なのに、すべて暗闇の中へ溶け込んでいってしまうかのように発声されない。

 

「そう。迷子なのね。……大丈夫、今ならまだ帰れるわ」

 

 幼い少女に手を引かれ、ゆっくり歩きだす。

暫くすると、目の前に門が見えてきた。アレが出口だと、『水面灯』は察する。

少しホッとしたのも束の間、二人の前に『大きな犬』が現れる。

 

青く、刺々しくも泡のような出来物に覆われた、見るだけで怖気が奔る、そんな生き物。

 

―SANチェック(70)55

―SAN減少(1D6)― 「大丈夫、わたしがついてるわ」 

 

 冷や汗をかいていた手を、改めて握り直してくれる少女の暖かな手が、僅かに『水面灯』の正気を引き戻してくれた。

 

―SAN減少(1D3)3―67

 

 大きな犬、おそらく狼は唸り声を鳴らしながらこちらを睨むが、少女は怯まなかった。

にっこりとほほ笑むだけd―聞き耳(73)53―唐突に、背後からぬちゃりと水音がした。

一つだけじゃない、いくつもの何かが絡み合うような、水音が狼を脅かしているのだと察する。

 

 『水面灯』は背後に何が居るのか、好奇心に―CON*5(70)89―負けた。

 

 チラッと見たそこにあったのは、巨大な触手。色は毒々しく、玉虫色のようなそれを見て、恐怖に駆られた。

―SANチェック(67)35

―SAN減少(1D10)5―62

―短期発狂(1D10)10昏迷―

 

 圧迫感ともいうべき緊張に襲われ、呼吸が速くなる。

過呼吸を起こし、意識が乱れる。

もう何もできる気がしなくなったその時、優しく『水面灯』の頬を少女の手が挟んだ。

 

 優しくもどこか妖しい光を宿した赤い瞳が『水面灯』を射抜く。

瞳を見つめていると、絡まった思考の糸が解けていくようなイメージと共に、段々と緊張が落ち着くような気がして…。

 

「だいじょうぶ、おちついて。ゆっくり呼吸をするの……そう、いい子ね」

 

 優しく甘い言葉の通りにしていると、次第に落ち着きを取り戻し、改めて目の前を見る。

そこに居た筈の狼は消えていた。暗闇の向こうに、門が見える。

 

「さ、行きましょ?」

 

 改めて手を引かれて、震える身体をどうにか落ち着かせながらゆっくり歩く。

金髪碧眼(・・)の少女は門の前へ辿り着くまで、無言だった。

 

「ここを抜ければ貴女が来た世界のはず……怖がらせて、ごめんなさいね」

 

 申し訳なさそうな顔を浮かべた少女、―アイデア(55)10―おそらく触手のことを言っているのだと察した。

好奇心に負けた自分が悪いのだから、気にしないで欲しい。そう告げようとして、やはり言葉が出ない。

だが、相手には伝わったようで、にっこり笑ってくれた。

 

「そう言ってくれてうれしい。ありがとう。さ、もう帰らなきゃ。こんな場所に来ることはそうそうないだろうけれど、これからは気を付けて」

 

 そういって、彼女は『水面灯』の首下、鎖骨の真ん中辺りをツンッと指先でつついた。

 

ソレ(・・)は貴女を困難へ導くわ。神々の悪意と戯れに、どうか負けないでね」

 

 背後の門がゆっくりと開く音が聞こえる。

目の前が白くなっていくにつれ、元の場所へと戻ろうとしていると察し、ふと伝えなければいけないことがあったことを思い出した。

 

「あの!」

「?」

 

 門が開いた影響か、今度ははっきり言葉が出せた。

 

「助けてくれて、ありがとう!」

「……こちらこそ、久しぶりに人と出会えて嬉しかったわ」

 

 寂しく微笑む彼女が、どれだけの間ここに居るのか分からない。

分からないが、せっかくの恩人にそんな顔をして欲しくなくて、つい(・・)言ってしまった。

 

「私、水面灯!!――またね(・・・)!」

「! こんな私と約束を交わそうだなんて、わるい子ね」

 

 意識が薄れていく。今度は暗転ではなく、真っ白に、少女の可愛らしい微笑みを――

 

「……私はアビゲイル・ウィリアムズ。アビーで良いわ、また会いましょう、アカリ♪」

 

 ――否、銀髪赤目(・・・・)のあくどい、悪戯っ子の様な()顔を、網膜に焼き付けて、全てが白くなっていった。

 

◆技能成長◆

 成長可能 『目星』『聞き耳』『忍び歩き』

目星(74)72+0

聞き耳(73)10+0

忍び歩き(53)97+6(59)

 

 

◆(1D14)14

 

 

 気づいた時、灯は自室のベッドの上に居た。

ガバッと勢いよく起き上がり、荒く深呼吸をする。

 

「ハァ、ハァ、ハァ……!」

 

 洗面台へ駆け込み、水で顔を洗って汗を雑に流す。

アレ(・・)は現実だったと、本能で理解していた。

鏡に映る自分は酷い顔色をしていたが、今は生き残ったことを喜ぼう。

 

「なん、だったの……?」

 

 何時からだったのかもうハッキリ思い出せないが、途中から自分の意思でダイスを振っていなかった。

強制的にダイスに振り回されながら、おかしな空間を奇麗な女の子と一緒に歩いた、事実に書き起こせばそれだけなのに、明らかに消耗していた。

 

「ステータス……え?」

 

 MPが3減っていたくらいで、数値に変動はない。

ただ、技能成長は気づかぬうちにしていたらしい。

これだけか、そう、思っていたらプレートに文字が浮かんだ。

 

『銀の鍵の迷い子「水面灯」様 おめでとうございます!イベントクリアしました!

 クリア報酬としてSAN回復(1D5)2―64

 クリア報酬として(1D50)42の追加ポイントを贈呈します!

 クリア報酬としてクトゥルフ神話技能+5されました!

 ティンダロスの王と邂逅し生存しました!(1D20)17の追加ポイントを贈呈します!

 ティンダロスとの縁が出来ました!(1D10)10の追加ポイントを贈呈します!

 巫女の触手を直視しました!(1D10)1の追加ポイントを贈呈します!

 初めて短期発狂を発症しました!(1D5)4の追加ポイントを贈呈します!

 門の巫女との邂逅及び友好を築けました、(1D20)18の追加ポイントを贈呈します!

 門の巫女との縁を結びました!(1D20)14の追加ポイントを贈呈します!

 

 合計106P 技能は90まで、能力は18までが上限となっています、ご利用は計画的に♪』

 

 ポイントは好きなように振れるというぶっ壊れ仕様であることに驚きつつ、どうやら原因は拾った鍵らしいとポケットを漁る。―しかし、無い。 

 

「ポイント?それに銀の、鍵……あれ、どこ」

―『アイデア』を振りますか?。

「ダイスネキぃぃぃひさしぶりぃぃぃ!」

―……うるさいです、『アイデア』を振ってください

 

 落としたのかとも思ったところで、久々の脳内ネキからのアナウンス。

しかし返しが冷たくてぐすんっとなりながらダイスを振るった。

 

アイデア(55)13

 

 成功した瞬間、脳裏に浮かぶのは別れ際に触れられた場所。

少し服の襟をグイッと下げると、そこに銀色の鍵の模様が存在した。

 

「えっと、なにこれ?入れ墨?じゃ、ないよね、え、っと……え?」

―不可思議なモノを見つけたあなたは、SANチェックです。

「うっぴえん」

 

SANチェック(64)51

 

 減少は無し、取り合えず食堂へ向かうかーとまたダイスを振るおうとして、流石に普通に食堂に向かうことにした。

またファンブって変な場所にナビゲートされるわけにはいかない。

 

 そそくさと食堂でご飯を食べていると、何か騒がしいことに気づく。

そういえば、皆やけに仰々しいというか、厳つい装備を纏っているような……?

 

「あれ、水面ちゃん装備は?」

「え、装備?」

「うん。ほら、今日食べ終わったら小休止した後、オルクス大迷宮に行くって」

「え?」

「ん?」

 

 白崎さんとの会話が噛み合わない。

大迷宮に行く?いつ決まったのそれ?え??

困惑している灯を置いて、白崎香織は他の人に呼ばれてそっちへ向かってしまった。

 

「あ、水面さん!」

「え、南雲くん?」

 

 疑問符を浮かべたままご飯を食べ終わり、自室へ戻る途中に今度は南雲くんに呼び止められる。

 

「ちょうどよかった。はい、コレ」

「え、わぁ!ローラーシューズとプロテクター!もうできたの?」

 

 昨晩教材を渡したばかりだというのに、こんなに早く完成するなんてと素直に驚きと称賛の声を上げた。

やっぱり能力値が低いだけじゃなく、彼にもナニカ特別な力があるんじゃないだろうか、なんて考えた時。

 

「あはは、もうって――」

 

 南雲ハジメの言葉に、灯は絶句した。

 

2週間(・・・)もあれば流石にね」

「え」

「今日に間に合って良かった。じゃ、確かに渡したよ」

「………え」

 

 どうやら、灯があの謎空間から戻ってくる間に、2週間(14日)経っていたらしい。

そして、今日は大迷宮に挑むのだとか……。

 

「な、なんでぇぇぇぇ~~~~~!?」

 

 恥も外聞もなく、流石に頭を抱えて叫ぶ灯だった。

 




「装備」
 ローラーシューズ『DEX+5』
南雲ハジメが作ってくれたシューズ。脚が不自由な灯でも、直線ならそれなりの速度が出せる。
 プロテクター『装甲+2』
南雲ハジメが作ってくれたプロテクター。こけた際に間接や頭を守ってくれる程度のモノ。

「巫女の少女」
外見はそのままFGOのアビゲイル。
鍵繋がりで出したかったし出しやすかった。
次に出会うのは神のみぞ知る…。

「2週間経過」
時空間が乱れた場所にぶっこみました。帰りは次の原作イベントのオルクス大迷宮を最大値としました。
ちなみにココフォリアを使うようになりました。ちゃんと1D14でふりました。14が出ました。
何も分からないままイベント続きだ、頑張れ灯ちゃん!

脳内にダイスロールを提示してくるネキの名前を決めてみよう

  • 脳内ネキ
  • ナビネキ
  • ダイスネキ
  • お姉ちゃん
  • そこに命名表があるじゃろ?
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