羽丘の元囚人   作:火の車

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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

皆さんは正月早々、ガチャを引きすぎないように気をつけてください。(すでにバンドりとパズドラで5万以上溶かしたバカより)


来訪

 体育祭の練習が始まって3日目

 

 リレーのチームは絶賛迷走中だ

 

 全員が全員、負ける理由を理解してないから

 

 個々のタイムを伸ばすことに着手して、体力を消費している

 

 平たく言えば、おバカだ

 

 今日も朝から、合同練習前に走ってるし

 

「もう一本いくぞ!」

「も、もう無理だってぇ......」

「足、パンパン......」

環那(あはは、頑張ってるね~。)

 

 正直、俺から言えば無駄な努力だ

 

 頭を使ってない努力、ってやつ

 

 メジャーリーガーの有難い言葉、見たことないの?

 

琴葉「__何も言わないつもりですか?」

環那「おっ、琴ちゃんじゃーん。見に来たの?」

琴葉「えぇ、時間が出来たので。」

 

 おぉ、仕事モードだ

 

 後、今日は黒タイツと......

 

 うん、良い感じだ

 

環那「それでなんだけ?言わないつもり?」

琴葉「知ってるんでしょう?あの子たちが遅い理由。」

環那「当たり前じゃん。むしろ、気づかない方がおかしくない?」

 

 なんで言わないかと言うと、何となく

 

 特に自分から手を貸す意味もないし

 

琴葉「相変わらず、クラスメイトには無関心ですね。」

環那「別に仲良くないしね。」

琴葉「まったく......」

 

 琴ちゃんは溜息をついてから、俺の横に座った

 

 ガッツリ見ていく感じみたいだ

 

 まぁ、どっちでもいいけど

 

琴葉「私はあなたに思い出を作ってほしいんですが......」

環那「別にクラスメイトの思い出は必要ないよ。そんなものより、琴ちゃんとの思い出の方が欲しいな。」

琴葉「......揶揄わないでください///」

 

 揶揄ってないんだけどなー

 

 まっ、これも仕方ないのかな

 

 俺の日ごろの行い的に

 

琴葉「わ、私より、クラスメイトとの思い出を作ってください。」

環那「んー、合わないんよね。」

琴葉「学生レベルのリレーなんてハッキリ言ってあなた1人で勝てます。けれど、遠回りするのもいいんじゃないですか?」

環那「遠回り、ねぇ......」

 

 遠回り、ねぇ

 

 別に嫌いじゃないけど

 

 ちょっと回りすぎな気もするなぁ

 

琴葉「それが思わないところで、意外な価値を持つこともあるんですよ。」

環那「遠回りしてばっかりの琴ちゃんが言うと、重みが違うね。」

琴葉「誰が遠回りばっかりですか!」

環那「あはは、ごめんごめん。」

 

 ほんと、面白いなぁ

 

 この子と話してると、退屈しない

 

琴葉「それで、どうするんですか?」

環那「んー、そうだなぁ......」

 

 俺から教えてもいいけど

 

 それじゃあ、彼らは頭を使わない

 

 それに、今の状況じゃ、俺に教えられるの嫌でしょ

 

環那「彼らが気づけば、俺が手を貸すのもやぶさかじゃないかな。」

琴葉「もし、気づかなければ?」

環那「その時は、彼らがその程度だったってことさ。」

 

 自分の弱さに気づけないのは論外だ

 

 そこを自覚しないことには何も始まらない

 

 リレーにかけて言うとすれば

 

 まだスタートラインに立ってない

 

琴葉「鬼ですね。高校生に求めることではありませんよ......」

環那「いやいや~、それくらいはしてもらわないと......ほんとにね。」

琴葉「......?(この表情は......?)」

 

 さてと、そろそろいいかな

 

 彼らは変化なしっぽいし

 

 今日は花咲川の子たちも来るし

 

環那「じゃあ、俺はそろそろ行くよ。」

琴葉「最後まで見ていかないんですか?」

環那「別にいいよ。興味ないし。」

 

 俺はそう言って立ち上がり

 

 座ってる琴ちゃんの方を見た

 

環那「風邪、ひいちゃだめだよ?昨日も半裸で寝てたんだから。」

琴葉「なんで見てるんですか!?///」

環那「いや、リビングで酔いつぶれてたから。」

琴葉「そうでした......///」

環那「あはは、じゃあね~。」

 

 そう言って、俺はその場を離れた

 

 今日は燐子ちゃんとイヴちゃんも来るし

 

 ちょっとは真面目にするかなー

_____________________

 

 “燐子”

 

 体育祭を1週間後に控えた今日

 

 今年は行事を羽丘と合同ですることになって

 

 今日は最初の体育祭の合同練習

 

燐子「き、来た......!」

紗夜「嬉しそうですね。(十中八九、南宮君がいるからでしょうが。)」

 

イヴ「__ここにカンナさんがいるんですね!」

千聖「イヴちゃん?そういうことはもう少し小さな声で、ね?」

 

燐子、紗夜「!?」

 

 羽丘の前に着くと

 

 横からそんな若宮さんの声が聞こえました

 

 まさか、面識がある......?

 

 しかもこの感じ、どこかで......

 

環那「ようこそ、花咲川の皆さん。」

燐子「え、環那君......!?///」

イヴ「カンナさん!///」

燐子、イヴ「!」

環那「あ、2人とも久しぶりー、ってほどでもないか。」

 

 一週間ぶりの環那君だ

 

 ここのところ全然会えてなかったし

 

 けど、なんで若宮さんまで......?

 

燐子「......まさか、若宮さんも......?」

イヴ「はい。燐子さんのことは聞いていますよ!」

燐子「......」

 

 なるほど、そう言うことですか......

 

 若宮さんまで環那君を

 

 ここ最近、あんまり会えてなかったけど

 

 その間にこんなことになってたなんて......

 

燐子「環那君の......すけこまし......」

環那「えぇ!?」

燐子「むぅ......」

 

 今井さんや浪平先生だけでも強敵なのに

 

 その上、アイドルの若宮さん......

 

 また、環那君の倍率上がっちゃった......

 

燐子「私と会ってない間に......新しい女の子となんて......」

環那「ご、ごめん。」

イヴ(燐子さん、嫉妬深いです......!)

 

 なんだろう、この気持ち

 

 環那君を取り合うライバルが増えたのに

 

 ちょっとだけ嬉しくも思っちゃう

 

 仲間意識......みたいなものなのかな?

 

イヴ「カンナさんはなんでここに来たんですか?」

環那「あぁ、そうだった。俺は誘導のために来たんだ。日菜ちゃんに頼まれてね。」

燐子「そうなの?珍しいね、環那君が誰かのお願い聞くなんて。」

環那「色々あって、日菜ちゃんに頭が上がらくてね......」

 

 な、何があったんだろ......

 

 環那君がこんな風になるなんて

 

 日菜さん、何したんだろう......?

 

環那「まぁ、案内するよ。ついてきて......の前に。」

燐子、イヴ「!」

 

 環那君がそう言った瞬間

 

 私と若宮さんが持ってた荷物がなった

 

 環那君にとられたんだ

 

 全然、見えなかった......

 

環那「可愛い女の子が重い荷物なんて持つものじゃないよ。こうゆうのは俺に任せて。」

燐子、イヴ「......///(可愛い、女の子......///)」

紗夜(全く......)

千聖(目立ちすぎよ、イヴちゃん......)

 

 それから、私たちは環那君に案内され

 

 荷物を置く教室に向かった

 

 今日はずっと、環那君と同じ学校にいられるし

 

 頑張って、アピールしないと......!

 

 

 

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