あれから時間が過ぎ、お昼になった
お昼はいつも通り好きな場所で食べてもいい
そこで俺はエマとRoseliaとイヴちゃん、琴ちゃんを呼んだ
環那「いやぁ、まさか琴ちゃんも来れるなんてねー。」
琴葉「あなたが校長先生に指示したんでしょう......」
環那「ナンノコトカナー?ヨクワカラナイナー?」
いや、ほんとにしてないよ?
ちょっとおねだりしただけ
やっぱり、可愛い生徒のお願いだからね(?)
リサ「ねぇ、環那!お弁当のおかず交換しようよ!」
イヴ、燐子、琴葉「!」
環那「別にいいよー?何欲しい?」
リサ「じゃあ、グラタンがいい!」
環那「おっけー」
リサ「じゃあ、あーん!」
環那「はいはい。」
あれ、リサってそんなキャラだっけ?
まさか、他の3人に対抗心燃やしてる?
そんなことを思いながら、俺はリサにグラタンを食べさせた
リサ「ん~!これ美味しい!まさかこれ、全部手作り?」
環那「ホワイトソースは自作だよ。」
リサ「マジで!?すごい、お店のと変わらないじゃん!」
エマ「当然。お兄ちゃんは料理においても天才......!」
イヴ、燐子(た、食べたい......!)
琴葉(相変わらず、凝り性なんですねー。)
今日のは成功だ
次は何作ろうかな
この流れでパスタ系にも手を出していこうかな
燐子「か、環那君......!」
イヴ「環那さん!」
環那「ん?」
燐子「私も......!」
イヴ「食べたいです......!」
環那「いいよー。はい。」
燐子、イヴ「!///」
俺は2人の方にグラタンを差し出した
すると2人はバっとこっちに近づいてきて
グラタンを口に入れていった
イヴ「おいしいです!今まで食べたグラタンの中で一番です!」
燐子「環那君、またお料理上手になったね......!」
環那「あはは、ありがと。」
おいしそうに食べてくれて、嬉しいね
そして可愛い
折角だし、体育祭の日は皆の分も作ってこようかな
あこ「波平先生とエマはいいなー。」
琴葉「?」
あこ「環那兄と一緒に暮らしてたら、毎日こんなにおいしいもの食べられるんでしょー?」
イヴ、紗夜「えっ?」
琴葉「そうですねー。栄養バランスもいいですし、彼が来てから健康診断の結果もよくなったんですよー。」
紗夜「あの、え......?」
環那「どうしたの?」
今の会話の途中
見るからに紗夜ちゃんは動揺してた
何か不思議なこと、あったのかな?
紗夜「お二人は同じ家に住んでるのですか......?」
環那「2人ってか3人だね。」
イヴ「ナミヒラ先生はカンナさんのことを......?」
琴葉「え、えぇ、まぁ......?///」
何の確認だろう
変なところあったのかな
紗夜「不純......では?」
琴葉「違いますよ!?///」
紗夜「ですが、異性と......しかも、片思い中のですよ......?」
琴葉「改めて言わないでください!///普段は普通の同居人なんです!///」
まぁ、確かに変わったことはないね
あの日以降はそんな雰囲気になってないし
多少、距離が近くなった気はするけど
イヴ「私もカンナさんと同棲したいです!」
環那「うーん、流石にちょっと。(週刊誌的に。)」
一瞬で撮られそう
俺も最近、出版社に圧力かけたばっかだし
あんまり迂闊なこと出来ないんだよね
環那「まぁ、もうしばらくは琴ちゃんといるよ。この子、俺がいないと家をゴミ屋敷にするから。」
琴葉「余計な事言わないでくださいよ~!///」
友希那(家事、できないのね。)
燐子(家事、できないんだ......)
紗夜(意外ね......)
あー、琴ちゃんのイメージが崩れる音が聞こえる
事実だから仕方ないんだけどね!
本当に壊滅してるから!
イヴ「そうですか......残念です。」
環那「あはは、まぁ、そういう未来もあるかもしれないしね?」
リサ「!!///(つまり......!///)」
燐子(環那君と同棲する未来が......!///)
琴葉(私はあまり変わらないですね......いや、付き合うようなことがあれば、変わる、のでしょうか......?///)
イヴ(家に帰ったらカンナさんがいるなんて......すごく幸せです!///)
やっば、これ失言だ
こんな勘違いさせる系主人公みたいな......
うわぁ、似合わないなぁ......
紗夜「なぜ彼はあんなに渋い顔をしてるんでしょうか。」
友希那「あれは自分のイメージに合わない行動や言動をした時の顔ね。」
あこ「それってつまり、恥ずかしがってるってことですか?」
友希那「まぁ、簡単に言えばそうね。」
環那(こんなの俺じゃないって。端的に言ってきもいよ。)
落ち着かないと
一旦、クールダウンだ
さっきの失言は忘れよう
これ以上は俺の精神が持たない
環那「そう言えば、午後からの予定ってどんな感じだっけ。」
紗夜「プログラムを最後まで通して、リレーだけはすることになってますね。」
環那「えぇ......リレー、するの?」
紗夜「なんでそんなに面倒くさそうな顔をするんですか?」
環那「面倒くさいんだもん。」
別にやらなくてもいいのに......
まぁ、良い機会なのかな
そろそろ、本格的に時間ないし
紗夜「面倒くさい......ということは、出るんですか?」
環那「まぁね~。そこの琴ちゃんに駄々こねられて仕方なくだけど。」
琴葉「言い方!?そんな子供みたいに!」
環那「事実じゃん~。」
琴ちゃん、見た目も子供っぽいしね
よく言えば若く見えるなんだけど
中身まで若いからなぁ......
紗夜「あなた運動は......って、出来ますよね。」
燐子「環那君が走ってるところ見るの、楽しみ......!」
イヴ「かっこいいカンナさんを期待してます!」
環那「よしっ、本気出すかな。」
リサ「いや、いきなりやる気出すじゃん。」
いやだって、出るでしょ?
可愛い女の子いたら、良いとこ見せたくなるでしょ?
まぁ、リサや琴ちゃんや友希那にもそうだから
未だに練習でも負けてないんだけどね
環那「よーし、リレー頑張るぞー。」
俺はそう言いながら、弁当のおかずを口に運んだ
さて、折角だし
今回はちょっとだけ本気だそっと
_____________________
“燐子”
あれから少し時間が経ち、練習が再開されました
午後のプログラムも滞りなく進んでいって
恐らく、当日も問題なく進められると思う
そんな感じで練習は進んでいって......
日菜『__次はリレーの練習だよー!最後のグループだけだけど、これはみんな本気でやるから、気になるあの人を応援しようねー!』
環那君がいなくなって
放送席では日菜さんが1人で実況してる
最後の煽りがいるかは分からないけど......(恥ずかしい)
リサ「燐子ー!一緒に見よー!」
燐子「あ、今井さん。友希那さんにエマちゃんも。」
琴葉「皆さん、ここで見るんですか?」
イヴ「皆で応援しましょう!カンナさーん!頑張ってくださーい!」
浪平先生まで揃っちゃった
若宮さんは......もう少し静かにしてください
すごく、見られちゃってる......
紗夜「それで、今井さんのクラスはどうなんですか?彼がいるのは分かるのですが、1人で勝つことは厳しいのでは?」
リサ「うーん、まぁ、普通はそうなんだけどね?」
エマ「私たちのクラスはお兄ちゃんのワンマンチーム。」
燐子、紗夜「え?」
イヴ「そうなんですか?」
リレーでワンマンチーム?
そんなのありえるのかな......?
環那君がすごいことは知ってるんだけど......
友希那「見ればわかるわよ。いかに環那のワンマンチームか。」
琴葉「そんなにですか?遅いことは分かってるんですが、ちゃんと勝負してる所は見たことなくて。」
エマ「正直、お兄ちゃん以外は使い物にならない。」
紗夜「そんなにですか?」
友希那「そう言わざるを得ない状態なのよ。」
友希那さんがそう言い、トラックの方を見ました
そんなにひどいのかな......?
リサ「あっ、出てきたよ!」
燐子「!」
イヴ「カンナさーん!頑張ってくださーい!」
琴葉(実際のところ、どうなんでしょうか?)
それぞれのチームの人たちがスタート位置に着きました
羽丘2チーム、花咲川2チームのこのグループ
私は自分の学校を応援しないといけないんだけど
環那君は個人として応援しよう
『位置についてー!よーい......ドン!』
4人が一斉にスタートした
リレーに出てるだけあって、全員が速い
同じ女子なのに、こんなに違うんだ......
紗夜「今のところは、あまり差はないですね。」
リサ「いやー、ここからなんだよねー。」
紗夜「?」
日菜『さぁ、バトンが2走者目に渡ったよー!まだまだこれからだよー!みんな頑張れー!』
2走者目にバトンが渡って
少しずつ、順位が動いて来た
燐子「......あれ?」
紗夜「これは......」
環那君のチームの順位が下がってる
最初は2位にいたのに、3位になってる
なんで......?
イヴ「うーん、どういうことでしょうか?」
紗夜「足の速さにそこまでの差は感じないんですが。」
燐子(だ、大丈夫なのかな......?)
3走者にバトンが渡ると
そこまで差がなかった4位の人に抜かれて
とうとう、環那君のチームは最下位になった
リサ「あー、今回は早いね。」
エマ「まったく......」
そのまま、リレーは進んでいき
4走、5走になるにつれ、差が少しずつ開いていく
これは......
燐子「こ、これ、大丈夫なんですか......!?環那君、負けちゃうんじゃ......」
リサ「あー、それは大丈夫じゃないかなー。」
琴葉「こんな絶望的な状況でですか!?」
リサ「絶望的、というかー......」
今井さんが苦笑いを浮かべる
この様子、まるで......
リサ「いつも通り、なんだよね。」
燐子、紗夜、イヴ、琴葉「え?」
私たちの前を他の3チームのアンカーが通り過ぎていく
この状況がいつも通り......?
そんなこと、ありえるの......?
友希那「そろそろ来るわよ。」
燐子「__っ!」
友希那さんがそう言った瞬間
風が通り抜けていった
その風は速く、鋭く
私の頬を撫でた
燐子、紗夜、イヴ、琴葉「え......?」
その風が進んでいった方向を見ると
すごい速度で走ってる環那君の姿があった
燐子、イヴ、琴葉「~!///」
環那君の走る姿はすごくかっこいい
何がいいかって、表情がいい
いつもの笑顔じゃなくて、真剣な表情で
ただひたすら、ゴールを目指してる感じがして
ギャップがあって、すごくドキドキする
イヴ「きゃー!///カンナさーん!///」
燐子「か、かっこいい......///」
琴葉「こ、こんなのありなんですか!?///(彼、年下なのに......!///)」
環那君は2週目に突入し
そこからもどんどん速度が上がっていく
そして......
日菜『__ゴール!1位は羽丘の3年A組だー!』
風になった環那君は全員を抜き去って
そのまま、ゴールテープを切った
その姿もすごくクールで、かっこよくて
私たちはしばらく、その姿に見惚れてしまった