体育祭が始まってすぐに俺の競技の順番が来た
200m走は序盤の競技
取り合えず、ここで確実に点を取って
ある程度の雰囲気作りから始めよう
そう思って臨んだ、200m走は......
環那「__ふぅ。」
日菜『ゴール!1位はあの南宮環那!やはり圧倒的だー!』
リサ「いいよー!環那ー!」
琴葉「ナイスです!流石は南宮君!」
エマ「お兄ちゃん、世界一かっこいい......!(エマ比)」
友希那「流石ね。」
イヴ「きゃー!///カンナさーん!///」
燐子「別のチームだけど......かっこいいよ、環那君......!///」
取り合えず1位とっておいた
所々から黄色い声援も聞こえてくるけど
ほとんどの生徒は唖然としてる
「ま、マジかよ......」
「ありえない......こんな......」
「人間じゃないだろ、こんなん......」
環那「悪いね。今までなら負けてあげてもよかったけど、今日はそういうわけにもいかないんだ。」
俺はそれだけ言って、その場を後にした
仕事は一応こなしたし
後は他のメンバーに頑張ってもらおうか
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あれからいくつか競技があって
うちはそこそこ順調に点数を稼いでる
取り合えず、予想通りエマとリサは勝った
環那(まぁまぁ、順調かな。)
メリ「おっ、環那じゃん。」
環那「メリっち、来てたの?」
メリ「まーね。あんたの化物っぷりでも拝もうかなって。」
メリっちはそう言ってケラケラ笑った
化物って......俺は普通なのに
ひどいなぁ......
メリ「相変わらず、化物すぎ。一緒に走ってたやつらの顔見た?絶望してたじゃん。」
環那「そう?必死な顔してたと思うけど。」
メリ「うわ、絶対楽しんでたやつじゃん。」
環那「別に。俺はただ、順当にポイントを取っただけだよ。」
今のは楽しむ間もなかったし
楽しむのは、まだまだこれからでしょ
環那「それで、何か用?」
メリ「声かけに来ただけ。なんか急いでんの?」
環那「もうすぐお客様が来るから、お迎えに行かないと。」
メリ「あっそうなん?」
まぁ、別にこの接待は苦でもないんだけどね
篤臣さんには恩があるし
何より、良い人だから
環那「じゃあ、俺は行くよ。メリっちは楽しむのもいいけど、勉強もしてね。」
メリ「わーってるって。おかんか。」
環那「あはは、じゃーね。」
俺はそう言ってその場を離れ
篤臣さんを迎えに校門の方に向かった
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校門に来ると、前には黒塗りのリムジンが止まっていた
どうやら、時間ピッタリみたいだ
そんなことを思ってると、車のドアが開いた
環那「ようこそお越しくださいました。篤臣さん。」
篤臣「よォ、環那ァ。」
九十九「おー!ここが環那ちゃんの通ってる学校かー!」
人見「綺麗ですわね。」
環那「なんで2人もいるの?」
いや、面識あるから不思議でもないんだけど
それにしても、なんでここに来てるんだろ......
全く、この暇人たちは......
九十九「いいじゃーん!」
人見「私も変装していますし、無問題ですわ。」
環那「いや、その辺は心配してないけどさ......」
まぁ、問題はないか
変装もしてることだし
環那「あんまり悪目立ちしないでしょ。」
九十九「分かってるって!」
人見「心得ておりますわ。」
じゃあ、いいや
流石に変なことはしないだろうし
この2人は放っておいていいか
そんなことより
環那「篤臣さん、こちらへどうぞ。」
篤臣「アァ。」
九十九「ちょっとー、あたしたちとの扱いの差ひどくないー?」
環那「君達も勝手にしたらいいじゃん。」
九十九「はーい!おっじゃまー!」
人見「お世話になります。」
俺は3人を引き連れ
予め用意しておいた場所に案内した
あーよかった、余分に用意しておいて
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という感じで3人を案内し
俺は自分の持ち場に戻ってきた
後はもう競技もないし、午後は休憩かなー
日菜「あっ、戻ってきたね。」
イヴ「カンナさん!おかえりなさい!」
環那「あれ、イヴちゃ__ん!?」
そんなことを考えながらテントに入ると
イヴちゃんが抱きついて来た
突然のこと過ぎて反応できなかった
環那「イヴちゃん?これはアイドル的にアウトじゃない?」
イヴ「ハグは挨拶なのでセーフです!」
まぁ、イヴちゃんの国ならそうか
なら、仕方ない.....って言うのもアレだけど
拒絶するのも可笑しな話だ
そして、何より......
日菜「......」
環那(こ、怖い。)
拒絶したら殺されそうだ
なので、大人しくしておく事にする
イヴ「カンナさん!私、100m走で1番になりました!」
環那「おぉ、凄いね。流石。」
イヴ「えへへ......///」
うん、可愛い
チームが違うけど
イヴちゃんが勝ったなら話は別だ
イヴ「撫でてください!///」
環那「はいはーい、いいよー。」
イヴ「んん......///」
イヴちゃんの頭に手を乗せると、彼女は気持ち良さそうに目を細めた
ほんと、可愛いなぁ
外見と内面のギャップがいいんだよねぇ
琴葉「__南宮君!!」
環那「ん?」
琴葉「ん?じゃないですよ!なんでお父さんがいるんですか!」
琴ちゃんは慌てた様子でそう言ってきた
あ、もう気づいたんだ
意外と早かったなぁ
環那「俺が呼んだ☆」
琴葉「なんで!?」
環那「まぁ、色々あって。」
まぁ、篤臣さんから電話来たからだけどね
正直な所、俺も驚いたくらいだし
環那「でもまぁ、別にいいじゃん!」
琴葉「いや、そうなんですが......」
まぁ、疎遠になってる父親が来ると気まずいよね
俺は感じることのない感覚だけど
親がいるとそういう感じになるんだね
環那「ねぇ、琴ちゃん?」
琴葉「なんですか?」
環那「俺が言うのもおかしな話だけど、いつまでも意地張ってたら、取り返しのつかないことになるよ?」
琴葉「!」
イヴ「?」
日菜(......ほーう?)
まっ、俺は親を実質殺したんだけどね!
でも、篤臣さんは悪い人じゃない
優しい親は大切にするべきだ
環那「琴ちゃん、ちょっと反抗期が長いんじゃない?」
琴葉「うぅ......」
環那「まっ!俺は一生反抗期だけどね!あはは!」
琴葉「!?」
俺の言葉に琴ちゃんはビクッと肩を震わせた
危ない危ない
生徒が教師に言うことじゃなかったね
琴ちゃんのメンツに関わる
環那「ほらほら、こんなところで話してないで応援してあげなよ!今、ちょうど男子の番だからやる気出すよ!」
琴葉「え、あ、はい。」
ほんと、世話が焼けるなぁ
まぁ、そこが可愛いんだけどね
琴葉「みなさーん!頑張ってくださーい!」
環那(これは、俺がどうにかしないとなぁ。)
日菜(ほほーう、なんか面白そーなことになってるねー。)
イヴ(カンナさん、暖かいです......///)
ほんと、苦労が絶えないよ
でもまぁ、2人には恩があるし
取り合えず、少しだけお手伝いしようかな
恩のある2人がいつまで経っても誤解したままでいて欲しくないからね