翌日も俺はいつも通り学校に来てる
けど、今日は少し空気が浮足立ってる気がする
まぁ、その理由は分かってるんだけどね
リサ「環那ー!ハロウィンだよ!ハロウィン!」
環那「分かってるよ。」
そう、これだ
3日後にはハロウィンがある
特に今年は合同文化祭の流れで一緒にハロウィンもしちゃおうぜ!みたいなノリ
リサのテンションもそれは上がってるの何の
リサ「仮装しようよ!仮装!」
環那「えー。」
リサ「嫌そうな顔しない!」
ほんと、楽しそうだ
ここ最近は色々あったって言うのに
切り替えが早いな
リサ「一緒に仮装しようよ!」
環那「お揃い?」
リサ「それは違うよ!?///」
環那「なんでそこは恥ずかしがるの?」
やっぱりちょっとラインおかしいよね?
リサの羞恥心ってどうなってるの?
環那「で、仮装の話だったね。何するか決まってるの?」
リサ「一応、決めてるんだよねー。」
環那「へぇ、何するの?」
リサ「まだ教えない!」
環那「なんでー?」
リサ「当日に見せて、今年こそ可愛いって言わせたいから!」
......何その可愛い理由?
別に言って欲しいならいくらでも言うけど
そう言うことじゃないんだよね
環那「じゃあ、楽しみにしてるよ。」
リサ「うん!」
ほんと、楽しそうだ
この姿を見れてる俺は幸せ者だろう
リサ「で、環那は仮装するの?」
環那「うーん、しないんじゃないかなー。」
リサ「えー!」
環那「俺は別の形で参加するよ。」
リサ「別の形?それって?」
環那「それは秘密。」
俺はそう言って、窓の外を見た
折角だし、リサの為に何か準備しようかな
時間はたっぷりあることだし
___________________
放課後、俺は羽沢珈琲店に来てる
やっぱり、落ち着いて話すならここだよね
いい場所セッティングするよ
でも、強いて言うなら......
環那「ねぇー、連絡先位交換しようよー。」
ノア「考えておいてやる。」
環那「おっ、デレ期?」
ノア「殴るぞ。」
相変わらずツンデレなんだからぁ
今どき流行らないよ?
俺は好きだけど
環那「まぁ、冗談は置いといて。」
ノア(切り替え早いな、こいつ。)
環那「今日は何の御用で?」
ノア君から呼ばれるって珍しい
向こうからきて直接話すのがほとんどだったし
ちょっとは距離縮まったのかな?
ノア「最近、湊友希那からのメッセージが大量に届くんだが。」
環那「え?連絡先交換したの?」
ノア「あの日に流れでな。」
環那「ひどい!友希那とはあっさり交換するなんて!どっちかって言うと俺の方が付き合い長いのに!」
ノア「すぐにふざけるな。」
冗談通じないんだから
まぁ、ちょっと真面目に聞いてあげようか
原因は俺だし......っと思うんだけどー
環那「普通に返せばよくない?」
ノア「そんなことをしてたらずっと終わらないんだが。」
環那「付き合ってあげなよー。」
ノア「メッセージアプリは苦手だ。」
環那「おじいちゃんみたいだね。」
ノア「黙れ。」
仕事のメールとかはそんなに頻繁でもないもんね
だから、長時間続くメッセージに慣れてないのか
なるほどね
ノア「まぁいい。どうにかならんか。」
環那「直接言えば?」
ノア「言えると思うか?」
環那「無理だと思う!」
優しい子だからねぇ
友希那は俺以外の男との距離の取り方が分かってないし
ノア君も不慣れなものだから余計にグダってるな
ノア「湊友希那の感情が突き刺さってくるから余計に言いずらいのだ。」
環那「女の子には優しいねー。」
ノア「そう言うのではない。」
環那「分かってる分かってる。」
さて、どうすればいいのか
この2人にはいい方向に向かってほしいし
この先のこと考えて、良い感じに収めたいな
環那(さて、どうするか。)
正直、こういうのは直接話す方がいいんだよね
相手の表情とか感情とかを感じながら話す方が何かと楽だ
そう言う場を作るのにちょうどいいのは......
環那「あ、そうだ。」
ノア「なんだ。」
環那「今月末、うちの学校でハロウィンイベントがあるんだ。それに来てみればどうだろう。」
ノア「なぜだ。」
環那「直接、友希那に会ってみた方がいいんじゃないかと思ってね。」
ノア「?」
ノア君はすごく嫌そうな顔をしてる
まぁ、人が多い場所苦手そうだもんね
後、自分の変化をくすぐったく思ってる感じかな
環那「一度、ちゃんと話してみなよ。君たちは両方とも、自分の得意分野で感情表現をするタイプだからね。それ以外となるとてんでダメになる。」
ノア(失礼な奴だな。)
環那「だからこそ、一番簡単な方法でコミュニケーションを取るべきだ。」
2人共が超が付くほど不器用で、なおかつ初めての経験
放っておくと迷走しかねない
周りが少しだけ、道を教えないと
環那「来てみなよ。きっと楽しいよ。」
ノア「......考えておく。」
環那「あはは、ツンデレだなぁ。」
俺がそう言うと、ノア君は席を立った
なんだ、もう終わりか
もう少し話してくれても良いのに
環那「あ、そうだ。」
ノア「なんだ?」
環那「ハロウィン以外でも色々あるからさ。楽しもうよ。」
ノア「......考えておく。」
環那(おっと?)
今、少し笑った
珍しい光景だったな
そんなことを思ってると、ノア君は会計を済ませて、店から出て行った
つぐみ「お話は終わりましたか?」
環那「あ、つぐちゃん。今ちょうど終わったよ。」
つぐみ「楽しそうでしたね。」
まぁ、楽しいよね
いい友達だと個人的には思ってるし
環那「あ、そうだ。」
つぐみ「?」
環那「つぐちゃん達も来る?11月中にウチで何かしようと思ってるんだけど。」
つぐみ「楽しそうですね!皆にも声をかけておきます!」
環那「そうしてよ。きっと、後悔はさせないからさ。」
そう言った後、俺は残りのコーヒーを飲み切って
静かに席を立った
さて、今日のところは家に帰るかな
環那「今日も美味しかったよ。ごちそうさま。」
つぐみ「はい!いつもありがとうございます!」
環那「いいお店だからね。匂いが鼻についたら引き寄せられちゃうんだよ。」
そう言いながら財布を出して
代金分をつぐちゃんに渡した
環那「じゃあ、また来るよ。」
つぐみ「はい!次はイヴちゃんがいるときに!」
環那「あ、う、うん。(そ、そうだったぁ。)」
つぐみ「どうかしましたか?」
環那「い、いや、なんでも。じゃあ、また。」
その後、俺は急ぎ足で店を出た
そうだ、楽しいこともあるけど、やるべきこともあるんだよなぁ
......これは、キツ過ぎて胃袋と心臓ネジ切れそうだ