クラス、というか学校のほとんどの生徒は面倒だ
基本的なイメージは大企業の社長、大金持ち、異常者、そんなところだろう
まぁ、その通りなんだけど
環那「で、俺を呼んだ理由は?」
リサ「一緒に楽しみたかっただけだよ?」
環那「優等生だねぇ......」
わざわざ俺をクラスの輪に入れようとするとか
優しいとかそういうレベルの話じゃないんだよね
もはやちょっと異常だ
リサ「あんまり面倒そうな顔しないでよ。」
環那「してないしてない。」
リサ「ほんとにー?」
環那「ほんとほんと。」
別に、面倒とは思ってない
リサと一緒にいるのはね
俺としても気が楽だし、1人でいるよりも楽しいしね
環那「リサと一緒にいるのは好きだよ。」
リサ「!?///」
俺がそう言うと、リサは顔を真っ赤にした
ビックリするくらい赤い
なんでこんなに表情が分かりやすいんだろう
環那「頭使って喋らなくてもいいし、必要以上に気を遣う必要もないし。」
リサ「なにそれー!?」
環那「楽だ、ってこと。」
リサ「もー!」
まぁ、言い換えれば信頼できるって言ってるんだけど
このままの方が面白いから黙っとこ
と、俺は内心で大笑いしていた
環那(ほんと、鈍いねぇ。まっ、そこが可愛いんだけど。)
リサ「もう!教室行くよ!」
環那「はいはい。」
ちょっと怒ったように歩くリサの後について行った
取り合えず、今はリサと楽しんでおこう
___________________
俺はリサと教室に来た
ほとんどは出払ってるのか、あんまり人数がいない
静かでいいや
環那「あれ、エマはいないの?」
リサ「エマはクラスの子たちと遊びに行ってるよ。」
環那「あ、そうなんだ。」
俺よりコミュ力あるね
よくあのメンバーと遊んだりできるよ
まぁ、男が近づいたら余裕で潰すけど
リサ「環那ももう、立派なお兄ちゃんだねー。てゆーか、シスコン気味だし。」
環那「別にシスコンではないよ。」
最近、誤解されてるけど
俺は別にシスコンでもなんでもない
ただ、大切なだけ
出会ってそんなに経ってないけど、色々とあったしね
リサ(......ほんと、変わったね。)
環那「初めて知ったよ。家族がいるのがこんなに大変で、楽しいことだって。」
リサ「言ってること、所帯もってるお父さんじゃん。」
......そんなことなくない?
まぁ、今も所帯もってるようなものだけど
環那「まぁ、所帯持ってる人間にしては、奥さんいないけどね。」
リサ「浪平先生は?」
環那「大きな子供、かな。」
リサ「めっちゃいい顔で言うじゃん。」
琴ちゃん、ほんとに大きな子供だからね
多分、俺じゃなかったら何回かキレられてるよ
俺は可愛いと思ってるからいいけど
リサ「......環那って、奥さん欲しいの?」
環那「うーん、最近欲しいなーって思うようになった。」
リサ「......そう、なんだ///」
前までならこんな事考えもしなかっただろうけど
今はそう思ってる
最も、誰でもいいってわけじゃないけど
リサ「じゃあ、あたしが立候補しちゃおっかな~///......なんて///」
環那「......」
リサ「だ、黙んないでよ!///」
環那「あ、あぁ、ごめんごめん。」
全く、心臓に悪い
人がいないとはいえ、公の場でこんなこと言うなんて
いつからこんな悪い子になったんだか......
リサ「むぅー......新しいタイプのイジワル出てきた......///」
環那(いじけちゃった。)
可愛いものだよ
いつもはお姉さんぶってるのに、俺の前じゃ子どもみたいに拗ねる
その姿を見ると、優越感がある
そして、俺以外には見せたくないとも思う
子どもの頃は、別に何とも思わなかったんだけどね
環那「ねぇ、リサ。」
リサ「?」
環那「もし、今から俺が結婚しようって言ったら、どうする?」
リサ「......え?」
そう言うと、リサはキョトンと首を傾げた
なんか、微動だにしてないんだけど
リサ「もー!まーた揶揄ってるの!?」
環那「ん?」
リサ「そうやって恥ずかしがらせようとしてもダメだからね!」
環那「......あー。(なるほど。)」
そっちで取るのか
まぁ、これに関しては俺の行いが悪いね
ちょっと揶揄いすぎた
リサ「ほんと、環那っていっつもそうだよねー。思わせぶりなこと言って、恥ずかしがったらニヤニヤして!」
環那「んー、まぁ、そうだね。」
リサ「ほら!」
環那「でも__」
リサ「!?」
俺はちょっとドヤってるリサの顔を覗き込んだ
近くで見ても、可愛いものは可愛い
環那「揶揄ってるだけと思って油断してたら、寝首をかかれるかもよ?」
リサ「え、あ......えっ?」
環那「もしかしたら、もう本気になってるかも......」
リサは目を真ん丸にしてる
守りたいような、汚したいような
純度100%、どんな宝石より、綺麗な目だ
リサ「かん、な......?」
環那「......昔は、考えもしなかったのに。こんな事。」
ほんとに、最近はよく動く心臓だ
今までこんなに動いてたことないでしょ
これまでの分、取り返そうとしてる?
「__エマちゃん、いっぱいお菓子貰ったねー!」
「どれくらいあるの?」
エマ「たくさん。あなた達も食べる?」
環那、リサ「!?」
リサに近づいて数秒ほど経つと
ドアが開く音とエマと他の生徒の声が聞こえてきた
俺はその瞬間にリサから離れて、元座ってた椅子に腰を下ろした
エマ「あ、お兄ちゃん......!」
環那「え、エマ。戻って来たんだね。」
エマ「うん。お菓子も貰ったし、食べようかなって。」
環那「そ、そっか。よかったね。」
エマ「......♪」
俺はエマの頭を撫でながらそう言った
他の2人の反応を見るに、バレてはない
エマも気づいてないだろう
エマ「お兄ちゃんは?」
環那「ん?」
エマ「お兄ちゃんのお菓子、欲しい。」
環那「あー。そうだったね。(持ってきてるの忘れてた。)」
そんなことを考えつつ、俺は自分の鞄を開けて
その中から朝に作っておいたお菓子を出した
今回はシンプルにカップケーキだけだ
環那「君たちにもエマを見てくれていたお礼としてあげるよ。」
「ありがとー!」
「美味しそう!」
女生徒2人にもカップケーキを渡して
もう一つカップケーキを取り出した
環那「リサも食べる?」
リサ「う、うん。貰う。」
環那「じゃあ、俺は行くよ。」
俺はリサにケーキを渡すと
鞄を持ったまま、ドアの方に歩いた
リサ「ど、どこ行くの?」
環那「これ、大分残ってるから配ってくるよ。」
リサ「そ、そっか。行ってらっしゃい。」
そんな会話をし、俺は教室を出た
ほんと、最近の俺はマジで歯止めが効いてない
感情が戻ったら戻ったで、大変だよ