高級感のある綺麗な内装
そこには、誰もが一度は目にするブランドの店が立ち並んでいる
......らしい(リサ曰く)
俺はそういうの、よく知らないんだけどね
環那「こういうのもあるんだね。」
服とか着られればなんでもいいと思ってたけど
見てみると意外と面白いものだ
どの商品にも工夫があって
リサ(す、すごい可愛い服いっぱいある。)
環那(おぉ、リサの目が輝いてる。)
きっと、リサには俺とは違う景色が見えてるんだろうなぁ
子どもの時のおもちゃ売り場みたいな、ワクワク感があるのかな?
まっ、俺は行ったことないけど
環那「そんな遠くからじゃなくて、近くで見ればいいじゃん。」
リサ「あ、あんなお店、入っていいの?」
環那「別にいいでしょ。」
なんでこういう時は度胸ないんだろう
ほんと、仕方ない
俺が引っ張っていくしかないか
環那「ほら、行こう。」
リサ「ひゃ!?///」
俺はリサの手を握って
半ば無理矢理店の中に引っ張って行った
なんかすごい声出してたけど
まっ、いいでしょ(適当)
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“リサ”
環那に引っ張られ、あたしはある店に入った
近くのショッピングモールにあるようなお店じゃない
高校生が入って浮いてないかな?
環那「変な所で庶民的だよねー。リサって。」
リサ「いっつも庶民だけど!?」
まぁ、環那は慣れてるよね
いい意味でも悪い意味でも自分の道を歩いてるし
周りの目とかは気にならないんだろうなぁ
環那「ほら、これとかリサに似合うんじゃない?」
リサ「わっ、可愛い!」
環那(リサの好みは把握してるし。ある程度乗せるくらいなら簡単だね。)
このお店にある服、すごいあたし好みだ
環那、実は調べてたのかな?
リサ(うわ、でも、高ぁ......)
このお店にある服、すごい高い
3枚くらい買ったらバイト代飛んじゃうよ
環那「値段高ぁ......って顔してるね。」
リサ「だからなんでわかるの!?」
環那「長い付き合いだからね。」
いや、環那がエスパー過ぎるだけでしょ
まぁ、あたしも環那のことは少しは分かるんだけどさ
それでもここまで正確には分からないからね?
環那「別にいいじゃん、俺に払わせれば。」
リサ「でも、誕生日にすごいの貰ったし、それ以外にもいっぱい......」
環那「気にしないでいいんだよ。どうせ、降って湧いてくるから。」
環那はそう言いながら、持ってる服をあたしに合わせた
これもあたし好みのデザインだ
環那「お金で買えないものってあるからね。絶対に。」
リサ「え?」
環那「まっ、なんでもいいから俺に任せてよ。今のうちに慣れてもらわないと困るし。」
リサ「?(慣れる......?)」
あたしは首を傾げた
慣れるって、何に?
しかも、困るって?
環那「じゃあ、この辺にある服はプレゼントするよ。すみませーん。」
リサ「ん?この辺?」
店員「かしこまりました。」
リサ「え?」
店員さんが、大量の服を手にもっていく
環那の言葉にもおかしい部分があったし
......あれ?
環那「じゃ、支払いしてくるから待ってて。」
リサ「え、あ、うん......?」
環那はそう言ってレジの方に歩いて行った
あたしはそれを呆然と見送って
持ってきた袋を見てから、あたしは現実を直視することになる
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お店を出てから、今度は近くのカフェに入った
さっきとは違って、いい意味で古さがあって落ち着く
まぁ、そんないいお店なんだけど......
リサ「__環那!お金使いすぎ!」
そんなお説教じみたことを言ってる
いや、流石に言わないとだめでしょ
幼馴染として
環那「別にいいよ。色んな所で儲けがあるから。」
リサ「そう言うことじゃないの!金銭感覚がちゃんとしてないと__」
環那「私生活のお金はきちんと管理してるよ。普段は使うことないし。」
リサ「じゃあ、なんで?」
環那「......」
そう尋ねると、環那はいきなり黙った
な、なんだろ、この雰囲気
環那「返せない恩って、絶対にあると思うんだよね。」
リサ「どういう意味?」
環那「こっちの話だよ。」
なんか、今日の環那おかしい
意味深なことばっかり言ってるし
それに、なんかあたしに優しいし......
どう考えてもおかしい!
リサ「環那?ほんとにどうしたの?悩みでもあるの?」
環那「いいや、悩みじゃないよ。今の俺の思考はむしろ、晴れ晴れとしてる。」
リサ「ど、どいうこと?」
環那「そのまま意味だよ。俺に迷いなんてない。」
わ、わかんない
こんなに環那の考えてることがわからないなんて
幼稚園のとき以来かも
環那「正直、14年前にはこんなこと考えてなかったし、驚いてはいるかな。」
リサ「全然見えないけど......」
環那「あはは、そうかもね。」
環那、ほんとに笑うようになったなぁ
いや、元々よく笑う方だったんだけど
なんていうか、きれいに笑えるようになった
幼稚園の頃から一緒だから、感慨深い
環那「ねぇ、リサ。」
リサ「どうしたの?」
環那「今日、琴ちゃんとエマ、篤臣さんのところに行ってるんだよ。多分、泊りになると思う。」
リサ「そうなんだ。」
何が言いたいんだろう?
なんというか、回りくどいし
環那「今日、俺の家来ない?」
リサ「えぇ!?///」
環那の言葉にあたしは驚いて大きな声を出してしまった
え、これってまさか......そういうこと!?
環那「1人だと寂しくてさ。何か予定ある?」
リサ「い、いや、大丈夫......行く///」
環那の言葉にあたしはそう答えるしかなかった
この先のことを考えると、すごくドキドキする
そんな調子で、あたしはもう少し環那と買い物をして
日が落ちてきたところで、環那の家に向かった