なんとか、環那君と触れ合うことが出来た
けど、ほとんど主導権握られてた
私はもっと、環那君に気を張らないでいてほしい
というわけで、今は次のプランを考えています
燐子(うーん、環那君って何が好きなんだろう?)
好みとかそういうのはわかる
けど、具体的に何が好きかって聞かれると分からない
それだけじゃなくて、他にもあの人脈の広さとか、なんで浪平先生のお父さんに助けられたのかとか、謎が多い気がする
燐子(ミステリアスな環那君、かっこいい......///)
って、そうじゃなくて
環那君の好きなものとか気になるかも
でも、あんまりものに執着するタイプじゃないし
燐子(やっぱり、もっと環那君のことを知りたいし、色々と質問してみよう......!)
私は部屋で1人、そう意気込んだ
明日はお休みで環那君に会えるし
時間はたくさんあるよね
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翌日、私は駅前に来てる
今日は少し遠くのカフェに行くことになってて
ちょっとだけ、いつもよりオシャレをしてる
燐子(気づいてくれるかな......これ......///)
私は付けているネックレスを眺めながら、そんなことを考えた
これは、環那君が誕生日にプレゼントしてくれたもので
今までは部屋の中で眺めてただけだけど、今日は思い切って身に付けてきた
燐子(い、一応、ネックレスに合うようなコーディネートにしたけど、ちゃんと似合ってるかな......?)
服はすごく可愛いし、ネックレスにもあってる
けど、私に似合ってるのかな?
環那君は恥ずかしいくらい褒めてくれるけど、私は地味な部類だし
顔が服に負けてないかなって不安になる
燐子(ど、どうしよう、ここまで来て怖くなってきた......)
環那「__お待たせー。」
燐子「~!?」
私はあれこれと考え事をしてると、いきなり環那君が現れた
ビックリしすぎて、体がビクッてしちゃった
全然、気づかなかった......
燐子「あ、お、おはよう......!」
環那「おはよう。」
まだ待ち合わせ20分前なのに、なんでいるの?
ちゃんと心の準備も出来てないのに
びっくりして心臓が止まりそうだったよ......
燐子「な、なんで、もう来てるの......?」
環那「少しゴミ掃除を、ね。」
環那君はにっこりと笑いながらそう言った
久しぶりにこの笑顔見たかも
どうしたのかな?
“環那”
環那(ふぅー、危ない危ない。)
待たせたら悪いと思って早めに来てよかった
じゃなかったら、ゴミを見つけられなかったよ
燐子「ゴミ掃除......?会社の活動の一環......?」
環那「まぁね。(大嘘)」
燐子「偉いね、環那君......!次は、私も呼んでね......!お手伝いするから......!」
環那「あ、あはは、それは助かるなぁ。」
マズい
ゴミ掃除はゴミ掃除でも、そっちじゃないんだよ
てか、目が輝きすぎだよ
こんな目してる子に、『君にナンパしようとしてる奴を掃除したんだよ。』とか、言えないでしょ
環那「ま、まぁ、行こうか。電車もそろそろ来るし。」
燐子「うん......!」
俺と燐子ちゃんはそんな会話をして、その場を離れた
その辺にナンパ男が転がってるけど......
まぁ、いいや
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“燐子”
あれから電車に乗って、目的地に着いた
この辺りに来るのは初めてだけど、いい場所だと思う
綺麗で、静かで、デートにぴったり
環那「__燐子ちゃん、注文は決まった?」
燐子「うーん、パンケーキとか気になるかな?」
環那「じゃあ、パンケーキとホットミルクにする?」
燐子「うん、そうする......!」
環那君、私の好きなもの覚えててくれてるんだ
なんだか、嬉しいな
環那「すみませーん。パンケーキとホットミルク、チョコレートケーキとブレンドコーヒーください。」
店長「かしこまりました。」
そう注文を済ませ、環那君はテーブル上のお水に手を付けた
水を飲んでるだけなのに、環那君から目が離せない
なんだか、すごくキラキラしてる......!(燐子フィルター)
環那「俺なんか見て、楽しいの?」
燐子「!?///(き、気づかれた......!///)」
ま、まぁ、それはそうだよね
だって、環那君だもん
絶対に気づかれるに決まってるよ
燐子「環那君がかっこよくて、見ちゃって......///」
環那「そう言うのはきっと燐子ちゃん含むごく少数だよ。」
燐子「そ、そんなことないもん......っ!///」
環那(かわいっ。)
大好きな人を悪く言われるのは、嫌だ
環那君はちゃんとかっこいいもん
環那「そんなに可愛い顔されても困るなぁ。」
燐子「はうっ///」
頭の上に環那君の手が置かれた
撫でられてる
しかも、すごく上手......!
環那「ほんとに燐子ちゃんは可愛いなぁ~。頬っぺた膨らませて怒る子なんて久しぶりに見たよ~。」
燐子「あぅ......///」
恥ずかしい
周りに人はいないし、店長さんも目をそらしてくれてるけど
それでも、すごく恥ずかしい
体のどこかが爆発しちゃいそう
燐子「か、環那君、撫ですぎ......///」
環那「あぁ、ごめんね。つい。」
燐子「あ、いや、その......嬉しいから、いいんだけど......恥ずかしいよ......///」
環那「あはは。」
褒めてるけど、どこかに意地悪も含まれてる
環那君、そういう所あるもん
私はそんなことを思いながら
少し涙目で環那君を見つめた
“環那”
環那(可愛すぎるでしょ。冗談じゃない。)
燐子ちゃん、自覚はないと思うけど、けっこう魔性の者だ
清楚で、可憐で綺麗なのに、それを自分の手で汚してしまいたいと思わせる
それはきっと、俺を俺たらしめるものの本能だ
他の男には触れさせたくない、俺だけの手で汚したい
そういう独占欲を無意識で刺激してくる
ある意味、魔性だ
燐子「環那君......?///」
環那「あ、ごめん。」
燐子「どうしたの......?///」
環那「なんというか、腹減ったなぁ......ってね。」
燐子「そうなの?」
絶対に俺の考えてる意味で受け取ってない
まぁ、別にいいんだけど
てか、今はまだバレないでいい
燐子「何か食べる?」
環那「まだ大丈夫だよ。まだ、ね。」
燐子「うん?(どういう意味だろう......?)」
友希那の時は思いもしなかった
やっぱり、今までとは違うんだ
大切+αがあって、この子が欲しいと思う
今すぐにでも触れたいという本能が俺の中で暴れまわってる
環那(まだだ。俺が考えうる限り、最高のタイミングまで待つんだ。燐子ちゃんが求めてくる、その時まで。)
正直、空腹ではあるけど、それはそれでいい
一番いいのは、燐子ちゃんから来るとき
それまでは、待って、可愛い燐子ちゃんの姿を楽しむとしよう
幸い、時間はいくらでもある
燐子(......って、普通に楽しく喋っちゃった。環那君の好きなものを聞くんだった。)
環那「?」
燐子ちゃんからの視線の種類が変わった
ただ見てるだけから、疑惑に変わって
何か質問があるというのが分かる
環那「どうしたの?燐子ちゃん。何か気になることでもある?」
燐子「えっと、環那君の好きなものが気になって......」
環那「俺の好きなもの?」
これまた意外な質問だ
まぁ、別に積極的に自分のこと話さないし
大方、恋人になったんだし、好きなものを筆頭にもっと俺のことを知りたい......って所かな
環那「ふふっ。」
燐子「?」
環那「俺の好きなものなんて、聞くまでもないよ。少し考えればわかるさ。」
そう、聞くまでもない質問だ
答えなんて、決まってる
そんなことを思いながら燐子ちゃんの方を見てると、彼女の顔は真っ赤になった
燐子「あ、そ、まさか......///」
環那「ね?分かったでしょ?」
店長「__お待たせいたしました。」
それとほぼ同時に店長さんが注文した品を運んできた
それが丁寧にテーブルに並べられ
店長さんがカウンターに行ったのを見送ってから、俺はコーヒーに口をつけた
環那「ね?聞くまでもないでしょ?」
燐子「......うん///」
環那「ほら、食べなよ。」
俺はそう言いながら、チョコレートケーキを一口サイズにカットし
それを燐子ちゃんの前に差し出した
環那「こっちも味見してみなよ。美味しいよ、きっと。」
燐子「い、いいの......?///」
環那「うん。こっちも気になってたでしょ?」
燐子「(ば、バレてたんだ///)い、いただきます......///」
環那「はい、どうぞ。」
燐子ちゃんは恥ずかしそうにしながら、チョコレートケーキを口に入れた
その姿に多少なりそそられるものはあったけど
それ以上に可愛さがあって
その後もついつい、ケーキを全部燐子ちゃんに食べさせてしまって
本気でそれを申し訳なさそうにしてる燐子ちゃんもまた、とても可愛かった