どうやら、俺は相当な有名人になってたらしい
短い時間だったけど、日本の学生と交流してみて、結構楽しかった
怖がられるんじゃなくて、尊敬されるっていうのは、気分が良いね
環那「いやー、良いクラスだったねー。」
琴葉「そうですね!」
それで今は、午前中授業を終えた、琴ちゃんと帰ってる
授業の準備とかもなかったみたいだし、校長とかにお話しして、帰らせてもらった
すごい怖がってたけど、なんでだろうね?(すっとぼけ)
環那「今年1年も楽しくやっていけそうじゃん。」
琴葉「そうですね!折角なので、楽しい思い出をたくさん作ってほしいです!勉強も頑張ってほしいですけど!」
環那「まぁ、人によるんじゃない?俺みたいに何もしない子もいるし、何かする子もいるよ。」
琴葉「あなたは参考になりません。」
と、手厳しいお言葉をいただいてしまった
琴ちゃんは今日もキレがいいね
なんだか安心するよ
琴葉「ですが、今日はあなたがいてよかったかもしれません。」
環那「なんで?」
琴葉「だって、クラスの皆さん、目が輝いてましたから!あなたの海外の大学のお話とか、すごく興味津々でしたよ!」
環那「まぁ、憧れる子はいるかもね。すべてが日本の大学よりもいいとは言わないけど、結構いいところだったから。」
将来的に、向こうの大学を志望する子が増えたりとかするのかな
今でもいないわけではないんだけど
やっぱり、まだまだ少ないからね
なんてことを考えつつ、携帯を確認した
環那「さて、そろそろかな。」
琴葉「?」
リサ「__環那ー!」
琴葉「!」
環那「あ、来た。」
俺はそう言って、携帯をポケットに入れ、軽く手を振った
その先には、Roseliaの皆とイヴちゃんがいる
一応、リサには帰国の連絡をしておいたんだ
琴ちゃんにはサプライズの為に何も言わずに来ただけ
環那「おひさー。」
リサ「久しぶり!」
燐子「おかえり......!」
イヴ「お久しぶりです!」
まずは、この3人が駆け寄ってきた
皆、なんだか大人になったなー
なんとなく、雰囲気が違う
友希那「本当に、とんでもないことをしたわね。」
紗夜「驚きましたよ。」
あこ「すごいですよねー!」
環那「あはは、そう?」
まぁ、世界は少しくらい変わったかな
まだまだ全然なんだけどね
環那「じゃあ、ちょうどよくみんな集まったし、家行こうかー。」
琴葉「久しぶりに会いますし、一緒にお食事でも!」
リサ「さんせーい!」
そうして、皆で家に向かった
久しぶりに、俺も何か作ろうかな
__________________
“琴葉”
そうして、家に帰ってきました
久しぶりにみんなで集まりますね
部屋が狭い感じ、懐かしいです
琴葉「さぁ!乾杯しましょう!」
リサ「環那の帰国を祝して、かんぱーい!」
私たちは即席で料理を作って、宴会を始めました
一部の子たちは未成年ですか
概ね成人済みです
リサ「いやー!環那とお酒飲むの楽しみにしてたんだよねー!」
友希那「そうね。」
環那「まぁ、昔から一緒にいるしねー。」
あの3人は幼馴染でしたね
長い間一緒にいた人たちです
お酒が飲める年になった感動もあるでしょう
環那「ていうか、皆はここ3年何してたの?俺、これ聞くのを楽しみにしてたんだけど。」
友希那「皆、大学に通っているわよ。それに.....,」
環那「?」
リサ「なんと、Roselia!」
あこ「メジャーデビューしちゃいましたー!」
環那「マジで!?」
彼は驚きの声を上げました
彼女たちがデビューしたのはここ数年の話
驚くのも無理はないでしょう
あこ「ほら!ライブの写真もあるよ!」
環那「ほんとだ。いやー、すごいなぁ。」
紗夜「あなたほどではないですけど。」
環那「いやいや、そんなことないよ。」
彼は首を振りながらそう言いました
謙遜って訳でもなさそうですね
環那「小さい頃から友希那が歌ってるのを見てたし、Roseliaの努力も知ってる。それに比べれば、俺のしたことなんて、ただのノリと勢いでしかないから。」
Roselia(そっちの方がすごいんじゃ......?)
環那「ライブ行きたいなー。チケット頑張って取るよ。」
紗夜「いや、あなたは招待すれば通るでしょう。」
それはそうです
今の彼は超有名人ですから
いろんな観点で見ても、拒否されることはないでしょう
環那「そうなの?じゃあ、直々い事務所にお願いしようかな。」
リサ「うーん、社長の目玉が飛び出そう。」
イヴ「カンナさん!私のお話も聞いてください!」
そう言って、若宮さんが手を挙げました
そして、すぐに話し始めました
環那「イヴちゃんは、どうしてるの?」
イヴ「はい!私たちパスパレも、成長しました!去年に海外ツアーにも行きました!」
環那「おぉ、流石。」
イヴ「カンナさんの会社のCMに起用してもらって、話題性抜群でした!」
環那「それはよかった。またお願いしようかな。」
あのCMはよかったですねー
美容器具のもので
若宮さんがすごく綺麗でした
環那「あれ、そう言えば、エマは?」
琴葉「エマちゃんは大学に__」
(バンっ!!!)
環那、琴葉「!」
エマ「__お兄ちゃん!」
噂をすれば何とやら......
勢いよく家の扉が開いて、エマちゃんが帰ってきました
なんでいるの分かるんでしょうか?
環那「ただいま、エマ。」
エマ「お兄ちゃん!お兄ちゃん!///」
環那「あはは、くすぐったいよ。」
エマちゃんは頭をグリグリとこすりつけています
なんていうか、外見はモデルみたいなのに、彼の前では少女なんですね
可愛いです
環那「大学は終わったの?」
エマ「うん!///お兄ちゃんが帰って来たってニュースになってたから、急いで帰ってきた!///」
環那「そっか。」
ノア「邪魔するぞ。」
環那「あら。」
エマちゃんの後に入ってきたのは、ノアさんです
湊さん達と交流があったから顔見知りです
環那「あらあらあら、ノア君じゃんー。」
ノア「キモイ。」
環那「ひどい。」
珍しい彼の男友達です
少しうれしそうに見えます
仲がよさそうには見えませんが
環那「ノア君が送ってきてくれたんだ。」
ノア「いや、俺は偶然そこであっただけだ。」
環那「え?じゃあ、なんでここに?」
ノア「恋人に呼ばれてきた。」
環那「恋人?」
あ、そうでした
彼にはまだ言ってなかったんでしたね
ノアさんは......
友希那「ノアは私の婚約者よ。」
環那「なんだって!?」
紗夜(珍しい。)
あこ(こんな顔するんだ。)
彼は目に見えて驚いています
恐らく、いつかはこうなるとは思ってたんでしょうけど
いざ現実になると驚いてしまうんでしょう
環那「いやー、日本から離れてる間に色々進んだんだね。驚いたよ。」
ノア「ふん。貴様の思惑に乗ってやったまでだ。」
友希那「そうなの......?」
ノア「......いや。」
湊さんは一瞬、悲しそうな顔をしました
ですが、すぐにノアさんが訂正すると、笑顔になり巻いた
湊さん、よく感情が出るようになりましたね
環那「ちなみに、他の皆は彼氏とかは__」
リサ、燐子、イヴ「いない(です)。」
紗夜「私も特に。」
あこ「あこもー。」
エマ「お兄ちゃん以外に興味はない。」
環那「そ、そう。」
彼は気まずそうに目を逸らしました
認められてるとはいえ、あの3人は特別でしたから
思う所があるのでしょう
リサ「ていうか、作ろうと思えないよねー。」
燐子「ですね......なんだか、どの人も何かが足りないというか......」
イヴ「理想が高くなってますね......」
環那(スゥー)
琴葉「変な呼吸してますよ。」
すごい冷や汗ですね
彼の数少ない弱点なんじゃないですか?
リサ「環那ー?どうしたのー?」
環那「い、いや?なんでも?」
燐子「汗、すごいよ?」
イヴ「体調不良ですか?」
環那「だ、大丈夫大丈夫。」
紗夜(そろそろやめてあげればいいのに。)
あこ(まぁ、一切彼氏できてないのはほんとなんだよねー。)
友希那(言い寄られても断っているし。)
ノア(あいつ、大変だな。)
エマ(久しぶりにお兄ちゃんコレクション。)
恐ろしいコンビネーションですね
彼があそこまで追いつめられるなんて
こんな姿、そうそう見られませんよ
環那「お、俺のことは気にしないで、どうぞお飲みくださいあそばせ。」
燐子「日本語おかしくなってるよ?」
彼は今井さんと白金さんのグラスにお酒を注いでいます
すごい動きですね
お酌するのに一切の無駄な動きがないです
琴葉「ほら、あなたも食べてください。私もちゃんと特訓したんですから。」
環那「う、うん、いただくよ。」
そう言って、私は彼の前に料理を置きました
場もなんだかんだで盛り上がってきましたし
楽しく食べて飲みましょう
__________________
“環那”
あれから3時間くらい経った
最初の方は普通に胃袋がいかれそうだったけど
まぁ、なんとか乗り切れましたとさ
環那「ふぅ......」
飲み会もほどほどに落ち着いて、俺は一息ついた
その隣には、もちろん琴ちゃんがいる
琴葉「楽しそうでしたね。」
環那「まぁね。」
俺はそう言って、軽くお酒を飲んだ
これは未だに得意じゃない
前ほどじゃないけどね
環那「みんなで集まれるって、すごい楽しい。」
琴葉「それはよかったです。」
環那「それに、皆いるとちょうどいい。」
琴葉「?」
まぁ、こんな風に集まることもないし
それに、早く行っておきたいメンバーだし
ちょうどいいかな
環那「ねぇねぇ、みんなー。」
そう言うと、みんな、こっちに目を向けた
それを確認して、俺は話し始めた
リサ「どうしたのー?」
環那「日本に帰ってまだ1日経ってないけど、やること言っとかないと思ってさ。」
友希那「?」
皆、首をかしげてる
まぁ、分からないよね
環那「俺、琴ちゃんと結婚式挙げるからさ、その時は来てねー。」
琴葉「!///」
あこ「おー!」
燐子「それは、行きたい......!」
イヴ「ぜひ!」
みんな、すごい乗り気だ
それを見てから隣を見ると、琴ちゃんは顔を真っ赤にしていた
琴葉「け、結婚式、そうですよね......///するって言ってましたもんね......///」
環那「楽しみだね。琴ちゃんのウェディングドレス姿。」
琴葉「か、からかわないでください///」
環那「からかってないよ。ちゃんと本気。」
琴葉「余計にタチ悪いです///」
きっと、綺麗だろうな
いくつになっても、この子は可愛いんだから
出来るだけ早く見たい
環那「これからは、ずっと一緒にいるよ。愛してる、琴葉。」
琴葉「はい///私も、あなたを愛しています......///」
リサ、あこ「ふぅ~♪」
紗夜「なんだか暑いですね。」
燐子「仲がよさそうでいいね。」
イヴ「そうですね!」
友希那「私たちも......///」
ノア「せめて大学卒業までまて。」
エマ「2人は、必ず幸せになれる。私がそうするから。」
幸せだよ
可愛い奥さんがいて、一緒に騒げる友達がいる
今までの人生、何回もそういう人間と離れ離れになってきた
けど、これからは違う
この幸せな日常を全部、守りたい
周りだけじゃなく、自分もその輪の中にいるまま
きっと、今の俺には、それが出来るから