私には最近、彼氏が出来ました
お相手は別の学校の先輩で、学生の身で大企業の社長さんです
性格は誤解されやすいですし、本人も認めていませんが、すごく優しいです
いつも誰かのために頑張っていますし、何より、私以外にもその人を好きな人たちがいました
それこそが、優しさを証明しています
イヴ「カンナさん!これがネットカフェなんですね!」
環那「うん。俺も久しぶりに来たよ。」
そんな人と私はデートをしています!
今は前々から興味があったネットカフェに来ています
カンナさんは私の立場を気にして、あまり人の多い場所でくっついたりはさせてくれません
ということで、ネットカフェです!
環那「一応、ここは完全個室で防音もしっかりしてるから__」
イヴ「えぇ!?///」
環那「え?」
完全個室で、防音......
そんな空間でカンナさんと2人きりなんて......
私、私......
イヴ(ど、どうにか、なってしまうかも.....///)
環那「普通に喋っても大丈夫だよって話だったんだけど......別のこと考えちゃった?」
イヴ「ご、ごめんなさい......///」
環那「いや、まぁ、大丈夫だよ。」
カンナさんは苦笑いを浮かべつつ、そう言います
うぅ.....絶対にエッチな子だと思われてます......
すごく恥ずかしいです......
環那「まぁ、入ろうか。」
イヴ「は、はいぃ......///」
カンナさんにそう言われ、私たちは個室に入りました
と、取り合えず、気を取りなおしましょう
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“環那”
しばらく来てなかったけど、ネットカフェは中々いい
防音がしっかりしてるから静かだし、飲食も出来るし、ネットも読書も出来る
何より、密室なのがいい
俺やイヴちゃんみたいな人間には、良い環境だ
環那「どうする?映画でも見る?」
イヴ「い、いいですね!そう言えば、チサトさんが出演した映画があるんです!」
環那「それはいい。見てみようか。」
そう言って、PCで登録してる動画配信サービスを開いた
そこで調べると、確かに彼女が写っている映画が出てきた
すごいな、俺と同級生なのに
環那「ほう、学園青春ものか。」
イヴ「いつもとは違う制服もよく似合っていますね!」
白鷺千聖......彼女は素晴らしいな
決して目立つ役ではないけど、要所に彼女の技巧が伺える
俺のイメージの中では、普段は落ち着いて、一歩下がって周りを俯瞰してるような感じだった
けど、作中では軽いノリでヒロインの背中を押す役割だ
恐らく、普段の行動とはかけ離れているだろう
にもかかわらず、演技に一切の違和感がない
見る側がどう受け取るのかを理解してる感じがする
環那「......すごいな。」
イヴ「カンナさんでも、そんなことを思うんですか?」
環那「もちろん。俺、自分のこと結構演技もいけると思ってたけど、彼女には敵わないな。」
特別な人間というのは存在する
演技という分野においては、日菜ちゃんすら凌駕するだろう
環那「演技力に加え、あのビジュアルだ。いい役者だと思う。」
イヴ「カンナさん、チサトさんを可愛いと思ってるんですか?」
環那「綺麗な子だとは思う。でも、1番はイヴちゃんだよ。」
イヴ「!///」
イヴちゃんは白い頬を真っ赤に染めた
可愛い反応だ
少し嫉妬してたのも、可愛いな
環那「俺が好きなのはイヴちゃんだよ。」
イヴ「か、カンナさん......///」
正直な感想を述べた
少し暗めの空間をモニターから出る光が照らす中
横にいる彼女は熱っぽい視線をこっちに向けていた
“イヴ”
カンナさんの言葉で、胸がドキドキします
一番のはずがないのに、まるで、そう言う風に思えてしまいます
カンナさんは嘘つきです
演技も、すごく上手です
環那「それにしても、良い映画だね。爽やかな青春ってこういうのなんだって思う。」
イヴ「で、ですね///」
映画では、主人公とヒロインが良い雰囲気になっています
それと同じように、私の心臓の音も大きくなっていきます
喉が渇いたときの水が欲しくなるように、私は何かを欲しています
そんな私はそれを求めて、ゆっくり手を伸ばしました
環那「!(袖、掴まれてる?)」
私はカンナさんの服の袖を掴みました
なんだか、体が熱いです
カンナさんなら、分かってくれます......よね?
イヴ「カンナさん......///」
環那「あー。なるほど。」
イヴ「ひゃ......///」
カンナさんは私の右の頬に軽く触れました
義手ではない方ですが、ひんやりしています
顔が熱くなってる分、余計にそう感じます
環那「ここ、そう言う場所じゃないから。これだけ。」
イヴ「んっ♡」
唇に熱い感触を感じます
体中に力が入って、全身が熱くなって、なぜか目が潤んできます
軽いキスなのに、すごく気持ちいです
イヴ「ちゅ♡はぁ♡んちゅ♡」
少しずつ激しくなってきました
頭がボーっとして、カンナさんしか感じません
全神経を支配されているようです
イヴ(こ、こんなに、なんてっ///私、もう__)
環那「__ふぅ。こんなものかな。」
イヴ「っ!///」
意識が真っ白になる直前に、カンナさんがフッと離れていきました
狙いすましたかのようなタイミングで離れられ、悶々としつつも、どこか落ち着いています
なんなんでしょうか、この感覚は
環那「不満そうだね。」
イヴ「うぅ......///カンナさん、イジワルです......///」
環那「好きな子には意地悪しちゃうんだ。」
イヴ「少し、変わりましたね......///」
環那「お陰様でね。」
カンナさんはニコニコしています
なんだか、今までよりもイジワルです
......でも
イヴ(それだけ、心を許してくれているという事でしょうか?)
そう思えば、距離が縮まっているのでしょうか?
リサさんやナミヒラ先生には少し意地悪ですし
環那「意地悪なのは嫌い?」
イヴ「嫌ではないです......でも、何度もされたら、どうにかなってしまいます......///」
環那「あはは。まぁ、今日は状況が状況だから。許してね。」
イヴ「はぃ......///」
カンナさんはそう言い、小さく笑いました
今日はなんだか、今までとは違う一面を見た気がします
少しはいい関係になっている......のでしょうか?
分からないですが、そうであれば嬉しいです