なんだか、カンナさんとの距離が大きく縮まった気がします
まぁ、あの日のデートの後は色々と大変でしたが......
それはそれとして、成果はありました
環那『__今日もありがとう。じゃあ、また。』
イヴ「はい!」
今日も私とカンナさんは通話をしていました
毎日、大好きな人の声を聞けて、話せて、すごく幸せです
これがあるおかげで、私は今まで以上に毎日が楽しいです
でも.....
イヴ「カンナ、さん......っ///」
あの日以降、ずっと私は悶々とした感情に襲われています
幸せなのに、満たされない
あの感覚を知ってしまったから、あの快楽を味わってしまったから
私の体は、カンナさんを求めてしまっています
イヴ「ぁ......///」
通話が終わって数分後、私の体はピクンと震え、その後に小さくため息をつきました
幸せなのに、楽しいのに、こんなことを考えてはいけないのに
今の状態でも、私には過ぎた幸せなのに......
イヴ(もっと、カンナさんに愛されたい......///)
私はそんなことを思いながら、顔まで布団をかぶり、眠ろうとしまった
でも、なぜか、全く眠れなくて
この悶々とした気持ちを解消しようとしてるうちに、夜が更けていきました
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“環那”
最近、調子がいい
何というか、気怠い感覚がなくなった
ちゃんと、一日ごとに疲れが取れてるような気がする
これは、人生で初めての感覚だ
環那「それでは、弊社もその方向で進めさせていただきます。」
今日も今日とて、俺は仕事だ
今ちょうど商談がまとまって、やっと一息つける
これで、結構、味方は作れたかな
いざと言うときに、そう言う存在が多いのは便利だ
環那「あー、疲れた。」
取り合えず、これで今年の成果は十分でしょ
むしろ、あのバカはなんであんなに利益低かったんだろ?
まぁ、他人のことなんて分かんないから、考えても仕方ないか
環那(取り合えず、後のことは営業課に投げるか。)
何事も練習が必要だよね
優秀な人材の台頭を期待しておこう
環那「はぁ~、休憩休憩__」
(コンコンコン)
環那「!」
休憩に入ろうとした瞬間、扉がノックされた音が聞こえた
なんだろう
そう思いつつ、俺は外の人物に声をかけた
環那「どうぞー。」
拓真「__失礼します。」
環那「あ、拓真君じゃん。どうしたの?」
拓真「今日は本社の清掃だったので、挨拶に。」
環那「あ、そうなの。」
噂によれば、結構がんばってるみたいだ
支社の社員からの評判もいいし、仕事も丁寧らしい
まぁ、あのまま成長してるよりはまともになってるんじゃない?
環那「調子はどうだい?」
拓真「はい。仕事にも慣れて、先輩方にも親切にしてもらってます。」
環那「そう。」
良い調子らしい
あの一族の子どもなんだし、最初は怪訝な顔もされただろう
それがこうなったのは、この子の人柄がなしたもの......なんじゃない?多分
それなら、第2段階に移行してもいいでしょ
環那「じゃあさ、今日からはもっと周りを見るようにしてよ。」
拓真「周り......ですか?」
環那「そうそう。」
別に何ら難しいものでもない、でも、単純なものでもない
見るということの本質に気づかせる
案外、気付いてないんだよね
環那「人間観察ってやつさ。」
拓真「なるほど......」
環那「さっさと身に付けなよ。本物の目を。」
拓真「!」
俺はそう言い、ふぅと息を吐いた
まぁ、これは鰻の調理と同じようなものだね
一生終わることがないものって意味で
環那「ほら、もう行っていいよ。」
拓真「はい。失礼します。」
そう言って、拓真君は部屋から出て行った
さて、ここからはまた待ちの時間だ
技能関連は俺にはどうしようもないし
環那(まっ、いいか。待つ分には。)
俺は背もたれに体を預け、休憩を始めた
仕事もいいけど、自分のこともどうにかしないと
イヴちゃんとの誤解、未だに解けてないし......
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“イヴ”
夜の8時
私は今日、カンナさんをお家に呼びました
お仕事とのことだったのでこの時間になっています
(ピンポーン)
イヴ「!」
私が準備を終えると、インターフォンが鳴りました
それを聞いて、急いで部屋から出て
どたどたと足音を立てながら、玄関の扉を開けました
環那「こんばんは、イヴちゃん。」
イヴ「いらっしゃいませ!」
姿を見るだけで、胸が高鳴ります
本音を言うなら毎日会いたい......でも、そんなわがままは言えません
毎日、すごくお忙しい人ですから
イヴ「ささ、あがってください!」
環那「じゃあ、お邪魔します。」
カンナさんはそう言い、家の中に入ってきました
そして、扉が閉じた瞬間
私はカンナさんに抱き着きました
環那「おっと。」
イヴ「今日もお仕事お疲れ様です!///」
環那「ありがとう。でも、お疲れさまはお互い様じゃない?」
そう言って、軽く頭を撫でてくれました
幸せです
でも、そんなことをされると
イヴ(体が......っ///)
環那「取り合えず、部屋行こうか。」
イヴ「え.....あ、はい!そうですね!///」
あ、危ない所でした
こんなところで我慢できないなんてことになっていたら......
そんなことを考えながら、私はカンナさんとお部屋に向かいました
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“環那”
イヴちゃんの部屋に通され、可愛らしい座布団に座ってる
この部屋に入るのは初めてじゃないけど、改めて女の子らしい部屋だと思った
オシャレな感じで、彼女らしいと思う
環那「それで、今日はどうして呼んだの?」
イヴ「それはですね、その......///」
環那「?」
イヴ「......カンナさんと2人になりたくて///(あわよくば......///)」
環那「あぁ、そういうこと。」
そういうことか
これは、俺にとっても好都合かもしれない
試してみたいこともあったし
環那「そう言う事なら、一つ、お願いしてもいいかな?」
イヴ「お願いですか?(珍しいですね。)」
イヴちゃんは少し驚いてるように見える
まぁ、珍しいと思うしね
お願いとかは叶える側である方が多いし
イヴ「それは、どんなものですか?」
環那「膝枕してほしいんだ。」
イヴ「え?」
環那「膝枕してほしいんだ。」
イヴ「いえ、聞こえなかったわけではないですよ?」
動揺してるな
まぁ、突拍子もないことだし、仕方ないか
イヴ「ど、どうして、してほしいんですか?全然、いいんですが。」
環那「彼女に甘える感覚って言うものが気になってね。」
イヴ「そ、そうなんですか!(これは、嬉しいですね!)」
俺が説明を終えると、イヴちゃんはその場に正座した
綺麗な姿勢だな
確か、剣道部に入ってるらしいし、そこで学んでるのかな?
イヴ「どうぞ!」
環那「じゃあ、失礼して。」
俺はそう言って、イヴちゃんの太ももに頭を乗せた
柔らかい、けど張りがある感じがする
それに、良い匂いもする
イヴ「どうですか?」
環那「心地いい。(あの時は分からなかったけど、こんな感じだったんだ。)」
体の力が抜ける
一日の疲れからくる流れに身をゆだねたくなる
環那「......」
イヴ「眠たいですか?」
環那「いや、大丈夫。でも、これはやめておこう。そうなりそうだ。」
イヴ「あ......」
俺はそう言って、体を起こした
彼女も疲れてるだろうし、俺ばかりと言うのも良くない
あのまま寝ても迷惑だ
環那「イヴちゃんの話を聞かせてよ。君と話すのは、すごく癒されるから。」
イヴ「そ、そうですか!なら、たくさんお話しますね!(カンナさん、疲れてそうです......。私のワガママなんて、言っている場合じゃありませんよね.......)」
それから、俺とイヴちゃんはしばらく会話を楽しんだ
電話で話すのもいいけど、直接話すのもいいな
電話で話すのじゃ、この感情は見えないんだから