環那と付き合うようになってから早1ヵ月と少し
12月になって、もう冬も本番だ
ここまで、結構普通の日常送ってきてるけど
変わったこともある
琴葉「ここの描写なんですが__」
それは、浪平先生の左手薬指
綺麗な指輪が輝いていて、なんとなく雰囲気が変わった気がする
先生、美人だけど飾りっけなかったからね
まぁ、可愛くなったはずなのに、異性とは距離出来てるんだけど
リサ(そろそろ今年も終わりかー。)
もうあっという間にお正月だよ
折角だから、冬休みにみんなで何かしたいなぁ
リサ(後で環那に相談してみよ。)
あたしは残り少ない授業中にそんなことを考えた
折角の高校最後の冬休みで、彼氏も同士も出来たし
それらしいこと、したいなー
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“環那”
リサ「__またみんなでどっか行こうよー!」
お昼休みの屋上で、そんな声が響いた
今は昼休みでリサ、琴ちゃん、友希那、エマと昼食を取ってる
そんなときに響いた声だから、俺達は注目せざるを得なかった
リサ「なんか、高校生のうちに思いっきり遊びたーい!」
環那「なるほど。」
琴葉「それはいいのですが、何かアイディアはありますか?」
リサ「それは環那に。」
友希那「えぇ.......」
とんでもないパスを貰ってしまった
まぁ、デートプランはいくつかあるけど
思いっきり遊ぶとなると、ちょっと難しいな
いつも通りって感じじゃダメなんだろう
そうなると......
エマ「旅行というのはどう?」
環那「旅行?」
エマ「今井リサが味わいたいのは非日常感だと思う。普通にデートするのもいいけど、多分、そういうイベントを欲しがってる。」
リサ「おー!エマ、分かってるー!」
環那「なるほど。」
旅行か
一応、考えなかったことはない
でも、予定を合わせるが難しいと思って、一旦保留にしたんだよね
琴葉「もしも行くなら、私は予定合わせますよ。」
環那「なら、旅行と言うのもいいかもね。今日、皆で会うし、相談してみよう。」
リサ「やったー!」
友希那「環那も大変ね。」
環那「楽しいよ。こういうのも。」
友希那「そう。よかった。」
友希那は穏やかに笑みを浮かべながら、そう言った
やっぱり、俺と友希那はこれくらいの距離感がいい
お互いに楽だからね
環那「取り合えず、放課後に2人に聞こう。それで承認を得られれば、準備を進めるよ。」
リサ「うん!」
琴葉「はい!」
まぁ、恐らく大丈夫だろう
今のうちに、少しずつ目星付けておくか
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放課後、琴ちゃんを除いた3人と羽沢珈琲店に来た
まぁ、流石に琴ちゃんは一緒に来れないよね
仕事もあるし
環那「__と言う事なんだけど、2人はどう?」
イヴ「いいですね!すごく楽しそうです!」
燐子「私も賛成だよ。」
リサ「やったー!」
まぁ、だよね
こうなると思って探しておいてよかった
環那「じゃ、俺が目星をつけてた旅行先について。」
リサ「はや!」
イヴ「流石はカンナさん!用意周到です!」
燐子「どんなところがあるの?」
そう聞かれ、俺はパソコンを出した
そして、昼間に見つけた場所をまとめた資料を表示させ
それを3人の前に出した
環那「まず、良い感じのホテルか旅館を探して、見つけたのがこの辺り。ここに、それぞれの行き先で出来る遊びとか観光地とかがまとめられてるよ。」
リサ「おぉ、いっぱいあるね。」
燐子「すごく分かりやすいですね......」
イヴ「まるでガイドブックです。」
どうやら、分かりやすいみたいだ
取り合えずまとめてみただけなんだけど
役立ちそうで良かった
リサ「環那のおすすめは?」
環那「そうだなぁ。」
おすすめと言われると難しい
強いて言うなら、ここで挙げてる場所ってことになるからね
その中でとなると......
環那「旅行って言うのは妥協しなければしないほど、その分楽しめるものだと考えてるんだ。」
リサ「なるほど。」
環那「それに基づくなら、おすすめは北海道かな。」
燐子「北海道......!」
環那「あそこは食事が美味しいし、景色もきれいだ。この辺りじゃ出来ないことも色々出来るだろうしね。」
イヴ「楽しそうです!」
3人とも、目を輝かせてる
旅行って、想像してる時が一番楽しいからね
その分、楽しんでもらえるようにしないといけないんだけど......
環那「琴ちゃんに確認を取ってから、急ぎで予定を立てるよ。皆には色々聞いとかないといけないことあるから、今からアンケートつくるね。」
リサ(めっちゃガチじゃん。)
燐子(環那君、ノリノリだなぁ。)
イヴ(カンナさんも楽しみにしてくれていそうで嬉しいです!)
とりあえず、泊まる施設について決めて、それを基に観光する場所を決める
交通手段も確保して、向こうの安全性の確認しないと
それ以外にもやることは大量だ
まっ、苦手じゃないんだけどね、こういうの
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夜、俺は旅行の計画を立てている
取り合えず、出来る限りいい宿は抑えたし、行先の情報も調べた
飛行機も予約したし、準備は完璧だ
エマ「お兄ちゃん。コーヒー。」
環那「おぉ、ありがとう、エマ。」
一息ついてると、エマが机の上にコーヒーを置いた
完璧なタイミングだ
ちょうど欲しいと思ってたんだ
エマ「お疲れ様。」
環那「疲れてるけど、楽しいから苦ではないさ。」
エマ「お兄ちゃんが幸せそうで、私は嬉しい。」
なんていうか、この外見でこの性格
まるでファンタジー作品で出てくる妹だな
まっ、俺の妹だし、そう言う所は似てるのかな
環那「エマはどう?幸せ?」
エマ「私はお兄ちゃんといらられば幸せだった。」
環那「?」
エマ「でも、琴葉とか、今井リサや燐子たちと一緒だと、楽しいって思ってる。」
環那「そっか。それならよかった。」
エマ「!///」
俺はそう言いながら、エマの頭を撫でた
よかった、この子が幸せそうで
普通の女の子として、生きていられて
俺のようにならなくて、よかった
環那「まだまだ楽しめるよ。みんな、一緒にいるからね。」
エマ「うん......///」
環那「俺はもう少し作業があるから、エマはもう休むと良いよ。」
エマ「あの、今日は、一緒に寝たい.......///」
環那「ふむ。じゃあ、少し待ってて。すぐに終わらせるよ。」
エマ「うん......!///」
妹を持つというのも、結構大変だ
ワガママを聞いてあげたくなるし、それを言ってくれるのも嬉しく感じる
エマがこんな風に自分の意思を主張できるようになったのは、いい傾向だろう
そんなことを考えながら、俺は残っている作業に取り掛かった