年末とは、日本では特別な日だ
家族と過ごしたり、実家に帰省してたり、人によって過ごし方は様々だろう
その中で旅行と言う選択肢を取るというのも、間違いではないと思う
琴葉「__楽しみですね!」
環那「そうだね。」
色々あったけど、今日は旅行に出発する日だ
今は車を走らせ、リサ達を迎えに行ってる
エマも連れて行っていいかなと思ってたけど、あの子から断られた
「恋人同士の旅行に水を差すような無粋なことはしない。」らしい
何というか、変なところで真面目な子だ
環那「まっ、楽しむのもだけど、琴ちゃんはリラックスする時間にするといいよ。教師って仕事はただでさえ激務なんだから。」
琴葉「折角の旅行ですよ!楽しまなきゃ損じゃないですか!」
環那「まぁ、琴ちゃんがいいなら。俺はそれを尊重するさ。」
彼女が元気であるのはいいことだ
今の俺にそれ以上の幸せはないんだから
環那「ちゃんと琴ちゃんが楽しめるように考えてるよ。」
琴葉「私はあなたといられればどこでも楽しいですが。」
環那「嬉しいこと言ってくれるね。」
俺と一緒にいて楽しいとは自分自身思わないけど
まっ、言われる分には嬉しいね
特にあの4人からだと
琴葉「あなたが分かりやすく嬉しそうなのは珍しいですね。」
環那「そう?琴ちゃん達と恋人になあってからは割とこんな感じだけど。」
琴葉「ふふっ、分かってますよ。私も同じですから///」
琴ちゃんは左手薬指にはめられた指輪を見つめながらそう言う
うーん、可愛い
今は運転中だからどうこう出来ないけど
家だったらマズかったかも
環那「さぁ、もう少しで着くよ。」
琴葉「はい!」
そろそろ、待ち合わせ場所だ
もう集まってることは確認済み
安全に急がないとね
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“リサ”
今日は旅行に出発する当日
せっかくの環那と付き合って初めての旅行
朝から早起きして気合い入れて来たけど......
リサ「__まっ、だよねー。」
燐子「あうぅ......///」
イヴ「すごくお似合いですよ!リンコさん!」
他の2人もすっごい気合入ってた
燐子まで、今までにないくらいオシャレしてる
それに......
リサ「やっぱり、着けてるよね~。」
燐子「はい......///」
イヴ「もちろんです!」
皆の左手薬指には指輪がはめられてて
それぞれ、違った特徴がある
いやぁ、なんていうか、環那のこだわりが伺える
イヴ「これは、カンナさんからいただいた、大切なものですから///学校やお仕事中は付けられませんが、それ以外の時はずっと着けています///」
燐子「私もです......///これがあると、いつも環那君を感じられて///」
リサ「それを環那が聞いたら喜ぶと思うよ。」
この2人がこんなに嬉しそうなら、環那はすごく喜ぶと思う
ていうか、この指に指輪着けてると、人妻みたいだね
相手全員一緒なんだけど!
燐子「今井さんはこう、照れたりとかそう言うのはないんですか......?///」
リサ「うーん、最初はすごい照れたりもしたけど。もう体の一部みたいなものだし、むしろない方が落ち着かないかも。」
イヴ「す、すごい威厳です!」
燐子「流石、今井さん......まるで、歴戦の奥さんみたい......」
リサ「そんなに年取ってるように見える!?」
なんか、最近、年取ってる扱いされてる気がする
イヴはともかく、燐子とは同い年なのに!
イヴ「い、いえ、そんなことは......」
燐子「ない......ですよ......?」
リサ「なんで目逸らしてんの?不安なんだけど__!」
あたしたちがそんな会話をしてると、目の前に車が止まった
見覚えのある高級車だ
そんなことを思ってると、運転席から、見慣れたあたし達の彼氏が下りて来た
環那「お待たせ。」
リサ「環那、あたしってそんなに年取ってないよね?」
環那「え?リサは若々しいと思うけど。どうしたの?」
環那はあたしの質問に困惑してる
まぁ、だよね
環那「何があったのかは分からないけど、大丈夫大丈夫。燐子ちゃんとイヴちゃんもおはよう。」
燐子「お、おはよう。(今井さん......)」
イヴ「おはようございます!」
環那は2人に挨拶をした
まぁ、ここで話してても浪平先生を待たせちゃうし
飛行機の時間もあるしね
ずっと喋ってもいられないか
環那「さぁ、皆の荷物を積んだら出発しよう。まぁ、飛行機の時間には少し余裕があるし、のんびり行こう。」
燐子「うん......!」
イヴ「楽しみです!」
リサ「そうだねー!」
それから、あたし達は車に荷物を積んで、そのまま乗り込んだ
さぁ、旅行が始まる
あたしもやりたいことあるし、それも達成できるように頑張ろう!
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“環那”
しばらく車を運転し、空港に着いた
それからはチェックインして、荷物を預けて、さっさと検査場を抜けた
冬期休暇のシーズンは混むし、早いに越したことはない
みんなもなんの問題もなく通貨して、今は飛行機の中だ
環那「__いやぁ、ここまでは順調だねー。」
リサ「ねぇ、環那。ここって。」
環那「ん?ファーストクラスだけど。」
燐子(なんとなく、そんな気はしてた......)
そんなに長い時間じゃないけど、4人に負担をかけるわけにはいかない
そうなると、この席しかないよね?
旅行での過度な妥協はよくないと思ってるから
琴葉「全くあなたは......」
環那「あはは、いいじゃんいいじゃん。一応、プライベートジェットでも買おうと思った所を我慢したんだから。」
イヴ「れ、レベルが違います......」
リサ(よかった。それじゃなくて本当に良かった......)
燐子(環那君なら大丈夫だろうけど、流石に......)
まぁ、旅行の最初を飾るには充分でしょ
座り心地も問題なし
向こうに着くまでゆっくりできそうだ
環那「まっ、テキトーに座ってよ。俺は少し休ませてもらうよ。」
琴葉(最近、忙しそうでしたし、眠たいんでしょうね。)
俺は一足早く席に着いた
旅行を存分に楽しむために、ここは体力を温存しよう
後は、隣に誰が来るか
燐子「隣、座るね?」
環那「おぉ、燐子ちゃんか。」
これは何ともいい人選だ
誰が来ても嬉しいことには変わりないんだけど
今の状態でいうと、落ち着いてる燐子ちゃんは適任だと思う
環那「飛行機の中じゃあんまりお構い出来そうにないけど、大丈夫?」
燐子「うん。疲れてるだろうし、少しでもゆっくり寝てね?」
環那「それは、ありがたい。」
燐子「で、でも......///」
環那「?」
燐子ちゃんは俺の腕に抱き着いて来た
腕が柔らかいものに包まれてる
それに、すごく暖かい
燐子「こうやって、くっついててもいい......?///」
環那「いいよ。むしろ、こっちの方がよく眠れそうだ。」
俺はそう言い、目を閉じた
燐子ちゃんを感じる
こんな風に眠れるなんて、飛行機の席なんて比にならないくらい贅沢だ
リサ(その枠、あたしじゃないの~!?)
琴葉(白金さん、私よりも母性的なんじゃ......)
イヴ(カンナさんがあんな風に眠るなんて、流石はりんこさんです!)