羽丘の元囚人   作:火の車

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始まり

 日が落ちて、少しずつ暗くなってきて

 

 時間も時間ということで、俺たちはホテルに戻って来た

 

 そこからは休憩をしつつ、撮った写真を確認したりして過ごした

 

環那「__さて、ここからどうしようか。俺は部屋で入浴を済ませる予定だけど。4人はどうする?昨日の温泉でも行く?」

 

 夕食を済ませた後、俺は4人にそう尋ねた

 

 一応、ここの部屋についてるお風呂も豪華だけど

 

 やっぱり、温泉と言うのは良い物だ

 

 みんなが行きたいなら、行くべきだろう

 

琴葉「そうですねー。折角ですし__あっ。」

イヴ「雪が降ってます!」

 

 窓の外を見ると、イヴちゃんの言う通り雪が降っていた

 

 ふむ、このタイミングで降って来るのか

 

 こうなると.....

 

リサ「あちゃー、これじゃ、温泉はちょっと無理だね。」

燐子「湯冷めしちゃいそうですね......」

環那「そうだね。じゃあ、4人とも先にどうぞ。俺は後でシャワーで済ませるよ。」

琴葉「いや、あなたも疲れをしっかりとらないといけないでしょう。」

イヴ「そうです!カンナさんもゆっくりお風呂に入ってください!」

 

 別にそこまで疲れてはないんだけど

 

 これはどう伝えるべきか

 

リサ「あたし達は女同士でしか出来ない話でもしてるからさ。環那はお風呂入ってきなよ。」

環那「そ、そう?じゃあ、お先に。」

 

 こう言われると、断るのもおかしいか

 

 最初にお風呂に入るとしよう

 

 俺はそんなことを思いながら、お風呂場に向かった

 

 “リサ”

 

 環那がお風呂の方に行ったのを確認して、あたしは3人を集めた

 

 ここから、あたし達は作戦会議をする

 

 昨日は大失敗しちゃったからね

 

リサ「みんな、眠気は大丈夫?」

燐子「はい、大丈夫です。」

イヴ「まだまだ元気です!」

琴葉「問題ないです。」

 

 全員、体力は残ってるみたい

 

 昨日みたいなことは起こらないはず

 

 じゃあ、詳細も確認しないと......って、言っても

 

リサ「みんな、別に今日が初って訳じゃないんだったね。」

燐子「は、はい......///」

琴葉「成り行きで......///」

イヴ「お誕生日の時に......///」

 

 ていうか、環那、付き合う前から女の子と関係持ちすぎじゃない?

 

 妙に手馴れてたし

 

リサ「ま、まぁ、とりあえず!そういう流れにするのには苦労しなさそうだね!」

燐子「あ、改めて考えると、少し恥ずかしいですね......///」

琴葉「り、倫理的にあれな気が......///」

イヴ「今さらですけどね///」

 

 まぁ、中々、こんな経験しないよね

 

 あたしも心臓バクバクだよ

 

 上手く行くかとか、その行為そのものへの緊張とか

 

 色々、不安で恥ずかしいよ

 

リサ「と、とりあえず、気分上げるために、みんなの経験談とか語る?///」

琴葉「えぇ!?///」

燐子「な、何かしゃべらないと緊張でおかしくなりそうなので......///」

イヴ「私は良いですよ!///」

 

 あたし達はそこから、色んなことを話した

 

 みんな、それぞれ違った経験をしてて

 

 偶に盛り上がりすぎちゃって

 

 壁の向こうにいる本人に聞こえないか内心ドキドキしていた

__________________

 

 “環那”

 

 数十分ほどの入浴を終えて戻ると、なぜかみんなの顔は真っ赤だった

 

 結構、盛り上がってたし、体温上がったのかな?

 

 何の話をしてたかは分からないけど、楽しんでるならいいことだ

 

環那「......ふぅ。」

 

 お風呂から出た後、俺は買っておいたコーヒーに口をつけた

 

 体を冷やさないようにホットだ

 

 心が落ち着く

 

 静かなのも、良いことだ

 

環那(さて、そろそろ、向こうの仕事は終わる頃か。)

(~♪♪)

環那「来たか。」

 

 俺が考え事をしてると、完璧なタイミングで電話が来た

 

 相手は見なくても分かる

 

 携帯を手に取って、応答ボタンを押した

 

環那「もしもし。」

エマ『お兄ちゃん......報告がある。』

環那「あぁ、分かってる。どうだった?」

 

 いつも通りの声音を意識する

 

 流石の俺も少し不安だ

 

 心臓がここまで動くことは、滅多にないだろう

 

 そんな状態のまま、俺はエマの返事を待つ

 

エマ『手術は成功した。今は眠ってる。』

環那「......そうか。」

 

 体から力が抜ける

 

 よかった......

 

 正直、エマに任せたといっても一か八かだった

 

 ここまでリスクを背負ったのは久しぶりだ

 

エマ『状態は安定しているし、すぐに目を覚ますと思う。』

環那「よくやった、エマ。」

エマ『お兄ちゃんの命令だから。私のやらない選択肢はない。』

環那「良い子だ。助かったよ、エマ。」

エマ『お兄ちゃんが嬉しいなら、私も嬉しい。』

 

 この子、妹と言うか狂信者だね

 

 まぁ、そう言う所も可愛いんだけどね

 

 そんなことを考えると、少し笑ってしまう

 

環那「帰ったら、何かご褒美をあげるよ。欲しいものがあれば、言ってくれていいよ。」

エマ『じゃあ、考えておく。』

環那「あぁ。ゆっくりお休み、エマ。」

エマ『うん、お兄ちゃんも......いや、無理か。』

環那「え?」

エマ『またね、お兄ちゃん。』

 

 エマはそう言って電話を切った

 

 最後の言葉、どういう意味だ?

 

 無理?別にここから何かが起きるわけでもないのに

 

 でも、エマが読んでるってことは起こり得る事柄なのか

 

環那(一体、何が起きるんだ?)

 

 まぁ、焦った様子はないから、命の危機とかではないんだろう

 

 なら、大丈夫か

 

環那(まぁ、ひとまず安心だ。これで、琴ちゃんに合わせる顔はある。)

琴葉「__お、お待たせしました///」

環那「あ、思ったよりも早かった__ん?」

琴葉「な、何か?///」

環那「むしろなんて言えば良いの?」

 

 声がしてそっちを向くと、そこにはバスタオルを体に巻いた琴ちゃんがいた

 

 え、なんでそんな恰好で?

 

 家ならともかく、外では常識人気取ってるのに

 

イヴ「カンナさん......?///」

燐子「お待たせ......///」

環那「え、2人も?」

 

 後から出て来たイヴちゃんと燐子ちゃんも同じ格好だ

 

 ど、どうなってる?

 

 なんか、洗脳とかされてる?

 

リサ「珍しく焦ってんじゃん///」

環那「えっと、どういうこと?」

リサ「そりゃあ、ホテルにいる恋人同士がすることって一つじゃん?///」

環那(......あっ。)

 

 今、エマの言ってたことを理解したぞ

 

 なるほど、そういうことか

 

 そりゃ、ゆっくりはできないわけだ

 

リサ「どう?///」

燐子「その、恥ずかしいけど、折角だから......///」

イヴ「私もその、したいです......///」

琴葉「どうですか......?///みんな、あなたのものですよ......?///」

 

 薄着の可愛い彼女が4人

 

 その光景は非常にそそられる

 

 これは......

 

環那「準備は出来てるってことね。」

 

 据え膳食わぬは......ってやつか

 

 別に俺は嫌って訳じゃない

 

 みんなのペースに合わせるつもりだった

 

 つまり、好都合ってことだ

 

環那「じゃあ、4人全員、貰うとしようか。」

リサ、燐子、琴葉、イヴ「!///」

 

 俺はそう言い、4人の方に手を伸ばし、その瞬間にバスタオルが宙を舞った

 

 さて、複数人相手は初めてだけど、どんな感じになるのか

 

 皆は何を見せてくれるのか

 

 非常に楽しみだ

 

 

 

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